前の仕事を辞めてから気がついたら半年間無職だった。

無職の期間が半年またはそれ以上あると転職活動にどう響くのか気になる。

仕事を辞めてから無職期間ができるとこのようなことを心配する人も多いです。

実際の転職活動における面接では、転職のための無職期間が長い理由を聞かれることもあり、どう答えるか悩むところでしょう。

この記事では、まず無職期間の長さが与える転職への影響と、そもそも生活を続けていけるのかという金銭的な話も掘り下げていきます。

無職期間が長くなればなるほど転職活動は不利になる

一般的に半年以上無職の期間がある場合、転職活動においては自分の対応次第で不利になることもあり得ます。

しっかりと目標を持って前向きな理由で転職活動に半年掛かった方は、応募する会社によっては、不利にならないこともあるしょう。

厚生労働省の平成27年転職者実態調査によると離職期間の割合は下記のようになっています。

厚生労働省 平成27年転職者実態調査

年齢によって多少のばらつきはあるものの、どの年代でも1ヶ月~3ヶ月がもっとも多いです。

次に「転職活動期間なし」が多く、転職をする人の半数以上は次の会社で働くまでの期間をできるだけ短くする傾向が強いことがわかります。

実際に離職期間が長引くことは不利?

離職後に転職活動を経験している方についてのマイナビ転職のアンケート結果を見ると、離職期間が長引くことが転職に不利と答えた方が83%となっていて、不利ではないと考えている割合が17%という結果になっています。

 回答
割合
Yes83%
No17%

このアンケートは離職後に転職活動をした人を対象としていることもあるため、実際に転職活動をしてみて不利に感じたからこそ、この回答結果になったということでしょう。

離職期間が長引くと転職に不利になる理由として、精神的な余裕がなくなる点やキャリアにおけるブランク期間についての理由が言えないことが挙げられます。

また、最初の1ヶ月~2ヶ月間で転職活動がうまく進まないとモチベーションが下がってしまい、応募数が落ちてしまうなども原因になります。

そのほかにも、面接などで印象が良くないこと、採用担当者に他の複数の会社に転職活動で落ちていると評価されてしまうといったこともあります。

なぜ無職期間が長いと転職に不利なのか

1.仕事に意欲があるのかわからない

無職期間が長くなると、企業側は採用の段階で応募者が仕事に対する意欲があるのかわからないと判断することがあるので転職に不利になることがあります。

企業側の考えとしては、もしも仕事に対する意欲があるなら、少しでも早く次の会社に応募して仕事を再開するのが普通だと判断します。

実際には、いくつかの会社に応募した結果やる気があっても落ちてしまい時間がいつのまにか経過してしまうこともあります。

無職期間が長いと新しく応募する企業の採用担当者は応募者の仕事に対するやる気を疑問視するケースもあるので、離職期間が長くなった場合はやる気を全面に出して応募して面接を受けるのもポイントでしょう。

2.前職の辞め方に問題があるかもしれない

在職中に転職活動を進める方が多い中で、転職活動が長引くと前職の退職理由がトラブルなどや、急に辞めざるをえない状況になったと採用担当者に思われることがあります。

退職を何かのトラブルでしたと考えられると、面接などの時もイメージが悪くなることもあるので、無職期間が長い場合はしっかりとした理由を応募の段階でも記載することも1つの方法です。

前職の会社を辞めた理由は、様々ありますが無職期間が長くなった方は、特に前の会社を辞めた理由について説明する場合は、マイナスな評価にならないように退職理由についての言い回しや表現などを工夫することが大切です。

3.他の企業に採用されない人材かもしれない

離職期間が長いと転職時に他の企業に採用されない方だと思われる可能性があります。

採用担当者の視点からすると、多くの応募者がいる時は無職期間が長いケースでは他社で採用されなくて残ってしまっている人材と判断することがあり得ます。

応募書類などでどんなにアピールした内容を記載しても、無職の期間ははっきりとわかるので書類審査の際も参考情報として覚えられてしまいます。

会社によって無職の期間のとらえ方は違うので、無職期間が長くなってしまって転職活動を継続している方は、同時にいくつもの会社に応募して内定をもらえるチャンスを増やすことも必要でしょう。

4.要領の悪い、無計画な人物と思われてしまう

長期の無職の期間は、要領が悪く計画性のない人材と思われることがあるので、転職の際に不利にはたらくケースがあります。

無職期間の関係で、どのような印象を持たれてもイメージを悪くしないためには、なぜ転職期間の長さが不利になるのか理解して、どの様に対策を立てるか考えることが大切でしょう。

