転職は、すぐ決まる人は1か月程度で内定を貰います。
しかし、決まらない人は自身でも驚くくらい内定がもらえず、1年以上かかってしまう人もいます。
もちろん、1年かかっても最終的に決まれば問題ありません。
ただ、中には転職が決まらずに疲れてしまう方もいるでしょう。
転職自体を諦めて今の仕事を続ける羽目になったり、退職後に転職活動を始めたせいでニート生活に陥ってしまったりするのも辛いものです。
では、転職が決まらずに疲れてしまったときは、どのように対処していけば良いのでしょうか?
本記事では、転職が決まらず疲れてしまったあなたに向けて、効率良く進めるポイントを紹介します。
決まらない原因は必ずあり、そこには解決策があるものなので、一緒に考えて乗り越えていきましょう。
転職が決まらず疲れてしまう人は多い。
まず、転職が決まらず疲れてしまう人はあなただけではありません。
事実、一般的に転職を終えるのは3か月程度とされる中、厚生労働省が発表した「転職について」というデータでは約5人に1人の人が4か月以上かかっています。
離職してから転職が決まるまでの期間 | 割合 |
離職期間なし | 24.8% |
1か月未満 | 29.3% |
1か月以上2か月未満 | 12.5% |
2か月以上4か月未満 | 10.8% |
4か月以上6か月未満 | 5.9% |
6か月以上8か月未満 | 3.7% |
8か月以上10か月未満 | 2.1% |
10か月以上 | 7.7% |
不明 | 3.2% |
4か月以内に転職を終えている人は77.4%なので、残りの22.6%はそれ以上かかっているわけです。
中には、10か月以上かかっている方も7.7%いるので、あなたの転職が決まらない状況も決して珍しいわけではありません。
このように、実は前職を離職しても、なかなか次の職が決まらない人は多いのです。
すぐに決まると思っていたのに決まらずにいると、「自分は駄目なのか」「このまま決まらないのでは」と不安に感じたり自信をなくしたりするでしょう。
しかし、転職が決まらないのは珍しくないと知っておけば、少しは気楽に転職に挑めるようになります。
実際、10か月以上かかった結果、最終的に内定を貰えている方はいるので、根気強く続けていきましょう。
ただ、闇雲に転職活動を続けても無駄に長引くだけなので、決まらない原因を突き止めて改善するようにしてください。
では、次の項目で転職が決まらない原因について考えていきましょう。
転職先が決まらず、疲れてしまう原因
転職が決まらない原因は必ずあります。
そのため、原因を突き止めて対策を講じれば、現状を打開できるでしょう。
そこで続いては、転職が決まらない原因について解説していきます。
自分の強み、やりたいことが理解できていない
1つ目に考えられる原因は、自分の強みややりたいことが理解できていない可能性です。
転職で内定を貰うには、あなたの強みをアピールして、企業から「そのスキルが欲しい」と思ってもらう必要があります。
当然、アピールするには自分の強みを正しく理解する必要があります。
また、その強みを分かりやすく相手に伝えて、あなたが働く姿をイメージしてもらわなければなりません。
しかし、「そもそも自分の強みが分からない」「転職して何をしたいのかわからない」といった状況では、企業側も採用に踏み切れないのです。
もし、転職先が決まらないなら、それはその会社に入りたいのではなく、今の会社を辞めたいだけかもしれません。
もしくは、具体的なキャリアプランがないために伝えきれていないという可能性もあります。
受けている企業数が少ない
2つ目に考えられる原因は、受けている企業数が少ないことです。
世の中には企業がたくさんあり、国内企業数は300万社を超えています(*)。
その中から、あなたにピッタリの企業を一発で見つけ出すのはほぼ不可能でしょう。
そのため、転職活動を成功させるには、ある程度多くの企業を受ける必要があります。
もし、「第一志望企業は決まっているからそこしか受けない」など、極端に受ける企業が少な場合は、そこに決まらない原因があると考えられます。
もちろん、行きたい企業が明確になっている点は悪くありません。
しかし、そこだけに絞ってしまうと、その企業に落ちた時のリスクが大きいため、必ず行きたいと思える企業を複数見つけるようにしておくことが大切です。
また、複数の企業の選考を進めていく中で、自己分析が深まっていったり、面接に慣れて自分を発揮できるようになったりするケースもあるため、受けている企業数が少ない方は見直してみるといいでしょう。
*参考:日本経済新聞「21年の企業数は367万社、コロナを受け飲食・宿泊が減少」
理想が高すぎる
3つ目に考えられる原因は、理想が高すぎることです。
多くの人が憧れる大手企業や有名企業は、競争倍率は高くなり転職が難しくなっています。
確かに、誰もが知る有名企業に入りたいという気持ちは理解できます。
しかし、理想が倍率の高く人気な企業しか受けていない場合、それが決まらない原因になっているかもしれません。
もちろん、人気な企業に入りたいという気持ちをモチベーションにすること自体は問題ありません。
ただ、大企業や人気がある企業があなたにとって「いい企業」とは限らないので、周囲に流されず自分にはどんな企業が合うのか軸をもって転職するようにしてください。
現職とのスケジュール調整ができていない
4つ目に考えられる原因は、現職とのスケジュール調整ができていないことです。
働きながら転職活動を進める場合、スケジューリングがとても大切になってきます。
しかし、現職をおろそかにするわけにもいかないため、中には面接を先延ばしにするケースがあるでしょう。
