なんでも完璧にこなしたい。
いつも完璧でいたい。
こういう考え方をするいわゆる完璧主義者の方は少なくありません。
もちろん何事も完璧にこなすことは理想です。
しかし、完璧を求めすぎてしまうことはいいことではありません。
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完璧主義とは
定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者を完全主義者、もしくは完璧主義者(英: perfectionist)と呼ぶ。その程度(時間に対する気配りや周囲への迷惑を顧みない状態等)によっては、精神医学では精神疾患のひとつともされることも多い。
引用元:Wikipedia
完璧主義というのはそののとおり、完璧を求める主義の人。
では、完璧とはなんでしょうか。
その基準は人によって様々。
ただ共通するのは、自分の理想である形のことです。
理想の形というのは、自分の考えであったり、外部から求められる形であったりと人によって変わります。
完璧主義者は、自分の理想として決めたものに対し、その理想が完全に達成できることをとことん追い続けてしまいます。
妥協することがなかなかできません。
完璧主義がもたらす不都合
完璧を求めることは決して悪いことではありません。
むしろ最初はそうあるべきです。
しかし度が過ぎる完璧主義は様々な不都合をもたらしてしまいます。
自分の力だけでなんとかしようとしてしまう
完璧を求めすぎるあまりに物事に対し、自分ひとりの力で期限ぎりぎりまでやり続けます。
しかし、自分の力だけではできないこと、自分の視点だけでは見抜けないことというものがあるのです。
ついつい自分の力だけでやろうとするあまり、その欠点に気づくことができません。
いざ、他人の目に触れた時にはすでに期限ぎりぎりで手遅れ。
これでは、求められていること、時間を達成することができないということになってしまいます。
また、一つのことを完璧にしようと集中しすぎるあまり、他のこととの優先順位づけが上手くできないことがあります。
なかなか始められない
完璧を求めるあまり、完璧にやれる自信がないとなかなか始めることができません。
結局、始められないまま終わってしまうか、始めるまでに知識ばかりを増やすあまり行動に移れない。
なにも考えずに始めるのはよくありませんが、やってみないとわからないことはたくさんあるのです。
周囲にも完璧を押し付けてしまう
完璧主義者は、周囲にも完璧であることを求める傾向があります。
しかし、そもそも完璧というのは人それぞれ異なりますし、相手が自分の理想通りに物事をやってくれるなんてことはそうそうありません。
周囲が完璧にできないことに対し、いらだつあまり、あたってしまったり、
無理な理想を押し付けてしまう結果、周囲の人はあなたから離れていってしまいます。
また、思い通りにならないことで自分へのストレスにもなってしまいます。
途中で諦めやすい
完璧主義者は完璧を求めるあまり、いざ完璧にできないことがわかると途中でやめてしまうことがよくあります。
しかし、なかなか完璧にとはできません。
すなわち、あらゆることに対し、諦めやすい傾向があります。
うつ病になりやすい
完璧を求めすぎるあまり、達成できないことへ強いいらだちを感じてしまいます。
自分を責め、自分が完璧でないことに悩み続けます。
また、完璧であることを求めるあまり、周囲にも相談することができない人が多いです。
アメリカ心理学会誌「Review of General Psychology」によれば、自殺者の半数以上は完璧主義であったと述べられています。
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完璧主義を治すには
完璧主義でいることは、なかなか辛いことが多いのです。
できれば治したいですよね。
もっと気楽に生きる方が、生きやすいです。
では、完璧主義を治すにはどうしたらいいでしょうか。
いくつか紹介していきます。
妥協点を探ってみる
物事を始める時に、理想の形を想像することでしょう。
想像をそこで終えるのではなく、どこかに妥協点がないかを探ってみてください。
はじめる時はもちろん、途中で考えることも必要です。
妥協ということに嫌悪感を求めずに、必要なものであると認識しましょう。
失敗することに慣れる
完璧主義の人は、失敗に慣れていません。
そして、完璧主義の人は失敗することを恥だと思っています。
失敗は恥ではなく、成長と認識し、失敗することに恐れないようになることが大事です。
時間で区切る
完璧を求めて物事を始めると、時間をあまり気にせずにやり続けてしまいます。
そうではなく、その物事に対し、やる時間を決めましょう。
その結果妥協せざるをえなくなり、妥協することに慣れていきます。
最後に
完璧さを求めることは悪いことではありません。
長所となることもおおいにあるでしょう。
しかし、妥協するということも必要です。
もしあなたが少しでも完璧主義で損をしていると思ったら、自分を変えるように努力してみましょう。