HSPに向いている働き方について考える。正しく向き合えばそれはあなたの強みになる!

周囲が気にも留めない些細な点に気が付いたり、共感力や想像力にたけていたりする方は、他の人よりも気疲れしやすいでしょう。

本来なら長所とも言える部分でも、中にはこのような性格を欠点だと考えてしまう方がいるかもしれません。

しかし、そのような性格の方を米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士はHSPと提唱し、様々な研究が進められています。

これによりHSPの方の特徴が明確になり、どのような仕事に向いているのかについても明らかになりつつあります。

そこで本記事では、HSPの方に向いている働き方について解説します。

HSPと呼ばれると特別な印象を受けるかもしれませんが、実は多くの方がこのタイプに当てはまる、ごく当たり前なパーソナリティです。

あまり深刻に考えず、「自分にはこんな強みもあるんだ」「こんな働き方に向いているんだ」と気軽な気持ちで読み進めていってください。

繊細な心を持つHSPの人は、仕事で悩むことも多い

繊細な心を持つHSPの人は、仕事で悩むことも多い

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとった言葉です。

生まれつき「非常に繊細な人」や「非常に感受性が強く、敏感な気質をもった人」という意味があり、次のような特徴があるとされています。

  • Depth of Processing/考え方が複雑、深く処理をする
  • Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい、敏感で疲れやすい
  • Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
  • Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する、あらゆる感覚がするどい

出典:大阪メンタルクリニック梅田院「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」

ただし、決して疾患として診断されるものではありません。

事実、冒頭でもお伝えした通り、多くの方がHSPに該当するとされています。

統計学的には人口の15%~20%、つまり5人に1人がHSPだと言われ、さらに人の気持ちを察する能力の高い日本人は、もっとHSPの方が多いと言われているのです(*)。

繊細な性格ゆえに人間関係で疲れやすかったり、ストレスを溜め込みやすかったりといった点があるため、仕事でもあらゆる場面で悩んでしまうでしょう。

例えば、「上司が不機嫌そうだから必要以上に気を使ってしまった」「仕事だとわかっていても取引先に謝罪するのが辛い」などと感じ、人一倍ストレスを溜め込んでしまう方がいます。

しかし、繊細な心を持っているからこそ、仕事に生かせる強みもたくさんあります。

HSPの方は自分の特色を理解して、その強みを活かして仕事をすることが大切です。

まずは自分を理解して、無理をしないよう自分の性格と上手に付き合う方法を知るようにしてください。

*参考:医療法人社団会ヒロクリニック心療内科「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは【医師監修】」

HSPの強みとは?

HSPの強みとは?

HSPに関わらず、どのような性格も視点を変えれば良くも悪くも見ることができます。

例えば、優柔不断な人は慎重で物事をじっくり見定められると言えます。

計画性がない人は、行動力が高く好奇心旺盛だと言えるでしょう。

このように、どのような性格でも言い方次第で強みに変えられます。

では、繊細なHSPの方はどのような強みがあるのでしょうか、確認していきましょう。

小さな変化にも気付き、気配りできる

1つ目のHSPの方の強みは、小さな変化に気付き気配りできる点です。

例えば、仕事面においては部下の言動の変化から悩んでいると察し、悩みを聞いて解決してあげられるでしょう。

また、仕事が忙しい人に気付き手を差し伸べたりもできます。

会社からしても、社内全体を俯瞰的に見て細かな点に気が付いてくれるので、「かゆいところに手が届く」と重宝されるでしょう。

このように細かな配慮ができるのは、他の人には真似できないHSPの方の強みです。

共感力や想像力にたけている

2つ目のHSPの方の強みは、共感力や想像力にたけている点です。

相手の声のトーンやちょっとした言動から気持ちを察し想像できると言われています。

また共感力が高いため、周囲に感情移入しやすく感受性が豊かなのも特徴です。

そして、このような高い共感力や想像力は、多くの人と関わる仕事において強力な武器となります。

例えば、取引先の人が言いたくても言えない点に気が付いたり、相手も気が付いていないような本質的な悩みやトラブルの原因を突き止めたりできます。

また、物事を多角的に見られるため、柔軟な発想が思い浮かぶでしょう。

この能力を上手に仕事に活用すれば、世間の人々の気持ちやニーズを汲み取って企画することで、多くの人にヒットする企画を生み出せる可能性だってあります。

このように、共感力と想像力の高さは、HSPの方の誇るべき長所だと言えます。

芸術的能力の高さ

3つ目のHSPの方の強みは、芸術的能力の高さです。

HSPの方は、他の人よりも味覚や嗅覚、聴覚といった五感の感覚が研ぎ澄まされています。

したがって、芸術的能力が高い方が多いのです。

日常生活でも、香りや音の微妙な変化にも気が付き、それに反応できるシーンも多いでしょう。

かすかな変化が重要視される芸術の世界においては、この感覚の鋭さを十分に発揮できます。

危機管理能力の高さ

4つ目のHSPの方の強みは、危機管理能力の高さです。

HSPは小さな変化にも気づくため、さまざまなパターンを予測して危険を事前に回避する能力が高いとされています。

そのため、何事も慎重に判断できるなど、危機管理を徹底することができます。

例えば、仕事においては「トラブルがあるかもしれないから事前にこれをしておこう」「万が一のために別のパターンも考えておこう」と事前に危険を予知して、対策を講じることができるでしょう。

このような危機管理能力の高さは、特に出世して部下を抱えるようになったり、大きなプロジェクトに関わるようになったりした時に役立ちます。

HSPに向いている仕事5選

HSPに向いている仕事5選

HSPの方は、様々な強みがあるため、それを活かせる仕事も多数あります。

では、どのような働き方が向いているのでしょうか?

