転職したい、転職活動を始めたいと最初に思った時、あなたはまずどういった行動をとるでしょうか。
転職活動を行う手段にはハローワークなど色々なものがありますが、最も手軽で思い立ったらすぐ使うことができる転職サイトに登録するところから始める人は多いと思います。
ただせっかく転職サイトを使うなら最大限有効活用するべき。それが転職成功にも繋がります。
そこで今回は転職サイトに登録する際に注意しておきたいポイントを紹介します。
転職活動時に転職サイトはかなり役に立つ
転職サイトは転職活動時にかなり役に立ちます。
おそらく多くの人は求人を探して応募することを目的に登録することを考えると思いますが、利用できるサービスはそれだけではありません。
非公開求人からのオファーを貰い書類選考や1次面接を免除してもらえる場合があったり、転職活動に役立つ診断テストがあったり、転職に関するノウハウ情報も豊富に揃っています。
地元で転職したい、大手企業はどうせ無理だから中小企業を探しているという人の多くは転職サイトではなくハローワークメインで使うことを考えている人が多いかもしれません。
確かにそういった求人は転職サイトよりもハローワークの方が豊富です。
ただそれでもやっぱり転職サイトには登録しておくべき。
転職サイトには求人応募以外に役立つことがたくさんあるし、全国の求人、中小企業の求人も量としてハローワークよりは少ないもののそれなりに揃っています。
そして求人の質は転職サイトに載っているものの方が圧倒的に良いです。
転職サイト登録時、利用時の注意点
ではここから転職サイトへの登録時、利用時に注意しておきたい点をいくつか紹介していきます。
偽名でも可だができれば本名で登録しておく
転職サイトへの登録時、どの転職サイトでも本人確認等はないので偽名で登録することも可能です。
そして登録した名前は後日変更することも可能です。
ただ基本的にはわざわざ偽名を使うメリットはないので、最初から本名で登録してしまいましょう。
本名で登録するとばれるのではないかと不安になる人もいるかもしれませんが、スカウト機能を利用する場合も本名が企業がわい知られることはありません。
また個人情報流出も確かに心配するほどリスクがあることではありません。
万が一流出しようものなら転職サイトとしての信用はガタ落ちですから、転職サイトを運営しているような大手企業はそうならないように力を入れてくれています。
扱っている求人は転職サイトごとによって違う
扱っている求人は転職サイトごとに違うということも知っておきましょう。
かなりの大手企業であれば資金力があるので目ぼしい大手転職サイトに一気に掲載していますが、ほとんどの会社は利用する転職サイトを絞っています。
実際、転職サイト最大手のリクナビNEXTで扱われている求人のうち、8割以上は他のサイトでは扱っていない求人となっています。
要するにできるだけ多くの求人を見ようと思ったら複数の転職サイトに登録して置いた方が良いということ。
最大手のリクナビNEXTはもちろんですが、業界2位のdoda、企業の口コミが見れるキャリコネあたりも余裕があれば登録しておくようにしてください。
スカウト機能には登録しておく
転職サイトへの登録に必要なのは名前、生年月日、性別程度なので非常に簡単ですが、スカウト機能を利用しようと思ったら職歴や自己PR、希望条件なども入力しなくてはいけいないので少し大変。
ただそれでもその大変さ以上にメリットがあるのでぜひ登録しておいてください。
転職サイトで検索してでてくる求人は、その転職サイトで扱っている求人のごく一部。
大半は非公開求人となっていてスカウト機能を利用しオファーメールを受け取らなくては応募することができないものばかりです。
しかも条件の良い求人ほど非公開求人となっている可能性が高いです。公開してしまうと求人が殺到してしまうかもしれませんからね。
希望していない人材からの応募が殺到してしまうのは手間が増えるので企業としても避けたいところ。
それ故に最初から非公開にして、条件が一致している人にのみにオファーメールという形で応募を促すという形態を取っています。
自分の会社がレジュメを見ることができないように設定する
ただスカウト機能に登録する際には一点だけ気をつけておきたいことがあります。
それは自分のレジュメを自分の会社が見ることができないようにしておくこと。
スカウト機能では名前や電話番号、住所といった情報は企業側も見ることはできませんが、職歴や職務内容、自己PRは見ることが可能となっています。
その為、知っている人が見れば個人を特定されてしまう可能性もゼロとは言えないのです。
ただそのリスクをなくすために、特定の企業は見ることができなくするブロック機能があります。
現在の勤務先はもちろん、関連会社やグループ会社、取引先の会社まで自由にブロックすることができるので、転職活動していることがばれたくないという人はしっかり設定しておいてください。
ブラック企業も混じっていると考えておく
求人掲載及びオファーメール送信にそれなりのお金が必要となる転職サイトは、無料で掲載できるハローワークに比べるとブラック企業は少ないし、企業の採用意欲も高い傾向にあります。
ただだからと言ってブラック企業がゼロかと言うと決してそんなそういう訳ではないので注意しなくてはなりません。
転職サイトで見つけなんとなく条件にあっているからというだけで応募するのではなく、しっかり自分で調べるようにしてください。
求人情報に書かれている情報を信じすぎない
転職サイトに企業が求人を掲載する目的は、希望とマッチしている人材からできるだけ応募して貰うことです。
