保育士の働き方は様々です。
正社員だけでなく、有期雇用の契約社員としてフルタイムで働いている人や勤務時間や日数が少ないパートタイマーもたくさんいます。
特に、結婚や出産を機に正社員を辞め、パートタイマーになる人はとても多いです。
そこで今回は、正社員からパートなるメリットやデメリットについて紹介していきます。
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結婚や出産を機に正社員からパートになる保育士は多い
現在、東京都で保育士として働いている人の雇用形態は以下のとおりです。
正規職員 | 有期契約職員 (フルタイム) | 有期契約職員 (パートタイム) | |
全体 | 62.0% | 6.7% | 31.4% |
女性20代 | 93.4% | 2.4% | 3.9% |
女性30代 | 62.8% | 7.0% | 30.2% |
女性40代 | 39.9% | 9.1% | 50.9% |
女性50代以上 | 27.9% | 10.9% | 61.2% |
参照:令和4年度「東京都保育士実態調査」
東京で保育士をしている人のうち、正社員の割合は約6割です。
20代女性の場合は正社員の割合が9割以上と非常に高いですが、30代になると正社員の割合は62.8%まで一気に下がり、代わりにパートタイマーの割合が急増します。
そして40代、50代になるにつれ、さらに正社員の割合は減少し、パートタイマーが増加していきます。
正社員は労働時間が長かったり休みが少なかったりするため、家事や育児と両立できるよう結婚を機に正社員からパートへ雇用形態を変える人が非常に多いです。
パートで働くメリット
では、パートとして働くとどのようなメリットがあるのでしょうか。
短時間勤務が可能
パートタイムで働く最大のメリットは、短時間勤務が可能な点です。
正社員の1日の労働時間は最低でも7~8時間、残業があれば10時間以上働くこともあります。
しかし、パートならば労働時間を自由に選ぶことができ、1日の勤務時間を3時間未満にすることも可能なため、家事や育児と両立しやすいでしょう。
労働日数が少ない
フルタイムの正社員に比べて労働日数が少ないのもパートタイマーのメリットの一つです。
正社員は基本週5日勤務で、時には週6日勤務のこともありますが、パートは労働日数を自分で決めることができます。
そのため、勤務日を週3,4日にすることも可能です。
サービス残業をしなくて済む
正社員として働いている人のなかには、残業をしても残業代がきちんと支払われず、サービス残業になっているという人もいるのでしょうか。
また、家に仕事を持ち帰ってやっているという人もいるでしょう。
パートの場合は、サービス残業があまりないというメリットがあります。
仕事の負担が軽減する
仕事に対する負担も基本的に正社員に比べると、パートは少ないことが多いです。
保護者対応など責任の伴う仕事は正社員が行うことが多いため、パートになれば仕事の量や責任は少なくなるでしょう。
仕事量の多さや保護者対応等の心労は保育士が仕事を辞める理由として上位にあげられるため、これらの仕事がなくなれば負担はかなり軽減されるでしょう。
保育園を選びやすい
現在は保育士が不足しており、多くの保育園が求人を出しているので、転職はしやすい状況です。
しかし、労働環境の整った保育園はやはり人気で倍率が高く、正社員で働きたくても受からない場合も少なくありません。
ただ、パートであれば正社員に比べると採用されやすく、希望の保育園で働ける可能性が高いです。
休みに融通が利きやすい
育児をしながら働いていると、子供の体調不良などが理由で急に休みが必要になることもあるでしょう。
しかし、正社員の場合はなかなか休みを取りにくいことが多いです。
パートであれば正社員に比べて休みの融通が利きやすいため、子育てをしている人にとって働きやすいでしょう。
パートで働くデメリット
家事や育児との両立を考えると、パートの働き方は理にかなったものだといえます。
ただ、パートとして働くことにはデメリットもあります。
収入が低くなる
正社員に比べるとパートの収入は低いです。
労働時間や労働日数が少ないので当然ではありますが、時給換算してもかなり低くなります。
パートで保育士として働くと時給は1200円程度、ボーナスもないことがほとんどです。
そのため、パートとして正社員同様フルタイムで働いたとしても、年収は正社員の半分程度になってしまう場合もあります。
有給休暇が少ない
短時間勤務のパートであっても、半年以上働くと数日の有給休暇を付与されることが法律で決められています。
しかし、正社員よりは有給休暇の日数が少ないことが多く、有給休暇を使い切った後に欠勤するとその分の給料は減ってしまいます。
正社員と全く同じ仕事をすることになる場合も
正社員より給料が低いパートなのに、仕事の量や責任などが正社員と全く同じということもあります。
正社員とパートで仕事の内容にどれだけ違いがあるかは保育園ごとに異なるため、事前にきちんと調べておくようにしましょう。
どちらが良いかはあなた次第
正社員として働くと週5日、1日8時間労働が当たり前ですが、時短勤務制度もあります。
子育てをしながら正社員として働き続けたい方は、育休制度や時短勤務制度の整った保育園を探してみるとよいでしょう。
ただ、週5日働くのが難しい場合は、正社員ではなくパートの働き方がベストです。
正社員とパートタイマー、どちらにもメリットとデメリットがあるため、自分に合った働き方を模索することをおすすめします。
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