ベンチャー企業に転職することのメリット、デメリット。あなたはベンチャー企業に向いている?

今の会社を辞め、いずれはベンチャー企業に転職したいと考えている方も少なくありません。

確かにベンチャー企業には魅力的な面も多く、実際、大企業から転職する人もいます。

しかし、ベンチャー企業には良い面もれば、悪い面もあります。

ベンチャー企業に転職して後悔しない為にも、メリット、デメリットを知っておきましょう。

ベンチャー企業とは

まず、ベンチャー企業とはどんな企業かを簡単に紹介します。

そもそも、ベンチャー企業に関する明確な定義はなく、英語の「Venture」という言葉から来ているようです。

ちなみに、「Venture」という英語には、「(危険を伴う)冒険・投機」という意味があります。

この意味から派生して、日本では新しい技術やビジネスモデルを展開して成長を目指す企業に対してベンチャーという言葉を付けて呼ぶようになったのです。

また、コトバンクによると以下のように記載されています。

コトバンクによれば、

産業構造の転換期には、産業の主役が交代し、最先端の分野でそれまでなかった新しいビジネスが生まれ、そして新しい市場が作り出される。そんな時代のニーズを背景に、独自の技術や製品で急成長していく企業を「ベンチャー企業」と呼んでいる。

これまでなかったビジネスを生み出し成長している企業の総称です。

ベンチャー企業というと、最近聞くようになった言葉おように感じますが、その言葉はそこまで新しいわけではなく、現に1971年に日本ベンチャービジネス協会が設立されています。

以上のように、明確な定義こそないものの、一般的に以下のような企業がベンチャーと呼ばれているのです。

 設立5年以内の会社
 小~中規模の会社
 ベンチャーキャピタルなどから資金援助を受けている
 既存ビジネスを参考に新ビジネスに挑戦

これらの特徴を持つ企業なら、一般的に「ベンチャー企業」と呼ばれています。

また、ベンチャー企業と似たような表現として以下の2つが使われています。

  • スタートアップ:会社を立ち上げて間もない段階であることが多い
  • メガベンチャー:成長と新規性を追求したまま、規模が大きくなった組織

これら2つもベンチャー企業と同様に明確な定義はないものの、ベンチャー企業の類似表現として用いられているのです。

ベンチャー企業に転職するメリット・デメリット

これまでなかったビジネスを生み出している企業であるベンチャー企業。働く会社としてはメリットもデメリットもあります。

ベンチャー企業に転職するメリット

まずは、ベンチャー企業に転職するメリットを紹介します。

トップとの距離が近い

ベンチャー企業では、トップの経営陣とも比較的接しやすい特長があります。

大企業だと、社長には会ったこともないなんて人も少なくありません。

トップとの距離が近いと、仕事の目的や考え方などを知ることができ、仕事をやりやすくなるというメリットがあります。

大企業でも役員と若手社員の交流を増やすなど行っていきますが、中々上手くいっていないのが現状です。

仕事の幅が広く裁量が大きい

ベンチャー企業では、大企業のように一人ひとりの仕事を細分化されておらず、様々な仕事を行います。

この為、様々な仕事の経験を積むことが出来ます。

また一つひとつの仕事において裁量も大きいのが特徴です。

経営の仕事を学ぶことができる

トップとの距離が近いことで、経営についても間近で見ることができます。

いずれは独立、起業をする人にとっては非常に良い勉強の場となります。

大企業では経営の仕事に触れることはできませんから、ベンチャー企業ならではのメリットと言えます。

大きなお金を手にすることも

大企業は平均的な給料は高く、徐々に給料が上がっていくでしょう。

しかし、大きなお金を手に入れるということはなかなかありません。

ベンチャー企業だと、ストックオプションと言われる自社株を取得する権利を行使することで、上場の際に大きなお金を手に入れることができる可能性があります。

また、会社が大きくなる可能性を秘めており、会社が小さかった時から働いていた人材として上の立場に就くことができる可能性も高いです。

スピード感がある

ベンチャー企業では、承認・決済・実行などの間に入るプロセスが少ないため、スピード感のある業務ができます。

規模が大きな企業になると、何か作業をしようと考えても部署や責任者の承認・実行が必要になって、実際に業務を遂行するまでに時間がかかります。

ベンチャー企業なら、時間的なロスが少ない分ルールの変更や事業計画の修正などがスピーディーに進められるのです。

年齢や経験が関係ないケースが多い

ベンチャー企業では、新卒やベテランといった年齢・経験に関係なく、良い意見は取り入れてしっかりと評価するといった傾向にあります。

通常、大規模な企業だと一般の社員が社長や経営陣と直接話す機会はほとんどなく、新人などが意見を言うのは難しいのが実情です。

その点、ベンチャー企業なら経験や年齢に関係なく意見が言えて、尚且つ評価もしてもらえるので実績を積み重ねれば早いうちから出世したり収入アップができたりします。

ベンチャー企業に転職するデメリット

次にデメリットを紹介していきましょう。

安定性がない(失業のリスクなど)

