できることなら定年まで働き続けたい、そんな風に自分では思っていても、その希望とは裏腹に会社が倒産して働けなくなってしまったなんてことが起こる可能性もあります。
そればっかりは仕方がありません。
ただ、倒産してから転職するのではなく、できることなら倒産前に転職を決めてしまうことが大切です。
実際に働いていると、そろそろ会社が危ない、会社が潰れそうだなんて言う風に感じることができるはずです。もし感じたならばいち早く転職活動を始めるようにしてください。
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実は多い会社の倒産
会社が倒産なんて他人事だと思っているかもしれませんが、実は倒産してしまう会社は非常に多いです。
特にできてまもない会社の倒産率は非常に高くなっています。
会社が生き残る確率は5年で15%程度、10年で6%程度、30年で0.02%となっていて、ほとんどの会社は倒産してしまいます。
また、倒産しないまでもリストラ等によって人員削減する会社もあります。
当然中小企業のほうが倒産する確率は大きくなりますが、現在の状況を見ると大企業でも決して安心できるわけではありません。
ですから、労働者として会社に身を任せて働くなんてことはもってのほかで、会社が守ってくれるなんて考えは捨てたほうがいいのです。
倒産してからの転職は危険
もし倒産したらしたで、すぐに失業保険もでるし、その時になってから考えればいいかななんていう風に考える人もいるかもしれません。
ただ、倒産してから転職活動を始めることには何かと不都合な点もありますから注意しましょう。
無職期間が長くなる
会社が倒産してしまうと、当然無職になってしまいます。
それでもすぐに転職活動を始めて、すんなり転職先が決まればいいのですが、転職活動自体が長引いてしまう可能性も当然ありえます。
また、失業保険がすぐに貰えるということから多少の収入が得られることも転職自体が間延びしてしまう原因になります。
無職期間は長ければ長いほど転職するにあたり不利になっていきますので、できることならゼロ、もしあったとしても短いにこしたことはありません。
焦りがでて妥協した会社に転職してしまう
失業保険が貰えるとはいえ、金額的にはそれまで貰っていた給料の半額程度で受給できる日数が決まっています。
当然足りない分は貯金を切り崩して生活することになりますが、それが精神的なストレスとなり、早く次の仕事を決めなくてはと焦ってしまう原因になります。
転職活動において焦りは厳禁。焦ってしまった結果、かなり妥協して会社を選んでしまう人が非常に多いです。妥協して転職先を決めてしまうと、入社後にその会社を選んだことに後悔してしまう可能性が高くなります。
いよいよ倒産となると面倒なことになる可能性がある
倒産時は何かと面倒なことになりかねません。例えば本来貰えるはずだった退職金が貰えないだとか、給料の未払いが発生するだとか、色々とあります。
また、有給休暇も残ったものが当然使えるわけもありません。
退職するなら倒産時よりも倒産前のほうが何かとスムーズに退職することができます。
倒産前の転職は自分を守ること。裏切りでもなんでもない。
もしかしたら潰れるかもしれない、ちょっと会社が危なそう。そんな情報を手に入れた時には、まず自分のことを考えるようにしてください。
そんな時期に転職するなんて裏切り行為だなんてことは全くありません。会社と一緒に共倒れすることが一番避けなくてはいけない行為です。
確かに、それまで育ててくれた、これまでお世話になったという会社から離れるというのは悲しくもあり、申し訳なくもあるかもしれません。
ただ、それよりも何より自分の生活、自分の人生を一番に考えなくてはなりません。
とにもかくにも、危うさを察知したなら転職活動を始めてみましょう。まずは求人情報を調べてみるだけでもいいです。そうすることで色々とわかることもあるし、精神的な安心にもつながります。
転職活動の第一歩
いざ転職活動を始めようと思ったけど何から始めていいかわからない。そんな時にはとりあえず転職サイトと転職エージェントに登録するところから始めてみましょう。
転職サイトは求人を探すだけではなく、自分の強みや市場価値の診断ができたり、スカウトサービスを使えば好条件の非公開求人からオファーを貰うことができたり、場合によっては書類選考や1次面接が免除となる場合もあります。
転職エージェントは、これまでの実績などからその人の学歴も考慮した上で、学歴フィルターがあって全く受からない会社を省いてくれます。
さらに、キャリアの相談にのってくれたり、履歴書の作成補助、面接の練習といったものをしてくれる為、内定の確率が格段にあがります。
転職エージェントとの面談は土日でも可能である為、働きながら転職活動を進める場合であっても柔軟に対応してくれます。
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。