この項目では、HSPの方に向いている働き方について解説します。

人に寄り添う仕事

1つ目に紹介するのは人に寄り添う仕事です。

  • カウンセラー
  • セラピスト
  • 介護士
  • 看護師
  • 臨床心理士 など

上記の仕事は、人の心に寄り添いケアするのが主です。

必要とされる能力は、小さな変化から人の気持ちを汲み取り、その心に寄り添ったり解決策を見出したりする力なので、HSPの方なら強みを存分に発揮できるでしょう。

また、この能力を応用させれば人材マネジメントの仕事でも活躍できます。

人の気持ちを察して分析する能力を使えば、その人の能力を最大化できる人材配置ができるようになるでしょう。

他にも、マッサージのスキルを組み合わせて整体師の仕事に就いたり、医学の勉強をして医師免許を取得すれば心療内科医として活躍したりもできます。

人に教える仕事

2つ目に紹介するのは人に教える仕事です。

  • 学校の教師
  • 保育士
  • スポーツなどのインストラクター
  • 会社の教育係
  • 外国語教師
  • 塾講師
  • セミナー講師 など

これらの仕事は、相手に共感しながら指導する能力が求められるので、高い共感性を持つHSPの方にピッタリです。

共感力の高さを活かせば、相手の性格や特色に合わせて指導方法を変えられるので、的確な指導ができるでしょう。

また、HSPの方であれば相手のちょっとした言動から分からなかった点を見抜き、丁寧に教えることもできます。

このように相手の本質を突いた指導ができるという点は、HSPの方の強みがあるからこそできる仕事だと言えるでしょう。

クリエイティブな能力が要求される仕事

3つ目に紹介するのはクリエイティブな能力が要求される仕事です。

  • イラストレーター
  • ハンドメイド作家
  • カメラマン
  • ミュージシャン
  • 画家
  • 絵本作家
  • 小説家
  • コピーライター
  • 企画職
  • マーケティング職 など

これらのクリエイティブな能力が要求される仕事であれば、HSPの方が持つ高い共感力・感受性という長所を活かせます。

例えば、画家や絵本作家、ミュージシャンであれば、鋭い五感を使うことで他の人には生み出せないような想像力豊かな作品を創造できます。

他にも企画職であれば、周囲のニーズを汲み取り的確に企画に反映させられますし、マーケティング職であれば、データから人々の動向を察して戦略を立てるといった活かし方ができるでしょう。

正確さが要求される仕事

4つ目に紹介するのは正確さが要求される仕事です。

  • 工場のライン作業
  • 自動車整備士
  • 電子部品や電子回路製造業
  • 検査や検品
  • バスやタクシーの運転手
  • 事務
  • 経理
  • データ入力
  • 研究員 など

これらの細部まで配慮が要求されるような細かい仕事は、HSPの方の持つ繊細さがあればパフォーマンスの高い作業ができるでしょう。

また、一つひとつ丁寧な作業が求められる仕事でもあるので、慎重かつ丁寧な仕事ができるHSPの方にはピッタリです。

高い技術が求められる仕事

5つ目に紹介するのは高い技術が求められる仕事です。

  • エンジニア
  • Webデザイナー
  • Webライター
  • グラフィックデザイナー
  • 動画編集
  • Webディレクター
  • Webマーケター など

これらの仕事はIT系の技術職で、高い専門性が求められる仕事なので、細部までこだわれるHSPの方にピッタリの仕事です。

また、人間関係を苦手としやすいHSPの方にとってIT技術職は、他の仕事より人との関りが少ないため、少ないストレスで働けるでしょう。

今の職場はHSPを理解してくれず辛い。そんな時は転職も視野に入れよう!

今の職場はHSPを理解してくれず辛い。そんな時は転職も視野に入れよう!

もし、あなたが「今の会社は自分の長所を活かしてくれない」「毎日気疲れして辛い」といった悩みを抱えているなら、環境を変えるために一度転職を考えてみるのも方法のひとつです。

特に、多くの長所があるHSPの方なら、力を十分に発揮できる職場はたくさんあります。

環境を変えれば今の悩みが全て解決し、むしろ仕事が楽しいと感じられるようになる可能性だって十分にあるのです。

また企業側からしても、HSPのように細かい配慮ができる人材を求める会社は数多くあります。

そのような会社を自分で探す自信がない方は、転職エージェントの利用がおすすめです。

HSPにマッチした企業を探したいなら転職エージェントの利用がおすすめ

転職エージェントとは、転職活動に関わるあらゆる部分でサポートしてくれる支援サービスです。

企業紹介はもちろん、紹介してくれた企業に合わせた選考対策も行ってくれます。

履歴書添削や面接対策、模擬面接などを実施してくれるので、これまでたくさんの転職を支えてきたプロにお願いすれば、HSPの特色を活かしたサポートをしてくれるでしょう。

また、内定後は自分では言いにくい入社後の給与や待遇、入社日のスケジュール調整などの交渉事も行ってくれます。

HSPの方は気を使いすぎるあまり交渉が苦手な方は多いですが、転職エージェントを利用すればそんな悩みは一切不要です。

転職エージェントを利用することでマッチ度も上がるうえに、ほとんどの転職エージェントは利用料が一切かからないので、ぜひ気軽に利用してみましょう。