そのような面接の先位伸ばしを繰り返していると、どんどん転職活動が長期化してしまいます。
かといって、無理やり面接を入れ込んでしまうと、今度は準備不足となって結局は活動が長期化してしまいます。
大切なのは、現職とのバランスの取れたスケジュール調整です。
転職が決まらない際の対処法
ここまで、転職が決まらない原因について解説しました。
では、原因が分かったところで、続いては決まらない時の対処法について解説します。
ぜひ、あなた自身と照らし合わせながら読んでみてください。
過去の経験をもとに自己分析と企業分析を行う
1つ目の対処法は、過去の経験をもとに自己分析と企業分析を行うことです。
自己分析と企業分析は、転職活動を行ううえで一番重要なポイントなので、これを怠ると納得のいく転職ができなかった、入社前は良く見えた企業でも入ってみたら合わなかったりする恐れがあります。
まずは、自分がどういった性格なのか考えてみてください。
また、どのようなキャリアプランを歩みたいのか、これまであなたが経験してきたことを振り返りながら、転職活動の軸を作っていきましょう。
具体的には、あなたが過去どんな時にモチベーションが上がったのか、どんなことを楽しいと感じたかなど、客観的に振り返ってみるとどんな人間なのか見えてきます。
その際、仕事面での軸と労働条件面での軸を分けて考えたり、譲れないポイントに優先順位を付けたりすると軸が作りやすくなります。
そのうえで、企業分析を行うと、自分に合う企業と合わない企業が明確に見えてくるでしょう。
もし、自分でやり方が分からないなら、ネットで調べて見たり対策本を活用してみたりしてください。
面接ごとに振り返りを行う
2つ目の対策方法は、面絶ごとに振り返りを行うことです。
面接ごとに振り返りを行うことも、転職活動を成功に導くカギとなります。
実際、企業との面接終えた後に「今回は上手くいったな」と手ごたえを感じる時と、「上手くいかなかったな」と感じる時があるでしょう。
では、なぜ上手くいったと感じたのでしょうか?
反対に、どこが上手くいかなかったと感じたのでしょうか?
これらの原因を考えてみると、面接でどんなアピールが有効なのか見えてきます。
例えば、自分のスキルや経験を話した時に面接官が食いついて話が盛り上がったなら、その強みは強力なアピールポイントになると分かります。
逆に同じアピールをしても盛り上がらない時は、企業とのミスマッチが起きている可能性があるので、企業研究から見直してみると良いでしょう。
このように、面接を振り返ると自己分析や企業分析が深まることもあるため、毎回必ず面接後は良かった点と悪かった点を洗い出すようにしてください。
休息をとる
3つ目の対策は、休憩をとることです。
転職は、自己分析や企業研究、書類作成、面接対策など、やるべき作業がたくさんあります。
ましてや在職中に活動していると、スケジュール調整も大変で疲れてしまうでしょう。
しかし、休息をとらないことは危険です。
長期化して疲れてくると、次第に自己分析や企業研究企業などがいい加減になってしまったり、最悪の場合は身体を壊したりしてしまいます。
転職を成功させるためには、適度に休息をとることも大切です。
また、一度休めば新しい視点で見られるようになるなど、良い転職活動への足掛かりになる可能性もあります。
休みをとっていないという方は、メリハリをつけるよう意識してみましょう。
周囲の人に相談する
4つ目の対策は、周囲の人に相談することです。
転職活動をしていると、どうしても一人きりで考え込んでしまいます。
しかも、なかなか決まらないといった悪い状況に置かれていると、ネガティブな考えばかりが思い浮かぶでしょう。
そのような時は決して一人で考え込まず、家族や友人、上司などに相談するようにしてください。
あなたをずっと見てきた家族や友人、上司であれば、自分でも気が付かなかった長所やスキルなどを教えてくれるかもしれません。
もしかしたら、その気付きが思うように進まなかった転職活動を打開するきっかけとなる可能性があります。
もし、周囲に相談できる人がいないという方は、転職エージェントを利用してみるのも1つの手です。
転職のプロに相談することで、新たな選択肢や隠れた可能性を見出せるかもしれません。
一人で転職活動するのが疲れてしまったときは、転職エージェントの利用もおすすめ
一人で転職活動するのが疲れた方や、周囲に相談できる人が少ないという方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、新たな視点が得られることはもちろん、親身になって話を聞いてくれる人がいることで、転職活動の心身の疲労も軽減できます。
また、企業を紹介した後は履歴書の添削から面接での受け答え、模擬面接などを実施してくれるので、内定を貰える確率がグッとアップします。
他にも、内定後は自分では言いにくい入社後の給与や待遇の交渉をしてくれたり、入社日のスケジュール調整などを代行してくれたりするのです。
ちなみに、転職エージェントを利用すると「興味のない企業を無理やり紹介されそう」といった不安を感じる方もいるでしょうが、その点に関しては一切心配する必要はありません。
なぜなら、転職エージェントは紹介した人材が一定期間働いてくれてはじめて、企業から紹介料として報酬を得ているからです。
無理やり紹介してあなたがすぐに退職すると、転職エージェントは利益が上げられず経営が成り立たないため、マッチしていない企業を紹介することはありません。
加えて、転職エージェントは利用料が一切かからないので、ぜひ気軽に利用してみてください。