最近、体重が増えたと感じていませんか。

いつも通りの生活をしているのに、どうして太ったのか分からない。仕事帰りにケーキを買ったり、外食をしないとイライラするといったことをしているなら、それはストレスが原因かもしれません。

また逆に食べているのに痩せてきた。食べたいと思うのに思った以上に食べられないなども身体来るサインです。

ストレスで大食いしてしまったり、食欲がなくなってしまったりというのは、ストレスが身体に与える影響のためです。

仕事のストレスには様々な原因がありますが、体重の増減量によっては転職した方が良いほど体に大きなストレスがかかっていることは共通です。

そこで危険な状態に陥っている体重増減サイン、仕事でストレスを感じる理由と併せて、仕事のストレスで体重が増減するメカニズムを紹介します。

仕事のストレスが体重の増減をもたらす理由

ストレスを感じると体内に様々な変化がもたらされ、食欲に影響が及びます。

ストレスが与える体重増減の仕組みについて確認していきましょう。

体重増加は脂肪を溜めやすく空腹感が強くなるため

ストレスが原因の体重増加は、ストレスホルモン「コルチゾール」と肥満ホルモン「インシュリン」の多量分泌によって引き起こされます。

コルチゾールが多量に分泌されると血糖中の糖が増えてインシュリンの分泌が促進されます。

インシュリンは血糖値を下げる働きの他に、体内に脂肪を溜め込む働きもあるので、インシュリンが増えるほど脂肪が蓄積されやすくなります。

インシュリンの増加と血糖値の低下は空腹感を引き起こすので、炭水化物や甘い物を欲するようになり、体重増加につながります。

参考:独立行政法人労働者安全機構 労働安全衛生総合研究所(2016) 「ストレスホルモンを測る」

体重減少は食欲減退のため

ストレスが原因の体重変化は肥満だけでなく、体重減少も引き起こされます。

身体の疾患や飲んでいる薬の影響で食事が進まない、激しいスポーツや身体の酷使でエネルギーが過剰に消費されたなど、食欲減退や体重減少に明確な理由なく食欲がない・痩せ過ぎという場合、ストレスが原因と考えられます。

精神的なストレスを感じる状態が長く続くと、交感神経が興奮状態になり、消化吸収を促す副交感神経の働きが抑えられるので食欲を感じにくくなります。

ストレスが原因で身体の不調や疾患が起こり、食欲が出ないこともあります。食欲を感じなければ食事量が少なくなり、痩せ過ぎといった身体への悪影響を引き起こされる可能性が高くなります。

参考:みんなのメンタルヘルス「食欲不振 ~食事が進まない~」

危険な体重増減のサイン

食事量や運動量の変化と併せて体重も変化するので、多少の増減は誰でも起こり得ます。

しかし、強いストレスを感じる、ストレスが慢性化するといった状態は体重の大幅な変化を引き起こし、身体には大きな負担となります。注意の必要な体重の増減のサインをチェックしましょう。

BMI25以上まで増加

BMIとは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で計算して求められる、肥満度を表す国際的に用いられる体格指数のことです。

肥満の判定基準は国によって異なりますが、日本肥満学会ではBMI18.5以下を「低体重(痩せ)」、BMI18.5以上25未満を「普通体重」、25以上を「肥満」と定めています。

BMI25以上になると脂質異常症や糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクが2倍以上になると言われていることから、仕事のストレスでBMI25を超えるほどの体重増加が見られたら、運動や生活習慣の改善といったダイエットと併せて、ストレスの原因への対処も必要でしょう。

急激な体重減少

ダイエットをしていないにもかかわらず6ヶ月で5%以上の体重減少が見られる場合、ストレスだけではなく重大な疾患の可能性が疑われます。

体重減少を引き起こす可能性のある病気と診断されたことがなく心配な方は、ストレス以外の体重減少の原因の有無を突き止めるために診察が推奨されます。

心身の不調を感じる方は特に、診察をおすすめします。

仕事でストレスを感じる理由

体重の増減を引き起こすほどのストレスを仕事に感じるのであれば、心身の健康のためにストレスの原因をなくす必要があります。

仕事が大変、仕事の大変さの割に給料が安いなど、仕事に不満を感じる大まかな原因はいくつか思いつくでしょう。

そこで、Wrike株式会社が日本国内の会社員の働き方とストレス・生産性との関係を調査したインターネットリサーチの結果を分析して見えた、仕事に強いストレスを感じる詳細な原因・理由を紹介します。

