仕事中毒の人の特徴とは。デメリットや改善方法を伝授。

働いていないと落ち着かないほど仕事中毒の人には、ある共通する特徴があります。

中毒という表現を使うほど仕事ばかりしている人のほとんどは、プライベートや休日に関係なく仕事ばかりしている状態です。

仕事中毒の人のことをワーカホリックと呼びますが、これは個人に問題があることはもちろん、雇う企業側にも問題があることが多いです。

今、仕事量が多いと感じている方は、自分が仕事中毒になっていないか1度振り返ってみてください。

休日やプライベートの時間がほとんどない、気づけば仕事のことばかり考えている人、仕事をしていないと落ち着かないという方は要注意です。

仕事中毒になるとどんなデメリットがあるのか、改善する方法はあるのかも気になるところです。

はじめに仕事中毒の人の特徴から見ていきます。自分が仕事中毒になってるかも? と思う方はぜひ目を通してください

仕事中毒の人の特徴

仕事中毒の人の特徴

仕事中毒の人は、業種や職種が違っても共通する特徴があります。

普段から仕事が忙しい方や仕事量が多い方は、自分が当てはまる部分がないか、近い状況に陥っていないかチェックしてみてください。

プライベートより仕事が優先

仕事中毒の人の特徴として、プライベートよりも仕事を優先する傾向が強いことが挙げられます。

仕事は会社の利益が伴い社員一人ひとりに責任もあるため、ある程度は優先しなければならないものです。

ですが、どんなときでも自分のプライベートを犠牲にして働いている人は仕事中毒に陥っている可能性が高いでしょう。

例えば、仕事が終わって帰宅した後や休日に、趣味など好きなことをする時間を作らずに仕事のことばかり考えている場合は、仕事中毒といっても良い状態です。

また、友人や家族との時間に仕事が入ったからといって、約束があったにも関わらずキャンセルしてまで仕事を優先する場合も同様です。

自分のプライベートよりも仕事を優先している時点で、仕事中毒になっていると考えて問題ないでしょう。

特に、仕事に対する責任感が強い人は、気づかないうちに仕事中毒に陥る可能性が高いです。

自分がこれらの特徴に当てはまる部分がないか1度確認してみてください。

働いていないと落ち着かない

仕事が忙しい状態が続くと、休日にリラックスできない状態となり、働いていないと落ち着かないと感じるようになります。

帰宅後に趣味の時間を楽しむことがなく、休日も仕事をしていないとなんとなくそわそわする、そんな状態なら仕事中毒に陥っている可能性が高いです。

また、家にいる時間にのんびりくつろぐことができない、リラックスしている自分に抵抗感や罪悪感がある場合も同じで、毎日なにかしていないと落ち着かないなら慢性的な仕事中毒といえるでしょう。

