派遣社員が感じる将来への不安。まずすべきは現実把握と転職活動

派遣という働き方は、私生活との両立ができやすい、好きな勤務地、勤務時間、仕事内容を選びやすかったりと、メリットもあります。

ただ、それ以上に有期雇用であり、給料も増えていかないことからも将来への不安を感じている人も少なくないでしょう。

その不安を取り除く為には、派遣社員ではなく、正社員として仕事を見つけるしかありません。

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派遣社員の仕事に将来の不安を感じている人は多い

派遣社員として働いている人の中がその働き方を選んだ理由で最も多いのが正社員として働きたいが仕事が見つからなかったということを挙げています。

そして、できるだけ早く派遣社員を辞めたいという人は30.4%、正社員を希望する人は80.7%と非常に高い数字になっています。

そして、正社員を希望する理由のトップは雇用の安定性。

派遣社員として働いている人の多くが有期雇用であることに不安を感じ、もっと安定することを望んでいるということがわかります。

参考:労働政策研究・研修機構「派遣社員のキャリアと働き方に関する調査

派遣社員として働き続けた時の将来の現実

では一度、実際に派遣社員として働き続けた時に将来どうなるのか、その現実を確認するところから始めてみましょう。

給料面

正社員に比べて、派遣社員などの非正規社員は給料が低いというのは実感している人も多いかもしれません。

正社員の場合の平均月収は32万2千円であるのに対し、正社員以外だと21万1千円と大きな差があります。

この差は若いほど小さく、年齢が高くなるにつれて大きくなります。

25~29歳だと正社員が24万4千円であるのに対し、正社員以外では20万円と約4万円の差ですが、

50~54歳だと正社員が40万円であるのに対し、正社員以外だと20万5千円と差が20万円にもなっています。

派遣社員の場合、昇給することもなく年齢が高くなっても給料は上がっていかないことがほとんどということがわかります。

参考:サラリーマンの平均年収。正社員と派遣ではこんなに違う。

参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査

派遣切り

今でこそ派遣の仕事もたくさんありますが、リーマンショックの時は多くの企業で派遣契約の打ち切りが行われました。

派遣としての仕事の需要がなくなってしまい、働きたいのに働き先が見つからなかったという人も非常に多かったのです。

またこれは、登録型派遣だけでなく、派遣会社の正社員として働く常用型派遣の人にも大きな影響があります。

派遣する会社がなくなってしまう為、休業扱いになり休業手当として通常の給料の6割しか貰うことができなかったり、最悪の場合解雇に至ることも少なくありません。

今は派遣の仕事も豊富です。しかし、いつまでも今の状態が続くわけではなく、また派遣の仕事がなくなるような不景気が訪れるのです。

年齢による選択肢の減少

企業が派遣社員に対して年齢の制限をすることは法律上禁じられています。

しかし、実態は若いほうが仕事を覚えるのが早い、年齢が高いと指導しにくいなどの理由から年齢が低いほど仕事は豊富で、年齢が高くなるにつれて仕事が少なくなっていきます。

派遣会社としても、できるだけ派遣先企業に満足してもらいたいと考える為、若い人に優先的に仕事を回すことも多いです。

本来は年齢が高くなれば給料があがっていくはずなのに、派遣社員として働いている場合はむしろ仕事を選べなくなり低い条件の仕事でしか働くことができないという場合も非常に多いのです。

ほぼ正社員にはなれない

派遣社員として働いていれば、いつか正社員として働かないかと声をかけられるかもしれない。それは非常に淡い期待です。

厚生労働省が調査した結果によると、派遣労働者を正社員にする制度がある会社は全体のたった13.0%で、実際に派遣労働者を正社員にしたことがある会社は1.7%しかなく、そもそも相当運が良くないと困難なのです。

運よく1.7%の会社に派遣されたとしても、そこからのハードルも非常に高く、10人に1人もいないのが現実でしょう。

退職金もない

派遣社員として働き続け60歳になり、正社員であれば定年となる年齢になったとします。

正社員であれば、退職金を貰うことができることが多いです。

しかし、派遣社員の場合は退職金はありません。

その為、貯金をしていないと60歳を超えても働かなくてはいけないという場合も多々あります。

正社員が必ずしも安泰とは限らないけれど

もちろん正社員で働いていたとしても安泰とは限りません。

大企業であっても倒産する可能性はあるし、倒産されなくてもリストラされる可能性があります。

退職金だって退職金制度を廃止している会社も増え、絶対に貰えるわけではありません。

ただ、それでも安定を比較すれば派遣社員よりも正社員のほうが勝っています。また、正社員としてのキャリアが転職時に有利になることもあります。

そもそも派遣社員自体が需要の変動に柔軟に対応することを目的としている企業も多く、やっぱり真っ先に切られるのは派遣社員です。

正社員になりたいなら転職活動するしかない

派遣という働き方は、全てが悪いわけではなく、自分のライフプランにあっているのであれば良い選択肢の一つです。

ただ、将来に不安を感じているならばやはり正社員を目指して転職活動するしかありません。

もちろん、派遣社員として働いている人の理由が、正社員としての仕事が見つからなかったことを挙げている人が一番多いように、正社員になることが難しいのは確かです。

ただ、転職活動をせずに、いつか正社員にならないかと声を掛けられるのを待っていても、それはほとんどないことですから、やっぱり転職活動するしかないのです。

だからこの機会に転職活動を始めてみてください。

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