今の会社にいてもいいのか…

今の会社にいてもいいのか…

今の会社にいてもいいのか…今の会社でこのまま働き続けていいのかと不安を感じながら仕事をしている方は、少なからずいます。

ただ、不安だからすぐに「転職をしよう!」と活動を始めてしまうと、後悔に繋がってしまうことがあります。

働いていても楽しくない、不安が大きいという環境であっても、実は転職するほどではないというものであったり、不安ばかりが膨らんでいて今の会社で出来ることが見えていないという場合もあります。

そうなると転職をしたが元の職場の方がよかったという恐れや、理想を求めて何度も転職するようになってしまうといったことも起こりえなくはないのです。

漠然と「今の会社にいてもいいのか」と悩み始めた人は、行動をする前に本当に転職活動をした方がいいのかなど、状況や自己分析で確認しておくべきことがあります。

なぜ不安な気持ちになってしまうのか

なぜ不安な気持ちになってしまうのか働きながら不安になるというということはおかしなことではありませんが、人はどのような点に不安を感じやすいのかをチェックしておき、自分がなぜ今の会社にいることに不安を覚えているのかを確認しておきましょう。

年収がこのまま上がる見込みがなくてもいいのか

会社の業績が停滞していたり、これ以上衰退もしないけれど売り上げが上昇しそうにないという場合や、上司や先輩を見ていてこのまま給料が上がりそうにないという場合、ほとんど今と変わらない給料のまま一生過ごすのかと不安になることがあります。

今の会社でキャリアアップできる気がしない

なかなか裁量の大きい仕事ができない場合や役職が詰まっていてポジションに就くことができそうにないという場合、キャリアアップをすることが難しいという未来に、今の会社で働き続けるのか迷いが生じることがあります。

今の会社にいても新しいスキルを学ぶことができないかも

新しい企画を思いついても通らなかったり、毎日同じ仕事の繰り返ししかないという時、新しいスキルを学ぶ機会はなく、自分で資格の勉強などをしていても、それを実践したり活かす場がありません。

新しいスキルを身につけることができない職場は、自分を成長させることがなく、ずっとこのままでいいのかと悩むきっかけになります。

特に不満はないが同じ仕事をし続けて飽きた

会社で行っている業務がルーティンワークになっていたり、同じ仕事ばかりであると、特に業務内容に不満がなくても、飽きてしまうことがあります。

単純作業であれば尚更のことですが、同じ事をずっと続けていくのかと考えるとうんざりして、このまま働き続けることに対して思い悩んでしまうということが起こってしまいます。

今の会社がこの先もあるのか不安

そもそも会社の売り上げがあまりよくない時や、商品が先細りしていくばかりで会社の先行きが不安である場合、業務内容の縮小といった仕事の内容だけではなく、会社の雰囲気や人間関係までどんよりと落ち込んでしまうことはよくあることです。

雰囲気が暗くなってきたなどの悪い変化が見えたり、会社に未来がないと感じた場合、倒産という事態に陥る前に早めに今の職場を離れた方がいいのではと検討し始めるようになるでしょう。

会社の周りの人と関係性がよくない

仕事内容や会社自体に問題がなかったとしても、同僚や上司との人間関係がよくないという場合、会社に行くことが嫌になったり、最悪の場合、体調を崩してしまうきっかけになりかねません。

いじめのようにはっきりとしたものがなかったとしても、関係性が上手くいかないということは、転職を考え始めるきっかけとしては十分な理由になります。

転職をすべき?それとも残ったほうが良い?

転職をすべき?それとも残ったほうが良い?自分が抱いている不安の理由がわかったときに、転職をするべきか、このまま今の会社で働き続けた方がいいのかを検討し始めましょう。

転職をする理由には、「人間関係」「年収」「キャリアアップ」「スキルを身に付けたい」など人それぞれにあるため、こんな些細なことで転職していいのかと悩む必要はありません。

どんなことが理由でも、自分が納得できるものであれば転職をする理由に足りますが、年齢や今の役職によっては、転職をせずに今の会社に残ったほうがいいという時もあります。

安易な転職は、今より年収や待遇が悪くなってしまったりする可能性があります。転職で後悔をしたくないのであれば、感情だけで転職を決意するのではなく、今の自分の状況を冷静に判断することも必要です。

どのようなキャリアアップを望むのか、しっかりと自己分析や市場調査を行い、自分の価値はどれぐらいなのかを確認しておくことが重要となります。自分のスキルやキャリアによる市場価値がわかっていない場合、思った以上に年収が低いというようなことになりかねません。

年齢や役職別に、転職市場ではどのような扱いをされているのか、転職をする際にはどのような点に気をつける必要があるのかということをチェックしていきましょう。

20代の場合

20代というのは、経験やスキルはまだ足りないという年代ですが、その分今後の伸びしろを期待され、どの会社も積極的に採用をする年代です。

経験値よりも熱意や意欲を買われるため、新しい職種や業界にもチャレンジをしやすく、転職によって年収ダウンをすることがないケースもあるため、今の生活が大きく変わってしまうのではないかという心理的な負荷も少なく転職を行うことができます。

ただし、20代後半になってくると、これまでのスキルが活かせるかどうかということが重要になってくるため、20代後半での未経験転職では年収ダウンは避けられないところとなります。

