中間管理職が感じるストレスの原因とは? ストレスの解消法や対策、辛いと思った時に考えたいこと

企業の管理職は社会人の中で最も悩みが多いと言われ、特に中間管理職のおよそ8割がストレスを抱えて働いています。

中間管理職として代表的な係長や課長は、国内の一般企業では40代で昇進することが多く、社内では上司にも部下にも気を使う板挟み状態になります。

一方、家庭内では子育て世代であることも多いため、仕事でも家庭でもプレッシャーを感じてストレスを抱える方が珍しくありません。

とはいえ、どんな悩みがあっても入社してから積み上げてきた信頼と成績を下げるわけにはいかないので、自分なりにストレス解消法や何らかの対策が必要です。

職場にも家庭にもホッと落ち着ける場がない中間管理職のために、ストレスの原因や解消法など詳しく解説していきます。

中間管理職の8割が感じるストレスとは?

中間管理職の8割が感じるストレスとは?

中間管理職は、入社2年目の部下を持つ30歳~59歳までの中間管理職社員400名を対象にした中間管理職の8割超が「上司との関係」「仕事量の多さ」などで勤務先にストレス。働き方改革では改革できない現場の状況とは? | 人材派遣・人材紹介のマンパワーグループの調査によると、82.5%がストレスを感じていて、そのうち25%が非常に強いストレスを感じると回答しています。

全くストレスを感じないと回答したのはわずか2%で、非常に多くの中間管理職がストレスにさらされている状態です。

この調査を元に、どんなストレスを感じているのか勤務先でのストレスの原因を探っていきます。

ストレスの原因第1位は上司との関係。全体の5割にも達する

ストレスの原因第1位は上司との関係で、47%もの方が回答し、上司の言い分がコロコロ変化したり、話が通じないことが中心になっています。

<そのほかのストレス理由>

  • コミュニケーションがうまく取れない
  • 仕事への評価
  • 仕事を煽る
  • プレッシャーをかけられ続ける

仕事への評価や仕事を煽る上司は、そのほとんどが現場の状況を把握していないのにも関わらず、結果を求めるがゆえに煽るケースが多いです。

中間管理職になったばかりの方は、こうした上司の要求に常にプレッシャーを感じているのです。

ストレスの原因2位以下は仕事内容や仕事量など多岐にわたる

ストレスの原因第2位以下は、昇進したことによる仕事内容への対応や仕事量の増加などが挙げられ、環境の変化に戸惑い対応できないことがストレスとなっています。

仕事内容では、どんな仕事でもできるよう振舞わなければならないこと、昇進により仕事領域が増えて不満があるという声があり、出来て当然の目線がストレスになっています。

また、管理職になると一般的に会議が増えますが、この会議が多いことも仕事量が増える中間管理職には負担になり、会議に時間を取られて自分の仕事ができないなど追い込まれることが多いです。

こうした仕事内容や仕事量に関する不満はどの業界でも多く、働き方改革により遅くまで残業ができなくなったことも追い打ちをかけています。

さらに、中間管理職が女性の場合取引先に強く要求されるケースや、前任者と比較されるケースもあり、仕事がやりにくいなどの声もありました。

  • 部下を育てる難しさを感じる
  • がんばっても認められない
  • 異動した部下が古株でコミュニケーションが取りづらい
  • 若手社員はすぐやめようとして困る

