仕事の愚痴ばかり言う同僚に対しては、5つの対策法を講じればOKです。
また、愚痴が多い同僚の特徴・心理・職場にもたらす影響を理解しておけば、あなたの精神的な負担が軽くなるでしょう。
あなたの職場には仕事の愚痴ばかり言う同僚がいませんか?
実は、意外に多くの方が仕事の愚痴ばかり言う同僚に頭を悩ませているのです。このような同僚が周りにいると以下のような不利益を被る可能性があるので止めてほしいものでしょう。
✔ 自分の気分が落ち込む
✔ 仕事の効率が悪くなる
✔ 職場の雰囲気を壊す
しかし、仕事の愚痴が多い同僚には特徴や心理があるので、それらをしっかりと理解すれは対処できるのです。
そこで今回は、仕事の愚痴が多い同僚への対処法5つについて解説します。また、愚痴が多い人の特徴・心理・職場への影響についても伝えていきます。
仕事で愚痴ばかり言う同僚の特徴
仕事の愚痴ばかり言う同僚の特徴は以下の3つが挙げられます。
- 自分の常識が世界の常識だと思っている
- プライドが高くて他人を見下している
- 他人のアドバイスを素直に聞かない
特徴1.自分の常識が世界の常識だと思っている
1つ目の特徴は自分の常識が世界の常識だと思っているという点です。
そもそも不満が多い人というのは、自分とは違った考え方・価値観を持つ他人を認められない傾向にあります。
そのため、多様性という感覚に乏しく「Aと言ったらAが正解なのに何故Bと答える人がいるの?」と自分の感覚や感性と一致しない人を見ると、疑問に感じて不満を爆発させてしまうのです。
このように人間はそれぞれ違った価値観を持っていて、どちらが世界という訳ではないグレーゾーンが多いのが現実となります。しかし、自分の常識が正しいと思い込んでいる方は、その現実が理解できていないため、不満や愚痴が多くなってしまうという訳です。
特徴2.プライドが高くて他人を見下している
2つ目の特徴はプライドが高くて他人を見下しているという点です。
そもそも愚痴や不満が多い方は常に自分の考えが正しくて、それに反する考え方は間違いだと思い込んでいます。つまり、自分が一番偉いと思っていてプライドが高いという訳です。
プライドが高くて他人を見下しているような方は、自分が正しいと疑わず、他人よりも自分が優れていると信じているため、自分の思い通りに周囲が動かないと「こんなこともできないのかよ」と見下してしまいます。
しかし、実際は完璧な人間なんていないため、必ず思い通りにならない事態が増えていくので、最終的に不満を爆発させるという訳です。
特徴3.他人のアドバイスを素直に聞かない
3つ目の特徴は他人のアドバイスを素直に聞かないという点です。
そもそも不満が多い方というのは、周囲に愚痴を吐いた結果アドバイスなどを貰ったとしても、それを実行に移す行動はとりません。なぜなら、「だって」「でも」「どうして」といった言い訳をして、最終的には自分の主張を正当化させるからです。
もちろん、全てのアドバイスを素直に聞けば良いという訳ではありません。
しかし、全ての意見をはねのけていると成長がないので、いつまで経っても周りとのいざこざがなくなりません。その状態が続けば続くほど不満や愚痴が溜まってくるので、いずれ爆発してしまうでしょう。
仕事で愚痴ばかり言う同僚の心理
仕事の愚痴ばかり言う同僚の心理としては以下のものが挙げられます。
- 常に自分が一番になりたい
- 他人との比較で優越感を感じる
- 自分を理解してもらいたい
- ストレスを発散したい
心理1.常に自分が一番になりたい
愚痴が多い同僚の心理1つ目は常に自分が一番になりたいというものです。
仕事への愚痴が多い方というのは、負けず嫌いで常に自分が一番になりたいという気持ちが強い傾向にあります。そのため、仕事などで他人に負けると、納得ができずに不満を爆発させてしまうのです。
また、他人に勝つために自分が努力するなら良いのですが、愚痴が多い方は他人を批判したり見下したりすることで、他の人よりも優位な位置になろうとする傾向があります。
基本的には自分が変わって一番になろうとする訳ではないため、愚痴が多くなると訳です。
心理2.他人との比較で優越感を感じる
愚痴が多い同僚の心理2つ目は他人との比較で優越感を感じるというものです。
