今の会社に未来がないと感じた際は、すぐにでも転職を検討することが必要です。
給与の支払いが遅れ始めた、ボーナスがカットされたなど、その会社の未来がないと感じる理由はさまざまでも、自分の将来を考えれば少しでも早く転職するのが良いでしょう。
ただ、不安だから転職するのではなく、今の会社が本当に未来がない会社かどうかを正しく見極めることも重要です。
今回は未来がない会社の特徴と、未来がないと見極めたときに取るべき行動を徹底解説していきます。
今の会社の先行きに不安がある方や、転職したほうがいいのかも? と思っている方はぜひ目を通してください。
未来がない会社の特徴
今の会社に未来がないのでは? と感じている場合、不安や転職への焦りから仕事が手につかなくなる方もいることでしょう。
また、不安な気持ちが大きいほど冷静な判断が出来なくなるため、不安だという理由だけで行動することは危険です。
未来がない会社には共通する特徴があるので、これらに当てはまることがないかまずは一緒に確認していきましょう。
業績が年々下がっている
1つ目の特徴として業績が年々下がっていることが挙げられます。
業績が下がるのは社会情勢やその年の状況にもよりますが、5年~10年といった長いスパンで業績の変化を見た際に、明らかに右肩下がりになっている場合は注意が必要です。
業界や職種により海外との取引がある場合は、世界情勢に目を向けることも必要です。
また、今の会社と同じ業界や職種の会社の業績も併せてチェックしてみると良いでしょう。
業界全体で業績が下がっているなら様子を見る選択肢もありますが、自社のみ業績が下がっている場合は企業側に原因がある可能性が高いです。
例えば、時代に合わせて変化していない、変化することに抵抗を持っているといった状況が考えられます。
昨今は先行きのわからない時代でもあり、時代に合わせて変化してくことが求められています。
そういった部分に対応していかない企業はこの先の未来がないと言っても過言ではなく、早めに見切りをつけることも必要でしょう。
ただ、自分一人の推測だけで見極めることは難しいものもあります。
そのため、長期的に業績が下がっている場合はその原因を見極めて、その上で未来がない会社かどうか判断する必要があります。
衰退産業にある
2つ目には、衰退産業にあることが挙げられます。
近年は世間の需要やトレンドの変化が激しいので、企業もそれに合わせて変化していくことや事業を多角化させることが必要です。
柔軟に対応しない企業はこの先の未来は期待できず衰退していく可能性が高いでしょう。
例えば、ペーパーレス化が進んでいるにも関わらず紙媒体でのやり取りが多い、決済方法の多様化やオンラインでのやり取りが中心になっているのにそれぞれに準じて整備しない会社は注意が必要です。
自分の会社に未来がないと感じている方は、このような状況に陥っていないか注意深く確認してみてください。
労働環境が悪い会社
3つ目の特徴として、社内の労働環境が極端に悪いことが挙げられます。
労働環境が悪い=ブラック企業と決めつけることはできないものの、社員を大切にしていないことは明らかです。
社員を大切にできない会社は離職率が高く定着率が低い傾向があるので、社内で退職した人がどれくらいいるかをチェックしてみてください。
労働環境が悪い例として、毎日のように長時間の残業がある、休日が少ない(休日出勤が多い)、上司を含む上層部と風通しが悪くて相談しても取り合ってくれないなどがあります。
所定の労働時間を超えて残業させる企業はありますが、毎日のように長時間残業がある、休日出勤が多いことは会社側が業務や労働時間を管理出来ていない可能性があります。
今はなんとか経営が成り立っていても、こうした企業は社員のやる気と集中力が低下して生産性が低下しやすいのです。
また、社長などトップだけに裁量があり中堅や若手に裁量がないワンマン経営の場合は、トップからの指示が絶対であり今の時代には合わない古い風習が残っている会社だといえます。
現代は協働する時代ともいえるため、トップが頭ごなしに押さえつけるような働き方をさせてしまうと若手はあっという間に辞めてしまいます。
