アルバイトとしては非常にポピュラーな職場なのがコンビニです。
しかし、コンビニの正社員の仕事というのはあまり詳しくないという方も多いことでしょう。
コンビニの正社員の仕事とは?
それではコンビニ正社員の仕事内容について、役職別に解説します。
副店長・店長
アルバイトで関わることの多い副店長や店長はレジ打ち・品出し・発注とアルバイトと共通する仕事を行います。
他にも、アルバイトやパートなどのスタッフの補佐をし、シフトの管理なども行います。
補佐というのは急な欠員が出た場合の穴埋めも含まれます。
また、宅配便の受付・ATMやコピー機の管理・ファストフードの調理といった、アルバイトやパートに任せるのは難しいと判断した業務も副店長や店長が行います。
各店舗のキャンペーンを担当しますし、それぞれのお店によって多種多様な業務を担うのが特徴と言えるでしょう。
SV(スーパーバイザー)/OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)
数店舗を自分の担当店舗として受け持ち、定期的に巡回するのがメインの業務といえます。
その上で、担当している店舗にて気になることがあればスタッフを指導し、店舗のレイアウトを変え、在庫管理についても店長や副店長と話し合うものとなっています。
売上ノルマを伝え、それを達成するために行うべきことなども話し合うので、高いコミュニケーション能力が必要です。
コンビニ正社員の大変さとは?
きついきついと言われがちなコンビニ正社員。
実際にはどういった風に大変なのか、解説します。
休みを取りにくい
アルバイトやパートはあくまで隙間時間に行うものなので休みが取りやすいというメリットがあります。
しかし、正社員ともなると1つの店舗、または複数の店舗を管理し、指導するものなので休みが非常に取りにくいという欠点があります。
忙しくない日を狙って休みを取るようになっているので、休日に賑わう店舗の場合は休日出勤で平日に休みを取ります。
そして、休日だろうと何かあったらお店に駆けつけますので、休日がほとんどないという状態も当たり前にあります。
店舗の数値管理が必要
お店の数字の管理をするのも正社員の仕事です。
コンビニは常に状況が動き続けますし、お店には売上ノルマが課されます。
ノルマを達成できたかを報告しないといけませんし、ノルマを達成できなかった場合も報告書を書いて提出しないといけません。
売上と人件費のバランスも考える必要があるので、高い経営能力が求められるものになっています。
バイトの業務管理
また、アルバイトやパートの業務管理をするのも正社員の仕事です。
仕事がまだあまりできないと正社員が判断したら、指導をして改善させないといけません。
バイトをまとめるバイトリーダーを任命して、ある程度は任せることができますが、人員に余裕がない店舗は店長や副店長などがバイトの取りまとめも行ます。
アルバイトやパートがシフトを休んだ場合は休日だろうとシフトの穴埋めに動かないといけなくもなります。
常にアルバイトやパートの管理をすることになるので、ほとんど気が休まることが無くなると言えるでしょう。
残った仕事の後片付け
アルバイトやパートはあくまで時間制の勤務です。
そのため、アルバイトやパートは仕事が終わらなくても勤務時間が終わったら帰らないといけません。
アルバイト・パートが終わらせられなかった仕事は、引き継ぎ先のシフトが行うこともできますが、正社員がやらないといけなくなる場合もあります。
接客でアルバイト・パートが忙しいこともよくあるので、その場合は正社員がサポートする必要があります。
品出し・賞味期限管理・発注と接客以外にもやらないといけないことが山ほどあるのがコンビニのしごとです。
コンビニの正社員の給料と年収
そして、気になるコンビニの正社員の平均年収は約374万円です。
月給に換算すると毎月約31万円、初任給は約22万円程度が相場となっています。
コンビニの正社員の平均手取りは約25万円といったところです。
しかし、ここで覚えておかないといけないのがコンビニの店長というのは正社員ですが、実際には本部と契約を結んだフランチャイズ店舗のオーナーのこともありますし、本部に正式に雇われた正社員ということもあります。
お店の経営状況や雇用状態によってコンビニの店長の給料は大きく変動すると言えるでしょう。
コンビニの正社員で身に付くスキル
ここまででも極めてきつい、まさに激務だとわかったコンビニの正社員ですが、それらをこなすことでどのようなスキルが身につくのかもチェックしましょう。
コミュニケーション能力
正社員は常に多種多様なスタッフとお客さんの動向を把握しておく必要があります。
そのためには活発にスタッフと意見交換をして、どんな人が普段から働いているのか知っておかないといけません。
幅広い年齢層、色々な立場の人と接することになるのがコンビニの正社員になります。
また、お客さんとトラブルが発生した場合に仲裁に出るということもあり、お客さんとのコミュニケーション能力も必須です。
マネジメント能力
店舗で働くアルバイトやパートを常に監督し、時には指導し、アルバイト同士の人間関係も注意しながらシフトを管理します。
そして、決めたシフトに欠員が出たらすぐに補充に動きます。
つねに仕事をどうやって動かし、運用していくかを考えていくことになるので、高いマネジメント能力が育まれていきます。
スタッフの指導についてもマネジメント能力が大きく関わります。
マーケティングや経営力
コンビニというのは一定以上は必要とされますが、地域密着性が極めて高いものです。
そのため、各店舗に向けた品揃えが必要になりますし、その土地に合わせたキャンペーンも行うことになります。
サービスが多様化し続けているコンビニでは、マーケティング・経営力を高い水準で備えておく必要があります。
コンビニの正社員を続けるべき人と転職すべき人
コンビニのアルバイトやパートをしていて、そのまま正社員になろうかと考えている方は、自分のコンビニ正社員への適性を考えましょう。
コンビニの正社員は極めてきつい業務で、給料も他の業種と比べて高いと言えません。
自分がコンビニの仕事が好きか、この仕事を続けてどういったキャリアを積み立てていけるかというのを考える必要があります。
そして、自分はコンビニの仕事に適正があり、この仕事でキャリアを積んでいこうと決めた場合は、正社員になりましょう。
なお、まだ年齢が若いという方はコンビニの正社員をこなす能力が育っていない可能性が高く、コンビニの仕事そのものがあまり好きではないという方は後悔する可能性が高いです。
そういった場合は素直に、コンビニの仕事から別の仕事への転職を考えましょう。