転職をしたいけど怖い。みんなそう感じてる
職場の環境や人間関係に馴染めない、今の仕事と生活が合わなくなってきた、仕事の内容に不満がある場合や自分のスキルアップや裁量の幅を増やしたいという時には、はっきりとではなくても転職を検討することが多くなります。
しかし、転職を考えたとしても、すぐに行動に起こせる人は少ないのが現状です。
転職をするということは仕事の職場や内容が変わるだけでなく、待遇や給与によっては生活も大きく変化せざるを得ないことになってしまうからです。
転職をして本当に上手くいくかわからないため、転職をするのが怖いと感じ、躊躇してしまうのは珍しいことではありません。
転職を不安に思って行動に移せない人は、どのような理由によって不安になっているのかを確認し、今の自分に本当に転職が必要なのかどうかを検討してみましょう。
転職を怖いと思う理由
転職を不安に思う原因には、仕事は自分の生活や生き方に関わってくるという理由がありますが、具体的にどのようなことに不安を抱きやすいのかを確認してみましょう。
今より年収が落ちてしまうかも
厚生労働省による令和2年度の雇用動向調査結果によると、転職によって年収が下がった人の割合は35.9％と、3割以上の方が年収ダウンするという結果になっているため、自分も転職によって年収が下がってしまうのではないかと不安になります。
しかし、28.4％の方が前職と変わらず、34.9％の方は年収がアップしているという結果も出ているため、異業種に転職をするなどの挑戦的な転職でなければ、極端に怖がる必要はないでしょう。
転職先の人と上手くやっていけるかわからない
人間関係を構築することが得意ではない場合や現在の職場の雰囲気が嫌いではないという場合、転職先の雰囲気に馴染めるかどうかと不安になることがあります。
転職先をいくら調べても、実際に職場に馴染めるかどうかということは入ってみるまでわからないということもありますが、企業研究をしっかり行い、ひどい噂がある会社を選ぶことで自分にはそぐわない雰囲気の職場を避けることはできます。
新しい職場に移ったとしてついていけるだろうか
前職でスキルを身につけていたとしても、新しい職場では新たな仕事としてリスタートすることになり、その職場でのやり方を一から学ぶということも多いでしょう。
今までのやり方が通用するのか、自分には転職する時の武器になるほどのスキルが身に付いているのかと不安になってしまい、二の足を踏んでしまうこともあります。
転職活動が長引いてしまったらどうしよう
転職活動を行っていく上で不安になるのが、なかなか内定が決まらずに活動が長引いてしまうことや、自分の希望に適う転職先が見つかるかどうかが不安で、なかなか活動を始めることができないということも考えられます。
キャリアプランは正しい方向に向いているのだろうか
自分の経歴は挙げることができても、これから築いていきたいキャリアプランがこれでいいのか、自分のやりたいことに対して進むべき道の選択が間違っていないかどうかということを不安視する方もいます。
また、自分のやりたいことが曖昧であるために、キャリアプランを描くことができないという場合もあります。
家族から反対されないか
現在の職場が大手であったり、名の知れた会社である場合、転職したいという考えを家族に反対されるのではないかと考え、転職したいということを誰にも言えないということがあります。
真面目な方ほど気負ってしまうことが多く、言う前から反対されることを恐れて勝手に諦めてしまう場合があるため、まずは話をしてみるとことがおすすめです。
転職は怖い。でも動かないと先に進めないことも多い
確かに、転職はどうなるかわからないという不安要素も多く、必ずしも上手くいかないという可能性もあるため、なかなか踏み出せないという方も多いです。
転職をしたい、必ずしなければならないという気持ちが大きくない場合は、無理をして今すぐに転職活動を計画しても、行動する必要はなく、現在の職場でもう少しスキルを身につけたり、不満を解消するための行動を行ってみることも一つの手です。
ただ、転職をしないと現在の状況が改善しにくかったり、自分ではどうしようもないことに不満を抱いている場合や仕事を続けることができないという場合には転職を検討するようにしましょう。
どのような場合に転職を考えた方がいいのかわからない場合には、転職を検討した方がいいケースとすぐにしない方がいいケースを確認し、今の自分がどちらに当てはまるのかを確認しましょう。
転職を検討した方がいいケース
先輩や上司の年収が自分とそんなに変わらない
先輩や上司の年収が自分とそんなに変わらないということは、今のまま働き続けたとしても年収が増加することに期待できないという可能性が濃厚です。
様子を見ていても給与の伸び幅が大きく変わるということは少ないため、転職のチャンスが多い年齢のうちに転職を検討したほうがいいでしょう。
仕事内容が単純に辛い
コツコツした作業の積み重ねに向いているのに肉体労働をしている、大胆な発想が得意なのに細かい作業の仕事に就いているなどの場合、仕事をすること自体が辛いということがあります。
自分に合ってない仕事内容は体力だけではなく、精神的にも辛くなってしまうことが多く、体調を崩してしまったりして長く働けないということも考えられます。
どうしてもやりたいということでなければ、スキルや経験を身につけようと無理して勤めるよりも、自分に向いている仕事に転職を検討してみましょう。
同じ職場の人とそりが合わない
職場や会社自体と反りが合わない場合、相手を変えようとすることは難しいため、自分が職場を変えるということを考えてみてもいいでしょう。
逃げるようで嫌だと考える方もいるかもしれませんが、ギスギスした場所で働き続けるよりも、伸び伸びできる場所で働くほうが実力を発揮しやすく、精神的にも大きなメリットがあります。
