社会人2年目といえば、まだまだ未熟で仕事にも慣れていない時期です。
一般的に、仕事は3年目を迎えてはじめて一人前と言われているため、社会人になって2年目で辞めたいと思うのは甘えといった考えがあります。
その一方で、仕事に慣れていない時期だからこそ、2年目で辞めたいと思う人が多いのも現状です。
では、社会人2年目で辞めたいと思うのは、良くないことなのでしょうか。
また、働き始めて2年程度で仕事を辞める人はどれくらいいるのかも気になるところでしょう。
本記事では、社会人2年目で辞めたいと思う人の割合や退職を考える原因などについて解説します。
あなたが社会人2年目で辞めたいと思ったときに知っておくべきポイントと対処法についてもお話するので、参考にしてみてください。
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社会人二年目、2割以上が転職したいと感じている
あなたは、「社会人2年目で辞めたいと思っている人なんて珍しいのでは?」と思っていませんか。
ただ、実際は、働き始めて2年程度で辞めてしまう人がかなりいるのです。
では、どれくらいの人が社会人2年目で辞めてしまうのか確認していきましょう。
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況 」によると、大卒で入社2年目に離職する人は全体の11.3%、1年目は11.6%と入社2年目までの間に22.9%と、全体の約2割が離職しています。
調査を受けた企業のうち全体の入社3年以内の離職者の平均は31.2%、従業員数が5人未満の小規模企業では56.3%、5~29人の企業でも49.4%と、大卒でも入社人の半数程度が離職していることがわかります。
企業規模が大きくなるにつれて入社3年以内の離職率は下がるものの、従業員数1,000人以上の大企業でも24.%と約1/4の人が退職している状態です。
また、退職しないだけで辞めたいと思っている人はさらに多いと推測でき、これらのデータから社会人2年目で退職するケースは珍しくないと言えるでしょう。
社会人2年目で辞めるのは印象が良くない?
社会人2年目で退職する人は意外と多いということが分かりましたが、企業側からはどんな風に見られるのでしょうか。
うちの会社でも早く辞めてしまうのではないか、そんな悪い印象を持たれることも想像できます。
入社してから2年程度はどの企業でも研修期間であり、その期間中に辞めてしまうと少なからず悪い印象を与えます。
思っていた会社とは違ったり、働き始めてみると想像以上に残業が多かったり、休みが少ないなどどんな理由があったにせよ仕方のないことです。
ですが、面接官を納得させることができれば転職できないわけではありません。
転職する際は、先方の面接官を納得させられるような回答をしっかり用意しておき対策を練ることが重要です。
決して甘えではない!入社2年目で辞めたいと思う理由
社会人2年目でも今の職場を離れたいと思っている人が大勢いることについてお伝えしました。
では、実際に辞めたいと思うきっかけは何なのでしょうか。
ここでは、社会人2年目で仕事を辞めたいと思う原因について見ていきます。
人間関係が悪い職場だから
社会人2年目で辞めたいと思う原因として、人間関係が悪いことが挙げられます。
同じ仕事内容でも、人間関係が良い職場と悪い職場だとストレスの大きさはかなり違ってきます。
例えば、新人いびりがあったり、新人でもミスを許されない雰囲気があったりと、萎縮してしまうような職場では毎日がやりにくいでしょう。
実際、人間関係の悩みだけで退職を決意する人はとても多いのです。
エン 人事のミカタが実施したアンケート調査によると、本当の退職理由で最も多いのは人間関係で全体の25%となっています。
単純に上司や同僚の中に嫌いな人がいる場合はもちろん、パワハラやセクハラなどさまざまなケースが考えられますが、4人に1人が人間関係に悩んで辞めている状態です。
仕事内容が合っていないと感じるから
2つ目の辞めたいと思う原因は、仕事内容が自分に合っていないことです。
今の仕事内容があなたのスキルや性格とマッチしていなければ、毎日の仕事が辛い・つまらない・やりがいがないといった状況に陥ります。
例えば、あなたは身体を動かすのが好きなのに、毎日イスに座ってデスクワークばかりしていればストレスが溜まるでしょう。
