転職活動で面接を受けるときの服装は、第一印象を左右するほかにも大切な役割があることを知っていますか?

新卒での就職活動のときはリクルートスーツで良いのですが、社会人経験を積んだ転職活動となるとそうはいきません。

現在転職活動を行っている方、これから転職を検討している女性の方の中には、リクルートスーツ以外の服装で悩む方もいることでしょう。

そんな悩みを解消して正しい服装で面接を受けるために、転職活動時の服装マナーと正しい服装について解説していきます。

面接の服装にはマナーがある! 基本マナーを解説

面接の服装は、特に指定が無いときはスーツを着ることがマナーです。

でもどんなスーツでも良いというわけではなく、初めて会う面接官に失礼がない服装が理想的です。

面接官に失礼がなく良い印象を与える服装は、入社後をイメージさせることにつながり、例えば、取引先やお客さまとのやり取りの場でも良い印象を与えてくれそうだ、失礼のない振る舞いができそうだといったプラスのアピールになります。

また、面接時の服装に私服を指定されている場合も含めて、基本の服装マナーを守ることも重要です。普段から気を付けている方もいると思いますが、あらためて基本の服装マナーをチェックしていきましょう。

清潔感がある服装

清潔感が感じられない服装は、良い印象を与えることはありません。

そのため、スーツのしわや汚れは事前にしっかりとチェックしておき、しわや汚れがあるときはクリーニングに出すと良いでしょう。

クリーニング後の衣類はドライクリーニングで使用する溶剤の石油臭さが残っていることがありますが、この臭いは揮発性なので、ビニール袋を外して風に当てておけば一晩ほどで消すことができます。

念のために1日以上の余裕を持ってクリーニングに出すようにしましょう。

他にもクリーニング店での管理に使われるタグがついているので、こちらも外すのを忘れないでください。

もしクリーニングに出さなくてもきれいな状態なら、自分でアイロンがけをしておくのも良い方法です。

新しいスーツを着る場合は、ほこりや糸くず・値札・しつけ糸・タグピン(値札を付けるためのプラスチック製の留め具)などが付いていないかチェックしておきましょう。

自分の体のサイズに合っている服を着る

スーツをはじめブラウスやカットソーなどは、自分の体に合っているものを着るようにします。

サイズが合っていない服装は全体的にだらしない印象を与えてしまうので、必ずサイズが合っているか確認してください。部分的にサイズが合わない場合は、事前に直しておくことをおすすめします。

全体的なサイズ感を確認して、自分の体に合った服を着るようにしましょう。

TPOをわきまえた服装を意識すること

TPOに合わせた服装をすることは社会人の常識ともいえることで、面接の場では普段ビジネスパーソンが着ているビジネススーツで問題ありません

また面接の前には鏡を見て、髪型を含む全体でだらしない・不潔な印象になっていないか確認するようにしましょう。

面接のときの服装はある意味、勝負服といっても良いものです。面接の場に相応しいのはスーツのみではなく、髪型からインナーなど細部まで気を配るようにしてください。

靴やカバンなどもトータル的にきちんとまとめるようにすれば、真面目できちんと仕事をする印象を与えることもできるでしょう。

その印象を大きく左右する服装のうち、次はボトムやインナーなど各アイテムについて詳しく解説します。

転職活動時の服装とポイント

転職活動で面接を受けるときの服装はスーツがベストなのですが、女性の場合はスーツとひと口に言ってもスカートやパンツスーツがあるように、デザインやカラー・種類も豊富にあります。

