野球は幼少期のうちから打ち込めるスポーツのひとつであり、小学校から高校までずっと野球をしてきたという人もいるのではないでしょうか。
しかし、タイトル通り勉強ではなくスポーツをすることで就職が有利になるということが本当にあるのか、疑問に思うところです。
そこで、このページでは野球経験者は就活で有利になるのか、有利にするにはどうすればいいのかについてを解説していきます。
野球経験者だと就活で有利になる理由・強み
野球のようなチーム競技は就活で有利に働く傾向があります。それはどうしてでしょうか。
気持ちの良い挨拶ができる
学校生活のみならず、仕事においても挨拶というのは非常に重要な要素を占めています。
野球の経験を積み、気持ちの良い挨拶ができるようになっていることで、周囲に良い印象を与えることができます。
また挨拶だけではなく、ビジネス上で必要になる返事についてもスポーツを通して学んできているため、テンポよく返せる、返事をもらう側に嫌な思いをさせない清々しい返事ができるため好感を持たれます。
上下関係の理解と立ち回りができる
野球というスポーツは先輩・後輩の関係は絶対的なところがあります。
それは企業においても通じるものがあります。
特に上下関係が厳しい野球を経験しておくことで上下関係が絶対だと理解し、上の人とのやり取りが問題なくできるのは企業にとっても期待を持つことができます。またチームワークという部分で、上限関係を理解しながら人間関係を円滑に保つことができるという評価も受けることもあります。
辛いことも乗り越えるメンタルの強さ
野球というのは常に辛いことを乗り越える繰り返しになります。
監督の厳しい指導、先輩からの指導とアドバイス、基礎体力作り、野球のスキルを上げる練習、合宿など、毎日の日課が辛くて退部してしまう人もいれば乗り越えて野球を続けてきた人もいます。部活動をはじめ野球をやり続けてきたというのは、仕事にて生じる辛いことも常に乗り越える力があるという証拠にもなります。
特に強豪校で野球をやってきた人は、高い目標を自身で持ち、厳しい練習を乗り越えてきたことから来るメンタルの強さが期待されます。
根気がある
仕事というのは根気が必要です。
野球は特に忍耐力が要求されるスポーツであることから、じっと耐え忍ぶ力があると判断されます。
派手なことばかりではない仕事において、基礎を怠らずに地味なこともやり続けられるというのは大きな資質です。
体力がある
激しい運動をするということはありませんが、営業の仕事やサービス業は常に歩き回り、仕事に集中し続けるにはそれを維持する体力が要求されます。
野球で常に体を鍛えてきたということから、体力は問題なしと判断してもらうことができます。
また、職場で力仕事を任せるということで、プラス評価を与えてもらうチャンスもあります。
協調性がありチーム行動ができる
チームスポーツである野球をやってきてことで、集団生活を問題なくこなすことができるということになります。
企業も団体行動ができる協調性がとても重視されるので、チームスポーツをやってきたという経歴は、面接官が仕事仲間と上手くやってくれると判断するのに役立ちます。
また、チーム行動ができるということは、集団をまとめる能力があるということでもあり、飲み会の幹事を期待される要素もあります。
特に野球で部長をやっていた、キャプテンだった、副キャプテンやチームリーダーだったなど、後輩を指導し守ってきた立場を与えられていた人はリーダー力というところで経験がない人よりも一歩リードとなるでしょう。
就活で野球経験をどんな風にアピールしたら良いのか
野球経験者は企業にさまざまなプラス評価を与えてもらえるというのは紹介しました。
しかし、高いプラス評価を得るのも就活で自分を適切にアピールするのは重要です。
野球経験を就活でどうアピールするべきかについて見ていきましょう。
心身の強さをアピール
野球を通して身につけたフィジカルとメンタルの強さは大きな財産です。
面接では「我慢強く、体力にも自信があります」と言うだけでなく、その主張を裏付けるエピソードも具体的に話しましょう。
例えば「負け試合後に行なった反省会では自分はいつも発言をしていました。その中で印象に残っているのは個々の守備範囲を広げてレベルアップが必要だという案を出した翌日から、みんなで納得して監督に伝え練習メニューを増やすことができたことでした。チームワークとレベルアップ強化につながる提案ができたことが嬉しかったです。」など、どんなことがあり、こうしたことで、こういう結果が生まれたということを伝えると相手にも分かりやすく、思いも伝えられるでしょう。
企業が求める人材であると証明するのが重要でなので、企業がどんな人材を求めているのかも把握しておくとなおベストです。
これからどうするかを伝える
大事なのは経験をどう仕事に活かすかを伝えられることです。
野球経験を積んできたことで仕事にどうプラスに働くのかを面接の担当者に理解してもらうようにしましょう。
「もしも、御社に採用されましたら、学生時代の経験を活かし、御社の仕事を通して〜したい」など、採用されたからのキャリアプランを語るのが有効です。
野球経験に絡めて話すことで良さを強調できます。
