給料が高く魅力的な外資系企業。
新卒で日系企業に就職した人のうち、キャリアアップを目指して外資系企業へと転職する人も少なくありません。
ただ外資系企業への転職に関して大きな不安となるのが「英語」ですよね。
英語が全く話せない、TOEICの点も低い。
これだと入社して苦労することになるし、そもそも採用なんてして貰えないと思っている人が多いでしょう。
そこで今回は外資系企業へ転職する場合に英語力はどれくらい必要か、英語が全く話せない中で外資系企業に転職するとどうなるのかを紹介していきます。
外資系企業へ転職する場合、英語はどれくらい必要?
外資系企業では英語を話せなくてはいけない、英語が話せない人は採用なんてして貰えないというイメージを持っている人が多いかもしれませんが、実際はそんなこともありません。
外資系企業への転職時に求められる英語力
外資系企業が中途採用を行ううえでの英語力に関する要件としては以下のパターンが挙げられます。
- ビジネス会話ができる
- 日常会話ができる
- TOEIC○○点以上
一番ハードルが高いのがビジネス会話ができるレベル。
一方TOEICは割りとハードルは低い部類に入ります。
数か月真面目に勉強し、コツをしればある程度の点数を取れる人が多く、TOEICが800点以上取れていても会話はできないという人が多いですからね。
管理職の採用、英語での会話ができなければ仕事にならないような場合だと、面接が英語で行われるという場合もあり、TOEICだけではなんともならない場合もあります。
ただ外資系企業であっても英語力に関する要件を設けていない会社も多いです。
日本法人でもほとんどの社員が外国人という場合でなければ、社内では日本語でしか話していないという場合もありますし、英語力は入社後になんとかなるのでそれよりも仕事面でのスキルを重視している場合も多いです。
ですから全く英語を話せないから外資系には入社できないかというと、全くそんなことはありません。
ちなみに応募要件で日常会話ができる程度と書かれているにも関わらず、TOEICの点すらない人が受かったという実績も多々あります。
もちろん英語力はあった方が良いに違いはない
もちろん英語力はあった方が良いに違いありません。
TOEICの点が低い人より高い人、TOEICの点だけの人より会話ができる人の方が、当然選択肢は広がります。
実力重視とは言え、同レベルの人だったら英語ができる人の方が当然優先して採用されます。
外資系企業への転職では有利になる一つの指標ですから、転職に向けて英語の勉強を始めるというのは決して無駄にはならないでしょう。
TOIECの基準
外資系企業での転職においてTOEICが応募要件となっている場合、その点数としては700点から800点となっている場合が多いです。
もし今後転職に向けてTOEICの勉強をするなら、これくらいを目標としましょう。
TOEICなんてできても無駄なんて人もいますがそんなことはありません。
採用時の指標としている会社も多いし、入社後の昇格要件としている会社も多いです。
TOEICの点ができるようになったからと言って会話ができるようになるわけではありませんが、聞き取りのレベルは上がるし書類を読むスピードだって上がります。
入社後に関して
入社後に関してのことにも触れておきましょう。
外資系企業だからと言って英語を使うかどうかは会社や職種によってかなり異なります。
ほぼ英語で会話が行われる場合もあれば、全く英語が使われないという場合もあります。
ただ役職が進むにつれて英語での会話を求められる機会は増えていくことが多いのが一般的。
本社とのやり取り、他部署とのやり取りが増えていきますからね。
その為、入社後すぐは英語力が必要なくても、いずれが必要になってくるでしょう。いつまでもできないとそもそも昇格することができないという場合もありえます。
今すぐには必要なくてもいずれは必要になる、そしてその為に努力することも求められるのが外資系企業です。
全く話せない人が外資系企業へ転職した場合の体験談
外資系企業でもほぼ日本語でやり取りされるような会社であれば、そんなに心配することはありません。
そういった会社では英語を話せない人もたくさんいますしね。
ただもし英語での会話を求められる職場に全く話せない人が転職してしまったらどうなるでしょう。
今回はそんな人の実際の体験談を一つの事例として紹介します。
転職前の私の英語力
転職前の私の英語力は正直悲惨なものでした。
会話なんてまずできませんし、TOEICも500点程度。しかも大学時代にとったものでした。30歳で転職したのでおよそ10年前にとったものです。
そもそも英語なんて中学校時代から大嫌いでしたからね。
