社会人になってから、個人的に勉強したいと思っていてもなかなか難しいですよね。
仕事に関連することであったり、転職に向けた資格の勉強であったり、はたまた再度大学に入りなおす為の受験勉強であったり、勉強する理由は人によって様々。
しかし勉強をしたいと思う多くの社会人にとって、難題となるのが勉強時間と勉強場所。
学生の頃と違い、平日は仕事をしている分なかなか時間がとれません。
家族がいると余計時間はなかなかとれません。
だからこそ、なんとか時間を作りつつ、効率よく勉強したいですよね。
そこで今回は、社会人が勉強を行う為の時間の使い方や勉強方法、おすすめの勉強場所を紹介します。
社会人の勉強時間作り
社会人が勉強しようと思った時にまず問題になるのが時間。
ただ時間がないから勉強できないとしてしまって、何もできないまま終わってしまいます。
まずは時間作りから始めましょう。
10分間を無駄にしない
社会人になると、1時間や2時間という長時間は連続するとなかなかとれません。
しかし、10分間程度であれば、意外にとれるものです。
移動の時間やご飯を待っている時間などを探してみると意外と多いです。
意識しないとこういった時間を無駄にしてしまっていることに気がつくはずです。
ちょっとした時間だからスマホでゲームをしたり、ぼーっとしたり。
こういった短い時間でも勉強にあてると、トータルでは長い時間となります。
ぜひ、勉強時間に困っているという人はこういった時間を探して、勉強時間にあててみましょう。
休日の使い方
勉強時間をつくるにあたり、休日の使い方は非常に重要です。
とはいっても、子供の相手、家族サービスなど、何かと自分の時間をとれない人が多いのではないでしょうか。
また、1週間疲れたから休日はしっかり休みたいという人も多いでしょう。
しかし、やはり長時間の勉強時間をとるには休日しかありません。
そこでおすすめするのは土曜日の午前中をがっつり勉強時間にあてるということ。
もちろん家族に納得してもらうことが必要となりますが、土曜日の午前中だけに限定すれば理解てもらいやすいのではないでしょうか。
社会人の勉強時間は朝と夜、どっちがおすすめ?
「勉強するなら夜よりも朝」と、朝に勉強する方が効率が良いというイメージを持っている人は多いと思います。
仕事が終わってから夜に勉強するのは、1日の仕事をしてきた肉体的疲労、精神的疲労によりなかなか集中できません。
しかし、それは本当なのでしょうか?
朝型ではなく夜型の人もいますし、時間帯が早めに出勤している方にとっては朝に十分な時間はありませんよね。
自分の生活習慣と合わせて朝型の勉強と夜型の勉強、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
社会人の朝型勉強
社会人の朝型勉強はどんなメリットデメリットがあるのでしょうか。
朝型勉強メリット1 集中力がある勉強時間が取れる
社会人は夜に勉強したくても、帰宅時間が不規則であったり、その日その日の疲労の違いで集中力も変わってきます。
しかし、朝に勉強するなら仕事に左右されず、時間を確保できるうえ、出勤するための身支度の準備までの時間も限られているため、集中して勉強に取り組むことができます。
夜に勉強をすると時間に終わりが見えないため、ついだらだらとしてしまいがちなので効率が悪い分、時間制限がある朝方は効率も良いと言えるでしょう。
朝型勉強メリット2 頭がリセットされ、すっきりしている
午後に仕事をするよりも、午前に仕事をした方が効率よく進むという感覚はありませんか?