ベンチャー企業は、経営が不安定なところがあるため、どうしても失業などのリスクが付きものです。

そのせいで、社会的な信用も低くなりローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする際に不利になります。

仕事の責任、負担が大きい

メリットとして裁量の大きい、仕事の幅が広いということをあげました。

しかし、それは同時にデメリットにもなります。

これらによって仕事の責任が重くなったり、仕事量の増加により個人への負担が大きくなる可能性があるという面もあります。

ブラック企業が多い

ブラック企業の特徴である、サービス残業、長時間労働が当たり前のように行われている会社も多いです。

ベンチャー企業に限らず、中小企業は有名でないが故に世間からの目が厳しくない為、そういったことになってしまいやすいです。

経営者はそもそも残業という概念もなく、休みすらなく仕事するのが当たり前であることがほとんど。

そういった環境で仕事をしてきた人がそれを当然と思い、社員にも強要するという場合もあります。

教育制度が充実していないケースが多い

ベンチャー企業のデメリットとして、教育制度が充実していない点があげられます。

大企業の教育制度は非常に充実しており、新入社員教育、中堅社員教育、マネージメント教育など、それぞれのフェーズに応じた教育制度が整っています。

しかし、ベンチャー企業ではそういった教育制度が無く、とにかく仕事をしながら自分で覚えていくしかないということが多いです。

福利厚生等が整備されていないケースが多い

ベンチャー企業は成長途中であり、会社自体ができたからも間もない為に、福利厚生が全く充実していないことが多いです。

大企業とベンチャー企業の福利厚生の差は非常に大きいです。

ベンチャー企業で働くのはどんな人が向いている?

上記で述べたように、ベンチャー企業ではメリットもデメリットもあります。

では、どんな人がベンチャー企業に向いているのでしょうか。

将来、起業を考えている人

もし、将来は起業をすることを考えているのであれば、大企業ではなくベンチャー企業で働いたほうが将来の為になります。

メリットでも述べたようにトップの人とも近い距離にいる為、学べる機会が多いです。

人に教えて貰うより、自分から学ぶ人

教育制度が充実していない為、誰かが教えてくれるのを待つのではなく、自分から積極的に学ぶことができる人でなくてはなりません。

自分から学ぶとは言っても、実は難しく、何がわからないのか、どこがわからないのかということを理解しなくてはいけないし、そもそもわからないということに気づく力も必要となります。

精神的に強い、体力がある人

ベンチャー企業は大企業に比べると、労働環境も整備されていなかったり、長時間労働も多く行われてしまっています。

もちろんそんなことはなくて、しっかりした会社もあります。

いずれにせよ、大企業で働いているよりも精神的、肉体的にに辛い思いをすることが多い為、その強さは必要でしょう。

自信がある人、楽観視できる人

ベンチャー企業は将来的にも不安定です。そのことを不安に感じることもあるでしょう。

その不安に打ち勝つには自分に自信があり、もしダメになっても大丈夫と思える人か、まあなんとかなるだろうと楽観視できる人のほうがいいでしょう。

ベンチャー企業に就職・転職する際の注意点

ベンチャー企業に就職・転職する際の注意点について解説します。

将来性のあるベンチャー企業かどうか見極める

ベンチャー企業に就職・転職する際の注意点1つ目は将来性のあるベンチャー企業かどうか見極めることです。

ベンチャー企業は、10年後の生存率が6.2%と非常に厳しいのが実情となっています。

そのため、将来性があるかどうかの見極めは非常に大切なのです。

過去の売り上げ実績や事業展開、ビジネスモデルの仕組化はできているかなど、様々な視点から企業をチェックして将来性があるか判断してください。

社長がどのような人物か確認する

ベンチャー企業に就職・転職する際の注意点2つ目は社長がどのような人物か確認することです。

というのも、ベンチャー企業は社長との距離が近く、大規模な企業よりも社長の考え方やビジョンが色濃く現れます。

そのため、社長の人物像を確認しないで就職すると、「社長と合わない」といった点が業務にも影響して、会社自体が合わないと感じる恐れがあるのです。

ミスマッチを回避するためにも、社長の人物像はしっかりと確認してください。

最後に

転職は自分の性格や自分の考えをしっかり把握しなければ、転職した後に失敗したと後悔に繋がります。

ただ憧れやメリットだけでなく、しっかりデメリットも把握しておきましょう。

とは言ってもなかなか何がいいのかわからないもの。

そんな時には、とりあえず転職サイトで様々な企業を見るといいでしょう。