そんな私があろうことか外資系企業へと転職してしまいました。
最初は外資系企業なんて考えていたわけではありませんでしたが、転職エージェントに紹介して貰ったことをきっかけに条件も良かったので応募。
面接で英語はできますかという質問に対して正直に全くできないと答えたにも関わらず内定。
条件の良い会社を蹴るなんてこともあるはずがなく、そのまま転職に踏み切りました。
入社した会社は半分が外国人
転職した会社では職場の半分が外国人。半分は日本人と言えども、社内で行われる会話は英語ばかりでした。
ただこの件は面接時に教えて貰っていたこと。
会話の基本は英語だから最初は苦労するとも言われていましたが、まあ半分は日本人だろうから大丈夫だろうと思っていました。
ただ実際に転職してみると大半なんですよね。
英語がわからないからと言って周りに頼ってばかりなんていられないし、メールを書くことはもちろん読むことだって時間がかかる。人の時間も奪うので申し訳ない。
実力主義の外資系企業。最初は焦りばかりでした。
特に大変なのが電話とミーティング
特に大変だったのが電話とミーティング。
普段の会話はスマホの翻訳機能や電子辞書を使ったり、身振り手振り、単語を適当に並べるといったことでなんとかなることも多いのですが、電話はそうもいきません。
職場の人と違って相手も英語ができる前提で話してきていますしね。
そしてミーティングは何を言っているのか、何の会話をされているのかもわかりません。わからないからと言って遮ることもできません。
私のレベルに合わせていたら時間がいくらあっても仕方ありませんからね。
3ヶ月も経つとなんとかなる
ただ3ヶ月も経つと意外になんとかなるもの。
何を言っているかはわかるようになるし、会話もつたないながらできるようになる。
3ヶ月たった頃にはミーティングで意見を言うことができるようになったし、電話もなんとか成り立つまではいきました。
英語嫌いだった私ですが、人間追い込まれるとなんとかなるものです。
もちろんそれなりに努力はしました。個人的に仕事が終わってから英会話にも通いましたからね。
どう乗り切ったか
ちなみに英語が全くできない状態での私の乗り切り方はこんな感じ。
- 英語以外の部分で実力を示す
- できるだけ日本人に頼らず外国の人と積極的に話す
- どうしても必要な場合は人に頼ることに躊躇しない
そもそも私が採用されたのは仕事面でのスキルから。
英語ができないというデメリットによって人に迷惑をかけるのは最初は仕方がないことだと割り切って、そのデメリットを覆すように仕事面は頑張りました。
後はできるだけ外国の人と積極的に話すようにも心がけました。
いざとなればなんとでもなるもので、文法がめちゃくちゃだろうが単語がわからなろうが、意思疎通というものはできるんですよね。
ちなみに最初の私のあまりにもつたなすぎる英語によって同僚は爆笑していました。ただ必死に会話している姿はどうも高評価だったようです。
とは言えどうしようもない時は話せる人を頼るというのもやっぱり大切。仕事に支障をきたし迷惑をかけるよりましですからね。
結局のところ、正直職場の人に恵まれていました。
上司も最初はできなくてもいい、人を頼っていい(もちろんいつまでも許されるわけではありませんが)と言ってくれていたし、周りも仕方ないと割り切って頼んでも嫌な顔を全然しませんでしたし、ミーティングの後はポイントをわざわざ時間をとって説明してくれました。
外国人の同僚もろくに英語ができない私との会話に嫌な顔せず付き合ってくれました。
本当にありがたかったです。
TOEIC800点を目指して
ちなみにTOEICはTOEICで別途勉強しました。
明確な昇格要件となっているわけではありませんが、上司からはそれくらいとれと言われたので。
なんとか会話ができるようになってもTOEICって思ったより取れないものなんですよね。
特にリーディング。
でもまあ英語に対する抵抗感がなくなったこともあって、割とスムーズに点は伸び今はなんとか目標の点数がとれました。
英語は意外になんとかなる
元々英語が全くできなかった私。ただそれでも意外になんとかなるものです。
もちろん大変です。最初はめちゃくちゃ苦労します。
でもなんとかなりました。
外資系企業は実際に働いてみると色々と魅力が大きいです。
給料いいですしね。
もし英語だけがネックになってしまって転職するのを躊躇しているならもったいないと思います。
英語ができなくても採用して貰えたなら、なんとかなるということですから。
外資系企業への転職に強い転職サービス
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