新卒での就職先、さらには第二新卒の転職先と一つとして、派遣会社として正社員として働く「無期雇用派遣」「正社員型派遣」というものがあります。
雇用形態としてとしてはあくまで正社員であり、求人票でも正社員として募集がかけられていますが、よくよく見ると様々な会社へと派遣されて仕事をすることになることが書かれているのです。
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目次
無期雇用派遣、正社員型派遣とは?
派遣社員と聞くと、雇用期間が決まっている有期雇用の非正規社員を思い浮かべる人が多いかと思いますが、これは派遣の中でも登録型派遣と言われるものです。
そして派遣には他にも「無期雇用派遣」「正社員型派遣」と言われるものがあります。
無期雇用派遣とは、雇用期間に定めがない派遣社員の形態であり、一つの派遣先での就業が終了しても労働契約は終了せず引き続き雇用されることになります。
そして正社員型派遣は、無期雇用派遣の中でも特に派遣会社に正社員として採用された上で様々な会社に派遣される人のことを言います。
単に無期雇用派遣の場合は登録型派遣同様に時給制でボーナスがない場合も多いですが、正社員型派遣の場合は月給制でボーナスもある場合が多いです。
そして新卒や第二新卒者の場合、この正社員型派遣での求人が多数存在しており、実際にそこで働く人も少なくありません。
新卒で無期雇用派遣、正社員型派遣として就職した場合の働き方
新卒で無期雇用派遣、正社員型派遣として働くことになった場合、働き方としては概ね以下のようになります。
入社後、派遣会社で研修
新卒で就業経験がない人の場合、実際に就く仕事でのスキルはもちろんビジネスマナーも身についていないのが当たり前です。
その為、まずは採用された派遣会社でビジネスマナー研修やスキルアップ研修を行うことになります。
スキルアップ研修は、それぞれの仕事に応じたものが行われることになり、ITエンジニアであればプログラミング、機械系エンジニアであればCADといったものが行われます
期間は派遣会社によっても異なりますが、1ヶ月程度であることが多いようです。
各会社へ派遣(全国各地)
研修が終わると、実際に様々な会社へと派遣されていきます。派遣先は全国各地で、このタイミングでかなり遠距離へ転勤しなくてはいけなくなる人も多いです。
大手の派遣会社であれば同期も多いのですが、このタイミングで離ればなれ。
同じ会社へと派遣される人がいる場合もありますが、ほとんどの人とは中々会う機会がなくなります。
派遣先で業務実施
派遣された後はその会社の上司の指示に従い業務を行うことになります。
それぞれの会社でも研修や教育を行って貰える場合もありますが、逆に全く行われずすぐに業務を開始する場合もあり、派遣先次第です。
仕事内容に関しても、専門的なことをやらせて貰える場合もあれば、逆に簡単な雑務ばかりしか仕事をさせて貰えないという場合もあります。
派遣先に直接雇用される場合や、派遣先の正社員のまま違う派遣先に行く場合も
1年、2年と働き続けると、派遣先の上司から正社員登用試験への打診を貰い、それに合格して直接雇用して貰えることもあります。
実際、派遣社員として働いていた人が大手企業での正社員登用試験に合格し正社員として直接雇用して貰えたという事例をいくつか知っています。
ただ当然皆が皆直接雇用して貰えるわけではありません。
ほとんどの人は正社員登用試験自体を受けさせて貰えないし、受けさせて貰えても受からない人も多いのが現実です。
そしてそういった人の多くは、一定年数たったら派遣先の正社員のまま、違う派遣先に行くことになります。
ちなみに登録型派遣は同じ事業所で最大3年までしか働くことができませんが、無期雇用派遣・正社員型派遣の場合にはこの上限がない為、同じ場所でずっと働き続けているという人もゼロではありません。
新卒で無期雇用派遣、正社員型派遣のメリットは?
では新卒で無期雇用派遣、正社員型派遣として働くメリットにはどういったことがあるでしょう。
一通りのビジネスマナーは身につくことができる
入社後に研修が行われるとともに、実際に働くことにもなるので、一通りのビジネスマナーは身につきます。
就職できずに既卒のままアルバイト等をして過ごす人に比べれば、これが身につくというのは大きいと言えるでしょう。
肩書は正社員で、月給制だしボーナスもある
自社として働くのではなく様々な会社に派遣されるという形であっても、正社員型派遣であれば肩書は正社員です。職歴としても正社員として働いてきたということが残ります。
また給料面も時給制ではなく月給制。休みが多い月に給料が減るといったことはなく、毎月安定した給料を得ることができます。
そして会社にもよりますがボーナスも支給して貰える場合が多いです。特に大手派遣会社で正社員型派遣として働くと、3ヶ月分ほど出して貰えるようです。
上手くいけば大手企業の正社員として直接雇用して貰える場合も
正社員型派遣の場合、大手企業へ派遣されることも珍しいことではありません。
そしてもしその派遣先で高い評価を得られたら、正社員として直接雇用して貰えるという可能性もあります。
知り合いには、就職ランキング上位で新卒で入社するのは相当難しい製造業の会社で正社員になれたという人もいます。その人は年収で数百万一気に上がったそうです。
普通に就職活動しても不可能であろう大手企業への就職の道が開けるというのは、大きなメリットであると言えるでしょう。
新卒で無期雇用派遣、正社員型派遣のデメリットは?