休日も仕事をしている

仕事中毒になっている人は、休日も仕事をすることが多いです。

家に仕事を持ち帰り、帰宅後はもちろん休日もサービス残業に当てているなら、仕事中毒の状態でしょう。

休日に1人で出勤して働くことが多いなら、重度の仕事中毒の恐れもあります。

長時間・長期間にわたり休まず仕事をすることは必ずしも良いことではありません。

いずれは疲労から体調を崩す可能性があることは頭に入れておいてください。

向上心が強く、完璧主義

仕事中毒になりやすい人は、向上心が強くて完璧主義な傾向があります。

この傾向に当てはまる場合「誰よりも仕事で成長したい」「与えられた仕事を完璧にこなしたい」という思いも強く、仕事に熱中することが多いです。

向上心や完璧さ・丁寧さを追求することは、仕事上ではとても良いことです。仕事への熱意も感じられ会社としても手放したくない人材でしょう。

しかし、度を超えたがんばりは自分自身の負担が大きくなるばかりか、常に仕事に熱中するあまり周りが見えなくなる可能性もあります。

自分がこのような特徴に当てはまる場合、過度に仕事をしていないか、周囲が見えているかを振り返ってみてください。

仕事中毒になるデメリット

仕事中毒になるデメリット

仕事中毒の状態は、常に仕事ばかりが優先されるため、自身の休息やリフレッシュといった部分が欠如していきます。

ワークライフバランスそのものが成り立たないため、仕事上では評価されるとしても、プライベートや心身には良いことがありません。

自分が仕事中毒の特徴に当てはまる人、仕事中毒になりかけてるかも? と思う人は、どんなデメリットがあるのか確認してみてください。

心身への負担が大きい

仕事中毒になる最大のデメリットは、心身への負担が大きいことです。

自分はやりたくて仕事をしているつもりでも、休まず働くことは心身への負担となり、自身の負担となっていることに自覚がない場合は深刻な問題です。

1日中パソコンに向かって作業するなら運動不足や目の疲労が溜まります。遅くまで作業すれば睡眠不足にもなるでしょう。

こうした状況が続けば、いずれ睡眠障害を引き起こすなど日常生活に影響がでる可能性もあります。

1日7時間の睡眠不足が6時間に減ったとしても体は徐々に慣れていき、はじめのうちはさほど負担とは感じません。

睡眠時間が徐々に短くなり、休まず働く状況も徐々に慣れて年中無休が当たり前の感覚にもなるでしょう。

しかし、人の体は完璧ではないため、徐々に心身に疲労が蓄積していきます。

特に、ストレスからくる心の疲れは最悪の場合、うつ病などの精神疾患にかかる危険もあるのです。

仕事中毒になり、心身のコントロールができない状態になると、自分が思っているよりも悪影響があることは覚えておきましょう。

周囲とコミュニケーション不足になる

常に仕事をしていると、必然的に家族や友人、パートナーとのコミュニケーションを取る機会は減ります。

仕事ばかりしているために周囲と会話をする必要がないからです。

友人や家族、パートナーよりも常に仕事を優先する状況は、コミュニケーション不足を招き気づいたときには周囲に誰もいなくなってしまう可能性が高いです。

例えば、家族と出かける約束をしていたのに仕事が入ったからといって仕事に戻る、友人やパートナーとの時間をほとんど作らず過ごせば心の距離が大きくなり、すれ違っていくでしょう。

仕事上のコミュニケーションが十分取れているときほど、プライベートでのコミュニケーション不足に気づきにくい傾向があります。

気づいたときには1人ぼっち、といった状況を避けるためにもプライベートでのコミュニケーションの時間を持つよう心がけてください。

パフォーマンスが低下する

通常の業務時間に加えほとんど毎日深夜まで残業する、休日は家に仕事を持ち帰って1日中仕事に明け暮れる、そんな長時間の労働をしている場合、本当に仕事は順調に進められているでしょうか。