そこで転職活動に相応しい服装の各アイテムについて、面接官に失礼にならない色やデザイン、気になるポイントをまとめました。

転職活動時の服装について

スーツ

シンプルで清潔感のあるデザインが基本となり、色は黒・紺・グレーが一般的です。

シンプルで清潔感があるといっても白は避ける方が良く、黒でも良いとはいえリクルートスーツ風に見えないことが重要です。

また、色はビビットなものを避けて、落ち着いた色合いでまとめる方がビジネスの場に相応しくキチンとした印象を与えます。

スーツのボタンは必ず留めますが、3つボタンのスーツなら真ん中のボタンのみ、2つボタンのスーツなら上のみ留めるようにします。

ボトム

スカートは膝丈が良く、膝の真ん中より少し上くらいがベストです。

パンツはヒールの付け根より数ミリ下に裾が来るくらいが良いでしょう。

パンツでインナーをタックインするときは、ベルトと靴を同じ色に揃えるようにします。

インナー

特に決まり事はありませんが、カジュアル過ぎるものはNGです。

白いブラウスか、白または淡い色のシャツやカットソーだと清潔に見えておすすめです。

また、インナーから下着が透けて見えることがあるため、インナーの下には同色のキャミソールを着るようにしましょう。

ジャケットの袖

ジャケットの袖丈は親指の付け根くらいまでのものが良いです。

インナーがブラウスでなければ、インナーの袖を見せる必要はありません。

ストッキング

ストッキングの色は、肌の色に近い無地のベージュが原則です。

生地が厚くなるタイツや装飾入りのストッキングはスーツに合わないので避けてください。

また、スカート・パンツのどちらのときでもストッキングを履く方が良く、素足を出さないようにするようにしましょう。

ストッキングはちょっとした刺激で伝線しやすいので、代えのストッキングをひとつ持っていると安心です。

シンプルなデザインの黒のパンプスが良く、ヒールは5センチ程度を目安にします。

ヒールは高すぎず低すぎないもので、太めのものだとなお良いです。

また、ピンヒール、スニーカー、オープントゥ、サンダル、ミュール、は避けるべきで、スーツに合う黒のパンプスを選ぶようにしましょう。

時計

ビジネスシーンでは時計の着用は礼儀として見なされているため、必ず着用するようにしましょう。

黒・茶色・ベージュ・白・シルバーなど、スーツに合うデザインのものを選び、カジュアル過ぎないことを意識してください。

時間はスマホでチェックできるから時計はいらないなどと考える方もいますが、ビジネスシーンでは必須アイテムなので注意が必要です。

カバン

扱う書類を折らないで収納できるように、A4のファイルが入るシンプルなビジネスバッグが良いです。

カバン自体の素材は革製でもナイロン製でも良いですが、靴と同じ色に揃えるようにします。

品物が豊富で日ごろから使いやすい黒だと、カバンと靴の色も揃えやすくておすすめです。

服装選びで気になるポイントを解説

スーツでなくてもジャケットは必須

スーツで面接を受けるときは、黒・紺・グレー系などの落ち着いた色味のセットアップスーツがおすすめです。

服装に指定が無い場合は、セットアップスーツでなくても良いですが、ジャケットは必ず着るようにします。

ビジネスシーンでは、ジャケットを着ることで相手に礼を尽くす意味があるので、夏の暑いときでもジャケットを着るようにしましょう。

男性は季節に関係なくスーツを着るので、女性だからといって特別扱いではなく公平にジャケットを着ます。

また、ジャケットのデザインも派手なものや奇抜なものは避けて、清潔感があるものを選ぶようにしてください。

スーツのインナーは顔の色が明るく見えるものがおすすめ

スーツのジャケットに合わせるインナーは、シャツ・ブラウス・カットソーのどれでもOKです。

色は顔が明るく見える白~淡い色で、無地のものが良いでしょう。花柄やフリルが多いデザインのものは、カジュアルな印象になるので面接の場には向きません。

あくまでもビジネスシーンに合わることを意識して選びましょう。

パンツスーツとスカートのどちらが良いのか

女性のスーツは、パンツ、スカートのどちらでもOKです。

また、職種の印象や職場の雰囲気によって使い分けるのも良い方法です。

例えば、スカートは女性らしい印象があるので、事務職や秘書を志望するときにおすすめで、パンツスーツはアクティブな印象があるので営業職を志望する方に向いています。

ただ、公式な場面で素足を出すことはマナー違反と捉えられることもあるので、どちらのスーツにするとしても足元はストッキングを履いてください

靴はヒールが5センチくらいまでの黒のパンプスを選び、スーツとのまとまりも意識すると、より真面目でしっかりしている印象になります。

アクセサリーやネイルはどこまでOK?

