ワーママの転職が失敗してしまう理由とは。失敗例から学び、転職を成功させよう!

転職がうまくいかずに失敗してしまうワーママは多い

転職がうまくいかずに失敗してしまうワーママは多い

女性の社会での活躍が積極的に求められるようになり、令和4年には「育児・介護休業法」が改正され、女性も男性も育児休暇を取りやすい世の中への変化が促されています。

産後の女性が職場復帰を果たすときに、望まない異動などがないようにという仕組みは作られていますが、出産によって生活や体調が変化したことによって、復帰した際に違和感を覚えてしまうといったこともあります。

出産前の仕事に合わないと感じて転職を検討し、現在のライフワークバランスに合う職場を見つけたいと考えることはよくあることです。

仕事にくわえて育児が生活に増えることで、時間が逼迫している中で転職活動を行うと、「急いで転職先を決めなければ」「家庭と両立しなきゃ」と焦って転職先を決めてしまうという人も多くなります。

しかし、先を考えずに焦って転職を決めてしまうことはリスクが高く、子どもの成長に伴ってライフスタイルが変わったときに、再び仕事が合わなくなってしまうことが考えられ、最悪の場合、続けられずに退職せざるを得なくなってしまうということも起きてしまうでしょう。

2021年5月に行われた『女の転職type』によるアンケート「第27回 ワーママってどう?」によると、ワーキングマザーの約9割が「時間に追われることが大変」という回答をしており、ワーママ以外の方も時間に追われていることが大変そうだと感じています。

ワーママが大変だと思うことの2位には「周囲に気を遣わせる」が56.3%となっており、時短勤務や仕事内容や業務量の調整だけではなく、子どもの体調不良などで急な休みや早いお迎えが発生することで勤怠が乱れやすいといったことに罪悪感を覚えてしまうことも少なくありません。

ワーママが必要とする制度やサポートについては「上司や会社の理解」「時短勤務」が上位に挙げられており、気遣いがなくては家庭と仕事の両立は難しいけれど、急な欠勤や早退の調整や突発的な仕事に対応することが難しいといったことに後ろめたさを感じるワーママも多いです。

引用元:女の転職type「第27回 ワーママってどう?」

転職が必要だと感じたときには、現在の働き方と生活のバランスが合っていないと考えられますが、ワーママが転職先を検討するときには現在だけではなく、未来まで見通して選ぶことが重要です。

子どもが就学するまでは時短勤務が認められていたり、保育園や幼稚園で長い時間安全に見守ってくれる預け先があったとしても、小学校や中学校に進学したときに状況が変化することが予測できます。

自分の在りたい姿に合わせて、現在の業界や職種だけではなく、他の分野や非正規雇用などの雇用形態を見直すことが必要になりますが、慌ただしい時間の中では視野が狭くなることもあるため、どのような失敗例があるのかを確認して、転職活動を進める参考にしましょう。

ワーママの転職失敗例3選

ワーママの転職失敗例3選

ワーママに理解のない会社だった

転職先が無事に決まり、いざ入ってみたらワーキングマザーにとって働きやすい制度が整っていなかったり、制度が用意されていたとしても、実際に一緒に働く上司や同僚の理解や協力がないということもあります。

企業の内情がわからない転職活動の場合では、整った制度が表に出ていることで安心して転職したのに、子どもが病気で休みを取ると嫌そうな態度をとられる、フレックスタイムなどの制度を利用したいときに使わせてもらえない、という状況に陥りかねません。

業務内容や待遇だけで企業を選んでしまうと、「いざ蓋を開けてみたら働きにくい会社だった」などと気づくのが遅れてしまう危険性があります。

福利厚生にこだわりすぎて、合わない仕事を選んでしまった

福利厚生は、給与などの基本的な労働条件以外で、社員やその家族が安心して暮らすことのできる報酬です。

福利厚生がしっかりしていることが、必ずしも社員に優しく働きやすい環境であるとは限りません。

「とにかく家庭と両立したい」という気持ちだけで企業を選んでしまうと、仕事の内容自体が自分には合わないということや周囲の人間関係がうまくいかない、といった失敗に陥ってしまう可能性があります。

もちろんワーママとして仕事をしていく以上、家庭との両立を考えて仕事を選ぶことは大切ですが、仕事は1日の大半を費やすものであり、毎日向き合うものであることを忘れてはいけません。

毎日向き合う仕事はやりがいを感じたり楽しくなければ、長続きせず、何のために働いているのかといった悩みに陥ってしまうこともあります。

福利厚生はあくまで判断材料の1つにしないと、軸として仕事を選んでしまうと、働く楽しみや気力がなくなってしまう原因になりかねず、また転職を検討するようになってしまいます。

家庭と仕事の両立で疲弊してしまった

責任感が強い人ほど、家事も育児も両立しなきゃと抱え込んでしまい、ひどく疲弊してしまうことがあります。

働いていると子どもを保育園などに預けることになり、延長保育などがあるとしても、お迎えの時間に間に合うように会社を出る必要があり、残業を詰め込むということはできません。

保育園のお迎えに間に合うからとコンスタントに残業が発生する企業を選んでしまうと、ゆとりがなくなり、家庭と仕事を両立していくことが難しくなります。

さらに、責任感が強いと「どちらも全力で頑張らないと」「周囲に負担をかける分、完璧にやらないといけない」と思い込んでしまい、うまくこなせない自分に苛ついたり、自分を責めてしまい、精神的にも疲れを溜め込んでしまうでしょう。

