会社はホワイト企業なのに職場がブラック、大手で働いている人は特に注意

就職市場、転職市場でも当然人気があり、上場している大手企業だとかなり倍率も高いホワイト企業。

そんな会社が羨ましいと思っている人、そんな会社に転職したいと思っている人も少なくはないと思います。

ただ一般的にはホワイト企業だと言われている会社であっても、実はその中にはブラック職場と呼ばれる部署が一部ありえることをご存知でしょうか。

せっかくホワイト企業に入社できたのに、周りはみんな楽しく会社生活を送っているのに、自分の職場だけは明らかに雰囲気も働き方も違う。実はそんなこともありうるのです。

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会社がホワイト企業でもブラック部署はある

入社3年以内の離職率は3%未満。平均残業時間は20時間程度。有給消化率は90%以上。

年間休日数も125日以上あって、残業管理もしっかり行われている。

もしこんな会社で働けるなら、ぜひ働きたいと思う人も少なくないと思います。

ただ、これらの数字はあくまで平均的なもので、その会社で働いている人の中には、ホワイト企業どころかブラック企業と言ってもおかしくないような働き方を強いられている人というのも一部いる場合があります。

そういったいわゆるブラック部署は、業務が縦割りであることやその業務が会社の中核を担っており携われる人が他にいないときに発生してしまうものです。

具体的な例としては、銀行の投資銀行部門やメーカーの一大プロジェクトに携わっている部門などが挙げられます。

こうした「ブラック部署」にはどのような特長があるのでしょうか?

ホワイト企業の中のブラック部署とは

本項ではいくつか、私が実際に聞いた話を元にその特徴を紹介します。

仕事が重い

契約金額が高くなり複雑になるため、一つ一つの仕事が非常に重くなる傾向があり、時間的、精神的負担を強いられるケースが多いです。

そのため、これらの部署に配属される人は会社の中でもタフな人や何か実績を残した優秀な社員が配属される傾向にあります。

平均残業時間が長い上にサービス残業もある

会社全体の平均残業時間は15~20時間。だいたい1日30分から1時間程度。

ただとある部署では平均残業時間が毎年40時間超え。他の部署にあるノー残業デーがその部署にはなく、サービス残業を含めるとさらに増えます。

会社全体で残業時間に上限を設けられており上司に許可される残業時間は制限されてしまうものの、仕事量が多く終わらない為、結局サービス残業でやらざるを得なくなっているというのです。

もちろん会社としてサービス残業はNGでパソコンのログオン時間の確認、IDによる退社時間の管理等によって目を光らせています。

しかし実際のところそうった部署では、こっそり書類を持ち帰ったり、USBでデータを持ち帰ったりと、持ち帰り残業をしていることもあるようです。

パワハラが当たり前

ホワイト企業だからと言ってパワハラが全くないと言ったら大間違い。

確かにホワイト企業であれば、会社としてパワハラを無くそうと教育を行ったり、相談窓口を設置しているところも多いですが、それで会社全体で全くなくなるかというとそんなわけではないんですよね。

ブラック部署は体育会系の雰囲気で、当然のようにパワハラが行われてしまっている場合が多いです。

なぜなら、「こういった心理的負担が多い職場に残り続けている人は、パワハラ気質が強く自分が若手の時もそういった教育を受けてきた人が多いためです。

そのため、ブラック部署ではパワハラが横行している可能性が高いです。

休日出勤も多く、休みが不規則

残業が多いだけならまだしも、休日出勤がとてつもなく多い部署もあります。

子供の学校行事にも出席できず、いつ出勤になるかわからないので中々プライベートでの計画もたてれない。正月すら出勤なんてことも多々あります。

これではせっかく土日祝休みで、年間休日数が多くても意味はありません。

管理職になるとかなり悲惨

管理職になると労働環境はさらに悲惨。

残業時間に制限がなくなる為、とんでもない労働時間になるとともに休日も全然なしなんてこともあるようです。

責任も増えてやることも増えるのに、見込み就業になり残業代が無くなるため、給料が減ってしまう人も少なくありません。

実際私が話を聞いた人の部署では、管理職にはなりたくないという人も一定数いるみたいですが、まあそれも仕方ないですよね。

うつ病による休職者が多い

このような働き方を強いられることになるブラック職場。

当然社員のストレスは高くなり、体や心を壊す人は他の部署に比べて高い傾向になり、毎年うつ病によって休職する人がでる職場もあるみたいです。

せっかくホワイト企業に入ったのに精神的に追い込まれてうつ病になってしまうというのは何ともやりきれません。

ブラック部署はなぜ改善されないのか

会社として労働管理をしっかり行い、社員にとって働きやすい環境を整えてくれているはずのホワイト企業。

今回紹介したようなブラック職場があった場合、普通に考えれば会社として改善に取り組んでくれてもいい気もします。

ただ実際のところ会社の体質や上層部のせいで、なかなかブラック職場は改善されません。

会社の体質の問題

人手不足で残業が多いとわかっていても、他部署も人が余っているなんて言わないため、なかなか人員を増やすことができない会社の体質に原因があるケースがあります。

この場合株主などに対して表面上はホワイト企業としながら、どこかの部署が大変な目に合っているのを仕方がないこととみなし、目をつぶってしまう場合は多いでしょう。

上層部の問題

またその職場の上層部も問題を隠す傾向にあります。

問題が表にでてしまうと面倒な対応に追われたり、仕事が回らなくなってしまうのを恐れていたり、自分の出世に響くことを恐れていることを隠しているなんて場合もあるでしょう。

部下がサービス残業していること、パワハラに近いことが行われていること、それを理由に休職した人がでたことを隠し、職場としては問題がないように見せかけているわけです。

ブラック部署で働くことの危険性

こういったブラック職場で働くことには高い危険性があります。

表面上はホワイト企業となっている為、中々転職することには踏ん切りがつかなかったり、周りに相談しても共感を得られることは少なくもったいないと言われるだけ。

本人としてももったいないと思ってしまったり、転職したところでさらに悪化するだけと思い込んでしまう場合も多いです。

また大手だと他の周辺部署もブラック部署のあおりを受けて長時間残業や人間関係のいざこざに巻き込まれるケースもあります。

その結果、ブラック部署の当事者のみならず、ブラック部署の周辺部署の人まで、ただストレスを溜め続け、追い込まれ続けて心を壊してしまうことになる人というのは少なくありません。

異動ができないなら転職もアリ

ブラック職場だからと言ってせっかく入ったホワイト企業なら、簡単に転職を決断することなんてできないのは当たり前です。

ただ今のまま働き続けていてはいつか体を壊してしまうかもしれませんし、何より幸せと感じることはできないはず。

そもそもあなたがブラック職場で働いている時点でホワイト企業で働くことによる恩恵は受けていません。

ですから今一度、本当に今のまま働き続けるのかどうなのかは考えてみて下さい。

異動の可能性があるならまだいいです。

ただ周りを見て異動している人はごくわずかであるならば、淡い期待はやめてこの先ずっとこの職場で働くということを前提にこの先どうすべきなのか考えてみてください。

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すぐに転職するかどうかなんて決めることができないのは当たり前。

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