実際の採用現場では、他に離職しないで転職活動をしている方や離職してからそれほど経過していない転職希望者が多くいます。

その中で自分をアピールするとしたら、無職期間の対策としては目的があって何かに取り組んでいた期間であると説明し、印象付けることが大事です。

無職期間が半年続くと貯金も尽きていく

無職期間が長くなっていくと転職が段々不利になるだけではなく貯金も尽きていきます。

失業手当(失業給付金)をもらう方法もありますが、これは自己都合の場合はもらえるまで2ヶ月ほど時間がかかります。

失業手当がもらえるようになると少し生活が楽になりますが、少なくとも最初の2ヶ月間くらいは収入0でも生活できるほどの貯金が無いと厳しいということです。

一ヶ月の生活費は人それぞれですが、家賃・光熱費・ネット料金・食費分は確保できないと、転職活動どころか通常の生活すらままならないでしょう。

失業手当も勤続年数や年齢によってもらえる期間が大きく変わります。

 1年未満1年以上5年未満5年以上10年未満10年以上20年未満20年以上
30歳未満90日90日120日180日
30歳以上35歳未満90日120日180日210日240日
36歳以上45歳未満90日150日180日240日270日
45歳以上60歳未満90日180日240日270日330日
60歳以上65歳未満90日150日180日210日240日

1年未満であればどの年齢であっても最大3ヶ月分程です。

つまり収入がなくなってから多少余裕のある生活ができるのは退職後から半年程度ということになります。

失業手当があることで金銭的にも精神的にも楽になりますが、だからといってもらえるギリギリまで転職先を探すのはやめようと考えてしまうのは危険です。

早く転職先が決まるならそれにこしたことはないので、転職活動を途中でやめてしまうのはなるべく控えましょう。

無職期間のボーダーラインは半年

やはり無職期間のボーダーラインとしては半年が目安となります。

転職活動で不利になるかどうかのギリギリラインでもありますし、失業保険が受給できるのも半年くらいが目安になります。

無職の期間が長くなった理由として、留学などのスキルアップでは理解してもらうことが可能ですが、この様な理由以外で半年を超えてしまうと長すぎると見られます。

それに対して、無職期間が半年に満たないケースは、書類選考にあまり影響しないので、無職期間を気にせずに自分の長所を存分には発言できると良いでしょう。

無職期間が半年、半年以上ある場合の対策

無職期間が長く半年や半年以上になってしまった時の対策は、無職期間中に何を行っていたか答えられるように対策することが重要です。

上手に目標を持って無職の期間取り組んでいれば、採用担当者によっては無職の期間が長くなったことを理解してくれるケースもあります。

面接で無職期間についての質問があった場合は、余計なことは言わないで、自分で用意した採用担当者に理解してもらうための理由をはっきりと伝えることがポイントです。

会社の無職期間に対する基本的な考え方は決まっているので、余計なことを言って少しでも無職期間のイメージを良くしようとしても逆効果になることがあるので気をつけましょう。

なぜ無職の期間が長いのかと聞かれた時の説明(言い訳)

①病気や怪我による長期療養のため

病気や怪我で長期療養が必要であったため無職の期間が長くなった時は、既に病気や怪我が完治している場合はしっかり完治していることを伝えて、完治していない時は病気や怪我によって仕事にどんな影響があるのかを伝える方法があります。

病気や怪我の内容までは、会社側から求められなければ細かく話す必要はないでしょう。

病気についてどこまで追求してくるのかは、会社の採用担当者の判断によるので様々です。

面接で長期療養のため無職期間が長くなった話しになったら、あくまでも採用段階であることを意識して、病気については必要な理由をしっかりと伝えて、他の話しで自分の印象を良くするようにした方が良いでしょう。

②資格、スキルアップのため

他の無職期間が長い場合における質問の対応として、資格やスキルアップのために離職している期間が長くなったことを伝えるのも良いでしょう。

前職を辞めてまで長期の無職期間に資格を取得した方は、取得した資格の必要性やどんな意図で取得したのかを説明できる必要があります。

また、資格取得の勉強をしながら転職活動を続けている時は、資格取得をしてキャリアアップのしたいという熱意を応募書類や面接などで見せることもポイントです。

転職活動で資格取得のための勉強などの関係で無職期間が延びるケースはあるので、あまりマイナスに考えずに将来の自分のための努力と認識して、面接でも目的をもって無職期間に勉強していると言えれば印象も悪くならないでしょう。