午前はまだ1日の疲れも貯まっておらず、脳がフレッシュな状態で作業を行うことができます。
であれば朝起きた直後は脳はもっとリセットされた状態にあるので、多いに集中力を発揮して勉強をすることができます。
また、朝の適度空腹の状態も勉強をする時には効果的です。
人はご飯を食べ終わり、お腹が満たされた状態は眠くなってしまったり、気持ち的に満足してしまうため、適度な朝の空腹状態は勉強などの集中したいことがあるときに最適です。
朝方デメリット 睡眠時間が少なくなってしまう
前日の夜に遅く寝てしまうと、次の日の朝に早く起こることができません。
また、もし起きれたとしても勉強していると睡眠不足に気づきにくいため、日中の仕事中に眠くなってしまっては本末転倒です。
朝型勉強には、しっかりとした睡眠時間が確保できていないと継続することは難しいかもしれませんね。
上手く睡眠時間を減らすコツ
ただ睡眠時間を削ってしまっては、本業である仕事にも影響を与えてしまう為、絶対におすすめしません。
しかし、今の睡眠方法を改善し、質の良い睡眠方法にすれば、少なくとも今よりは必要な睡眠時間を減らせることができます。
コツは朝の起き方です。
朝、目覚ましで無理やり起きている人もいるかと思いますが、それはあまり良くありません。
本来は朝日を浴びて自然に起きることが良いとされ、少ない睡眠時間でも効率の良い睡眠をとれることにつながるのです。
ですが、睡眠時間を減らしてしまうことによって体調に変化が表れるのも個人差があります。
あくまでコツなので、無理をしない程度に睡眠時間を調節した方が良いでしょう。
社会人の夜型勉強
対して社会人の夜型勉強はどんなメリットデメリットがあるのでしょうか。
夜型勉強メリット 記憶の整理がされやすい
夜に勉強すると、勉強後すぐに睡眠にうつることができます。
この勉強した後、睡眠をとることで記憶の定着が図ることができます。
そのため、夜の勉強時間は比較的理解する内容より暗記するタイプの勉強に向いています。
自分の頭に何を残したいか、計画して勉強すると良いでしょう。
夜型勉強デメリット1 睡眠時間が取れない
朝型勉強でも睡眠時間は削られてしまいますが、夜型勉強は朝型勉強と違い時間の制限がないため、寝る時間が遅くなってしまいまい、十分な睡眠時間が取れません。
また、時間の終わりがなことからしっかりスケジュールを組まないと、ついスマホやパソコンをいじってしまい、ダラダラとしてしまいがちです。
夜に勉強をしたい時は、はっきりした目標と計画を立てていないと時間を無駄にしてしまうかもしれません。
夜型勉強デメリット2 疲れが取れない
仕事が終わってからの勉強は、1日仕事をしてきた肉体的疲労、精神的疲労によりなかなか集中できません。
脳や身体が元気でない時に勉強に臨むのは集中力も散漫しやすく、効率も悪いでしょう。
また、そんな状態で勉強をし、夜遅くに寝てしまうと翌日にも疲れが取れず、悪い生活習慣が続いてしまいます。
早く帰宅できた日や、あまり疲れていないならば大丈夫ですが、疲れているのに無理に勉強するのはおすすめできません。
自分の生活に合った勉強の時間帯を把握しよう
朝型勉強には朝方のメリットデメリットがあり、夜型勉強には夜型のメリットデメリットがあります。
朝早起きするのが得意な人もいれば苦手な人もいるので、自分の生活や仕事の状況を踏まえた上、最適な勉強の時間帯を見つけられると、自然と勉強にもやる気が湧いてくるでしょう。
社会人の勉強場所の選び方
社会人が勉強するにあたり、勉強時間の次に悩むのが勉強場所。
勉強する場所を選ぶとき、何をポイントにすればいいのかを確認していきましょう。
勉強場所までの距離
どんなに勉強しやすいと感じる場所でも、距離が遠かったり行くまでに時間がかかってしまうと、習慣にすることは出来ません。
たまに気分を変えるために違うところで勉強するくらいなら構いませんが、社会人はまとまった時間が取りづらい分、距離や時間は意識した方が良いでしょう。
費用をかけるのはあり?なし?