毎日仕事をしていると、収入や役職といった待遇に差が出てきます。そして、愚痴が多い方というのは、常に周囲と比べて年収が多いのか、役職は上なのかを考えて、自分の方が勝っていれば「私は凄いんだ」「俺は偉いんだ」と考えてしまうのです。
自分自身が満足しているかどうかよりも、他人と比較して上か下かで判断しようとする心理があるため、常に不満を抱えていると考えられます。
心理3.自分を理解してもらいたい
愚痴が多い同僚の心理3つ目は自分を理解してもらいたいというものです。
不平不満が多い方の現状の一つに、一生懸命頑張っているのに報われないというものがあります。すると、次第に努力するモチベーション維持ができなくなり、「どうして周りは理解してくれないんだ」「どうしてみんな私を認めないんだ」と不満が溜まっていくのです。
このように、努力しているのに認められないと、最も自分を理解してもらいと考えて愚痴が多くなると考えられます。
心理4.ストレスを発散したい
愚痴が多い同僚の心理4つ目はストレスを発散したいというものです。
仕事をしていると思い通りにならない出来事や不合理な事態というのが数多くあります。
これは誰でも同じなので、どの方でもストレスが溜まっていくのです。
そして、普通なら趣味などで発散したり、仕事を頑張って発散したりするでしょう。ところが、愚痴が多い方は不満を言ってストレスを発散しようとします。
また、周囲に愚痴を言ってストレスを発散しようとして反感を買ったり、反論されたりするので、かえってストレスが溜まるという訳です。
同僚の愚痴によって生まれる悪影響
同僚の愚痴が多いと様々な悪影響を及ぼします。
具体的には以下のような事態が考えられるでしょう。
✔ 職場の雰囲気が悪くなる
✔ 仕事効率が下がる
✔ あなたのストレスが溜まる
✔ 離職者が増える
悪影響1.職場の雰囲気が悪くなる
1つ目の悪影響は職場の雰囲気が悪くなるというものです。
仕事中に愚痴や不満を言う同僚がいれば、当然その場の空気は悪くなります。しかし、仕事をしているため、その場を離れるといった対処もできないので、職場の雰囲気が悪いまま過ごす必要があるのです。
また、同僚の愚痴の内容は多くがその会社への不満でしょう。自分が働く職場の悪口を言われると気分が悪くなるという方が大半なので、結果として職場全体の雰囲気がなるという訳です。
反論すれば、さらに雰囲気を悪くする恐れもあるので、なかなか対処が難しいのが実情でしょう。
悪影響2.仕事効率が下がる
2つ目の悪影響は仕事効率が下がるというものです。
そもそも愚痴を聞く時間は、当然作業効率が下がってしまいます。ましてや内容に反論意見などが思い浮かぶと、話に付き合ってしまい完全に作業が止まる恐れすらあるのです。
また、不平不満が多い方が職場にいると、周囲の方はその人に話しかけるのを避けるため、仕事が頼みにくい、相談がしにくいといった状態が発生します。
では、その分の仕事は誰に回るのでしょうか。
当然、あなたや他の社員に回ってしまうでしょう。
結果、あなたや他の社員の仕事が過重労働となり、トータルの仕事効率が下がってしまうのです。
ただでさえ愚痴を聞いて仕事効率が下がっているのに、その上、その方に任されるはずだった仕事まで自分に回ってきては、かなりの作業効率の低下となってしまうでしょう。
悪影響3.あなたのストレスが溜まる
3つ目の悪影響はあなたのストレスが溜まるというものです。
他人に愚痴を聞いていて、あなた自身も共感できる話なら、一緒に話をすることでストレスが解消されるでしょう。しかし、全ての愚痴に共感できるとは限らないため、理解できない不満を聞き続けていると、あなた自身のストレスが溜まる恐れがあります。
ちなみに最近の研究では、ストレスなどの感情は他人に伝染すると判明しているので、同僚の愚痴を聞き続けると、あなたのストレスが溜まっている可能性は十分に考えられるでしょう。
悪影響4.離職者が増える
4つ目の悪影響は離職者が増えるというものです。
職場の雰囲気が悪かったり、人間関係が悪化したりすると、当然その職場にいたくないと思う人が増えるので離職者が増加してしまいます。
実際に厚生労働省が発表した転職者が前職を退職した理由というデータを確認していきましょう。
