転職は何かと不安なことも多く、ましてや面接試験に並ぶ人たちを想像するだけで「この中で残れるのか」と心配になってしまいますよね。
求人数に対して応募が多いと、通過する人もいれば当然落ちる人が出ますので、ライバルは少ない方が無難です。
転職をする上で、賢い人はライバルが少ない時期を狙います。
当コラムでは、転職のライバルが少ない時期や計画の立て方などを詳しくご紹介します。
転職のライバルが少ない月はいつ?
ライバルが少ない時期はずばり4月と8月、12月です。
なぜこの月には転職活動をするライバルが少ないのでしょうか?
ライバルが少ないのは4月と8月と12月
4月と8月、12月は年末年始や長期休暇が挟まる忙しいタイミングでもあるので、転職する人が少ないタイミングです。
また後ほど詳しくご紹介しますが、8月と12月は企業の求人数も少なくなる時期でもあります。
とはいえ求人数がゼロになるわけではありませんので、意外と希望するような業界や職種があることも多く、転職活動を始めるにはおすすめの時期です。
ライバルが少ない時期のメリット
転職先が決まりやすい
ライバルが少ない時期は、当然ながら競争倍率が下がるので採用の確率も上がります。
転職活動を始めてから採用が決まるまでの期間は以下になります。
- 早い人:1~2ヶ月程度
- 平均:2~3ヶ月程度
- 遅い人:5ヶ月以上
5ヶ月以上かかった人の理由には、競争倍率を気にせずに転職活動をしていたというケースも少なくありません。
転職エージェントを利用してプロのアドバイスを参考にしつつ、企業選びやタイミングを慎重に判断していくのもおすすめの方法の1つです。
未経験の職種でも受け入れられやすい
転職者を募集している企業には、早めに人材を確保したいがゆえに未経験者を募集しているところもあります。
学生時代の就活では落ちてしまったけれど、もう一度夢に挑戦してみたら叶った、なんて前例もあります。
何も前の仕事と同じ内容を選ぶ必要性はありません。
大事なのは未来の自分に何ができるか、です。
ライバルが少ないタイミングで、やりたい仕事にチャレンジしてみませんか。
転職者が多い時期について
8月の連休明けや年末年始シーズンを抜けると、堰を切ったように転職活動を始める人が増えます。
俗に言う「春採用」や「秋採用」という求人数は増えるけれどライバルも増えるシーズンに入ってしまうのです。
ライバルが増えたからと言って自己評価さえ認められれば採用はされるだろう、と甘く見ていると痛い目に合うかもしれません。
連休明けはライバルが多い
連休明けにライバルが増える理由は2つあります。
- 連休明けは企業も営業を再開し求人数が増えるため
- 連休中に情報収集や履歴書作りなどで下準備をしていた人たちが本格的に活動を始めるため
もちろん企業ごとに受け入れられる座席の数は決まっていますので、ライバルが多いと採用されづらくなります。
そこでライバルが多ときの具体的なデメリットを確認して、対策を講じていきましょう。
ライバルが多い時期のデメリット
有名企業は競争倍率が上がる
ライバルが多い時期には求人数が増え、中にはCMでもよく見かけるような有名企業の募集を見かけるかもしれません。
もうお察しかもしれませんが、有名企業は学生の就職活動のときのように競争倍率は高いままです。
スキルアップや給与アップを目的に転職をする方は、より自己分析や面接練習をして自分を光らせる必要性がでてきます。
とくに未経験の職種は不利になる
ライバルが多いと、当然挑戦する職種の経験者も増えます。
1~2年といったレベルでなく、10年以上経験した人もいれば、経営者クラスの人もいるというのはザラにあります。
いくら未経験募集の看板を掲げている企業があったとしても、企業側は未経験より経験者の方が即戦力になると判断する可能性は高いです。
ライバルが多い時期は転職エージェントでプロに相談して、企業選びを慎重に行いましょう。
転職の求人数が少ない時期とライバルが少ない時期の被るタイミング
ライバルの少ない時期が4月と8月、12月と解説しましたが、求人数が少ない時期は年末年始と大型連休です。
その理由は企業の営業自体を休む時期となるためです。
丁度8月と12月に被ってしまうので残念に思われるでしょうが、求人がゼロになるわけではありませんので、選択肢が少なくても活動するのは十分アリです。
ただ、ライバルも少なく、求人数が多いタイミングは短いですが存在します。
まずは求人数が多い時期を確認しましょう。
- 1月~3月
- 5月GW明け~6月
- 8月お盆明け~10月
もうお気づきかもしれませんが、8月のお盆明けは求人数が多く、まだライバルが少ない時期とかぶります。
2週間程度と短い期間ですが、早く始めた分、当然他の人よりチャンスを得ることができるでしょう。