異動に関することや後輩・先輩との関係性の難しさもストレスの原因になっています。

本当に自分で大丈夫? 中間管理職のストレスが不安なら断ることもできる

本当に自分で大丈夫? 中間管理職のストレスが不安なら断ることもできる

中間管理職としての重圧が日々の大きなストレスになっている場合、あまり無理をすると体調やメンタルの健康を害することがあります。

責任があるから、部下がいるからとがんばり続ける方も多いですが、中間管理職のストレスに耐えられるか不安なら管理職への昇進を断ることもできます。

一般的には昇進=喜ばしいことと認識しますが、実は、管理職への昇進を断りたいと思っている方も多いのです。

その理由は、中間管理職のストレスの原因とほぼ同じ、仕事量や責任の増加や上司との相性の不安などが多くなっています。

昇進を断りたい方は、昇進することにほとんどメリットを感じておらず、デメリットの方が大きいと感じているのです。

ある意味、昇進後の自分をしっかりイメージできていて、冷静な分析をしているといえるでしょう。

ただ、昇進は絶対に従わなければならないものではありませんが、断り方には注意が必要です。

仕事量や責任が増えることを理由に断ることは、社会人としてのマナーに反するため、できれば企業側も納得するような理由を用意しましょう。

無難なところでは家庭の事情などプライベートな理由が挙げられ、介護や看護、育児などの理由が妥当です。

このような断る理由が見当たらない方は、見方を変えて1度は管理職を経験してみてはいかがでしょうか。

上層部の目に留まる実績や信頼があっての昇進ですし、仮に我慢できなくなって転職するときにも管理職の経験をアピールすることができます。

もしも、断らずに管理職にチャレンジするなら、ストレスを貯めない方法や解消法があると安心です。

次では、職場でも実践できるストレス解消法を紹介します。

ストレスはできれば貯めたくない! 職場で実践できるストレス解消法を解説

ストレスはできれば貯めたくない! 職場で実践できるストレス解消法を解説

中間管理職のストレスの大半は、上司や部下などの人間関係にあり避けては通れないものがあります。

ですが、その上司も部下も同じように人間関係でストレスを抱えているとしたらどうでしょうか。

人と関わる上でストレスがないのが理想的でも、なかなかすんなりストレスフリーで働くことはお互いに難しいのです。

そのストレスを少しでも減らすには、ストレスをなるべく貯めないこと、貯まったストレスを発散することが大事になってきます。

なるべくストレスを貯めないといっても、具体的にはどんなことをすれば良いのでしょうか。

普段から実践できる解消法があるなら、すぐに取り入れたい方もいることでしょう。

では、職場で実践できるストレス解消法を解説していきます。

まずは残業を減らそう

業界にもよって仕事には繁忙期がありますが、今、繁忙期でない方はなるべく定時退社をしましょう。

中間管理職は出退勤を自分で決められるとはいえ、思う通りにならないことが多いポジションです。

ですが、ストレスを少しでも和らげるには仕事から離れる時間を作ることが重要なのです。

つまり、労働時間を見直すことがはじめの一歩、毎日は無理だとしても残業を今の半分くらいに減らしていきましょう。

好きな小物や癒し系グッズを使う

デスクワークの方もそうではない方もストレスでイライラするなら、自分の仕事場に好きな小物や癒し系グッズを置いてみてください。

例えば、文房具やスマホケース、デスクトップの背景など、癒されるキャラクターや好きな色でまとめるのがおすすめです。

やりすぎない程度にホッとできる場所を確保することで、イライラを軽減させることができます。

部下に対して完璧を求めていませんか? 完璧を求めすぎないことも大切

真面目な性格の方は仕事に完璧を求める傾向があり、時と場合によっては部下に対しても完璧さを求めてしまうことがあります。

業務を完璧に遂行することは企業にとってはとても良いことなのですが、結果が出なかった場合はつらく苦しいストレスに変化します。

部下も完璧を求められると同じように苦しくなるため、絶対に手を抜けない部分以外は寛容に対応し、自分の感情をコントロールすることも大切です。

<例>

  • 多少のミスは注意で済ませる(きつく言わない)
  • 言葉の深読みをしない
  • 極端に白黒はっきりさせることは避けてグレーでもOKにする

また、完璧主義の性格は自分にも厳しく高い目標を掲げるところがあるので、目標の8割で良しとする感覚も持つとストレスを和らげることができます。

プライベートで実践したいストレス解消を紹介

プライベートで実践したいストレス解消を紹介

ストレス解消にはプライベートタイムを上手く使うことが有効です。

体調はもちろん、メンタル面も整えられるストレス解消法を紹介していきます。

仕事を離れたらできるだけゆったり過ごしオンとオフを使い分ける

仕事を離れたらまずはゆったり過ごすように心がけましょう。

家に帰ってからは忙しく動くことは避けて、マイペースを保つようにすると良いでしょう。

小さなお子さんがいる方だと、なかなかゆっくり過ごせないこともありますが、せめてお風呂はゆっくり入るなどできる範囲で心掛けることをおすすめします。

マイペースで過ごすことは、職場での緊張をオフにすることに有効なので、オフの時間を楽しむことも意識してみましょう。

普段から食事と睡眠をしっかり摂る

ストレスを解消するには栄養バランスが整った食事と、十分な睡眠が大切な要素です。

食事を抜きやすい方は良質な睡眠が得にくくなり、思考やメンタル面のバランスを崩しやすくなります。

疲労回復にも寝ることがとても重要なため、できるだけ規則正しい生活と十分な睡眠を重視しましょう。