事前にいくつかのネタを用意してくのもおすすめです。
意欲を示す
面接ではモチベーションのアピールも大切です。
野球経験から来るバイタリティを元に、「野球では〜といった成功体験をしたので、御社でも〜したいです」と意気込みを見せましょう。
そして、ここで注意しないといけないのが自慢話にならないように気をつけるというものです。
謙虚さを忘れないように意識しつつ、自分はこの企業でも成功する自身があり、そうしたいのだということを示しましょう。
意欲・キャリア・熱意・謙虚さのバランスを意識し、そこを抑えた上で野球経験を就活に活かすのが大切です。
チームワークの大切さを学んだことでの実行力
チームワークは会社に入ったとしても必要なことです。
野球経験者だからこそ、誰を責めるということではなく、一人ひとりがみんなのために努力をして結果を残してきたというエピソードや人間関係が良ければ辛いことも励まし合ったり、フォローして乗り越えられるなどの持論をアピールしてみましょう。
ひとりがこんなことで悩んでいたときに、自分はこういう行動をとったといった思い出の話を伝えてみるのもアリです。
ルールが守れる
野球には審判もいますが、ルールを個々に守ることが基礎として身についています。
そのため、社内で決められたルールにいち早く対応できることをアピールできます。遅刻はもちろん、学校や部活で守ってきたルールを社会人になっても活かすことができることを伝えて行きましょう。
ただ、野球をすごい頑張ってきたんだという猛アピールだけで、それを社会人になってどう活かすのかを言わないということはやめましょう。あくまで野球経験者で、こういったところを社会人になっても活かしていきたいという前提でアピールするようにしてください。
野球経験を活かせる仕事
次に、野球経験を有効活用しやすい仕事を紹介します。
営業職
体力勝負な営業職はスポーツ経験者にはうってつけです。
挨拶や返事の良さはもちろん、行動力もあり、コミュニケーション能力も活かすことができるので、野球をやってきた経験が良い方向へと進むでしょう。
教師
スポーツの経験が役立つのが教職です。
特に、野球はどの学校でも部員がすごく多いので、話の合う生徒が多くなります。また人柄の良さがあれば正社員という枠ではないものの、副業として野球部のコーチや監督を引き受けて臨時収入を得るということもできます。
野球用品メーカー
学生時代に打ち込んでいたものは習慣として根付きます。
このことから、好きな趣味に関連し、毎日頑張ってきたものを扱う仕事に就くのは進路選択として十分におすすめです。野球の経験があるのでプレゼンはもちろん、商品を卸す先でも物の良さを担当に伝えたり、陳列やアピールポイントのポップなどを手掛けたりもできるので、信頼を得ることができます。
メディア関係
野球はメディア関係で注目されることが多いことから、メディア関係の仕事に就いて野球に接するというのもあります。スポーツライターや野球グッズを売るメディアを選ぶなどです。
メディア関係の仕事によって、野球の面白さをみんなに伝えることを仕事に選ぶのも良いでしょう。
プロ野球団
プロ意向は在学中に行なうものですが、できるのは本当に一握りの人たちです。プロになれなかったとしても、野球団の中で働くことはできるので球団の求人を確認しましょう。広報や球場のスタッフ等、野球に関われる仕事は思っている以上にあります。
球団を持っている企業で働き、野球に関わることができたら観戦日のイベントやチケットのデザイン考案、グッズ企画と販売などにも関われます。自分は登場していなくても、多くの人に野球の楽しさを知ってほしいという強い思いのある人には挑戦してほしい職種です。
それ以外の野球関係の仕事
野球に関連した仕事というのは、非常に多くのものがあります。
審判として野球の試合を判断するのもありますし、少年チームの監督・コーチというのもあります。
他にも通訳・用具スタッフ・スカウト・グランドキーパー・トレーナー・スポーツカメラマンなど多種多様な仕事あります。
自分の資質・興味と相談して検討しましょう。
体力が必要な仕事
野球で鍛えてきた仕事を活かし、農業・漁業・土木・工場・警備員などの体力が必要な仕事をやるという選択もあります。
そこから実業団に所属し、趣味として野球を続けていくことができますし、野球で培ったコミュニケーション能力があれば溶け込むのもスムーズです。
部活の先輩の進路なども参考にし、自分がどこに就職するのか考えましょう。
運動部など経験をプラスに捉える企業はある
就活で運動部の経験をプラスに捉える企業は確かに存在します。
スポーツを通して厳しい練習に耐えられた学生生活というのが採用する上でプラスに評価されるからです。
辛いことを乗り越えたという経験は自信にも繋がり、人生全体に役立つと考えられているので、社会人としても良い結果を出せると期待されます。
もしも試合に出場する機会に恵まれなかったとしても、スポーツを通して何を学び、何が辛いと感じ、どう乗り越えたのかというのを、面接にて上手に伝えることを意識しましょう。
スポーツは学校生活の中でも非常にアピールしやすい要素であるというのを踏まえ、情熱と謙虚さのバランスを取って就活を乗り切るのが就職のコツと言えます。