仕事量が多過ぎる

労働時間や役職によってストレスに感じることは多少異なりますが、仕事のストレスの原因という回答が最も多かったのが「仕事量が多過ぎる」です。

労働時間が長いほど職場でストレスを感じるという回答者の割合が高くなること、納期が現実的でないことに仕事上でストレスを感じると回答している方もいることから、厳しい納期に間に合わせるために残業などで労働時間を長く確保して、多くの仕事をこなさなくてはならない状態に陥っていると考えられます。

残業が当たり前になれば自分のための時間を設けることが難しく、仕事の疲れやストレスを解消する機会もないことから、ストレスは溜まりやすいでしょう。

コミュニケーションが足りていない

2番目に多い回答は「コミュニケーションが足りていない」です。仕事の進め方、進捗、トラブルの有無などを定期的に共有する機会がなければ、仕事をスムーズに進めることが難しく、仕事が進まないことにストレスを感じてしまいます。

仕事が進まないことにイライラしている方がいれば、仕事が早く進むようこれまで以上に緊張感を持って仕事する、接する際にはイライラさせないよう気をつかうなど、ストレスを感じる方が増えることも懸念されます。

職場の方と仕事以外でもコミュニケーションをとることがストレス解消になっている方には、交流の機会が少ないこと自体がストレスとなるでしょう。

上司が威圧的で細かいことまで指示を出す

3番目に多い回答は「上司が威圧的で細かいことまで指示を出す」です。威圧的な方と接する際に緊張するのは当然ですが、ただでも同僚や部下以上に接する際に緊張する上司が威圧的であれば緊張度は増し、強いストレスとなります。

どのような仕事でも自分のやりやすい方法や考え方で仕事を進めることができればやりがいを感じますが、上司に何もかも指示されてしまうと、自分の力で仕事ができたという実感が湧かず、自分のペースや考えで仕事ができないことに不満を抱くでしょう。

「プロジェクト内で自分の役割がよくわからない」ことを仕事のストレスの原因と回答している方もいることから、仕事にやりがいを感じられないとストレスを感じるリスクが高いと考えられます。

体重の増減以外に強いストレスを感じる時の身体の変化

強いストレスを感じると、体重の大幅な増減や食欲減退以外にも身体に様々な変化が現れます。

身体の不調が見られるというのは、大きなストレスを感じている証拠です。

強いストレスを感じる時に起こり得る身体の変化を知っておくと、仕事で感じているストレスの強さを実感できるでしょう。

全身の様々な部位に不調が現れる

強いストレスが身体に引き起こす変化は体重の増減だけとは限りません。

仕事でストレスを感じていると、筋肉は緊張状態になります。ストレスが慢性化していれば筋肉は常に凝り固まり、全身の筋肉に痛みを感じやすくなります。

筋肉が常に緊張した状態にあると、頭痛を引き起こすこともあります。

ストレスは腸の消化や腸内細菌にも影響を与えるので、胃が痛いといった胃の不調が現れることもあります。

疲れがとれない

ストレスは心身の疲れの原因にもなります。

精神的に疲れている時に仕事が上手くいかないことは珍しくなく、仕事が思うように進まないことで自分自身にイライラする、長時間労働せざるを得ないといった悪循環に陥りやすいです。

長時間労働しなければならないほど仕事が忙しければ十分な休息がとれず、心身ともに疲れが蓄積されていくでしょう。

寝られない

ストレスを感じるとストレスの原因のことばかり考える傾向にある方は、なかなか眠りにつけない、眠りが浅いという悩みを抱えることが多いです。

たとえば、仕事にストレスを感じている方であれば、寝る前に仕事のことが気になってしまいそのまま朝を迎えてしまった、寝ている途中に目が覚めてから仕事のことを考えだしたら再び眠るのが難しかったといったことが起こり得ます。

