平日休みと聞くと、「友人と休みが合わず遊びに行けない」「みんなが楽しんでいる時に仕事なんて憂鬱」などデメリットばかりが浮かぶかもしれません。
しかし、平日休みにもしっかりと多くのメリットがあります。
このメリットを知れば、あなたも平日休みが嫌ではなくなるかもしれません。
もちろん、平日休みにはデメリットもあるので、選ぶ際はメリットとデメリットの両方を理解しておく必要があります。
そこで本記事では、平日休みのメリット・デメリットについて解説します。
平日休みが基本の仕事も5つほど紹介するので、平日休みに抵抗感がある方や興味がある方は、ぜひ参考にしてみましょう。
平日休みのメリット
まずは、平日休みのメリットについて見ていきましょう。
メリットを知れば、平日休みも悪くないと思えるかもしれません。
どこに行くにも混んでいない
1つ目に紹介する平日休みのメリットは、どこに行くにも混んでいないという点です。
世の中の大半の人や土日・祝日休みなので、当然、レストランや商業施設、行楽地などは土日・祝日の方が平日より混みます。
大型連休であるGWは、ニュースでも報じられるほど各地が混雑して、高速道路も長い渋滞が発生します。
その点平日休みなら、どこに行くにも混んでいないため、普通なら順番待ちするような場所でも待たずに利用できます。
待ち時間が長いと有名なディズニーランドも、土日・祝日なら3時間近く待つアトラクションが30分以内で乗れてしまうのです。
平日割引が適用される場所が多い
2つ目に紹介する平日休みのメリットは、平日割引が適用される場所が多いという点です。
土日・祝日に込むような施設やサービスは平日の売り上げが下がるため、それをカバーするため平日割引が用意してあります。
有名なところで言えば高速道路の平日割引です。
この割引を使えば、高速道路における通行料金の約30%・約50%が無料通行分で還元されるため、大幅に安い料金で利用できます。
他にも、ホテルは同じプランでも平日の方が安くなっています。
以下の料金表は、お台場にあるヒルトンホテルのものです。
土日・祝日の一番高い料金である2万8,107円に対して、平日の一番安い料金は1万6,204円と差額が1万1,903円にも及びます。
同様に飛行機も平日割引が適用されます。
曜日 | JAL | ANA | スカイマーク | ジェットスター |
日 | 1万2,390円 | 1万2,390円 | 1万390円 | 4,390円 |
月 | 1万590円 | 1万590円 | 9,980円 | 4,390円 |
火 | 1万590円 | 1万590円 | 9,980円 | 4,390円 |
水 | 1万590円 | 1万590円 | 9,980円 | 4,390円 |
木 | 1万590円 | 1万590円 | 9,980円 | 4,390円 |
金 | 1万4,290円 | 1万4,290円 | 1万3,790円 | 8,590円 |
土 | 2万890円 | 2万890円 | 1万9,790円 | 1万4,990円 |
JALとANAにおける東京―札幌間の航空券は、一番高い土曜日が約2万円890円なのに対して平日は1万円590円とほぼ半額です。
このように平日休みなら、どこに遊びに行くにも安い料金で楽しめるというメリットがあります。
仕事を休まず病院などに行ける
3つ目に紹介する平日休みのメリットは、仕事を休まず病院などに行けるという点です。
病院は土曜日は午前中のみの診察となっているところもありますが、土曜日の診察はとても込み合っているというのが実情です。
また以下のような施設は、平日しか営業していないところが多くなっています。
- 病院
- 歯医者
- 市役所
- 銀行
そのため、土日休みの方は有給休暇を取得するなどして行かなくてはなりません。
貴重な有給休暇を、病院や市役所に奪われるのは嫌という方も多いでしょう。
しかし、平日休みなら普段の休みの日に行けます。
病院などで有給休暇を消化する必要がないため、自分の時間を上手に使えるのです。
平日休みのデメリット
もちろん、平日はメリットばかりではありません。
当然、デメリットとなる部分もあるので見ていきましょう。
総休日数が少ない
1つ目に紹介する平日休みのデメリットは、総休日数が少ないという点です。
平日休みでも、基本的には週休2日でしょう。
そのため、通常であれば土日休みの方と休みの日数は同じです。
しかし、土日休みの方は祝日も休みになるのに対して、平日休みの方は祝日も仕事というケースが多くなっています。
この差が、総休日数の少なさに繋がるのです。
では、各業界の年間休日日数を見ていきましょう。
業種 | 年間休日総数の平均(日) |
情報通信業 | 118.8 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 118.8 |
金融業、保険業 | 118.4 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 116.8 |
教育、学習支援業 | 112.7 |
製造業 | 111.4 |
複合サービス事業 | 110.4 |
不動産業、物品賃貸業 | 109.6 |
医療、福祉 | 109.4 |
サービス業(他に分類されないもの) | 109.0 |
参考:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況|年間休日総数」
このように接客業など含まれるサービス業界は109.0日なので、土日休みが一般的な情報通信業(IT業など)と比べて10日近く少ないのです。
ちなみに日本では年間16日の祝日があるため、全部の祝日が仕事ではないとしても、平日休みの方が10日程度は総休日数が少なくなります。
連休がとりにくい
2つ目に紹介する平日休みのデメリットは、連休が取りにくいという点です。
