就職失敗で入社5ヶ月で退職し転職した判断が私にとっては良い選択だった

新卒で希望通りの会社に就職でき、やりたいと思える仕事ができる。就職活動を始める前は、そんな理想を抱いていた人が多いかもしれません。

しかし現実は甘くなく、希望通りの会社からは内定が貰えず、仕事内容や条件面で妥協せざるを得なかったり、働き始めてからギャップを感じてしまったりする方は多いでしょう。

そして、それは当然仕事を辞めたいという思いに繋がっていきます。

希望に合わなくても仕方ない、そう思っていたはずが実際に働きだすと、そのまま今の仕事を続けることが厳しくなってしまうのです。

今回その1例として、就活で失敗し就職したものの5ヶ月で仕事を退職した人の転職体験談を紹介していきます。

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失敗に至った私の間違った就職活動

失敗に至った私の間違った就職活動

中堅レベルの大学に通っていた私は、大学3年の秋ごろ周りの友人たちが就職活動を始めたのと合わせて就職活動を始めました。

なんとなく「こんな仕事をしたいな」「あの業界で働きたいな」という思いはあったので、最初はその希望を元にどんどん応募していきました。

ただ、そんな就職活動もあまり上手くは行かず、希望の会社はことごとく不採用。

それでももう少し粘り強く行えばよかったんですが、私は業界も仕事も絞らず、「とりあえず待遇が悪くなければどこでもいい」と、とにかく数打てば当たるだろうという作戦に走りました。

当時の私は、とにかく早く就職活動を終わらせて遊びたかったんです。

今考えれば、人生の重大な分かれ道に立っているのに何を優先しているんだって感じですが、まだ若く考えが甘かったのでしょう。

とにかく、就活を終わらせて最後の学生生活を満喫することばかりを考えていました。

卒業して就職、現実は厳しかった

卒業して就職、現実は厳しかった

楽しかった学生生活が終わり、いよいよ社会人としての生活が始まりました。

就職活動の時点では希望の会社ではなかったものの、まあ何とかなるだろうと考えていました。

とりあえず最初の1ヶ月は、集合研修という形でビジネスマナーやら会社の概要説明やらで定時で終わるほぼ遊びのようなもの。

その研修が終わって1ヶ月たつと各支店に配属されました。

そこから私の中での苦しみが始まります。

上司が厳しくてよく怒られる、残業が多い(配属された当初から21時くらいまでは残っていた)といったことに不満はありましたが、まだそれは私の中で受け入れられる範囲のもの。

私にとって一番問題になったのは、仕事が私にとってどうしてもやりたいと思えなかったものである点でした。

この仕事にどんなやりがいがあるのかいくら考えてもわからず、仕事内容も自分に向いているとは思えず、もっと違う仕事で活躍したい、そんな風に感じてばかりでした。

例えば、この仕事が数年程度であれば我慢して働くことはそう難しくないでしょう。

しかし、「今後数十年続けることになる」「そしてそうなれば他の仕事はできない」と考えた時、もう辞めたくて辞めたくてたまらなくなりました。

たった5ヶ月。まだ仕事のいろはもわかっていない人が何を言っているんだ。

そんな風に思う人はたくさんいるでしょう。

ただ私の中ではずっと続けることができる仕事ではないという確信がありました。

転職するかしないかはかなり悩んだ

転職するかしないかはかなり悩んだ

ただ辞めたいからと思ったから、じゃあさっさと辞めてしまおうなんて簡単には思えませんでした。

転職するかどうかは相当悩みましたね。

転職先を見つけること自体にはそれほど不安はありませんでした。

すでに転職エージェントに登録していたので、いくつか仕事を紹介して貰えることがわかっていた為です。

ただ、たった5ヶ月で転職はとにかく恥ずかしいという思いがありました。

まさか自分がこんな状態になるとは思ってもいなかったし、何か負けたように感じて仕方がなかったのです。

しかし、時間が経つにつれてプライドや世間体を気にするのが馬鹿らしくなってきたし、何より身近な友人が3ヶ月で転職して幸せそうな姿を見たことで最終的には転職してしまおうという気になっていきました。