大手企業では仕事の完成度が高く、自由度の低さや自分の裁量の幅が狭いということに不満を持つこともありますが、仕事の進め方の論理性や人材の教育システムが整っていることも多いです。会社の先輩に目標となる人がいるか、会社の業務から学べるところがあるかを確認して、未練が無いなら転職活動をするのも検討してみるのもいいでしょう。

中小企業やベンチャー企業では、教育制度が整っておらず、じっくりと仕事を教えてもらう機会というのは少ないかもしれませんが、新しい企画へのチャレンジや裁量の大きい仕事が魅力の一つでもあります。

ただ、今やっていることに不安があったり、仕事がつまらないという場合は、一度じっくりと上司や先輩に仕事の方法を聞いてみる機会を作ったり、仕事の方法を変えてみて、それでもつまらないという場合は転職を考えてみることもおすすめです。

30代の場合

30代での転職は、求人を募集している会社もそれなりにスキルがある方を求めるようになってくるため、今のキャリアを活かすことのできる仕事で転職先を探すことで、年収を落とさずに転職をすることも可能です。

未経験の職種への転職となるとかなり年収が落ちてしまう可能性があるので、その辺は注意しましょう。

また、30代では結婚などで生活環境が変わる可能性があるため、忙しすぎた働き方を変えたいなどの労働環境の変化を望む方も増えてきます。

年収が落ちたとしても今の生活が維持できるかどうか、いくらまでなら大丈夫かなど、現実的な数字を試算してから検討しておくべきす。

30代になると20代よりも気軽に転職をすることが難しくなり、入った企業がその後のキャリア形成に大きな影響を及ぼすことになります。そのため、今後の詳細なキャリアプランを立てつつ、自分は仕事に対して何を求めるのかを自己分析し、スキルをどう伸ばしていくのか、どのような生活を行っていきたいのかを検討することが重要となります。

40代の場合

40代になると、未経験の職種にチャレンジをする転職というのは選択肢から自然と外れてくる年代となり、キャリアやスキルを活かせない転職はかなりリスクが高くなるのでおすすめはできません。

未経験OKといった募集であっても採用されることは難しく、採用されたとしても年収が著しく落ちることは否めません。

転職によるメリットとデメリットをしっかりと自分で見極め、メリットの方が上回ると感じた時に転職活動を始めるか、デメリットも受け入れられると考えた時に、まずはどのような求人があるのかを眺めて、少しでも有利な案件はあるかと検討してみるのもいいでしょう。

30代よりも役職の付いている方も増えてくる年代であり、基本的には役職者であることが前提での転職を狙うのがおすすめです。

今いる会社では上の役職の席が詰まっていてキャリアアップが難しいという場合でも、転職先ではより上の役職に就けるという可能性もあります。

しかし、今の会社で役職についておらず、自分自身の実績としてアピールできる経歴がない場合は、ある程度不満やモヤモヤがあったとしても、今の会社に残った方が賢明である場合があります。

役職の有無

マネジメントの経験があると、年齢に関係なく採用されやすくなることがあります。役職についた時期によっては現場を長く離れているということを不安視される可能性もありますが、どんな仕事にもバックオフィスの存在はあるため、異業種転職も検討することができます。

自分のキャリアやスキルが、特定の業界でしか活かせないというものであった場合、異業種への転職が難しくなってしまうため、キャリアを通して何をしてきたか、どんなことができるかという棚卸しを行って、違う業界でも通用するスキルがないかどうかを確認することが必要です。

働いている会社を今すぐに退職したいという強い気持ちや何らかの理由がないのであれば、実績を作って役職者になってから改めて転職を検討するということも選択肢の一つに検討してみましょう。

今の会社に大きな不満が無いなら焦る必要はない

今の会社に大きな不満が無いなら焦る必要はない同じ年代の他の会社の人と比べて明らかに給与が低いだとか、一緒に働いている人と折り合いがよくなかったりパワハラなどのハラスメントを受けていて体調を崩してしまいそうだという環境に置かれているのであれば、無理をして今の環境にいる必要はありません。

転職をすることで明らかに待遇や年収がよくなるということがわかっている場合には、迷わず転職を検討してみるといいでしょう。

ただ、ぼんやりと「今の会社で働き続けていいのか」と考えているのであれば、なぜそう考えるようになったのかというきっかけを見つめてみましょう。

原因を把握することで、自分が仕事に対して何を望んでいるのかということがわかり、キャリアプランを考え直す手立てになります。

冷静に今の会社でキャリアを積んでいった場合にどうなるかという予想と、自分が叶えていきたいキャリアプランが現在の会社でできないかどうかを考え、必要であれば今すぐに転職活動を始めた方がいいのか、役職やスキルを身につけてからの方がいいのかという選択を決めていきましょう。

自分で考えていてもわからないという時には、周りの人に相談をして、今の自分の環境に対して客観的な意見をもらうことも大事です。

友だちや家族への相談は、愚痴で終わってしまったという場合には、プロのキャリアカウンセリングを受けてみることがおすすめです。キャリアカウンセリングには無料のものもあるため、まずは気軽に受けてみるのも手です。

転職活動を本格的に始める前に、本当に自分の環境は転職した方がいいものなのかということをしっかり検討し、1人では考えずに周りの人にも相談をしてみるようにしましょう。