長時間の労働は生産性や効率性を低下させるため、時間の許す限り働くよりも、ある程度の時間で切り上げて適度に休む方が集中力がアップします。

よく、1日15分程度の昼寝をすると良いといいますが、これはまさに午後のパフォーマンス低下対策といえるでしょう。

仕事を効率よく人よりも完璧に進めたいなら、昼寝とまではいかなくとも適度な休憩を取り、メリハリあるやり方を構築する必要があります。

適度な休憩を取ることがパフォーマンス低下を防ぎ、仕事の生産性や効率性を高める鍵となることは覚えておいてください。

仕事中毒になっていると感じた時の対処法

仕事中毒になっていると感じた時の対処法

自分が今、仕事中毒になっていると感じるなら、早めに働き方を変えなければなりません。

心身への影響がまだ自覚のない状態だったとしても、悪化する前に善処していくことが必要です。

ここでは、仕事中毒担っていると思ったときにやるべき対処法を紹介していくので、今日からでもすぐに実践していきましょう。

家に仕事を持ち帰らない

自分が仕事中毒になっていると感じる場合、多くは家に仕事を持ち帰ってプライベートを犠牲にして作業しています。

業種や職種、繁忙期など会社や仕事の状況により仕事を持ち帰ることはあると思いますが、まずは仕事を家に持ち帰らないことを意識しましょう。

家でいつでも仕事ができる環境にある場合、業務時間内に終わらない仕事を持ち帰ってやろうと思うことはあります。

しかし、家というパーソナルスペースでは、誰もあなたを止めることはありません。

気づいたら没頭して何時間も休憩を取らずに作業していた、と言う場合も想定の範囲内です。

また、家では仕事が目に入れば今のうちに片付けてしまおうと思う人もいることでしょう。

長時間、没頭して仕事をしてしまう方、仕事が目につくと仕事をしてしまう方は家に仕事を持ち帰らないよう徹底することが大切です。

可能なら家にパソコンを置かないなど、仕事ができない時間や環境を作り、強制的に仕事から離れるようにしてください。

家での時間を仕事に充てないために、ジムや趣味の時間を作るのも良いでしょう。

このように家で仕事ができない環境を作ることで、休憩を取ることはもちろんプライベートタイムの充実も図れるようになります。

趣味を持つ

仕事をする人の中には、趣味が講じて仕事になっている人がいます。

ですが、この趣味が仕事になっていることが仕事中毒の要因になっているケースもあるのです。

この場合は、別の趣味を作り心から楽しむ時間とすることがおすすめです。

仕事以外に趣味がない場合は、新たな趣味となり得ることを始めてみましょう。

例えば、スポーツなどの体を動かすものから、旅行や温泉・サウナなど外に出るもの、園芸や絵を描く、英会話など外国語を学ぶなどが挙げられます。

いくつか自分にできそうなものを試してみると自分に合う新たな趣味が見つかるでしょう。

また、学生時代に習っていたものや、部活動でやっていたことにもう1度チャレンジするのもおすすめです。

いろいろな事に触れていくうちに同じ趣味を持つ人と関わる機会が増えて、仕事以外のつながりや楽しみが見つかる可能性も期待できます。

周囲に相談する

仕事中毒の原因が抱えている仕事が多い場合は、同僚や上司など周囲の人に相談して抱えるタスクを調節することが有効です。

相談することで自分が対応可能な仕事量を把握でき、適切な仕事量に変更してもらえる可能性はあるでしょう。

また、仕事内容が合わないために時間がかかるなら、他部署への異動を希望してみてください。

異動は希望したからといって必ずしも実現するとは限りませんが、誰にでも得意不得意はあるので我慢せずに声にすることが重要です。

社内で誰にも相談できないときは家族や友人、パートナーに相談することも1つの方法です。

環境を変える

仕事中毒となる環境に身を置いていると、なかなか抜け出すことはできません。

早く仕事中毒から抜け出すためには、部署異動により働く環境を変えることをおすすめします。

上司に伝えても対応がないときは、上司よりも上層部に相談してみましょう。

部署異動がどうしても厳しい場合は転職を検討するのも良い方法です。

転職により適切な仕事量で働けるようになれば、気持ちにゆとりができてメリハリをつけた仕事ができるようになる可能性が高まります。

仕事中毒になっているのは今の会社が原因かも。そんな時は転職も考えよう。

仕事中毒になっているのは今の会社が原因かも。そんな時は転職も考えよう。

今の会社では仕事中毒に陥る一方で、自分の努力だけではなかなか解消できない場合は、転職を視野に入れて考えることをおすすめします。

転職により、仕事中毒になる環境が改善できれば、心身への負担も軽減することができるでしょう。

仕事に没頭しなければならない環境が改善されれば、ワークライフバランスも取りやすくなります。

何より、自分に合った仕事量で働けるようになれば、休日の楽しみ方も変わってくるでしょう。

転職に向けて動き出すなら転職エージェントの利用がおすすめ

仕事中毒から抜け出すために転職するなら、転職のプロである転職エージェントの利用をおすすめします。

仕事中毒の状態では1人で転職活動を進めることすら困難なことや、プロに相談する方が現状整理やキャリアプランも立てやすくなるからです。

転職エージェントは、あなたの希望に合う企業を紹介してくれるだけでなく、採用選考に必要な対策や各種サポートも行ってくれます。

自分の強みや得意分野を活かせる仕事、中長期的に見て自分が働き続けられる会社に入りたい場合も、エージェントが客観的に判断してくれます。

ただ、いくら仕事ばかりの生活を脱出したいと思っても、後先考えずに転職するのは危険です。

そのため、多くの求職者の転職を支え、サポートしてきたプロに相談して、あなたの価値観や特性を理解した上でサポートの依頼をしましょう。

エージェントに相談しながら転職活動をすれば、転職先企業とのマッチ度が上がることはもちろん、内定後に企業側に言いにくい入社後の給与や待遇、入社日のスケジュールなど細かい交渉も引き受けてくれます。

転職エージェントは無料で利用できるほか、仕事中毒から抜け出すために頼れる味方であるといえるでしょう。

ワークライフバランスを取るためにも、この機会に転職エージェントに登録・相談してみることをおすすめします。