保育園のお迎えや看病などによって、勤怠や仕事内容で職場にも負担をかけることがあるという意識によって、特にワーママには気遣いや気遣われる強いストレスが発生することもあります。

転職活動をする際には、パートナーと協力して家事や育児を回していけるように話し合い、詰め込みすぎない働き方や負担を溜め込まずに勤められる会社ということも判断の1つにするといいでしょう。

それでも仕事も家庭も抱え込んでしまった場合は、上司や同僚、パートナーに相談することで解決策が見えたり、気持ちが楽になったりするかもしれません。

ワーママの転職を成功させるポイント

ワーママの転職を成功させるポイント

労働条件と仕事内容の双方を意識する

家庭と仕事の両立を叶える転職に失敗しないためには、労働条件も仕事内容もどちらも意識して転職先を探すことが大切です。

自分にはどんな会社が合っているのか、労働条件の軸と仕事内容の軸に分けてそれぞれ考えてみることもおすすめです。

家庭との両立と考える前に、仕事は自分が毎日向き合うものと意識して、どんな企業なら自分の強みや経験を活かすことができ、活躍することができるのかを考えてみることが大事です。

しっかりと分析を行うことで、業界や職種を限らず、自分にピッタリな企業の姿が見えてくるでしょう。

育児に理解がある会社かどうかをチェックする

企業研究をしても、なかなか実情までは把握することが難しいですが、育児に理解がある会社かどうかを確認するには、自分と同じような境遇で働くロールモデルがいるかどうかを調べましょう。

長い間退職せずに育児をしながら働いている女性が多くいる会社は、育児に理解がある会社であることが多く、入社してから悩みを抱えたときにも相談相手になってもらえる可能性があります。

福利厚生が整っていることはワーママにとって重要な判断材料ですが、その利用率をチェックするということも実情を知ることのできる方法の1つです。

情報収集を徹底する

転職の情報を収集する際は、必ず複数の媒体から集めるようにしましょう。

媒体によって言っていることが異なっているときは、情報が更新されていない場合があるため、 1つのサイトで確認した情報を信じてしまうと、現在とは全然違うということが入社後になって発覚するという可能性が考えられます。

最近では情報サイトも多数存在するので、情報収集は比較的簡単に行えるようになってきています。

情報の裏付けが取れなかったり詳細を知りたいのに載っていないという場合は、直接企業に質問してみることも方法の1つです。

確実な情報を手に入れて転職を成功させたい場合、企業の内情にも詳しい転職エージェントを利用することも検討してみましょう。

ワーママのための転職エージェントもある

ワーママのための転職エージェントもある

ワーママの経験のあるアドバイザーがいる

ワーママが利用しやすい転職エージェントの中には、ワーママに特化したエージェントや女性を積極的に採用している企業に強いエージェントなどがあります。

転職エージェントではありませんが、全国にあるマザーズハローワークには託児所やキッズスペース、授乳室が備わっているなど、子ども連れで相談に行きやすいサービスもあります。

電話が難しいという方でもLINEでやりとりができたり、育休中から活動できる転職エージェントもあり、子育てに理解のあるアドバイザーが担当することで、今後の生活に必要なことや新たな気づきを得るということもあるでしょう。

採用試験をサポートしてくれる

転職エージェントはスキルや希望にあった仕事を紹介してくれるサービスではありますが、企業紹介だけではなく、検討段階から相談に乗ってくれたり、書類の書き方や面談の答え方など、採用選考に必要な対策のサポートも行ってくれます。

転職が初めての方や書類や面接に不安があるという方でも安心して転職活動を進めていくことができるでしょう。

代わりに交渉してくれる

内定が決まると、入社後の給与や待遇、働き方などについての確認や交渉が行われることになりますが、これから働き始める会社に自分の意思を強く訴えることは難しく、希望と異なるときにも言いづらいということがあります。

入社後のことだけではなく、入社日のスケジュール調整などもエージェントが自分の代わりに行ってくれるため、言いづらい希望を述べるだけではなく、家庭との両立で忙しい方にとってありがたいサービスです。

未来についての相談ができる

「子どものために今よりいい企業に行きたい」など、なんとなくで転職先を選ぶと、自分や生活に合わず、再び転職をしなければいけなくなるといった危険性があります。

ワーママの転職に強いエージェントを利用することで、長いスパンで見て自分に適した会社やキャリアアップに対する相談やアドバイスを受けることができます。

マッチ度が上がる

自分だけで転職活動を行うと、自分がいいと思う会社や条件ばかりが目に付くことが多く、なかなか内情まで把握できることはありません。

企業のことをよく知っている転職エージェントを利用することで、企業とのマッチ度が上がり、「転職に失敗した」と感じる可能性を減らすことができます。

無料で利用できることが多い

一部、有料でサービスを行っている事務所もありますが、ほとんどの転職エージェントは利用料無料でサポートを受けることができます。

転職エージェントは、企業にいい人材を紹介することで成果報酬を受け取るという手法であるため、転職者がお金を払わずに利用できる仕組みになっています。

子どもにお金も時間もかけることができる転職エージェントの利用は、ワーママにとって効率のいい転職活動を行うことができるサービスです。

ストレスが溜まっていたり行き詰まっていたりすることは、自分で気付くよりも先に周りが心配しているということもあるため、ストレスが溜まりやすいタイプの方は、エージェントを利用することで、時間を効率的に使うだけではなく、無理なく仕事をしていくことの相談を行うこともできるでしょう。

ストレスやライフワークバランスが崩れてしまう原因は少しでも除くことのできる転職を行うことで、負担のない両立を叶える転職を成功させましょう。