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入社5ヶ月で退職。転職までのこと

入社5ヶ月で退職。転職までのこと

結果的には会社の上司、先輩、同期などに色々と言われたものの決意は固まっており、上司に言ってから1ヶ月も立たずに会社を離れることになりました。

待遇は悪くなかったし、人間関係もそれほど悪くはなかった。辞めることの責任は私にあり、申し訳ない気持ちも大きかったです。

まぁ何はともあれたった5ヶ月で退職をした私。退職から転職先が決まるまでの出来事を紹介します。

退職してから

転職先が決まってから退職という形ではありませんでしたが、退職時点では転職活動がある程度進んでいたので退職後の2週間後は転職活動を終わらせることができました。

転職活動では転職サイトと転職エージェントにいくつか登録。

最終的には良さそうな求人を紹介してくれたエージェントを使って転職活動を進めることになりました。

転職エージェントは一長一短ありますが、私にとっては良かったです。

よく退職すると解放感からだらだらしてしまうということもあるみたいですが、私の場合はすぐ面接が待っていたのでそういったことはありませんでしたね。

転職との向き合い方

就職活動は失敗だったけど、この転職活動は絶対に失敗することができません。

その為、仕事選びは特に慎重になりました。

転職エージェントを利用していたのでカウンセリング等も行ってくれました。

昔の私であれば、おそらく転職エージェントから色々と言われても聞く耳を持っていなかったと思います。

何を言われても「そんなことはわかっている」「そんなことはどうでもいい」と適当に終わらせ条件面だけで仕事を選んでいたと思います。

しかし一度失敗していたこともあって「何がしたいのか」「どんな会社で働きたいのか」転職に関してゼロからしっかり考えることができました。

理想は、最初からそういったことをしっかり考えて入社する会社を決めるのが一番良いんでしょう。

ただ、私の場合はそれができませんでした。

適当に選んだ会社で一生過ごすより、失敗したことを受け入れてしっかり向き合って仕事を決めることができたのは良かったと今では感じています。

内定まで

転職活動を始めて内定が出るまでは、それほど時間や労力はかかりませんでした。

応募した会社も10社未満です。

たった5ヶ月で辞めたという事実からもっと難しいのではないかと思ってはいたのですが、かなり恵まれていた方だと思います。

ただ1年目と2年目では転職の幅に差がでるなということは感じました。

第二新卒者を募集している企業であっても応募条件が2年目以降というのがちらほらあったからです。

5ヶ月で辞めたら失業保険はもらえる?

5ヶ月で辞めたら失業保険はもらえる?

5か月で辞めると失業保険は受け取れません。

まず失業保険を受け取るには、「2年間で合計12ヶ月以上雇用保険に加入している」必要があります。

だだし、これは自己都合で辞めた場合です。

会社が倒産したり会社から解雇されたりした場合は、会社都合となり条件が「1年間で合計6ヶ月以上雇用保険に加入していること」に変わります。

とはいえ、5ヶ月で退職する場合は会社都合の条件も満たせません。

また、仮に条件を満たしてから失業保険をもらおうとしても、貰える金額は離職前の給料の50%~80%となります。

入社してからのこと

入社してからのこと

最後に実際に入社してからどうだったかについて話をしていきたいと思います。

中途採用ですから同期もなく、集合研修等もありませんでした。

ただ、先輩や同僚にかなり恵まれ、しっかり仕事を教えてくれたので仕事を覚えていくことに対してはそこまで大きな苦労はありませんでした。

また、4月に入社した人達とも徐々に打ち解けることができ、今では同期の輪の中に入れてもらっているので感覚としては新卒入社していることとそう変わりはないというのが率直な感想です。

5ヶ月で退職したとしても仕事ができないというわけではない

5ヶ月で退職したとしても仕事ができないといいうわけではない

5ヶ月で退職すると、少なからず「自分は仕事ができない人間だったのではないか」とネガティブに考えてしまうでしょう。

しかし、人間には向き不向きがあるうえに、新卒で入社した直後は社会人経験も少ないため上手く立ち回れなくても仕方がありません。

むしろ、それをカバーできなかった先輩や上司の責任の方が大きいのです。

そして、転職して自分に合っている会社を見つけられれば、のびのびと仕事ができるようになり自然にスキルが身に付いていくでしょう。

5ヶ月~半年で退職をするのを繰り返すのは辞めたほうが良い

5ヶ月~半年で退職をするのを繰り返すのは辞めたほうが良い

新卒で入社して半年で退職したとしても転職は可能です。

ただし、半年程度の勤務で何回も退職を繰り返していくと、さすがに職務経歴書が荒れてしまい印象が悪くなります。

特に、短期転職が多いとマイナスイメージが強くなってしまうので、転職期間が長くなる可能性については考慮しなければなりません。

また、何回もすぐに辞めてしまう場合は「なんで辞めてしまうのか」冷静に分析する必要があります。

分析して改善しないと、この先もずっと短期退職で転職を繰り返してしまうでしょう。

失敗しない転職に向けて

失敗しない転職に向けて

短期離職に関しては、基本的に否定的な意見のほうが多いでしょう。

転職するにしたって、少なくとも1年は働いてからでも遅くはないというのは事実です。

ただ、転職するのは悪いことかというと決してそんなわけではありません。

今回のように転職したからこそ幸せになれたという例もあるわけです。

選択肢はたくさんあります。

そして、どの選択肢を選ぶかはあなた次第です。

今後どうありたいかしっかり考えて決断をするようにしてください。

ただし、短期間で転職を繰り返すのは避けた方が良いでしょう。

今度の転職で失敗しないためにも転職を一人で進めるのではなく、転職エージェントを利用して専門家からのアドバイスを受けながら転職活動を進めてください。

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