ですから当然良い部分をアピー、時に相当美化してアピールし、都合の悪い部分は書きません。
また企業によっては事実と違うことを書かれている場合もあります。
わかりやすいのは年収例。例えば以下のように書かれていたとしましょう。
- 25歳、3年目、年収600万円(固定給300万円+歩合給300万円)
- 30歳、8年目、年収800万円(固定給400万円+歩合給400万円)
- 35歳、13年目、年収1,000万円(固定給500万円+歩合給500万円)
実際はこんな歩合給をもらえるのはトップの人のみで、大半は固定給に色がついたくらいしか貰えないなんてこともよくあることです。
ですから求人情報に掲載されている情報はあくまで参考程度とし、本当に知りたい情報は求人情報以外(企業のHP、四季報、口コミなど)を使って自分で調べるようにしなくてはなりません。
ブランドに踊らされて視野を狭くしない
転職サイトで求人検索をしていたり、スカウト機能でオファーを貰う場合、つい目がいくのはブランド力のある企業です。
特にオファーメールは知らない企業はメールすら開かない、大手の知っている企業からのメールだけを開くという人も少なくないでしょう。
ただブランド力で企業選びをしてしまうのは、転職活動で行なっていけないこと。
名前を知らない企業の中には優良企業はたくさんあり、そういった企業を見逃すことになってしまいますから。
求人検索時に条件を絞りすぎない
求人検索をする際、転職サイトでは様々な条件を入力して情報を調べることが可能となっていますが、最初に利用する際はそれほど絞りすぎず色々と見てみることをおすすめします。
せっかく転職するのですから、まずは色々と見てみましょう。
思わぬ気づき、発見があるかもしれません。
気になる求人があったら早めに応募する
求人はいつまでも掲載している訳ではなく、期間が過ぎれば掲載を終了します。
またスカウト機能のオファーメールも同様に応募期限が設定されています。
その為、気になる企業があったのに気がついたら応募することができなくなっていたなんて経験をした人も少なくありません。
ですからもし応募すること決めたなら、まずは期限を確認し、その期限に間に合うように早めに応募するようにしてください。
メールを頻繁に受け取りたくないなら拒否しておく
転職サイト利用時にはメールアドレスを登録することになりますが、そのメールアドレスには色々なメールが頻繁に送られてきます。
新着求人、注目求人、転職コラムなど直接役にに立たない情報も多いです。
ただもしこういったメールを受け取りたくないというのであれば、メール配信設定で拒否設定することが可能です。
これだけは使っておきたい転職サイト
では最後にこれだけは使っておきたいという転職サイトを紹介して行きます。
登録は無料でしかも簡単。数分で終わるので、ぜひ活用して下さい。
おすすめ順は以下の通りです。
リクナビNEXTは最大手の転職サイトですから知っている人も多いでしょう。
業種、職種、年代、地域、経験有無に制限はなく、誰でも利用できます。
ちなみに扱っている求人の8割以上は他では扱っていない求人であり、転職を成成功者の8割以上が利用し、5割がこのサイト経由で転職先を決めているという圧倒的なシェアを持っています。
リクナビNEXTが優れている点は求人量、非公開求人のオファー量が他に比べて多い、強み診断、市場価値診断ができるといった点。
また転職フェアやセミナーも全国で実施しており、登録すれば参加することもできます。
実際私も利用しましたが、情報量、使いやすさ、サービスの質は十分満足できるものでした。
特に非公開求人のオファーは普通の求人より好条件なものが多いので、いずれは利用することをおすすめします。
登録には公式HPの登録画面でメールアドレスを入力し「会員登録」をクリックすれば、メールが送られてくるので、後は必須となっている希望のパスワード、名前、生年月日、性別の4点のみ入力すればOK。
ちなみにこれらの情報は登録後に修正することも可能です。
■公式サイト:リクナビNEXT
次にdodaは業界No.2の転職支援サービスです。
転職サイトとして求人検索やスカウトメール経由での応募、診断テストはもちろんでき、さらに転職エージェントに担当について貰って非公開求人の紹介等を行って貰うことも可能です。
転職サイトの機能だけを利用するか、転職エージェントも利用するかは最初の登録時点で選択可能です。
ちなみに転職エージェントは非公開求人の紹介、キャリア相談、履歴書の書き方、面接でのアピール方法などのノウハウ、面接微調整や年収交渉など転職全般に関して密にサポートを受けることができるので、いずれは転職サイトと合わせて使うのが良いでしょう。
使うか使わないかでは転職活動にかかる負担が全然違います。
登録には公式HPから「エージェントサービスに申し込む」をクリックした後、必須となっているピンク色の項目を埋めるだけ。履歴書や職歴書の登録は必要ありません。
住所も都道府県のみでOK、業種や職種なども大体あってそうなもので問題ありません。
■公式サイト:doda
ちなみに他にもう一つ登録しておきたいのがミイダス。
ここはオファーを待つタイプの転職サイトです。
とりあえず最初に登録しておけば後は待つだけ、基本放置でOKという手軽さ。
それだけで思わぬ好条件の会社から面接確約のオファーを貰えるかもしれません。
また登録時に年齢、職歴、学歴などから想定年収を算出してくれたり、7万人の転職事例を見ることができたりといった点もかなり良いポイントです。
■公式サイト:ミイダス