他にやりたい仕事や情熱を捧げたいことができた
今の仕事に不満はなくても、他にやりたい仕事や情熱を捧げたい仕事を見つけてしまった場合、仕事を続けることにモチベーションが上がらず、スキルも身につかず、ただ年を重ねてしまうことが考えられます。
どうしてもその仕事に就きたいという気持ちでいっぱいになってしまったのであれば、その仕事ができる会社に転職を検討してみることで、例え年収が下がったとしても充実した生活を送ることのできる可能性があります。
若くしてキャリアップを積極的に目指したい
将来的に行いたい仕事がある場合には経験を積むために、キャリアアップを目指して積極的に転職を行うということが必要なケースがあります。
起業したいという場合など、独学で学べることもありますが、実際に経験を積むことで理解を深めることもできるため、若いうちから様々な職種に就いてみるという選択肢もあります。
通勤時間が長すぎるので通いやすい職場にしたい
会社まで2時間以上かかるなど通勤時間が長すぎる場合も、すぐに転職を検討することで時間を有効に使えるようになるという場合があります。
通勤時間の使い方や過ごし方にもよりますが、通勤ラッシュなどで体力も時間も奪われている場合、転職によって新たなスキルや資格を身につけることや、仕事へのモチベーションを上げることなどができます。
転職をすぐにしない方がいいケース
ボーナスが目の前
ボーナスが出る月が目前にある場合、ボーナスをもらう直前に辞めるよりも、もらってから辞める方が断然お得であるため、すでに内定が出ていてどうしても調整が付かないなどではない限り、ボーナスの後に転職をするようにしましょう。
なんとなく職場を変えたいくらいの気持ち(熱量が高くない)
転職への希望がぼんやりとしている場合、なんとなくという気持ちで転職活動を始めてしまうと、転職に失敗してしまうことがあります。転職への熱量があまり高くない場合には、自己分析などを行って「なぜ転職をしたいと考えたのか」を追求し、本当に転職をする必要があるのかどうかを検討してみましょう。
漠然とした現在の職場への不満を解消できるのであれば転職を行う必要はなく、転職へのモチベーションが上がった場合にはもう一度転職を検討し直すようにすのがおすすめです。
大手企業で部署異動もできそう
人間関係や仕事内容に不満があっても、企業規模が大きく、自分の希望を適える部署に異動できる可能性があるのであれば、今すぐに転職をするのではなく、異動を目指して行動してみるという選択肢も検討しましょう。
転職の方が近道だという考え方もありますが、会社内での異動であれば実際の雰囲気や仕事内容を確認することができ、どうすれば異動できるのかという情報も直に仕入れることができます。
転職には大きなエネルギーは必要であり、生活や環境がガラリと変わる可能性がありますが、異動であれば転職ほど大きな変化がなく、転職よりも省エネでやりたいことを目指すことができます。
自分の目指したいキャリアプランがふわふわしている
目指したいキャリアプランが曖昧である場合、転職する上で譲れないものや核となるものがはっきりとしないため、転職してもまた不安になり、転職を考えるようになってしまうということが考えられます。
転職の理由や目指したいものがはっきりとしない場合には、すぐには転職に踏み切らないようにしましょう。
多少のはあるが許容できる範囲
転職をしたいと考える原因が将来にわたって許容できるぐらいの不満や不安である場合、今すぐに転職を始める必要はないため、どうしても耐えられないという不満や見切るタイミングを決めておき、今はスキルや経験を身につける時期と割り切るのも一つの手です。
20代・30代・40代かによって不安の度合いも変わる
転職をする際には、年代によって企業の求める人物像も異なるため、転職活動の動き方も変わってきます。
20代であれば第二新卒として採用されやすく、未経験または経験が少なくても募集が多いため、仮に自分と合わない会社に転職してしまったとしてもやり直しがしやすく、挑戦できる年代です。
30代・40代と年齢を重ねるに連れて、経験と元にした採用となっていき、自分が他の会社にいっても通用するのか、不満があっても今の会社にしがみついた方がいいのではないかと、安定志向に傾きがちです。
現状の安定さを取って残り続けるということも一つの選択肢ではありますが、そのまま不満をやり過ごし続けることができるものなのかという自己分析はしておく方がいいでしょう。
30代・40代の転職には年を取るにつれて転職をすることが難しい条件が付き始めるため、自分の中で会社に留まることができない基準を決めておき、それを超えたら転職を検討するというフットワークの軽さが必要となります。
また、年齢が高くなるにつれて家族が増えるなど、生活に関連する要素が増えることで転職をしても良いのか悩むケースも出てきます。その場合は年収を下げない、またはアップすることを必須として転職活動をすると決めることが重要です。
自分のスキルや経験はどこでも通用するという自信がつけば転職に対しての不安はかなり減るため、今の自分の武器を確認してみることで転職をするかどうかの決断ができる可能性があります。
今より条件を下げないように転職をしたいなら転職エージェントを利用しよう
一般的な転職活動は自分で転職サイトを見たり、ハローワークへ通うなど 1人で進めることが多く、なかなか条件交渉はしにくいし、入社前の面接で会社の雰囲気を把握するということも難しいです。
転職エージェントでは転職先の紹介だけではなく、書類の添削や面接の練習をしてくれ内定後の条件の交渉も代わってしてくれます。転職はしたいが転職活動に不安があるという場合には、転職エージェントを利用して希望通りのキャリアを描いていきませんか。
