日々の生活の中で働く目的がわからない、このままの仕事を続けてもいいのだろうか、などと感じている方もいるのではないでしょうか。
周囲を見渡すと、社会人になれば就職して毎日職場に行き働くのは当たり前のように感じられます。
しかし、働く目的は何のためなのかと考えたとき、わからないケースは少なくありません。
そこで、今回は働く目的がわからない方に向けて、目的を見出す方法を解説していきます。
今、何のために働くのか見失っている方はぜひ目を通してください。
働くことを目的にしようとしなくていい
毎日の生活の中で働く目的がわからない場合、仕事に張り合いもなく、なんとなく仕事をする状況になりがちです。
働くことは生活費や貯金、マイホーム購入などなにか別の目的のための「手段」です。
あくまでも手段であることを理解し、働くことを目的にせず考えていきましょう。
働くこと自体が人生における目的になってしまうと、仕事上で周囲からの評価や目線が気になったり、給料面だけに着目したりと、面白みのない時間を過ごすようになります。
この状態だと人生を楽しむことができず、豊かな人生を育むことは難しくなります。
10年後・20年後と長い目で見たとき、人生は仕事だけではなくプライベートあってのものであり、プライベートの充実度が人生に大きく影響するのではないでしょうか。
友人・知人をはじめ、人生のパートナーや家族との関わり、趣味やイベントを楽しむなど仕事以外の時間がなければ、全くつまらないものになるでしょう。
もちろん、働くことがとにかく楽しいと感じ、それを生きがいにできる方もいます。
そういった方は、働くこと自体を目的にしても特に問題はないと思います。
しかし、そうでない方にとっては、自分の人生の目的を考えた上で働く目的を定めることが大切です。
働くことが目的になってしまい辛い状況にある方は、一度今より広い視野で考えてみてください。
きっと人生の目的や希望が見えてくるでしょう。
働く目的を見失ってしまう原因
働く目的がわからない、何のために働いているのかな、など悩む時間が多く場合は働く目的を見失っている可能性があります。
仕事が嫌なわけではない、ただ出勤しないと給料がもらえないなど、漠然とした状態で働いているならその可能性はより高くなるでしょう。
そんな状況に陥るにはなんらかの原因が必ずあります。
今の仕事にやりがいを感じない
1つ目に考えられる原因として、仕事にやりがいを感じていないことが挙げられます。
例えば「毎日の仕事が同じことの繰り返しでつまらない」「上司に気を使って働くのが負担に感じる」などの状況にあると、日中のほとんどの時間を費やす仕事が楽しくないでしょう。
責任ある仕事を任せてもらえない場合なら、自分だけプロジェクトから外されているようにも感じるはずです。
こうした状況が長期的かつ慢性的に続くと徐々に「自分はなんのために働いているのかわからない」と感じたり、仕事に対するモチベーションが低下したりします。
最近、なぜか働く目的がわからないと感じている方は、仕事に対するやりがいを感じているか確認してみてください。
手段が目的になってしまっている
次に考えられる原因として、働くことは何らかの目的の手段なのに、働くことが目的になっている可能性が挙げられます。
本来働くことは、人生における目標を達成するための手段としてお金を稼ぎます。
しかし「この仕事を成功させなければ!」といったように、手段が目的にすり替わってしまうとプライベートを犠牲にしてまで働くようになり、仕事以外の時間は寝るだけになる可能性も考えられるでしょう。
このような状況になると、仕事がうまくいっているかそうではないかにより考え方も左右されてしまいます。
仕事がうまくいっていれば面白く感じられ、うまくいかなければつまらなくなってしまいます。
今後の仕事が目標達成まで困難な道のりだとすれば「本当にこのやり方でいいのか」などと迷いが生じたり、納得いかない仕事をやらなければならないためにモチベーションが維持できなくなったりと、後々困ることもあるでしょう。
仕事は、あくまでも人生を豊かにするための手段であることを理解し、自分自身の目的は何であるかを改めて考えることが大切です。
ただし、もちろん先ほどもお伝えしたように、「仕事がとにかく楽しい」と感じ、仕事をし続けることが苦痛ではない方は、仕事を目的としていても問題ありません。
周囲の目を気にしすぎている
3つ目に考えられるのは、周囲の目線や評価を気にしすぎていることです。
職場での自身に対する評価は、仕事の出来につながることなのである程度気になるのは仕方ありません。
しかし「周囲からの評価」が気になるあまり、一定の評価を維持する目的で働くのでは仕事がつらくなってしまいます。
働く目的は自分が思っているよりも評価されず、周囲の同僚や後輩の方が高く評価されたときに見失いやすいものです。
働く目的を見失うと自分の気持ちが揺れ動き、「自分は今の仕事に必要な人材なのか」「何のために働いてきたのか」などと感じるようになります。
