実際に転職を経験した人の中には、転職して良かったと思える人もいれば逆に転職しなければよかったと思う人もいます。
今回は実際に転職した人に転職して良かったと思う理由や、転職しなければよかったと思う理由について聞いた結果をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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転職してよかった？転職しなければよかった？
転職は失敗のリスクばかりが際立って捉えられてしまうことが多いのですが、実際はかなり成功率の高いものになっており、転職してよかったと感じている人は全転職者の中で8割となっています。
そのため、転職後に転職しなければよかったという人は少なからずいるものの、あくまでそれは少数派となっています。
とは言え、2割程度の人は転職しなければよかったと感じているのも事実です。
「自分は少数派にはならないだろう」と慢心していては、取り返しのつかない事態になる可能性があります。
ただ、転職して良かったと思えるか、それとも転職しなければよかったと思うかは運で決まるものではありません。
もちろん運の要素がないわけではありませんが、それよりも転職活動にいかにしっかり取り組むかの方が大切です。
その一つの取り組みとして、過去に転職した人が自分の転職に対してどう思っているかを知り、自分と照らし合わせてみるというのは役に立ってくるでしょう。
転職してよかったと感じている人の理由
では、転職してよかったと思える人は、どのよう理由からそう思っているのでしょうか？
よかったと思う理由は人によって様々です。
本項目では、転職してよかったと感じている人の具体的な理由について紹介していきます。
収入アップを実現できた
- 転職することによって年収が150万円アップ。貯金等ができるようになって生活への安心感が生まれた（32歳男性）
- 28歳で残業代込手取り18万円、ボーナスなし。生活が苦しく転職を決意。結果手取り25万円程度、ボーナスも年間3ヶ月分もらえるようになった。（28歳女性）
- 成果主義の会社に転職した結果、ボーナスが大幅に増えて年収が400万円以上増えた。（36歳男性）
- 仕事内容、残業時間、休日数などは変わらず給料が2割ほど増えた。（27歳男性）
- 将来的な給料の伸びが期待できなかったので、しっかり昇給がある会社に転職をしました。5年たった今、前職の同僚とは年収で100万円以上差がついています。（33歳男性）
転職するにあたり収入はかなり重要な位置づけになるものであり、給料が低いことを理由に転職する人は少なくありません。
給料は会社の給料体系などによって大半が決まるので、転職によって大幅に増やせたという人は多いようです。
プライベートが充実するようになった
- 年収そのままで残業時間減、休日増。平日でも家族と過ごす時間ができた。（29歳男性）
- 毎月の残業が80時間以上の仕事から平均20時間の会社に転職。給料は多少減ったものの、人間らしい生活を送ることができるようになった。（25歳男性）
- 4週8日しか休日がなくしかも不定休であった会社から土日祝休みの会社に転職。休みが多いって素晴らしい（32歳女性）
- 会社休日が多くても休日出勤が多くては意味なし。休日出勤がない会社に転職して休みはしっかる休むことができる会社に転職した（36歳男性）
- 週1回は定時日があり早く帰ることができ、土日もいっかり休むことができるのでプライベートの時間が増えた（33歳男性）
大半の人は、残業の多さや休みの少なさに不満を感じてしまう場合がほとんどです。
実際の転職理由としても、1位は給料や人間関係ではなく、残業の多さや休日の少なさといった労働時間からくるものになっています。
仕事が充実するようになった
- 配属が希望通りに行かずにやりたい仕事ができずに転職。かねてから希望していた仕事につくことができたので転職してよかった。（23歳男性）
- 一つの会社に居続けては経験できなかった様々な経験をすることができ、成長を実感できた（33歳男性）
- より規模の大きい仕事、世界を相手にした仕事がしたいと思い転職しました。仕事は大変ですが、やりがいは満点です（29歳女性）
- 転職したからこそ、仕事に対して真面目になることができたし自分にとって足りないことも見えてきた（27歳男性）
給料がよくて休日も多くても、仕事がつまらなくては中々続けるのは難しいものです。
希望の仕事ができなかったり、現状の仕事に不満を感じたりして転職した結果、仕事にやりがいを感じられるようになった人はそれなりにいるみたいですね。
人間関係が良くなった
- パワハラが当然の上司に限界を感じ転職しました。現在の会社は会社としてパワハラ等に厳しく、楽しく仕事ができています。（34歳男性）
- 上司や先輩を見ていてもだらだら仕事をするだけで尊敬すすることができませんでしたが、今は優秀な方々ばかりで目標も持つことができるようになりました（27歳女性）