出遅れても9月初めには転職活動を始めると、年内には転職先が決まるかもしれません。
ライバルが多い時期や求人数が少ない時期の対策
ライバルが多くても自己評価にマッチする企業は存在する
ライバルが多い時期でも、自己評価と企業側の希望がマッチすれば採用してもらえます。
求人数が少ない時期でも、転職サイトや転職エージェントを活用すれば案外希望と合う企業は見つかるものです。
いずれにせよ妥協した企業選びをしないように気をつけてください。
希望していない企業に転職してしまうと、苦しい想いをするのは自分自身です。
ライバルが多くても、どんなに不安でも、勝ち取るのはあなたかもしれません。
自分と企業の相性がどれだけ合っているか、その点だけは誰でも同じです。
例えば、どんなにおいしい飴とのど飴が並んでいても、今日は喉が痛いからのど飴にしようという選択をすることもあるでしょう。
たとえ不採用の連絡が届いても、自分に価値がなかったわけではなく、企業側の求める条件と合っていなかっただけなのだと覚えておいてください。
転職がうまくいきそうにない時期はできることを進める
転職がうまくいきそうにない時期に入ってしまったら、無理して転職探しをしようとせず、準備の時間にするのがおすすめです。
自己分析をしっかり行う
転職の競争に勝つには、いかに自分を知って企業に売り込むかが重要になってきます。
自己分析を緻密に行って、好みや特技、今まで成功した体験談などを書き出しておきましょう。
履歴書はもちろん、面接で聞かれた際に答えられるはずです。
プロに履歴書の添削を行ってもらう
履歴書を書いたら、転職エージェントを使ってプロに履歴書の添削を行ってもらいましょう。
誤字脱字のチェックはもちろんですが、他者の目線でどの点の書き換えたら、より企業側に伝わるかを知るだけで、ぐっと内容がよくなります。
面接練習を行っておく
転職で一番緊張する面接は事前練習を行っておくと安心です。
学生時代の就職活動は学校で面接練習をしてくれたと思います。同じく転職のときには転職エージェントで面接練習をしてくれるサービスがあるので探してみてください。
知らない人に、しかも限られた時間で自分を話すという緊張感のある、実践的な練習ができます。
転職の全体計画の立て方
転職のライバルの数と求人数に着眼して、時期とメリットを解説してきましたが、まずは計画を立ててみましょう。
「いつ頃から始めたいか」よりも「いつ頃終わらせたいか」目標を定める方が優先です。
ボーナスをもらった頃に終わらせたい、年度のキリが良いタイミングでやめたい、でも大丈夫です。
目標から転職にかかる期間を逆算する
目標を定めたら、約3ヶ月前からのスタートを考えてみましょう。
スタート | ゴール |
10月 | 1月 |
転職活動は始めてから、2~3ヶ月程で転職先が決まります。
その期間で、ライバルの数や求人数が多いのか少ないのかを確認してください。
また、ゴールを決めたら退社日を設定するのも重要です。
退社する際には、資料の提出や仕事の引き継ぎなどで忙しくなることが予想されますので、できるならゴール後に設定する方がラクかもしれません。
最初の1ヶ月は事前準備をしっかり行う
転職活動の流れは一般的に、一次選考が書類選考、二次選考が面接というパターンです。
書類応募して通過すれば1~2週間で面接が組まれるので、想像よりも早く進みます。
そのためスタートの1ヶ月は焦らず情報収集や自己分析、早くても履歴書を書く時間として使う、と考えておいてください。
ライバルや求人数を意識するなら3月か8月お盆明けスタート
スタートからゴールまでの間で「ライバル数が多そうで困る」と思うならズラしてもいいですし、「対策をしっかりして挑もう」とするのもどちらでも構いません。
目標を定める時点で迷ってしまう場合は、ライバルの数と求人数から3月か8月お盆明けスタートの6月または12月ゴールが一番おすすめですので、設定してみてください。
転職エージェントの本格活動開始にも1週間程度かかる
転職の計画を立てたら、先に転職エージェントだけでも登録してみてください。
転職エージェントは申し込みをしてから担当との面接まで1週間程度かかってしまいます。
時間がかかってしまうのには、以下のような理由があります。
- 一人一人にプロが寄り添い、丁寧に応対してくれるため
- 数多くの求職者を抱えているため
裏を返せばライバルの多くが利用している手厚いサポートであり、これを逃す手はありませんよね。
ただスタートが出遅れないように、登録だけでも先に済ませておけばいいだけです。
まだ計画していた転職活動のスタートまで日数がある方も、担当との面接でその旨を伝えればOKです。
転職への不安があれば親身に聞いてもくれますので先に相談して、明るい気持ちでスタートを切りましょう。