今の会社に対し、作業量が多かったり拘束時間が長かったりなど入社前のイメージと違う場合、このままでは自分の能力を活かせない、就職活動をやり直したいと感じる方も少なくないのです。
給与や福利厚生に不満を感じるから
3つ目の辞めたいと思う原因は、給与や福利厚生に納得していないことです。
仕事は、人間関係や業務内容だけがすべてではありません。
労働時間や有給の取りやすさ、休日日数なども条件が悪くて納得できなければ辞めたい理由になっていきます。
どんなに人間関係が良くて仕事内容が好きだったとしても、給与が安ければ続けるのは難しいでしょう。
また、福利厚生が整っていない、評価制度が悪く出世が難しい場合も、その会社で働き続けたいとは思わない人が多いです。
長く働いていると会社の経営方針も見えてきて、このまま勤めても将来性がないと感じることもあるでしょう。
入社2年目で仕事を辞めたいと感じた人に知ってほしいこと
続いては、社会人2年目で辞めたいと思ったときに知っておくべきポイントを紹介します。
もし、あなたが仕事を辞めたいと思っているなら、今から紹介するポイントを押さえてから考えるようにしてください。
とりあえず3年働けは嘘
昭和の時代から社会人になったらとりあえず3年は働けという習慣がありましたが、現代ではとりあえず3年働けは嘘です。
ことわざにも「石の上にも三年」とあるので、3年間は働かなければならないといった印象がありますが、実際は「会社が平均勤続年数を低くしたくない」ということが理由となっています。
あなたも、会社選びの際に離職率が高いところは避けたいものでしょう。
会社側からすると、2年以内で退職されると印象が悪くなるため、とりあえず3年は働けと言っているだけなのです。
また、会社に不満を抱きながら3年我慢することにはデメリットもあります。
転職は若い方が有利になるため、我慢して働き続けるほど年齢が上がり転職では不利になります。
少しでも有利に転職を進めたいなら2年目でも躊躇することなく転職に踏み切ることも大切なのです。
2年目での転職は多少リスクがある
社会人2年目で辞めるのは一般的に良くないイメージがあります。
「またすぐ辞めてしまうのではないか」というネガティブな印象を先方に与える可能性はあります。
転職する際に、面接で厳しい意見を言われることもあるでしょう。
そのときに面接官を納得させる回答ができなければ、内定をもらうのは厳しいです。
こうしたことから短期間での転職を繰り返すと将来転職しづらくなることは覚えておきましょう。
しっかりと準備をすれば、リスクも少なく転職出来る
社会人2年目での転職はリスクが付きものですが、現状に耐え続けて自分のメンタルに負担をかけてまで働く必要はありません。
転職先の企業によっては、「すぐ辞めるのではないか」と不安を抱く企業がある一方で、若手社員に対し「伸びしろがある」と解釈する企業もあります。
dodaが行った「年代別転職のポイントも解説!コロナでどう変わった? 転職成功者の平均年齢調査【最新版】」によると、転職成功者の年代別割合は25歳~29歳が最も多くなっています。
出典:doda「年代別転職のポイントも解説!コロナでどう変わった? 転職成功者の平均年齢調査【最新版】」
前職を2年で辞めた理由を明確化して、面接官にしっかり説明できれば状況は好転する可能性もあるでしょう。
事前にしっかり準備しておけば、社会人2年目で転職するリスクも回避できる可能性は十分にあります。
次は、入社2年目での転職を成功させるためのコツを紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
入社2年目での転職を成功させるコツ
入社2年目での転職を成功させるには、いくつかのコツを押さえた対策が必要です。
在籍中にすべきこと、面接に向けた準備などを紹介していきます。
自己分析をして、志望理由を明確にしよう
面接では必ず2年目で転職を決意した理由を聞かれます。事前に自己分析をしていくつか答えを用意しておきましょう。
転職を決意した理由は、本当はネガティブなものだったとしても、ポジティブな内容に言い換えることが大切です。
この転職を決意した理由は上手く答えられないと、良い印象を与えることは難しくなるのでしっかり準備することが重要です。
例えば、人間関係を理由とする場合、「チームで連携して意見を出し合える職場で働きたい」「効率を重視した職場で働きたい」などのようなものが挙げられます。
