毎日朝から夜まで仕事、仕事。
学校を卒業してから、気が付けば定年。そんな人がこれまでたくさんいたのかなと思います。
サラリーマンやってると、時間のほとんどが労働時間だって感じです。
それが好きな仕事であれば、幸せな人生かもしれませんが、好きでもない仕事だと、苦痛です。
ただ毎日同じ仕事の繰り返し、そして怒鳴られる、そういったように定年まで働く人も少なくありません。
そんな日本とは裏腹に、厚い福利厚生の下でヨーロッパの人達は緩く働いているように見えるため、日本人は働きすぎと思っていたりもしますよね。
では、そもそも人生のうち、われわれ日本人はどのくらい仕事に費やしているのでしょうか
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日本人は働きすぎ?日本人の総労働時間
日本人の、一般労働者の年間総労働時間は1800時間となっています。
これは、パートタイムの労働者を含めた数字ですので正社員を含めるとより高い数値となり、正社員だけで見た場合は、2022時間となっています。
勤務日数に関しては365日のうち、土日104日、祝日等20日を休みとすると、1年間で働く日数は365日-104日-20日=241日となり、
有給休暇の年間平均取得日数が50%弱で、9日とした場合、
年間で働く日数は、232日となります。
これを先ほどの2022時間で割ると
一日の労働時間は平均8時間45分で、平均的には定時8時間で45分残業するといった感じになります。。
加えて、この数字には含まれていないサービス残業まで含めると、より実態は恐ろしい数字となるでしょう。
いわゆるブラック企業、ホワイト企業との境界線ってどのくらい?
これはあくまでも平均値であり、もちろんこれより多い人がいれば少ない人もいます。
一般的にブラック企業は月間の残業時間が100時間を超えた場合に定義されることが多いようです。
そのため、年間の労働時間に直すと3200時間を超えた場合ブラック企業と定義されます。
また、休日の定義も年間休日125日くらいあればホワイト企業だと定義されますが、ブラック企業の場合は年間休日が105日を下回ることとなります。
そのため、ブラック企業に勤めた場合はかなりの日数及び労働時間を消費することになります。
大企業と中小企業で労働時間に隔たりはある?
2020年の経団連の調査によると従業員規模と総労働時間は相関関係がないことが明らかになっており、どの規模の企業でも労働時間はの年々減っていることがわかります。
従業員別の特徴としては5000人以上の企業において、働き方改革が進むにあたり上場している企業の方が規制が厳しくなっているため、労働時間が一番少なくなっています。
一方で、非上場企業の場合は労働時間が長くても、株主の目がないことやガバナンス機能が厳格でないことから、各社員の改善意識が高くないと勤務時間の改善は厳しくなります。
このデータにおいては、非上場企業が多くを占める従業員数が100人未満及び従業員数が100~300人未満の母数データは相対的に少ないものとなっているため、実態の労働時間はこのデータよりも高いかもしれません。
業種別における労働時間の変化
産業別に見ると労働時間に関しては軒並み減少していますが、それでも差異があります。
一番残業時間が低いのは、メディカルの5時間程度となっていますが、マスコミ、コンサル、不動産では残業時間が30時間を超えます。
そのため、業種によっても生涯労働時間は大きく変わります。
世界各国とのはどのくらい違う?
日本の場合、長年にわたる働き方改革が奏功して労働時間が圧倒的に減っており、現在ではアメリカやカナダなどと労働時間に関しては同程度の水準となっています。
ただし、これは非正規労働者も入れた労働時間であることや、正社員の割合が欧州各国と比べて低いことなどからEU加盟国とは実数値以上の開きがあることが予想されます。
そのため、それらの国の人と比べたら我々は「働きすぎ」なのかもしれません。
日本人における一生の総労働時間
働き出す年齢にもよりますが、
大学卒業後の22歳~60歳の38年間働くとすると、
一般的な企業の場合でも、一生で働く時間は38年間×2030時間=77,140時間となります。
ただ最近では、65歳、70歳と定年の年齢が引きあがっています。
65歳の場合は87,290時間、70歳の場合は97,440時間にも及びます。
これをわかりやすく休日の日数で表すと、60歳までの38年間でわずか4712日しかありません。
年数に変換すると12.9年分です。
すさまじい時間であることが一目瞭然ですよね。
ちなみに平均寿命83歳として、生まれてから死ぬまでの一生の時間は727,080時間です。
睡眠時間を8時間の場合、起きている時間は484,720時間。
すなわち人生で起きている時間の約6分の1を最低でも労働時間に充てなければならないのです。
生まれて物心がつく前から、将来死ぬまでの6分の1です。
これが多いかどうかは人それぞれですが、
私にとっては非常に多い時間であると感じます。
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