地元の図書館や、市や区が運営している勉強スポットは無料で利用できますが、コワーキングスペースやカフェでは場所代やオーダー品の値段がかかってしまいますよね。
むしろお金をかけて自分に勉強へのプレッシャーをかける、という方法もありますが勉強は習慣にすることが重要なので、勉強する度にコストがかかるというのも考えものです。
滞在できる時間
図書館や勉強スポットでは、特に滞在できる時間を設けている施設は少ないと思われます。
ですが飲食店などではお客さんの出入りによって、ランチや夕食ピーク時に時間制限を設けている場合もあります。
また、長時間の滞在はお店側に迷惑になってしまうこともあるので、迷惑にならないような滞在時間にしましょう。
環境は自分に合っているのか
勉強する時は静かな方が集中できる人と、気にならない程度にざわざわしている方が集中できる人、と好みな勉強環境は人によって様々です。
勉強環境は勉強を効率よく進めるためには欠かせないものです。
その場所を利用するお客さんの目的によって環境は変わるので、環境が自分に合っているか、実際に勉強してみて体験したほうがいいかもしれません。
社会人の勉強場所のメリットデメリット
社会人は基本、休日や平日、仕事から帰ってきてから勉強をするため、勉強場所はなかなかの悩みです。
自分が利用したい場所を考えても、勉強のために利用したことがないと勉強にどんな影響があるかいまいち想像つきませんよね。
これから様々な勉強場所の具体的なメリット、デメリットをご紹介します。
しかし、勉強場所を選ぶポイントを踏まえても、その場所のメリットデメリットは人によって様々なため、本人が体感することが一番ですが、時間が限られている社会人にとって様々な場所に行って勉強する前に、参考にしていただければ幸いです。
自宅
自宅に帰れば勉強場所への移動距離もなく、コストも気を付ければそこまで多くかかることはありません。
また、自分の家という安心感や、落ち着きもあります。
勉強が終わったらすぐに寝る準備もできてメリットしかないと思われがちですが、自宅で勉強するには思わぬ落とし穴もあります。
自宅で勉強する時に気を付けたいこと
一見、自宅で勉強することはメリットが多いと思われますが、実際デメリットもあります。
たしかに自宅で勉強できればお金もかからずに済みますが、自宅に家族がいる場合は落ち着いた勉強場所が確保できないなど、勉強しやすい環境かどうかは大きく差が出るのです。
自宅だから上手く勉強に集中するスイッチが入らなかったり、落ち着き過ぎて気が抜けてしまい、かえって勉強する効率が悪くなってしまうこともあるでしょう。
なので自宅で勉強する場合も、勉強できる環境にできるかどうか、気を付けなければなりません。
市立図書館
勉強場所としてお決まりなのが図書館ですね。
コストもかからないですし、比較的勉強をするために来ている人が多いので静かな空間で勉強ができます。
滞在できる時間もあまり気にしなくて良さそうです。
しかし、開館時間があることが社会人にとって利用しづらい点でしょう。
夜遅くや朝早くから開いている図書館はあまりないですし、休日や学生のテストシーズンに利用すると空いている席がないこともあります。
また、施設数も少ないため、地元ではなく会社近くの図書館を利用すると、会社の人に転職するための資格勉強をしているところを見られてしまうかも・・・。
気をつけなくてはいけません。
大学の図書館
大学には勉強できる場所がたくさんあり、中でも大学の図書館は自習スペースを広く設けていることがあります。
無料で利用できますが、私立大学の図書館を気持ち的に利用しにくい際は、税金が使われている国立大学や公立大学の図書館を利用するといいでしょう。
ですが大学の図書館も市立図書館と同様、利用できる時間が決められています。
また、大学自体が便利な場所にあるとも限らず、大きな大学は比較的駅から遠い場所にあるのが現状です。
家の近くに勉強に利用できる図書館がある大学があればいいのですが、ない場合、勉強に必要なものを大学に持ち歩くことも一苦労です。
カフェ・喫茶店
勉強する時にカフェや喫茶店を利用したことがある人は多いと思います。
飲食店に比べ食事のピークも少なく、チェーン店のカフェならば時間帯をあまり気にしなくても良いでしょう。
お店の迷惑にならないように長時間の滞在は控えたいですが、就業前や就業後に飲み物を頼んで勉強をする位なら大丈夫だと思います。
ただ隣のお客さん次第で雰囲気はガラッと変わります。
カフェには友達と話すことが目的で来る人もいるので、隣の話し声が気になってしまうかもしれません。
また、飲み物や食べ物も注文するため、毎日通ってしまうとそれなりにお金はかかります。
