あなたは転職で年収100万円アップは狙えるのか知りたくありませんか?
100万円の年収アップができるなら、マイカーを買ったり住宅ローンに充てたりと様々な使い方ができるでしょう。
しかし、同時に100万円の年収アップというのは大きな目標なので、「そんなに簡単に実現できるのか」と不安になるのも無理はありません。
中には、年収アップを目指して転職したのに「年収が下がる」や「収入の上昇率以上に仕事の辛さが増した」などのトラブルに発展する可能性もあります。
とはいえ、転職によって年収が100万円以上アップするケースはあるので、しっかりポイントを押さえて転職に取り組めば、あなたでも年収100万円アップは可能でしょう。
そこで今回は、転職で年収100万円アップが実現可能なのか解説します。
また、転職で年収がダウンするケースやダウンさせないための注意点なども併せてお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
転職で年収はいくらぐらい上がるのか?
転職でアップする年収の平均額は56.7万円となっています(*)。そして、最大アップ額は440万円という結果が、dodaの「転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策」によって明らかとなっているのです。
100万円アップを目指したいという方にとっては、平均が56.7万円と聞くと物足りないと感じるかもしれません。しかし、中には440万円もアップしている方がいるので、100万円アップなら十分に可能性があると言えるでしょう。
ちなみに、転職前の平均年収は417.1万円となっているため、56.7万円のアップによって483.8万円という年収になった方が多いという計算です。
参考:dodaの「転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策」
転職で年収100万円アップはあり得るのか?業種別・職種別に見てみよう!
転職で年収100万円アップはあり得るのか、各業種と職種で確認していきましょう。
今回は、前の項目で参考にしたdodaの「転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策」を使って解説します。
業種別の年収アップ率
順位 | 業種 | 平均年収アップ率 | 平均年収アップ額 |
第1位 | 専門商社 | 15.0% | 62.9万円 |
第1位 | 人材サービス/アウトソーシング/コールセンター | 15.0% | 57.2万円 |
第3位 | 金融 | 14.9% | 58.3万円 |
第4位 | 建設/プラント/不動産 | 14.6% | 59.8万円 |
第5位 | 総合商社 | 14.3% | 55.4万円 |
業種別に年収のアップ率と金額を見てみると、専門商社と人材サービス/アウトソーシング/コールセンターが同率で第1位という結果となっています。
しかし、トップ5の年収アップ金額を見ると、今回のテーマである100万円のアップをしている業種はありません。
やはり、年収100万円アップを目指すのは非常に高い壁だと理解できるでしょう。
職種別の年収アップ率
順位 | 職種 | 平均年収アップ率 | 平均年収アップ額 |
第1位 | 金融関連専門職種 | 20.6% | 92.6万円 |
第2位 | 医療系専門職種(医療/介護/福祉) | 15.0% | 67.6万円 |
第3位 | 技術系職種(建築/土木/プラント/設備) | 14.9% | 65.2万円 |
第4位 | 営業職 | 14.7% | 59.5万円 |
第5位 | 技術系職種(素材/化学/食品/その他) | 14.2% | 58.9万円 |
職種別に年収アップ率とアップ金額を見てみると、第1位の金融関連専門職種だけが100万円に近いアップ金額となっています。
しかし、第2位になると一気に67.6万円と平均アップ金額に近い価格という結果でした。
職種別に見ても年収100万円アップというのは高いハードルだと分かります。
100万円という重みは現在の年収によって違う
一概に年収100万円アップといっても、現在の収入によって重みは異なります。
というのも、現在の年収が300万円の方が、100万円アップの400万円になるとアップ率は33%です。
しかし、年収1,000万円の方が100万円アップの1,100万円になっても、わずか10%というアップ率に止まっています。
つまり、現時点で年収が多い方にとっては、年収100万円アップといっても誤差の範囲なので目指すのは容易です。
反対に、現時点で年収が低い方にとっては、年収100万円アップは大幅な収入アップになるので、なかなか実現するのが難しくなります。
年収100万円アップと一言で言っても、現在の年収によって何度は大幅に変わるという点はしっかりと理解しておく必要があるのです。
転職で年収ダウンするケースがある?ダウンさせないための注意点
転職すれば年収アップするとは限りません。当然、年収がほとんど変わらないケースもあれば、下がってしまうケースもあるのです。
では、どのような場合、転職によって年収がダウンするのでしょうか。
年収が下がるケースとして多いのは以下のような理由で転職した場合です。
✖ 現職から逃げたいだけで転職した
✖ とにかく今の仕事を辞めたいから転職した
✖ 次の仕事は何でも良いと考えて転職した
このように、現状から逃げたいといった気持ちで転職した場合は、年収がダウンする可能性があります。
大切なのは、逃げの気持ちによる転職ではなく、前向きな転職をすることです。
具体的には、以下のような転職なら年収アップが狙えます。
〇 スキルアップを目指した転職
〇 自分のスキルがより活かせる職場への転職
以上のような前向きな理由による転職なら、今よりも高い収入が期待できるでしょう。
ただし、自分の身の丈に合っていない転職をすると、年収アップはできれも辛い状況に陥る可能性があります。この点については、次の項目で詳しく解説していきます。
年収が上がりすぎた場合の注意点
年収と言えば高ければ高いほど良いイメージですが、実は年収が上がりすぎて伝い思いをするケースが実在するのです。