若手が育たないということは、未来の人材確保ができていないということになり、こうした企業には未来はないでしょう。
今の会社が社員を大切にできているか、ワンマン経営ではないか、さまざまな角度からチェックしてみてください。
将来性のない会社を見極める方法
未来がない会社の特徴を踏まえ、本当に今の会社に見切りをつけていいか見極める方法を紹介していきます。
個人でもチェックできる内容となっているので、ぜひ活用してみてください。
社員の口コミを確認する
1つ目の方法として、社内で働いている人の生の声を聞いてみましょう。
企業説明会やホームページからも社内の様子を知ることはできますが、大抵このような場では良いことしか出てこないことが多いです。
企業の弱みも含めてしっかり情報収集するなら、インターネット上の口コミサイトや知り合いづて、OBのブログなどから本音を知ることをおすすめします。
ただ、1点注意しなければならないのは、人はプラスかマイナスに感情が大きく動いたときに口コミを書くことが多いので、インターネット上の情報には両極端な情報しかない場合があることです。
こうしたことからインターネット上の情報を鵜呑みにせず、リアルで働く人の生の声と併せて判断するようにしましょう。
株価や業績をチェック
2つ目の方法は、自社の年間の利益や株式会社なら株価の動きを分析することです。
ここ数年で急速に業績がや株価が落ちていたり、伸び悩んでいる状況なら将来に不安があるといえます。
反対に、ここ数年で業績が伸びている場合は期待してしまいますが、その要因も分析することをおすすめします。
企業の業績が伸びていることは良い兆しなのですが、少しでも業績を伸ばすために無理をしている可能性があり、この場合は近い未来で努力が続かなくなり業績が落ちる懸念があるからです。
普段から株価や業績を気にしている人でない限りあまりチェックしない項目ではありますが、5年~10年分くらいはチェックする必要があるでしょう。
また、業績や株価が良い状態だったとしてもその要因にも着目して分析するようにしてください。
求人や研修制度を確認
3つ目に挙げられるのは、求人情報や研修制度が充実ているかを確認することです。
将来性のない会社は、経営そのものに余裕がないので人材育成にお金をかけない傾向があります。
求人を出す場合でも即戦力となる中途採用しか出していなかったり、研修制度そのものがない・整っていないといった会社の場合は注意しておきましょう。
しかし、業界によっては未経験から研修なしでできる仕事もあるので、研修制度が整っていないからといって一概に将来性がないとは言い切れません。
業界も含め将来性のない会社を見極めるほかの方法とも併せて、総合的な判断をしていきましょう。
将来性がないと感じた時にとるべき行動の順序
自分が今勤めている会社に将来性がないと感じたとき、どんな行動をすれば良いのでしょうか。
転職するとしても転職活動には時間がかかり、今日・明日ですぐに転職できるものではありません。
気持ちの上では焦りや不安を感じますが、社会人としての最低限のマナーは守らなければならないでしょう。
そこで、今勤める会社に将来性がないと感じたときにとるべき行動の順序を紹介するので、いざというときの参考にしてください。
上司にかけあう
今勤める会社に将来性がないと感じたとき、つい早く転職しなければ! という気持ちになりますが、まずはじめにやるべきことがあります。
今の会社で改善できる方法はないか模索して自身で考えて上司にその内容を提案または相談してみてください。
会社全体の経営に口を出すことと等しいかもしれませんが、社会のニーズに合わせた企画を提案したり、社内の労働環境の改善を相談したりするのは一社員としてできることです。
将来性がないと判断=すぐ会社を辞めるという選択は間違いではないものの、まずは現状できることとして上司を含む上層部に掛け合ってみることも大切です。
あなたの提案や相談により会社全体が良い方向に進んでいけば、もう少し様子を見てから転職しても良いでしょう。
ただ、上司に掛け合ってもらえない場合や相談したら経営に口を出すなと怒られた場合は、別の方法を考えるほうが無難です。