いつもと違う場所で勉強しようかななどの気分転換で利用した方がいいかもしれませんね。
電車の中(通勤中)
すきま時間を活用したい人には、通勤中の電車に乗っている時間などをぜひ利用した方が良いでしょう。
習慣づければ自然と勉強モードにはいれますし、積み重ねで学習できますが、通勤時間や移動時間が短い人はあまり活用できません。
また、混雑した電車の中なら、広げられるテキストもコンパクトなものに限ってしまうため、別で勉強時間の確保が必要です。
コワーキングスペース(有料自習室)
最近、広がりつつあるコワーキングスペースや有料で利用できる勉強場所として利用することが可能です。
安定した勉強環境が整っているうえ、遅くまで利用可能である場合が多く、喫茶店にいくよりも安く利用できるというメリットがあります。
ただ、安いとはいえ有料である点や、周囲の会話が聞こえることがデメリットでしょう。
またコワーキングスペースは、一定以上の人口が集まる都市に多いサービスでもあるため、地方に住んでいる場合、利用は難しいです。
カラオケ
カラオケ本来の使い方である歌うことを、勉強の合間の気分転換したい時にできたり、好きな曲をBGMに流すこともできます。
お金はかかってしまいますが、ドリンクも豊富にある上、個室で集中して勉強に取り組むこともできるでしょう。
しかし、カラオケを勉強する時に利用する場合、こんなこともあります。
カラオケは利用する時間帯や曜日、店舗のよっても値段はバラバラです。勉強するにうってつけな連休は料金が高くなる場合も多いです。
混んでいる時は、フリータイムで予約していてもカラオケが満室になったため、3時間で退出させられる場合もあるので注意しましょう。
社会人の勉強方法
時間、場所が整ったのであれば、次は勉強方法です。
少しでも毎日勉強
社会人が勉強するにあたり最も大事なことは、少しでもいいから毎日勉強するということです。
今日は疲れたからまあいいやとさぼってしまうと、それが1日ではすまず徐々に増えていき、結局勉強しなくなってしまうという結果になります。
少しでもいいので勉強する時間をつくり、習慣づけることが大事です。
勉強時間、勉強した範囲を記録する
毎日の勉強した時間や、参考書の何ページから何ページまでといった勉強した範囲を記録するようにしましょう。
これによって、勉強時間が足りないなどといったことがはっきりわかるようになり、見直すことができるようになります。
お金を投資する
社会人は、どれだけ時間を作ってもたくさんの勉強時間を確保することは難しいです。
となると、時間をお金で買うことも検討しましょう。
例えば通信教育などの教材を使う、人に教えてもらうといったことも必要になるでしょう。
目標を決め、スケジュールをたてる
漠然とした目標では、やる気は薄れていってしまいます。
転職の為の資格の勉強であれば、
いつまでに転職する。
その為に、その資格の試験をいつ受ける。
そこまでにどういった勉強をする。
といったことを明確にする必要があります。
勉強する時にあると便利なもの
タブレット
勉強のための教科書が多い場合、タブレット内で電子書籍としてテキストをまとめて購入すると、教材がタブレット1台の持ち歩きで済むためとても楽になります。
値段は少しはってしまいますが、1台あると勉強以外にも本を読んだり、動画を見るときにも何かと便利なのでおすすめです。
手帳やスケジュール管理アプリ
手帳やスケジュールアプリを利用すると自分がどれくらい勉強したか、振り返りがしやすくなります。
他にも目標や計画を立てるときにも、手帳やスケジュールアプリは必要不可欠かもしれません。
手帳は高価なものから安価なものなど、デザインも様々あるのでやる気をつけるためにお気に入りのものを選んでみましょう。
スケジュールアプリは無料のものも多く、勉強の記録を管理することに特化したアプリなど、用途によっての使い分けもできますよ。
ブックストッパー
参考書を開いたままにしたい時、手で押さえてしまうと少し不便ですよね。
そんな時に本を開いたままの状態をキープできるグッズがブックストッパーです。
大きなクリップの形で本の片側を挟むタイプや、本の上から刺して止めるタイプなど、いろいろなタイプがあります。
100円均一などのお店でも気軽の買うことができるため、参考書だけでなく、読書する時にも利用できます。
最後に
もしあなたが社会人で、勉強しようと考えているのであればそれは素晴らしいことです。
多くの社会人は毎日仕事に行くだけで、勉強のべの字も浮かんでいません。
せっかくもっているその素晴らしい考えを、ぜひ行動にうつし、周りにどんどん差をつけていきましょう。