- 同僚との人間関係が上手くいかずに仕事にすら支障をきたすようになり、それが大きなストレスとなっていましたが転職後の会社では良い人間関係を築くことができており、仕事もとてもやりやすいと感じています。（25歳女性）
仕事をしていく中で人間関係に悩みを抱えて、それが大きなストレスとなっている人は本当にたくさんいます。
会社には色々な人がいるので、嫌いな人、苦手な人とも付き合っていかなくてはならないものですが、耐えきれなくなる場合もたくさんあります。
転職したからと言って必ずしも人間関係が上手くいくとは限らないものの、転職して改善されたという人は多数いるみたいです。
福利厚生が充実
- 産休や育休が取りやすく、出産後も働きやすい会社に転職しました。子供がいても安心して働ける環境に感謝しています。（31歳女性）
- 住宅手当やカフェテリアプランなど福利厚生が充実しており、福利厚生の部分で数十万円も年収がアップした。（27歳男性）
- 団体保険など出費をかなり抑えることができる福利厚生があったので、実質的な収入アップにつながった（24歳男性）
福利厚生は住宅手当など収入増に直接つながるものもあれば、団体保険などの出費減につながるものもあったりと、生活に直結する福利厚生は多いのでおろそかにはできませんね。
女性の場合だと産休や育休がとりやすいかどうかというのは本当に大切です。
子供を産んでも安心して働くことができる環境でなければ、辛い思いをしたり辞めざるをえなかったりする人もいるのが現実です。
その他
- 地元に帰ることができ、住み慣れた土地で働くことができるようになった（29歳女性）
- 通勤時間が1時間半から30分に短縮。それだけでプライベートの時間がかなり増え精神的なストレスがかなり減った（36歳男性）
- あらゆる部分で精神的ストレスが激減。今思えば前の会社は仕事内容から上司との関係などストレスに感じる部分が本当に多かった（30歳男性）
その他にも、通勤時間や勤務地などに不満があり転職を決意する方も多いです。
特に、満員電車は大きなストレスとなるので、それが嫌だという方は転職によって大きなストレスから解放されるでしょう。
転職しなければよかったと感じている人の理由
転職した方の2割は、転職しなければよかったと後悔しています。
ただ、年収アップを希望していた方なら、よほど企業選びをおろそかにしない限り年収が下がることはないでしょう。
他にも、転職しようと思う理由が明確なら、転職してよかったと思うケースの方が多い印象です。
では、それにもかかわらず転職しなければよかったと思う理由は何なのでしょうか、確認していきましょう。
収入が下がってしまった
- 歩合制の会社に入ったら思ったように成果を上げることができずに大幅な収入減。こんなはずではなかった。（34歳男性）
- 入社してみると聞いていた給料と違っていた。入社前に雇用条件はしっかり確認しておくべきだったと後悔。（29歳男性）
- 転職時は給料よりも仕事のやりがいや労働時間が大事だと思っていたが、実際に給料が下がると思った以上に生活が厳しくそれが大きなストレスになった（33歳男性）
- 1年目は年収が上がったものの2年目に業績悪化でボーナスが大幅減。年収が高くてもボーナスによって支給されている場合が注意が必要だった（29歳男性）
給料が下がるとは思っていなかったのに下がってしまったという人はもちろん、当初は給料が下がることを覚悟していたにも関わらず実際に転職してみるときついと感じる人もいます。
転職するにあたり「年収がどうなるか？」「2年目以降の年収がどうなるか？」など、本当にその年収で生活に支障はないかなどしっかり考える必要がありますね。
拘束時間が増えた
- 通勤が大幅に増えた為、残業が少なくなっても楽になったとは感じない。まだ残業代が貰える分残業していたほうがましだった（26歳女性）
- 転職活動時は残業30時間程度と言われていたのに実際は毎月50時間以上。サービス残業もあって体はかなりしんどいです。（30歳男性）
- 給料が高ければ多少きつくても大丈夫だと思っていたが、さすがに毎日残業4時間以上は辛い。給料大幅増とはなったができることなら前の会社に戻りたい（29歳男性）
転職後に仕事の時間が長くなってしまったことから、転職したことに不満を感じている人は多いです。
いくら給料が上がろうとも、やりたい仕事に就くことができようとも、適切な時間を超えて働くことはやっぱり辛いでしょう。
残業時間の実情は転職活動時になかなか見極めにくいもので、企業が言っている話を信じ切ってしまうと痛い目を見るかもしれません。
仕事に対する不満が増えた
- 同業種、同職種での転職だったにもかかわらずあまりの仕事のやり方の違いに苦しんだ（34歳男性）
- 仕事がつまらないと転職したものの、転職先の仕事はさらにつまらないものであった（27歳男性）
- 仕事の責任が大きすぎて大きなストレスを感じてしまうことになった（26歳女性）
- 希望の仕事に就きたいからと転職したものの2年後に異動を命じられてしまい結局転職した意味がなくなってしまった（29歳男性）