仕事のことを考えると眠れない状態が何日も続くのであれば、身体は仕事のストレスを大きく感じているでしょう。

体調を崩しやすい

慢性的なストレスは免疫システムの低下を引き起こします。

免疫力が落ちると体調を崩しやすくなります。仕事の不満やストレスを感じてから体調を崩すことが増えたのであれば、仕事のストレスが蓄積されて解消できていない可能性があります。

仕事でストレスを感じる時の対処法

体重の増減をはじめとした身体の変化が引き起こされるほどのストレスを仕事で感じるのであれば、ストレスの原因を取り除くかストレスを緩和する方法をとることが大切です。

心身に大きな変化が見られるほど強いストレスを仕事で感じた時の対処法を覚えておきましょう。

リラックスして過ごす

ストレスの原因から離れてゆっくりする時間がなければ、常にストレスを感じる状態となり、体重の増減やネガティブな状態から抜け出せないなど、心身の不調が引き起こされる可能性が高くなります。

常に疲れを感じる、疲れがとれないと感じたら、趣味に打ち込む、友人と会うなど楽しいと感じることをすることでストレスの緩和が期待されます。

ストレスを抱えないことが大切なので、自宅に一人で気ままにしている方が落ち着くのであれば、自宅でリラックスしても良いでしょう。

ネガティブになり過ぎないことを心がける

ストレスを感じるとネガティブな感情や考え方を抱きやすいです。たとえば仕事量の多さに強いストレスを感じていると、「この仕事量をこなすことはできない」「自分が仕事ができないから仕事量がどんどん増えているのでは」と感じたり考えたりしてしまうといったことです。

ネガティブな感情や考え方のまま仕事に取り組めば、心身ともにスッキリしている状態で仕事に取り組む時よりも仕事の質もスピードも低下しやすいでしょう。

仕事が上手くいかないことでさらにストレスを感じて、心身の不調につながることが懸念されます。

自分の感情や思考のコントロールは簡単なことではありませんが、仕事のことで悩み過ぎていると感じた時には、仕事に前向きに取り組めそうなことに着目しながら仕事と向き合うことを意識してみましょう。

仕事を辞める・転職する

リラックスしたり思考をコントロールしたりするのは、ストレスを紛らわすことには効果的ですが、ストレスの原因自体を取り除いたわけではないので、同じ職場で働き続けていれば、再びストレスを感じることがあるでしょう。

不満や悩みを抱えながら仕事をすることは、仕事のパフォーマンスに支障をきたす可能性があります。

納得のいく仕事ができないことがストレスとなり、体重の増減といった不調につながるので、仕事を辞めて転職するといったストレスの原因から離れることもストレスへの対処として有効です。

ただし、収入がなくなることに不安を抱きながらの転職活動は、心にゆとりがなくなり、新たなストレスの原因となることが懸念されます。

また、納得のいく就職先が見つからなくても、お金の不安から妥協してしまうことも考えられます。

ストレスを抱えることなく納得できる就職先を見つけるためにも、転職活動に充てる十分な費用と、収入がなくても当分生活できる貯金を用意した上で転職活動に臨みましょう。

体重の増減が見られるほど仕事でストレスを感じるなら転職を考えよう

仕事でストレスを感じた時には仕事から離れて十分に休む、仕事にポジティブに取り組めることに着目しながら仕事をするなどでストレスを軽減していくことで、体重の大幅な増減をはじめとした身体の不調の緩和を期待できます。

ただし、仕事のストレスの様々な原因の中でも、仕事内容や職場環境といった自分ではどうにもできないことが原因で大幅な体重の変化が見られるほど強いストレスを感じるのであれば、対処法として転職もおすすめです。

もし今の会社の仕事内容自体は好きだったり、なかなか退職を切り出しにくい雰囲気の会社という場合もあるかもしれませんが、体に異変を感じたのであればまずは自分の健康を第一に考えて職場環境を変えるというのは非常に大事なことです。