③留学していたため

留学をしていたため無職期間が長い方は、採用担当者に資格やスキルアップのためと同じ様に、留学にした目的をしっかりと説明するのがポイントです。

また、留学で一定レベルの語学力を習得した場合は、仕事にその語学力がどの様に活かせるか前向きにアピールすると採用してもらうためにも効果的です。

求人内容を見て必要であれば採用担当者にどの様な語学力を発揮できるチャンスがあるか事前に質問しておき、より具体的に自分の語学力の活かし方をまとめておくと、面接や応募書類に説得力のある無職期間の理由を記載できるでしょう。

④リストラにあったため

無職の期間が長くなった理由として、リストラにあったことが挙げられます。

リストラは事前に知ることができないで退職になるケースが多く転職の準備ができていないため、キャリアのブランクが長くなることがあります。

転職活動においては、この様なリストラにあった場合でも、リストラにされたと正直に言ってしまうとマイナスなイメージになってしまいます。

リストラを説明する際は言い回しを業績不振などの印象が悪くならない内容にして、ブランク期間中にどの様な取り組みをしてきたかポジティブな内容で無職期間を説明できると採用担当者も理解してくれるでしょう。

⑤ただ転職期間が長引いてしまった

もしも無職の期間が長くなった理由として、ただ転職期間が長引いてしまった場合は、無計画だと思われないように時間が掛かっても自分が納得できる企業を見つけたかったなどの理由を採用担当者に伝えて、転職の対する熱意を表すことが大切です。

どんなに努力しても求人自体が少ない時期に転職活動をすることになった方などは、転職期間が延びる傾向があるので、採用担当者も求人が少なく納得のいく企業を見つけるために時間がかかったことを伝えましょう。

仮に転職期間が長くなってもやる気をもって転職活動に取り組んでいれば理解を示す会社はあります。

⑥ブランクを通してどんな風に成長したのか、どんな取組がプラスになったのかを伝える

離職している期間が長くても、ブランクを通してどんな風に成長したのか、どんな取組がプラスになったのかを採用担当者に説明することができれば、採用担当者の応募者に対するイメージも変わります。

考え方として、ブランクが長いことを後ろ向きに捉えてしまうと自然とマイナスな印象を持たれてしまうため、ブランクについても前向きに考えることが大切です。

ブランクを前向きに考えられる方は、これからの仕事のことも目標を持って取組むことができると採用担当者に判断してもらえるので、転職活動が長くなってもいつか良い会社に巡り合えると考え転職活動を続けることも、内定をもらうためのポイントでしょう。

⑦ブランク期間のごまかしは絶対NG

ブランクの期間が長くなっても、ブランク期間のごまかしは絶対にしないようにしましょう。

理由としては、もしもごまかしたことが見つかれば、無職期間が長いことに対する印象はさらに悪くなる可能性があり、実際よりブランク期間を短く伝えたことはマイナスのイメージを与えてしまいます。

転職活動の基本は、正直にブランク期間について話すことで、嘘やごまかしは絶対にしないのが無難です。

採用担当者は、採用を長く担当している方もいて、ブランクについて嘘をついた相手の言動を見て、本当なのか嘘なのかわかる場合もあるので、無職期間を短くしないで正確なブランクを伝えることが重要です。

無職期間中の有意義な過ごし方

無職期間の過ごし方が気になる場合がありますが、無職期間にも有意義な過ごし方があります。

例えば、以前から興味のあった検定を受験するために勉強することなども良い時間の使い方です。

無職期間中は、お金を増やせないかわりに時間があるのでその分勉強をして知識を蓄えれば将来役に立つこともあります。

転職時の面接でも、「無職期間何をしていましたか?」と聞かれたら「検定の勉強をして受験していました。」と発言できるので、説得力のあるアピールをすることが可能でしょう。

長期の無職期間の不利な点を理解して対策を立てよう!

半年を超える長期の無職期間は、転職活動に不利になる点がありますが、しっかりと不利になる理由を理解して資格取得のための期間であったなどのブランク対策を立てれば、内定をもらえるチャンスはあります。

まったく不利になることを理解しないで、転職活動を続けていればいつになっても結果が出ないこともあり得ます。

企業側も無職期間の長さだけで応募者を全て判断するわけではないので、自信をもってブランクの説明ができて自分らしいアピールができれば後悔のない転職活動ができるでしょう。