新入社員によくある仕事のミスマッチですが、これは中途採用の人にもよくあります。
よく仕事内容を確認せず、過度な理想を抱いて現実を見ていないと、転職したところで得られるものは何もないかもしれません。
人間関係が悪化してしまった
- 転職先の上司と上手くいかずにすぐに異動。ただ会社には自分の悪い評判が広がってしまった（31歳男性）
- 中途採用者に対して厳しい職場であからさまに嫌がらせを受けた（27歳女性）
- 最初に失敗してしまい重要人物に嫌われてしまった。（25歳男性）
転職しても人間関係ばかりは上手くいくかわかりませんので、転職後の態度には特に気を付けるようにしましょう。
自分は優秀だと勘違いせずに謙虚な心を持ちながら積極的に他の社員とかかわっていくなど、待ちの姿勢ではなく努力していくことが大切です。
その他
- ベンチャー企業に転職したものの、ワンマン社長で振り回されている（29歳男性）
- 会社の環境が悪く仕事をスムーズに進めることができない。前の会社のシステム、環境などが非常に充実していたことを転職して初めてしった（27歳女性）
- 中途採用者は出世ができないということに転職してから知った（26歳男性）
- 転職した2年後に会社が倒産。中途採用を行っているからと行って経営が良いとは限らない（33歳男性）
他にも、理想と現実にギャップがあればあるほど、転職を後悔する傾向にあるようです。
求人に載ってる情報だけでは企業の本当の姿が見えないため、このような失敗が生まれてしまうのでしょう。
転職しなければよかったと後悔しないためにすべきこと
これから転職を考えている方にとって、転職しなければよかったと感じる方がいるという事実は不安を感じるでしょう。
しかし、ちょっとした工夫をするだけで、不安や転職後の後悔をグッと下げられます。
この項目では、転職しなければよかったと後悔しないためにすべきことについて解説します。
明確な転職理由を持つ
あなたが今の仕事に対して「どんな不満を抱いていて、どう改善したいのか？」という部分を明確にしてください。
そこが転職活動を進めるうえでの軸となります。
逆にここが曖昧だと、求人探しの時点からつまずくことになるうえ、転職を後悔することになりやすいので注意してください。
また、転職先に求める条件を整理しておくのも大切です。
仕事内容、福利厚生、年間休日数、年収などの中から、自分は一番何を大切にしたいのか、何なら譲れるのかを改めて整理しましょう。
そうすることでスムーズに転職活動を進められます。
転職先に関して徹底的に調べる
業界や職種のイメージだけで転職を決めず、下調べを入念に行ってください。
求人には基本的によいことしか載っていないため、求人内容だけを信じて転職活動しないようにしましょう。
特に異業種や初めての業界への転職にチャレンジする場合には、具体的な仕事内容や業務の流れなど基礎的なことに加え、大変なことについても調べておいてください。
また、その企業の口コミを見るのも有効です。
もちろん、すでに退職した人が書いている場合辛辣な意見が書かれすぎていたり、本当にその企業で働いていた人が書いているか保証がなかったりするため、鵜呑みにしてはいけません。
あくまで参考程度にとどめるようにしてください。
働きながら転職活動を行う
転職活動は平均3ヶ月と言われていますが、長期化する可能性も考慮して、退職はせず就業しながらの転職活動がおすすめです。
その方が転職活動中の生活資金も心配せずに済みます。
ただし、「今の状況を一刻も早く抜け出したい」という方は、無理をしてまで働き続けなくてよいでしょう。
失業手当等の支援もあるので、あまり頑張りすぎないように、自分に合った方法で転職活動を進めてください。
転職エージェントを利用して転職活動を進める
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労働環境や給与面、福利厚生など、あなたの希望を徹底的に洗い出し、その条件にピッタリな企業を探し出してくれるのです。
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その他にも履歴書の添削や面接の日程調整、給料交渉など転職に関わることを幅広くサポートしてくれます。
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転職にはリスクも伴うが、メリットだって多い。
このように転職して良かったと思っている人もいれば、逆に転職しなければよかったと思う人もいます。
確かに、転職にはリスクがあり、絶対に成功が確約されているものではありません。
しかし、転職活動時点で自己分析や企業研究などをしっかり行っていくとともに、転職後の自分の姿勢等にも気を付けていけば成功の可能性は十分に高いでしょう。
どうしても不安を拭いきれない方は、転職エージェントを活用してみてください。
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