転職活動時のアクセサリーは付けない方が無難ですが、付けたい場合はネックレスならシンプルなデザインのものを選びます。

大ぶりのモチーフ(ペンダントトップ)が付いているものや明らかに目立つ太いチェーンの物は避けるようにします。

イヤリングやピアスは、目立ちすぎず揺れないものが良いでしょう。

また、面接の場では長く伸びた爪や派手なネイルは必要ありません。爪は適度に切り揃えて、ネイルはベージュや薄いピンクなどのワンカラーを心がけ、できるだけシンプルにまとめるようにしましょう。

メイクはナチュラル系が基本

面接のときのメイクはナチュラルに仕上げることが重要です。

ファンデーションを厚塗りするようなことは避けて、あくまでも自然なメイクを心がけます。

自然なメイクといってもチークやリップを使って血色の良さを表現し、目元はピンク系、口元はピンクまたはオレンジ系を使い、控えめながらも健康的な印象に仕上げるようにします。

グロスや付けまつ毛などの濃いアイメイクは避ける方が良く、寒色系の鋭いメイクも相応しくありません。

髪の毛は黒一色でまとめるのがおすすめ

髪の毛は、フケや皮脂汚れなどが無いように日ごろから清潔にしておきます。

髪が長めの方は、お辞儀をしたときに顔に髪の毛がかからないように、低めのポニーテールにするなどまとめるか結ぶようにしましょう。

前髪も目にかからないように、長めの方はピンで留めるなど対処します。

髪の色が明るめの方は、黒く染めておいたほうが無難です。

転職活動時に避けた方が良いコーディネート

リクルートスーツ

転職活動の面接ではスーツを着ることがマナーですが、同じスーツでも避けた方が良いコーディネートがあります。

その代表的なものにリクルートスーツが挙げられます。リクルートスーツは、学生が就職活動のために着るスーツで、社会人経験がある方が転職のときに着るとビジネスマナーを疑われたり、社会人経験が浅いと思われてしまったりすることがあります。

転職活動をする方が第二新卒か、20代前半ならリクルートスーツでも良いケースがあるものの、20代後半以上の年齢になると転職活動ではマイナスイメージを抱かせることがあります。

また、転職活動ではそもそもビジネススーツが基本です。

ビジネススーツを着こなしている・着慣れている方が、社会人経験が豊富だとプラスに評価される可能性があるでしょう。

リクルートスーツしかないときはどうすればいいのか

転職時の面接をするときに、スーツはリクルートスーツしか持っていない場合はどうしたら良いでしょうか。

転職を希望する方の中には、仕事中は私服や作業服が中心でほとんどスーツを着ない方、20代前半であまりスーツを持っていない方もいるはずです。

とはいえリクルートスーツは、スーツ販売店が就職活動をする学生向けに「リクルートスーツ」と名付けて販売しているスーツで、本来ならビジネススーツとの明確な差はありません

そのため、転職活動で着てはいけないというルールは無く、避ける方が良いという程度の認識です。

企業によっては清潔感のあるスーツを着ていれば、スーツの種類を問われないこともあるので、よほどスーツの種類や見た目を気にする企業でない限り、リクルートスーツでもビジネススーツでも大きな問題はありません。

スーツ以外の服装は特に企業側から指定がなければ好ましくない

アパレル業界など普段からカジュアルな恰好で働く業界では、転職活動の面接でも私服を指定することがあります。

ですが、特に企業側から服装の指定がないからといって、カジュアルな恰好での面接を受けることは好ましくありません。特に指定がないということは、TPOに合わせた服装を求められているとも考えられるため、特に指定がない=ビジネススーツと考えることが無難でしょう。

転職活動用のスーツはどこで買う?

転職活動用のスーツを用意するとき、どんなお店で買うのが良いでしょうか。

スーツを買うのだからスーツ量販店が良いかもしれませんが、全国展開している量販店のしまむらやイオンでは女性用のスーツを豊富に取り扱っています。

スーツ量販店のAOKIや青山では女性用のスーツも取り扱っていますが、リクルートスーツが中心でビジネススーツの種類がやや少ない傾向です。

対して同じ量販店のしまむらやイオンでは、スーツ量販店よりも安く豊富な種類から選ぶことができます。

豊富なレディーススーツを扱うしまむらとイオン、加えてユニクロについて紹介します。

豊富なサイズとアイテム数が魅力のしまむら

プチプラブランドとして知られるしまむらは、人気商品としてレディーススーツも取り揃えています。

アイテム数が豊富で、スーツ単品・上下セットでも販売しているほか、ジャケット・スカート・パンツのセットで1万円を切る価格で販売する商品もあります。

安く購入できるので、出費を抑えたい方や代替用にスーツを購入する方にもおすすめです。

ほかにブラウスやカットソーなどのインナー、トレンチコートやパンプス、その他の小物類も販売しています。

ただ、しまむらでレディーススーツを購入するときは、ジャケットやスカート(パンツ)のサイズ感に気を付けて購入するようにしてください。

鏡の前で合わせるだけではなく、実際に試着して確かめることがおすすめです。

売り場専門のスタッフに相談できるイオン

全国に展開するイオンでは、さまざまなレディーススーツを取り揃えています。

ビジネススーツも豊富なラインナップで、しまむら同様にスーツ単品・上下セット、インナー、靴類、その他小物類も販売しています。

価格はしまむらより高くなりますが、その分売り場専門のスタッフに相談ができます。

レディーススーツ売り場担当のスタッフなら、サイズ感や各アイテムのバランスやまとまりもアドバイスしてもらえるでしょう。

レディーススーツを購入するときはしまむらとイオンの両方を回って、気に入ったものを買うのも良い方法です。

ユニクロのスーツでも大丈夫?