このように考えはじめると悩みが深みにはまり、自身の存在価値すらも疑うようになるケースもあります。
そのため、周囲の目線や評価は仕事をする上での1つの指標にすぎないことを理解しておきましょう。
働く目的を見出す方法
働く目的がわからなくなると、このまま働いていていいのか悩むケースもあるでしょう。
しかし、これまでしてきた仕事を放り出すわけにもいかず、今後も今の会社で働き続けるつもりなら働く目的を改めて見出すことが必要です。
どうすれば働く目的を明確にできるのか、その方法を解説していきます。
人生における目標を考える
1つ目の方法として、仕事のほかにも自分の人生における目標を考えてみることが挙げられます。
そのためには今よりももっと視野を広げて、10年後・20年後、その先のことまで考えることが大切です。
例えば「家族や友人の生活が今より豊かになるよう支えたい」とか、もっと視野を広げるなら「社会貢献できるようがんばりたい」「世界の人々が安心して暮らせるよう貢献したい」等が挙げられます。
なかには自分で実現できるかわからない規模の大きな夢となることもあるでしょう。
身近なところでは「小さなしあわせを大切にしたい」などの自分軸の目標でも問題ありません。
自分の人生に関わる目標を考えた上で、それを仕事でどう実現できるのか、どんな仕事をすればいいのかを考えてみましょう。
このように、自分の人生の目標を定めることで、今後自分が働く目的が明確になりやりがいを持って働けるようになります。
過去を振り返ってみる
次に2つ目の方法として、自分の過去を振り返ってみることが挙げられます。
自分がかつてどんなことを重視してきたのか、何を大切にしてきたのかを考えてみましょう。
人の価値感は幼少期のころからの積み重ねに影響されるので、幼少期から振り返ることで自分の価値観が見えてくる可能性があります。
振り返る内容としては、自分がどんなときにモチベーションが高まるのか、楽しかったのか、うまくいかないときはどんな事柄だったのかなどを考えてみてください。
具体的に考えるなら幼少期から現在までのモチベーショングラフを作ってみることをおすすめします。
自分がどんなときにモチベーションが高まり、楽しく感じられるかを把握できれば、仕事上でも同じ環境を作ったり近づけたりすることで、自身の能力を最大限に発揮できる可能性が出てくるでしょう。
新たな価値観に触れてみる
そして3つ目の方法としてぜひ試してほしいのが新しい価値観に触れてみることです。
これまであまり興味関心がなかったことに触れることは、自身の固定観念や好みの枠を取り払い、新鮮な刺激を受けることができます。
例えば、趣味での新しいコミュニティに参加する、旅先で友人を作ってみる、普段は読まないジャンルの本を読んでみるなど、小さなことでも新しいことに触れてみてください。
これまでの自分にはなかった視点を知ると、新しい刺激を受けて自身に変化が生まれる可能性もあるでしょう。
その影響を受けて何か働く目的や人生の目的が見えてくることも期待できます。
いろいろな新しい価値観に触れそれらを吸収する姿勢や、学ぶ姿勢を持つことは、仕事に対するいい影響も少なからず出てきます。
その結果、何かがきっかけになって働く目的を見つけられるようになるでしょう。
色々考えて働く理由が「お金」だと再認識した場合
働く理由について色々と考えてみたけど、自分はやっぱりお金を稼ぐことが目的だと感じたならば、お金を目的にしても問題ありません。
給料は、自分の生活の幅の増減のバロメーターであるため、給料が上がれば仕事のモチベーションが上がるという方も多いでしょう。
近年は仕事に対して多様な考え方あありますが、お金で仕事を選ぶ事自体は全く悪いことではありません。
自分の働く目的がお金であることを改めて再認識したら、仕事内容と給料や待遇が割に合っているのかというシンプルな判断となるので、今の職場に残るか転職するかも決めやすくなるでしょう。
今の会社では働く目的が見いだせない。そんな時は転職も考えよう!
ここまで働く目的の捉え方や人生を豊かにする考え方を紹介してきましたが、働く目的を見失ったり見い出せなかったりするのは、すべてがあなたの問題だとは限りません。
もしかしたら、会社側に原因があることも考えられます。
例えば、自分の適性と合わない仕事を任されていて、毎日が単調な仕事ばかりでやりがいを感じられないとか、厳しい職場環境で大量の仕事をこなしているような状態だと、人生における仕事の意義がわからなくなることもあります。
また「どんなに仕事をがんばっても正当に評価してもらえない」「簡単な仕事ばかりでやりがいが感じられない」などと感じる場合は、これらの不満を解消し希望を満たせる会社に思い切って転職するのも1つの方法です。
自分に合う会社に転職することで、これまでとは異なる視野を持てることや働く目的も変化する可能性があるでしょう。