~な環境で働きたいという言い換えだと良いでしょう。
給与が低いことを理由にする場合、「資格の取得を目指しているので、サポートや手当を受けられる会社で働きたい」などがおすすめです。
また、アピールポイントをはっきり伝えることで、2年目での転職というネガティブな部分をカバーできる可能性があります。
そのため、なぜ転職したいのか、この業界(会社)を選んだのかといった志望理由は明確にしておきましょう。
自身の改善点を洗い出そう
転職を成功させるためには、自分の改善点を洗い出し転職先で同じミスを繰り返さないことも大切です。
例えば、新入社員のときにマナーがなっていなかったために職場に馴染めなかったなら、その欠点を改善しなければなりません。
仕事上で細かいミスを繰り返し職場に居づらくなったなら、ケアレスミスを防ぐ努力も必要でしょう。
前職を辞めて転職決意に至った悩みや理由をもとに、1度考えてみてください。
今の悩みが自分のミスで起こっていないか確認することをおすすめします。
在職中に転職活動を始めよう
転職を決意したなら、在職中に転職活動を始めることをおすすめします。
転職先がなかなか決まらず時間がかかることや収入が途絶えて生活に支障がでる可能性があるからです。
年齢が若いというアドバンテージはあるものの、「すぐに辞めるのではないか」といったネガティブな印象をもたれるリスクも考えると、在籍中に転職活動を進める方が安心できるでしょう。
もしも、今の仕事が忙しいなら1人で転職活動をせず、転職のプロである転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用して、あなたに合った職場に転職を
社会人2年目で会社を辞めたいと思う人は多く、大卒でも2割程度の人が離職しています。
辞めたいと思っていても転職に踏み切れない人も含めると、相当数の人が社会人2年目で会社に不満を抱いていると解釈できます。
2年目で転職することは、特に恥ずかしいことではありません。
ですが、転職先から「またすぐ辞めるのでは?」とネガティブな印象を持たれる可能性はあります。
そんなリスクもある2年目での転職を成功させたいなら、転職エージェントとともに在籍中から転職活動をスタートすることがおすすめです。
転職エージェントの利用が初めて、転職エージェントを初めて知った方もいると思いますが、ここでは転職エージェントの特徴やメリットを紹介していきます。
面談を行い、自己分析のサポートをしてもらえる
転職エージェントに会員登録すると、はじめにあなた専属の担当者と面談します。
この面談はあなたのスキルや経験、希望条件などをヒアリングするもので、同時にあなたの強みや弱みも一緒に探ってくれます。
2年目で転職する際に最も重要な転職理由対策として、自己分析のサポートもしてくれるので、初めての転職でも安心して任せることができます。
日程調整を丸投げできるので、在職中でもストレスなく転転職活動を進められる
2年目で転職する際は在籍中から転職活動をするのがおすすめです。
ですが、仕事と転職活動を両立させるのはなかなかハードであり、特に転職検討先企業との面接や入社・退社の日程調整まで手がまわらないこともあるでしょう。
転職エージェントはそういった日程調整も手厚くサポートしてくれます。日程調整は丸投げもできるので、在籍中でもストレスなく転職することができます。
面接準備・履歴書作成のサポート
転職で必要となる履歴書や職務経歴書などの書類作成は、前職の面接以来という方もいることでしょう。
転職エージェントでは書類作成のサポートに加え、添削もしてくれるので転職検討先に安心して提出できる書類を作ることができます。
また、転職検討先に合う面接の受け答えを考えたり、模擬練習などもしてくれるので、面接が苦手な方や上手く答えられるか心配な方も安心です。
利用料は一切かからない
転職エージェントは転職に関することなら何でも相談できる転職のプロです。
転職に関連することへの手厚いサポートが受けられることが特徴ですが、気になる使用料は一切かからないのが魅力です。
2年目の転職のリスクをカバーしつつ、あなたの希望に合う企業への転職をサポートしてくれます。
2年目での転職を成功させたい方は、この機会に相談してみると良いでしょう。
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