ユニクロではレディーススーツという名称では販売していませんが、ジャケットとパンツのように代わりになる商品を販売しています。

女性の転職活動用のインナー類が豊富で、コットンを使用したスーピマコットンストレッチシャツや、しわになりにくいレーヨンブラウスなども、白はもちろん淡い色味のものもたくさん揃っているので、いくつか購入しておけば何通りも組み合わせることができます。

それぞれのアイテムが低価格なことのほかに、白以外のインナーをリクルートスーツに合わせれば、リクルートスーツであることを目立たなくすることもできるでしょう。

また、ユニクロにはセミオーダースーツという商品があり、オーダーメイドに近い感覚でスーツを作ることができます

店舗に来店して販売員に採寸してもらう方法と、自分で採寸する自己採寸の2つの方法があり、店舗とインターネット販売のどちらでも購入できます。

出来上がるまでは約1週間、できるだけ早くオーダースーツを作りたい方やネット通販で手軽にスーツを作りたい方、金銭的な負担を軽く済ませたい方におすすめです。

季節ごとの面接の服装マナー

転職活動の面接は、就活のように実施する季節が決まっていないので、春夏秋冬どんな服装が良いのか迷うこともあるでしょう。

季節ごとの面接の服装マナーについて確認していきます。

夏場の面接の服装マナー

近年では夏になるとクールビズを行う企業が多いですが、面接のときは夏場でもスーツ(ジャケット)を着ることが基本です。

面接会場の手前までは上着を脱いでいても大丈夫ですが、企業に入るときは必ず上着を着て入ります

面接会場の中で面接官に上着を脱ぐように勧められたときは、「それでは失礼します。」と断ってから脱いで二つ折りにして椅子の背もたれにかけるようにします。

また、インナーは上着を脱がないなら半袖でもOKです。

加えて、面接会場までの道のりはできるだけ日陰を選んで歩き、なるべく汗をかかないように工夫しましょう。

汗をかいているときは面接の受付前に必ず拭いて、受付のときから清潔感を意識した振る舞いを心がけるようにします。

冬場の面接でのコートの扱い方

冬場の面接でアウターを着るときは、ダウンジャケットやジャンパーなどのカジュアルな印象になるものは避けるようにしてください。

スーツ売り場で販売しているようなトレンチコートやステンカラーコートが無難で、色は黒・紺・グレー・ベージュなどの派手過ぎないものを選びましょう。

それ以外にも、面接会場に入るときは受付前にコートを脱ぐことがマナーです。

面接室ではコートを二つ折りにして椅子の背もたれにかけておくか、立てたカバンの上に畳んで置きます。

このときに、椅子の背もたれをハンガーのように使ってコートをかけるのはマナー違反のため、絶対にしないようにしましょう。

帰るときは、企業を出て面接官が見えなくなってからコートを羽織ります

面接室を出てすぐにコートを着ることはせずに、最後まで気を抜かないように気を付けましょう。

雨の日の傘の扱い方

面接の日に雨が降ってしまったときは、折りたたみ傘がおすすめです。

企業に到着してから傘を折りたたんで、ビニール袋に入れて口を縛りカバンに入れておきましょう。そうすれば企業の傘立てを借りることがなく、傘を忘れていく心配もありません。

また、折りたたみ傘を入れるビニール袋を持つことを忘れないようにしてください。

面接時の服装は大切な項目! 服装マナーの基本を意識してしっかり準備しよう

面接の服装には第一印象を左右するほかに、あなたがどんな人なのかを推し量るための重要な役割を持ちます。

服装マナーの基本をしっかり意識して準備を行い、面接官に良い印象を与えられるようにしましょう。

面接のときの服装は、自分を表現するための武器にもなる大切な項目です。細部までしっかりと準備して面接に臨めば、当日の自信にもつながるはずです。