一方、デメリットには以下のものが挙げられます。
扱いは結局派遣
肩書は正社員であっても、周りからは派遣であるという目で見られてしまいます。
そして派遣先でも、結局は派遣扱いです。
そこの会社で正社員として働いている人に比べて、教育も、任せられる仕事も、同様とはなりません。
重要な仕事を任せて貰えず、中々成長することが困難
派遣先の会社ではあくまで派遣社員であり、自社の社員とはやっぱり違います。
重要な仕事は任せられませんし、成長させる為の仕事をさせるようなこともしません。
中には、簡単な雑務ばかりで専門的なことは一切させて貰えないなんてことだってあります。
そんな中で自分を成長させていくというのはやはり困難。
実際、同じ会社で新入社員として入ってきた人と派遣社員として入ってきた人の1年後を比較した場合、やっぱり前者の方がスキルも身についているし仕事の幅も広がっています。2年後、3年後ともなれば差は歴然です。
勤務地が転々とする
ほとんどの人は数年おきに派遣先が変わる為、勤務地が転々と変わります。
知り合いは最初の派遣先が東京で、3年後に愛知、さらに3年後に福岡、そして現在また東京で働いています。
会社が変わるたびに人間関係がリセットして見ず知らずの人ばかり。勤務地もころころ変わるので友人もいない。
中々厳しい働き方です。
好きなように仕事は選べない
登録型派遣であれば自分が就きたい仕事、働きたい会社をある程度選ぶこともできますが、無期雇用派遣や正社員型派遣の場合はそうもいきません。
会社の指示に従い、たとえ興味のない業界、仕事であっても指示されたらやらなくてはいけません。
下手したら、数年置きに業界、職種がガラっと変わってしまうなんてこともあるのです。
直接雇用される可能性はそれほど高くない
中には大手企業での正社員になれる人がいますが、可能性を考えると決して高いものではありません。
当然かなり難易度は高く、相当優秀と認められ、良い人間関係を築くことができている人ではない限り、正社員登用試験すら受けさせて貰えない場合が大半です。
単に頑張れば良いかというとそんなこともなく、どういった上司の下で働くことになるか、その部署での人員状況がどうかということもいうことによっても大きく左右される為、正直運の要素というのもかなり大きくなります。
派遣先で正社員との格差を感じてしまう
大手企業であることも多い派遣先では、正社員と派遣という違いだけではなく、給料やボーナスなどの待遇の違いに大きな格差を感じてしまうかもしれません。
派遣先の会社によっては、周りで正社員として働いている人が自分が貰っている給料の倍以上の給料を貰っているなんてことはざらにありますから。
ボーナスにいたっては3倍、4倍にもなるかもしれません。
新卒、第二新卒ブランドを捨てることになってしまう
正社員として就職する場合、新卒であることはやはり恵まれています。転職を考える場合、入社3年以内の第二新卒であることはかなり有利で、需要も高いです。
簡単とは言いませんが、他の年代に比べれば仕事は状況にあるのです。
そのタイミングをいくら正社員型であっても派遣として、中々成長できない環境においてしまうのはもったいないかもしれません。
社会人4年目以降、20代後半ともなると、仕事での経験、スキルが重視されるようになっていきます。取り残されたら中々取り返すことができません。
ですから自分の置かれる環境が本当に自分を成長させる環境なのかはよく考えなくてはなりません。
後悔しているなら、第二新卒として転職するのがおすすめ
無期雇用派遣に限らず、就職して後悔しているという人は決して少なくないと思います。
そんな人にはぜひ第二新卒として転職することを考えて貰いたいです。
第二新卒としての転職需要はかなり高く大手企業も含めて多くの企業が採用活動を行っています。第二新卒では職種経験も未経験で問題ありません。
4年目以降になると中途採用時には職種での経験やスキルが強く求められるようになるからこそ、キャリアチェンジをするなら今のうちです。
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