疲れやストレスが回復してくると、体を動かしたい気分になったり仕事に気合いが入ることもあるので1つの目安にしてください。

ジョギング・ウォーキング・筋トレなどの運動を日常生活に取り入れる

ジョギングやウォーキングは血流を促進し自律神経を整える効果が期待できます。

また、心や頭で感じるストレスを発散でき、運動によって感じる疲れは程よい眠気を誘います。

日ごろから運動しない方はジョギングよりウォーキングから始めるのがおすすめで、週に2~3回、1回あたり15~20分程度を目安にしてください。

筋トレも同じようにはじめは無理のない程度で行うのがおすすめです。

筋トレは、ストレス発散にはもってこいの運動です。

<筋トレのメリット>

  • 筋肉が付く
  • 代謝が上がる
  • ホルモンのバランスを整える
  • メンタル強化にも良い
  • やり方次第ではスリムで健康的な体を作る

ジムに行かなくても十分できるので、簡単なものから週に1~2回行うと良いでしょう。

友人や家族に相談し時には愚痴をこぼそう

仕事の悩みは同僚など社内の方には話しづらいと感じる方が多く、かといって社外の方にも言いにくいという方が多いです。

特に、男性は悩みを相談できる人がいないか、誰にも言わずに我慢してしまう傾向があります。

ですが、1人でも良いので信用できる方を見つけ、相談できる人を作りましょう。

また、家族や友人に愚痴をこぼすことも良い方法で、人はその問題が解決しなくても話すだけで心が楽になるものです。

社内・社外を問わず、相談や愚痴をこぼせる人がいることは、心を軽くすることにつながります。

30分でも好きなことや趣味に没頭する時間を作るのがおすすめ

毎日の生活の中で何か楽しみにしていることはありますか。

1日に1つ、または数日に1度ほんの30分でも、自分の趣味や好きなことに没頭する時間を持つと驚くほどストレスが解消されます。

休日はほとんど寝て過ごす、趣味は特にないという方は、周囲を見渡してできそうなことからはじめてみましょう。

<例>

  • ウォーキングや筋トレなどの運動系
  • 食べ歩きや自炊
  • サウナに行く
  • ブログを書く
  • DIYをする
  • 掃除

仕事とは全く関係ない分野で趣味を持つことがおすすめです。

仮に、掃除をするとしても、部屋中のすべてをキレイにするのでも良いし、1ヶ所に集中して掃除するのでも良いのです。

鍋磨きや窓掃除、洗車などでも心がスッキリします。

短時間でもその物事に集中して取り組むことで、想像以上にストレスを発散できます。

職場でストレスを感じないために必要な中間管理職としてのスキル

職場でストレスを感じないために必要な中間管理職としてのスキル

中間管理職が職場で感じるストレスを少しでも減らすには、管理職としてのスキルを高めて部下や上司との関係性を良い状態に持っていくことが効果的です。

部下や上司から良い意味で一目置かれるためにも、中間管理職として高めておきたいスキルを紹介します。

リーダーシップを高める

中間管理職は普段の言動が部下にも上司にも影響する板挟みの状態です。

そのため、普段から部下の手本となり、上司が不快に感じないような言動を心がけましょう。

また、中間管理職だからこそ、現場の状況と上層部の要望をしっかりと把握して、必要に応じて適切な判断ができるようにしておくのも大切です。

現実的には強固なメンタルも備えなければなりませんが、中間管理職としてのリーダーシップをしっかり取ることができれば、おのずとストレスを感じにくくなるでしょう。

課題解決力をアップする

業務を遂行する上では、課題やトラブルが発生することがあります。

内容により上層部への報告が必要なケースや、部下と中間管理職のみで解決できるケースもあります。

いずれの場合にも、冷静かつ広い視野を持ち的確な対応することが重要です。

部下や上司が認めるような課題解決力を備えていれば、ストレスを感じることがぐっと少なくなりむしろ高い評価を得られるようになります。

コミュニケーション能力を高めよう

一般社員と管理職の間には、コミュニケーションが上手く取れないという不満が非常に多くあります。

部下は上司に対して話が通じないストレスを感じていますが、管理職も同じように若者には話が通じずにストレスを感じています。

ですが、中間管理職だからこそ若手の話を丁寧に聞き取り、考えや気持ちを汲み取ることが大切です。

そして、ときには注意したり、伴走するように寄り添いながら励まし続けるなど、状況に応じた対応をすることで円滑なコミュニケーションへとつながります。

こうしたコミュニケーション能力を高めることは、部下や上司からも信頼を獲得できストレスを感じにくくさせるでしょう。

どうしても今の職場がつらいなら転職を考えるのもあり

どうしても今の職場がつらいなら転職を考えるのもあり

中間管理職になり今の職場がつらい方は、無理に我慢し続けずに転職することを考えてみてください。

ストレスの原因が企業や組織の体制そのものにある場合、一管理職がそれを変えられる可能性は極めて低いです。

それなら、転職して自分の環境を変える方が早くストレスを回避できます。

また、管理職の経験は、転職において自分の武器が1つ増えたようなものです。

上層部の目に留まるような実績や経験がある証拠として、次の転職先でも管理職として就職できる可能性があります。

心身のバランスを崩すなど我慢の限界を迎える前に、いくつかの転職サイトに登録しておきましょう。

在職中から転職サイト内で自分の条件に合う企業を探し、見つかったら企業の期末などキリの良いタイミングで転職するのがおすすめです。

普段から良い転職先が見つかり次第転職する思いでいれば、日々のストレスも受け流せるようになるでしょう。