将来性のある業界や企業の情報収集
上司に、社会のニーズに合う提案をしたり、職場環境の改善について相談したりしても、相手にしてもらえなかったときは、転職を視野に入れながら将来性ある業界や企業の情報収集を始めましょう。
不安や焦りから急いで転職するのではなく、まずは今の会社で働きながら転職に向けて準備することが重要なポイントです。
転職準備としても業界や企業の情報収集はとても重要なカギとなるため、まだ給料がもらえているうちからひっそり始めましょう。
焦ってやみくもに転職しても、自分に合わない会社を選んでしまう可能性や、再び将来性がない会社を選んでしまうことも考えられます。
そのため、どのような業界に需要があるのか、将来性はあるのかを中心に分析していきましょう。
また、分析する際は5年~10年先といった長いスパンで見ていくことがコツです。
転職活動を始める
社会でニーズのある業界や企業について情報収集をしたのち、ある程度の方向性が決まったら転職活動を始めましょう。
今の会社で働きながら転職活動をする方法と、退職してから始める方法がありますが、どちらもメリットとデメリットがあります。
今の会社で働きながら転職活動をする場合は、給料をもらいながら生活費の心配をせずに転職活動ができる一方で、平日は仕事が終わってから動くか休日しか転職活動できないというデメリットがあります。
中には転職活動が気になって仕事に身が入らなくなってしまう人もいるでしょう。
また、会社を辞めてから転職活動をする場合は、時間は十分取れる代わりに生活費の不安が出てくる可能性があります。
2~3ヵ月生活できるくらいの貯金があればまだ良いですが、転職活動は意外と時間がかかるのでのんびりしてはいられないでしょう。
在職中・退職後のどちらの場合でも1人で転職活動をするのが大変だ、本当に将来性ある会社の見極めができているか不安だという場合は、周囲の人に協力してもらったり、転職エージェントのアドバイザーを利用したりするのも良い方法です。
今の会社には未来がない。そう感じたら転職も検討しよう!
これまで将来性のない会社について解説してきましたが、今の会社が当てはまる場合は何らかのアクションを起こすことが大切です。
会社側に提案や相談をしても相手にされなかったときは、将来性のない会社に見切りをつけて、安心して自分の能力を発揮できる会社に転職することをおすすめします。
転職するならエージェントの利用がおすすめ
今の会社に未来がないと判断したなら、いつまでもその会社で働き続けるよりも、将来性ある企業に転職することをおすすめします。
在職中・退職後のどちらの転職活動の場合でも、企業の将来性の見極めに不安を感じるなら転職のプロに相談するのが良いでしょう。
転職エージェントは、あなたの希望条件に合う将来性ある企業を紹介してくれます。
その際には、応募する際には採用選考に必要な履歴書の添削をはじめ面接練習などのサポートをしてくれます。
転職に関する不安も相談できるので、不安の解消はもちろん心強いサポートの元で転職活動を進められることが魅力です。
また、在職中から転職活動をする場合、今の会社がいつなくなるか分からないという不安から、焦って適当な会社に転職してしまうのはリスクが高いです。
転職先企業を選ぶ際は、自分の強みや得意分野を活かせるか、長いスパンで見て将来性があり自分に合っているかもチェックしなければなりません。
なかなか個人で判断するのが難しい部分ではあるものの、これまで多くの転職を支えてきたプロにお願いすれば、あなたの能力や価値観を理解した上でサポートしてくれるでしょう。
加えて、内定後は企業側に言いにくい給与などの待遇面や入社日のスケジュールなどの交渉もしてくれます。
こうしたことからエージェントを利用することで、将来性あるあなたの希望条件をクリアしたマッチ度の高い転職ができるでしょう。
転職エージェントの利用は無料、登録から転職成功まで料金は一切かかりません。
相談するだけの利用もできるので、この機会に登録して将来性ある企業について相談してみてはいかがでしょうか。