土日休みなら、必然的に2連休になります。
しかし、平日休みの仕事は大半がシフト制なので、1日休んだら翌日は出勤して、また数日働いたら休むといったスケジュールです。
飛び飛びの休みが多くなるため、連休を取りにくいデメリットがあります。
連休が取りにくければ、長期の旅行なども難しくなってくるでしょう。
家族や友人と予定を合わせにくい
3つ目に紹介する平日休みのデメリットは、家族や友人と予定を合わせにくいという点です。
書くレジャー施設や商業施設などが土日に混むという事実からも分かる通り、世の中の大半の方は土日休みとなっています。
実際、どれくらいの方が土日休みなのか見てみましょう。
このように、日本人の実に7割以上が土日休みなのです。
そのため、あなたの家族や友人も土日休みという方が多いでしょう。
そして、自分が平日休みだと土日休みの家族や友人と予定を合わせにくくなります。
せっかくの休みも一人で過ごす羽目になり、寂しい思いをする可能性があります。
土日開催のイベントに参加できない
4つ目に紹介する平日休みのデメリットは、土日開催のイベントに参加できないという点です。
ライブやお祭りなどは土日開催が圧倒的に多くなっています。
そのため、平日休みだと好きなアーティストのライブや桜祭り、夏祭り、花火大会などに参加しにくいというデメリットがあります。
特に2022年は新型コロナウイルスが収まりつつあり、中止になっていたイベントが各地で再開されはじました。
ニュースなどで再開して楽しそうな光景を目にする機会が増えたため、平日休みの仕事を選んで後悔している方もいるはずです。
このようにイベントが好きな方にとっては、平日休みが大きなデメリットと言えるでしょう。
平日が休みのおすすめの仕事5選
ここまで、平日休みのメリットとデメリットを見てきました。
その内容を知ったうえでデメリットよりメリットの方が大きいと感じた方は、平日休みの仕事に就きたいと考えるでしょう。
では、平日休みの仕事にはどのような職業があるのでしょうか、紹介していきます。
不動産営業
1つ目に紹介する平日休みの仕事は不動産営業です。
営業にはいくつかの種類があります。
- 個人営業
- 法人営業
- 内勤営業・カウンターセールス
このうち、法人営業や内勤営業・カウンターセールスはどの地休みのケースが多くなっています。
それに対して不動産の営業は、企業ではなく一般の方を対象にセールスを行う個人営業なので、土日休みのお客さんが大半です。
お客さんが土日休みなので、当然、働く人は土日に仕事をして平日に休みます。
また、不動産営業の仕事は実力主義なので、結果を残せばお給料もかなり高くなります。
インセンティブが発生する職場が多いため、頑張って成績を上げていけば年収1,000万円プレイヤーも夢ではありません。
接客業
2つ目に紹介する平日休みの仕事は接客業です。
レストランの店員やアパレル店員などの接客業は個人を相手にしているため、土日・祝日はお客さんが増えて忙しくなります。
当然、お店はスタッフを増やして対応する必要があるため、土日は仕事になって平日休みになります。
同じ理由で、美容師やコンビニの店員などの接客業も平日休みが基本です。
介護士
3つ目に紹介する平日休みの仕事は介護士です。
お年寄りの介護を仕事とする介護士は、当然、土日や平日など関係なく働く必要があります。
実際、24時間体制でシフトを組んでいる職場が多いでしょう。
特に土日は人手が少なくなるため、介護士になると平日休みの方が圧倒的に多いはずです。
また、日本は少子高齢化が加速しているため、力のある若手の介護士は少なく、介護を必要とする高齢者の方は多い傾向にあります。
需要がなくなる可能性は低いうえに、未経験者でも受け入れてもらいやすく、仕事も見つかりやすくなっています。
配送業
4つ目に紹介する平日休みの仕事は配送業です。
配送業の中には、土日・祝日の配達をしないところはあります。
しかし、ネットショッピングの利用者数が多い昨今は、やはり土日・祝日も配送しないと仕事が終わらないのが実情です。
そのため、土日は仕事をして平日休みになる配送業者の方は大勢います。
ちなみに、配送業の仕事は単独行動が多くなるため、休日も含めて一人で過ごす時間が好きな人にはピッタリの職業です。
Webライター
5つ目に紹介する平日休みの仕事はWebライターです。
Webライターには大きく分けて2つの働き方があります。
- フリーランス
- 内勤
内勤のライターは、土日休みになるケースが多いでしょう。
そのため、ここでいう平日休みのライターはフリーランスの方です。
もっと言えば、フリーランスならライター以外の仕事、例えばプログラマーなども平日休みになります。
そして、フリーランス最大の強みは、平日休みだけでなく土日休みにもできるという点です。
自由に休みを決められるのがフリーランスの強みなので、平日休みのデメリットで挙げた家族や友人と予定が合わないという点も気にする必要がありません。
もちろん、土日会社のイベントやお祭りにも参加できます。
特にWebライターなら、特別なスキルや能力がなくても誰でも始められる仕事なので、自由な働き方に憧れがある方にはピッタリの職業でしょう。
平日休みなら気楽に転職活動も始められる
今回は、平日休みのメリットとデメリットについて解説しました。
一見するとデメリットが多い印象がある平日休みも、実は平日割引が使えたり、混雑する場所に空いている時に行けたりするメリットがありました。
中には、「どのデメリットも苦にならない」という方がいるでしょう。
そのような方には平日休みがおすすめです。
また、平日休みが自分に向いていないと思っていても、実は転職活動を考えた時にメリットがあります。
というのも、企業の面接などは平日がほとんどなので、スケジュールの調整がしやすいのです。
スムーズに転職活動が進められるので、いま平日休みでストレスを感じている方も、次の職場探しは効率良く行えるでしょう。