参考:厚生労働省「-平成 30 年雇用動向調査結果の概況-」
このように男性は全体の7.7%、女性は11.8%が人間関係によって離職を決意しているのです。
同僚に愚痴が多い方がいる場合、離職者が増える恐れがあります。そして、職場の人手不足が深刻化すると、あなたの作業量が増えるといったデメリットもあるのです。最悪の場合、あなた自身も転職や部署を異動する羽目になってしまうでしょう。
仕事の愚痴が多い同僚への対処法5つ
仕事への愚痴が多い同僚への対処法は以下の5つです。
- そのグループと距離を置く
- 広い心を持って接する
- とにかく褒める
- はっきりと注意する
- 別の話題に変える・自分の話をかぶせる
対処法1.そのグループと距離を置く
1つ目の対処法は、そのグループと距離を置くという方法です。
愚痴を聞かないようにする一番手っ取り早い方法は、その話をしているグループや場所から離れるという方法になります。もちろん、この対処法は休み時間などに限ったものなので、仕事中でその場を離れられない状況下では、別の方法を講じる必要があります。
しかし、その場を離れられるなら、「急ぎの仕事があるから」などと理由を付けて、離れてしまうのが最も簡単な方法です。そして、話す頻度を少しずつ減らしていけば、いずれはあなたに愚痴を言う回数も少なくなるでしょう。
対処法2.広い心を持って接する
2つ目の対処法は、広い心を持って接するという方法です。
些細な出来事に対してその都度反応していると、あなたのストレスが溜まったり、仕事効率が悪くなったりします。それなら、小さな愚痴に対しては気にしないようにして、反論などをしないというのも一つの対策となるでしょう。
「この同僚は私に愚痴を言ってストレスを発散しているだけ」と割り切って、話を聞き流してください。「へぇーそうなんだ」と軽く合わせておけばOKです。
対処法3.とにかく褒める
3つ目の対処法は、とにかく褒めるという方法です。
愚痴が多い同僚というには、自分を認めてほしいという承認欲求が強いため、褒めるという行為は相手の満足度を満たして、愚痴を減らす効果が期待できます。
具体的には以下のような言葉で相手を気持ちよくさせましょう。
✔ 「○○さんは優秀だから細かい部分に気が付くんだね」
✔ 「私は気が付かなかったから、新しい視点で勉強になる」
✔ 「○○さんは気が回るから凄いね」
以上のような言葉を言えば、相手は自分を理解してもらえたと思うので、愚痴が少なくなってきます。あなた自身も汚い言葉を使う必要がないので、大きなストレスを感じずに対処ができるでしょう。
対処法4.はっきりと注意する
4つ目の対処法は、はっきりと注意するという方法です。
あまりにも愚痴が酷くて不快に感じるなら、はっきりと注意するのも選択肢の一つとなります。この方法は、なかなか勇気がいる方法ではあるものの、一度実行に移せば以降はあなたを悩ませる心配がなくなるので、かなり良い手段と言えるでしょう。
具体的には以下のような言葉で注意してください。
✔ 「悪口ばかり言うのは辞めてください」
✔ 「気に入らないなら本人直接言った方が良いですよ」
✔ 「仕事の文句ばかり言うのは良くないですよ」
このようにきっぱりと注意すれば、一時はいざこざになっても、その後はあなたの邪魔をする心配はなくなるでしょう。
対処法5.別の話題に変える・自分の話をかぶせる
5つ目の対処法は、別の話題に変える・自分の話をかぶせるという方法です。
相手が不平不満を言ってきたら、すぐに「実はこんなことがあって」といったセリフで、あなたの話に変えてしまいましょう。それでも同僚が愚痴を言おうとするなら、主導権を渡さずに自分の話を続けるのがポイントです。
同僚も愚痴を聞いてもらえないと分かれば、次第にあなたに愚痴を言うのを止めるでしょう。
まとめ
今回は仕事の愚痴が多い同僚について解説しました。
その結果、愚痴が多い人はプライドが高かったり、自分を認めてもらいたいという気持ちが強かったりするのが分かったでしょう。
そして、愚痴は職場やあなたにも悪影響を及ぼす恐れがあるので、しっかりとした対処が重要です。
基本的に愚痴は付き合ったら駄目なので、その場を離れたり、話題を変えたりして対処してみてください。