上司は優しいにこしたことはない。多くの人はそう思いでしょう。
しかし優しすぎる上司の下で働くことは長い目で見ると時にデメリットにもなりうるということは気を付けなくてはいけません。
そこで本記事では、優しすぎる上司の下で働いている人が特に注意しなくてはいけない点をまとめています。
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優しすぎる上司だとストレスは低いが、デメリットもある
上司が厳しくてストレスを感じているという人は少なくはないと思います。
強いプレッシャーを与えられたり、些細なミスで怒られたり、仕事量が多く残業が増えてしまったり。
仕事の内容自体は楽しくても、上司のせいで会社に行きたくなってしまう人もいるでしょうし、中には過剰なストレスに潰されて体を壊してしまう人だっています。
しかし、だからと言って優しければ優しいほどいいというわけでもありません。
もちろん、怒られることが少なかったり、ミスしても優しくフォローしてくれたり、無理な仕事量を与えなかったりすれば、ストレスとしては低くなるでしょう。
しかしその一方、昇進や出世、成長といった面では長い目でみるとマイナスに働いてしまうこともあるため、それを意識して自分で対処していくことが求められます。
優しすぎる上司の下でつくことのデメリット
では優しすぎる上司の下で働くことには、具体的にどういったデメリットがあるのでしょうか。
出世、昇進で弱い立場に陥る可能性がある
優しすぎる人は部下に好かれる反面、上司への評判が悪かったり、自分が上がっていくことに興味がなかったりで、会社内での評価があまり高くはない傾向にあります。
そのため、部下の昇進に対しても発言権が弱くなってしまい、他の力の強い上司の下で働いている人に負けてしまいがちです。
上司の強さ、上司のアピールの仕方が出世や昇進に大きな影響を与えるというのは、多くの会社でよくあること。
当然、仕事ができる人よりできない人が先に上がってしまうことだってありえます。
もしあなたの上司が部下を上がらせることに対して弱いと感じたら、自分からも積極的に直属の上司以外にアピールしていくことが求められます。
自己解決力が身につきにくい
困ったことがあったらすぐに上司が助けてくれるというのは非常にありがたいことです。
しかし常にそんな風に上司を頼って問題を解決していると、いざ自分一人で解決しなくてはいけないという時にとても困ります。
いつまでのその上司の下で働くことができるわけではないし、いずれは困難なことでも自分の力で解決しなくてはいけない時は来るのです。
ストレス耐性が身につかない
常にストレスが低い環境で過ごしていると、ストレス耐性は強くなりません。それどころか、弱くなる可能性だってあります。
そのため、いざその優しすぎる上司から離れた時に、普通の人が感じるストレスにすら耐えることができなくなってしまうかもしれません。
年齢が高くなり、経験年数が長くなるほどに求められる能力は高くなるし、難しい仕事だってしなくてはいけなくなります。
そんな時の為に、ある程度のストレスに慣れていかなくてはならないのです。
仕事のパフォーマンスが低下する
このグラフはヤンキーズ・ドットソンの法則と言われるもので、ストレスレベルとパフォーマンスの関係性を示したものです。
点線部分は単純な仕事を示したものであり、ストレスが高くなるにつれてパフォーマンスは高くなります。
そして特に注目して欲しいのが点線部分。
これはある程度難しい仕事をした場合のものですが、ストレスが低すぎても高すぎてもパフォーマンスは低くなり、適度なレベルのストレスであることが重要であるということを示しています。
厳しすぎる上司の下、高いストレスの状態では高いパフォーマンスは発揮できません。
しかし、優しすぎる上司の下、それに甘えた状態で働いていても同じように高いパフォーマンスは発揮できません。
仕事をする上である程度のストレスは必要なことなのです。
しかも優しすぎる上司だと、パフォーマンスが悪くてもそこに対して怒ることもないため、自分自身がろくに成長できていないということにも気づかずに過ごしてしまう可能性があります。
いつまでも優しい上司の下で働けるわけではない
確かに今はストレスもなく仕事ができているかもしれません。
しかし、いつまでもその上司の下で働き続けるかというと決してそんなことはないのです。
今が特別な状態なだけであって、いつかはもっと厳しい上司の下で働くことになるでしょう。
今の環境に慣れすぎてしまうと、別の上司に変わったときに、「全然仕事ができない」「ストレス耐性がない」とマイナスな印象を持たれてしまいます。
甘えてしまうと、後々痛い目にあうので要注意
年齢が高くなればなるほど、仕事はどんどん厳しくなっていきます。
上司が優しいなら優しいで、自分で自分に対して厳しさを持たなくてはなりません。
今が良いからと甘えてしまうと、結局痛い目を見ることは自分自身です。そして痛い目を見てからでは取返しがつきません。
ぜひ、今の自分の置かれている現状、そして自分の仕事に対する向き合い方をあらためて考えてみてください。
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