なぜなら、高い年収の仕事というのは、それだけ任させる仕事は高度なものになり、あなたに求められる仕事内容は結果もハードなものとなってきます。
つまり、ただ年収が高いからという理由だけで転職をすると、日々の仕事が辛すぎて身体を壊したり、心を病んだりする可能性があるのです。
転職をする際は、年収の高さだけでなく仕事が全うできるのかどうかも考える必要があります。
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣
最後は、転職で年収100万円アップを目指すための秘訣について解説します。
秘訣1.面接では印象を大切にする
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣1つ目は、面接では印象を大切にすることです。
髪の毛やひげを綺麗にして、洋服もシワや汚れなどがないように清潔に保つようにしましょう。
また、最初に顔を合わせた際は笑顔を見せて、その後の面接では適切なスピードで話したり、ハッキリと大きな声で話したりする必要があります。
考え事をするときなど、顔を下に向けないように意識するだけでも、あなたの印象は大きく変わります。
なぜなら、下を向くと自信がない印象を与えてしまうからです。
正面を向いて目線を真っ直ぐにしたら、その目線より下に下げないように意識しましょう。
考え事は上を向くのがおすすめです。
秘訣2.転職の理由はスキルアップと伝える
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣2つ目は、転職の理由はスキルアップと伝えることです。
前述の通り、今の職場が嫌だという理由で転職をすると、年収が下がる可能性があります。そのため、転職した理由はスキルアップが目的だと伝える必要があるのです。
もちろん、ただスキルアップが目的と伝えるのではなく、具体的な業務内容や今までの実績も交えながら、どうしてスキルアップをしたと思ったのか話すのが重要になります。
実績を伝える際も具体性を持たせると良いでしょう。
【具体的な実績の例文】
✔ 5年で100件の新規顧客獲得
✔ 30%売上を向上させた
✔ 年間の売上を1,000万円アップさせた
このように具体的な数字などが入っていると、信頼性の高まりと同時に凄さが分かりやすくなるので、おすすめです。
とにかく大切なのは、転職の目的はスキルアップと伝え、どのようなスキルを磨きたいのか、どんな実績を積んできたのかなどは、できるだけ具体的に話すという点になります。
秘訣3.雇用形態は正社員のみにする
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣3つ目は、雇用形態は正社員のみにすることです。
転職活動をしている方の中には、現職が契約社員や派遣社員という方もいるでしょう。そのような場合、同じ雇用形態でもOKと考えがちですが、それでは年収100万円アップを目指すのが難しくなります。
なぜなら、年収はもちろん残業手当や賞与といった要素によって収入が変わるからです。
現時点で正社員ではない方なら、雇用形態を正社員に絞るだけでも大幅な年収アップが狙えるでしょう。
秘訣4.あなたの評価が給与や賞与に反映される会社を選ぶ
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣4つ目は、あなたの評価が給与や賞与に反映される会社を選ぶことです。
会社によっては、個人の成果が直接給与や賞与に反映されるところと、反映されないところがあります。
評価が反映されない会社を選んでしまうと、なかなか思い通りに年収アップはできません。
会社を選ぶ際は、年収だけに捕らわれず評価が給与や賞与に反映されるかどうかに着目しましょう。評価が反映される会社であれば、後はそこで実績と成果を上げれば自然に年収は上がっていくはずです。
秘訣5.年収が高い業種に転職する
転職で年収100万円アップを目指すための秘訣5つ目は、年収が高い業種に転職することです。
一般的なイメージだと、未経験の分野に転職すると年収が下がってしまうと考えられています。
しかし、これは一概に下がるとは言えないのです。
なぜなら、そもそも年収が低い業種で働いている場合、未経験の分野で働いている方は、未経験であっても平均年収が高い業種に転職した方が年収は上がるからです。
では、どのような業界なら年収が高いのか確認していきましょう。
【年収が高い業界】
第1位 | 外資系金融 | 平均1,515万円 |
第2位 | 専門コンサルタント | 平均775万円 |
第3位 | 不動産 | 平均764万円 |
第4位 | 生命保険・損害保険 | 平均723万円 |
第5位 | 環境関連設備 | 平均685万円 |
参考:マイナビ転職「2020年版【全110業種】業種別 モデル年収平均ランキング
以上の業種なら、未経験であっても年収が上がる可能性があります。現時点で、年収が低い業種に就いている方は、新しい分野に飛び込んでみるのも年収アップの秘訣です。
ちなみに、現在の業種によっては上記以外の業種でも年収が上がる可能性があるので、まずは自分が就いている業種と他の業種の平均年収を調べてみてください。
まとめ
今回は、転職で年収100万円アップを目指すことは可能なのかについて解説しました。
その結果、転職による一般的な年収アップ額は平均56.7万円で、最大は440万円だと確認できました。
しかし、業種や職種別で見てみると、唯一100万円に近いアップをしているのは金融関連専門職種の92.6万円だけです。その他の業種・職種になると、平均額に止まるという結果でした。
また、現時点で年収が高い方にとっては、100万円アップしても上昇率は誤差の範囲なのに対して、年収が低い方にとっては上昇率が高く、あまり現実味がないというのも理解できたでしょう。
とはいえ、しっかりとポイントを押さえて転職活動に取り組めば、年収100万円アップも不可能ではありません。大切なのは、前向きな理由による転職活動をして、面接では印象を良くする、目標や実績は具体性を持たせることです。
これらの点を押さえて転職活動に臨めば、年収100万円アップも目指せるので、現在の収入に不満がある方は、ぜひ本記事を参考に転職活動を進めてみてください。