もうこの年になったら転職しても年収は下がるだけ。30代後半、40代になるとついそんなことを思ってしまいがちです。
しかし実はそれは間違い。
どういった転職を希望するかによっても大きく異なりますが、35歳以降で転職で年収アップできる人は少数派なんかではなく、十分現実的に可能なことなのです。
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そうすることで、希望する年収や職場環境を考慮した上であなたを理想の転職先へと導いてくれるでしょう。
30代後半、40代で転職すると年収は下がるというのは実は間違い
転職するとほとんどの人は年収が下がってしまう。30代後半、40代にもなれば尚更で、大幅ダウンもやむを得ない。
そんな風に考えて転職すること、年収を増やすことを諦めてしまっているなら、今すぐ考え方をあらためなくてはなりません。
半数以上が年収アップを実現
エン・ジャパンが行った転職後の年収調査によれば、35歳以上の年収が以下のように変化したという結果になっています。
- 年収が上がった・・・52%
- 年収が下がった・・・32%
- 変化なし・・・16%
下がったという人が3割に留まる一方、上がったという人が半数を超えているのです。
ようするに、30代後半、40代であっても転職で年収アップできる可能性は十分にあるということがわかります。
年収アップの額もかなり大きい
さらに先ほどの調査では、どの程度上がったかという結果も出ています。
- 49万円以下・・・10%
- 50~99万円・・・19%
- 100~149万円・・・29%
- 150~199万円・・・12%
- 200~249万円・・・10%
- 250~299万円・・・5%
- 300~349万円・・・4%
- 350~399万円・・・1%
- 400~449万円・・・3%
- 450~499万円・・・0%
- 500万円以上・・・7%
100万円以上アップしたという人は合計で71%、200万円以上アップしたという人でも30%います。
すなわち、大幅な年収アップも十分に期待できるというわけです。
数字以上に大きい年収アップの可能性
年収アップできる可能性を考えた時、実は数字以上に大きいことが予想されます。
というのも、転職した人の中には最初から年収を捨てて考える人もいるからです。
たとえば転職経験者の中にはこういった人も含まれています。
- これまでの経験を活かすのではなく未経験の仕事へ転職した人
- 給料よりも残業や休日数といったワークライフバランスを重視した人
- 派遣や契約社員に転職した人
こういった人を含めた上で年収が上がった人が半数以上もいるわけです。
ではもし年収アップを第一の目的として考えて転職したとしたらどうでしょうか。
当然、年収アップできる可能性はさらに上がることは容易に予想できます。
35歳転職限界説、転職難易度について
転職は35歳まで、30代後半、40代での転職は難しいという話を聞いた人は多いでしょう。
そしてこれは完全に間違っているわけではありません。
35歳以上の人を対象に考えている求人は20代と比べると少ないです。
未経験の仕事で考えると、応募可能な求人は30歳を超えると大きく減り、35歳を超えるとさらに減ってしまいます。
転職のしやすさで考えるなら、やはり30代後半、40代よりも20代の方が圧倒的に有利です。
しかしそれはあくまで比較の問題であり、需要がないと勘違いしてはいけません。
以下は転職サイトdodaが調査した転職成功者の年齢分布です。
- 24歳以下・・・10.3%
- 25~29歳・・・39.6%
- 30~34歳・・・23.3%
- 35~39歳・・・13.0%
- 40歳以上・・・14.0%
3割弱が35歳以上です。
また転職成功者の平均年齢も2008年で29歳程度だったのが32歳まで伸びています。
35歳以降に対する需要は決して低いわけではなく、成功者もたくさんいるのです。
30代後半、40代の人が年収を増やす為にやるべきこと
もしあなたが今の年収に不満を持ち、年収を増やしたいというのであれば、ぜひ以下の点で行動を起こしてみてください。
出世より転職の方が現実的
年収アップの手段は転職だけではありません。成果を上げ、出世していくことでも年収を増やすことは可能です。
しかしそれが可能かどうかは、勤めている会社がどういった会社か、自分がどういった立ち位置にいるかによって異なります。
30代後半ともなれば、すでにこれ以上の出世は見込めないということがわかっている人もいるでしょう。ある程度出世したとしても年収アップはたかが知れているなんて場合もあります。
そういった場合、やはり現実的なのは転職という手段です。
だからこそ、有効な手段の一つとして転職を前向きに検討してみる必要があります。
より即戦力になれる場所を選ぶ
30代後半、40代が転職市場において求められるのは、即戦力としての能力です。
だからこそより即戦力としてなれる可能性がより高い場所を選ぶことが大切です。
未経験なのに年収が増えるといった場合はほとんどありませんし、そもそもこの年齢で未経験でも採用してくれる会社自体そうはありません。
未経験でも年収が上がるとすれば、現在いる業界の年収が著しく低い場合。業界を変えることによって増える可能性は多少あります。
ただ基本的には下がる、それも大幅に下がる可能性がよっぽど大きいです。
転職エージェントを利用する
転職では転職エージェントを利用するようにしましょう。
その大きな理由は非公開求人への応募ができるようになるからです。
好条件の求人ほど公開はされていません。年収アップを目指すなら、この非公開求人の活用は避けれません。
そしてもう一つの理由が、あなたの職歴、能力を望んでいる企業を提案してくれるという点です。
転職エージェントに依頼する企業は、あらかじめどういった能力を持っている人に応募してほしいかを決めています。
そしてそれに見合った人材であると転職エージェントが判断した場合に非公開求人に対する応募を打診されます。
もちろんその打診に対して、自分の望んでいる条件ではないと判断したなら応募を見送ることができます。
すなわち、ある程度双方望んでいることに対して見合ったものがあるということがスタートできるということ。これは大きなメリットです。
年収交渉する
転職で高い年収を目指そうと考えるならば、年収交渉をしなくてはいけません。
特に能力、経験を武器に転職活動を行う30代後半以降の人は、アップする可能性も十分にあるのでやらないのは大きな損を生みます。
もちろんやっても無理だったということもありますが、やるだけやってみた方がいいです。
なお年収交渉は転職エージェントが代わりに行ってくれます。
在職中に転職活動を行う
在職中の転職活動であれば希望に沿わなかった場合に後戻りすることができます。
また転職してくれるかわからないと企業に思わせることができることで、高い条件を引き出せる武器にもなります。
しかしもしすでに辞めてしまっていたら、企業側は転職希望者に対して焦っているだろうと思って好条件を出し渋る原因になりかねません。
提示された内容をしっかり確認する
内定を貰ったからと言って安心してはいけません。提示された条件をしっかり確認しましょう。
もしかしたら単に残業が増えて残業代が増えた分かもしれません。そうなると今よりハードワークとなるし、もし部署異動等で残業が減ってしまうと逆に年収ダウンになりかねません。
ボーナスによって増える場合も注意が必要。ボーナスはこの先大幅に下がることだってありえます。
下手したら1年後、2年後という近い将来に下がることだってありえます。
少なくとも過去のボーナス支給状況については知っておかなくてはなりません。
理想は基本給が上がること。基本給は相当な理由が下がりませんし、残業代も増えますから。
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