リクルートエージェントに登録をすることでさまざまなサービスを利用できます。
中には、企業から直接、こちらに応募をしてみないかと持ちかけられ、さらには書類選考不要で面接が確定していることがあります。
それを「面接確約」と言いますが、こちらはすでに内定が決まっているということなのかについて解説します。
リクルートエージェントの面接確約とは？
登録をし、キャリアコンサルタントのカウンセリングを受けて履歴書と職務経歴書を作り、応募案件を紹介してもらうのがリクルートエージェントです。
しかし、リクルートエージェントにはこちらから企業に働きかけるだけでなく、企業からこちらに働きかけてくる企業スカウトというものがあります。
この企業スカウトを受けることで、「応募歓迎」と「面接確約」の2種類のうちのどれかの優遇を受けて、スカウトされた企業に応募することが可能です。
応募歓迎
書類選考を通過する確率が、通常の応募よりも高くなるのが「応募歓迎」になります。
書類選考を通過する確率が約3倍になるのが企業スカウトだと覚えておきましょう。
あくまで書類選考を通過する確率が上がるということなので、内定が決まるわけではないことに注意が必要です。
面接確約
そして、企業からのアプローチが応募歓迎よりも強いのが「面接確約」です。
書類選考を受けることなく面接に進むことができるので、非常に強い優遇措置です。
かといって面接を通ることが決まっているわけではありません。
面接確約のメリット3つ
それでは、次に企業スカウトにおける「面接確約」が持ついくつかのメリットを紹介します。
書類選考なしで面接に進める
面接確約は書類選考を受けることがありません。
すぐに面接に進めるということは、書類選考を待つストレスがないということです。
キャリアシートを見ているため、すでに良い印象を持たれている
「面接確約」とはキャリアシートを見て「この人なら〇〇に合う、〇〇が求めている人材だ」と判断して、スカウトメールを送っているということです。
つまり、キャリアシートを経由して、企業スカウトにて「面接確約」の優遇を受けさせても良いくらいのプラスの印象を、企業側が持っているということです。
就職には印象が大切であるため、企業との面接において、良い印象を与えるというのは非常に重要なことです。
キャリアシートを見ているため、面接で話が弾みやすい
面接確約の企業スカウトを送った企業は、すでにキャリアシートをよく読んでいるということになります。
そのため、面接にて応募をしてきた方への質問や話すことについてもすでにある程度を決めているということが想定されます。
話が弾むということは、その企業と相性が良い証拠と判断されるケースは十分にありえます。
面接確約のデメリット3つ
企業スカウトにて「面接確約」をもらうという場合、デメリットも確かにあります。
「面接確約」だからといって、必要以上に浮かれたりしないように、事前にデメリットを把握しておきましょう。
ブラック企業の可能性がある
必ずそうだというわけではありませんが、書類選考を通さずに、直接、面接を受けさせるというのは、応募者にかなりの評価を与えているか、よっぽどの人手不足かということです。
人気があって、応募者の多い企業は、向こうからオファーをしていなくても求めている人材とマッチングする可能性が高いです。
求めている人材がどのようなものなのかにもよりますが、欲しい人材が来ないということは、それだけ能力のある人材に避けられている案件であるリスクがあります
ただし、これはあくまでそういう可能性があるという程度のものです。
採用活動を積極的に行っている優良企業の可能性も当然あります。
不採用になる可能性はある
キャリアシートを見た企業が「この人に面接を受けて欲しい」と思って企業スカウトをしたのが「面接確約」です。
しかし、あくまで書類選考を飛ばして面接を受けられるというだけのものなので、「面接確約＝内定」ということではありません。
「面接確約ならと応募したのに内定を取れなかった」という結果になることは十分にありえます。
必ず内定を取れるわけではないのが「面接確約」と理解し、徹底的に面接を通って内定が決まるための準備をしましょう。
必要以上に落ち込んでしまう
「面接確約」だから内定が決まったわけではないというのを、頭では理解していても実際に落ちてしまうと、落ち込んでしまうことが十分に考えられます。
リクルートエージェントに登録した情報のみを見て、書類選考が不要だと判断したのに、実際に面接を受けて落ちると「自分自身が悪い」と考えてしまうリスクがあります。
面接に落ちるというのは誰でも経験することなので、重く捉えすぎずにどうして落ちたのかを理解することが大切です。
それを理解し、あくまでこの企業とは縁がなかったのだと気持ちを切り替える必要があります。
「面接確約」への対策
企業スカウトの「面接確約」にデメリットがあるというのはすでに紹介しました。
次は、「面接確約」への不安を解消する対策も見てみましょう。
スカウトに一喜一憂しない
企業スカウトの「面接確約」を受け取ったからと言っても、その時点で内定が決まったわけではないことに注意が必要です。
あくまで企業から応募してみないかという誘いを受けただけですので、どうなるかは誰にもわからないということです。
原則として、企業スカウトに応じなかったところで、一切問題はありません。
スカウトに応じなかったからと企業やリクルートエージェントからの評価が下がるわけでもありません。
その程度のものなのだと認識したうえで、企業スカウトの「面接確約」にどう応じるかを考えましょう。
スカウトに応じる前は必ず企業研究を
「面接確約」に応じると決めた以上は、狙いは面接一本になります。
そのため、応募をする企業がどのようなものなのかを忘れずに研究しましょう。
企業に関する情報は、リクルートエージェントが必ず持っています。
担当者に応募先の企業について質問をしてみましょう。
面接確約のスカウトでは担当に理由を聞いてみる
「面接確約」というのは企業スカウトの中でも最も高い評価を意味するスカウトです。
企業スカウトというのはあくまで応募してみて欲しいというものですが、「応募歓迎」ではなく「面接確約」のスカウトというのは、それだけ期待されているということです。
企業スカウトの面接を乗り越えるには、企業やリクルートエージェントが自分のどこを見込んだのかというのをしっかりと把握しておく必要があります。
スカウトメールを送ってきた担当者に直接電話をし、自分がどうして「面接確約」になったのかを尋ねてみましょう。
担当者は「この企業で成功して欲しい」ということからスカウトメールを送っているものなので、「面接確約」の理由を答えてくれる可能性は十分にあります。
その理由を聞くことで、面接に役立てることも可能です。
さらに、「企業スカウトで書類選考もしないなんて、この企業は人気がない企業なのか」と不安になってしまう方もいることでしょう。
実際にはそんなことはありませんが、直接理由を聞くことで警戒心を和らげることもできます。
落ちてもポジティブに捉える
「面接確約」は応募優遇において、企業から高い評価を得たことを意味します。
つまり「自分のキャリアシートはそれだけ優れているのだ」ということです。
面接確約を得て面接を受け、結果として落ちたとしてもそれをマイナスに捉えることはありません。
あくまでその企業と自分が、その時点では合わなかったのだということであり、企業スカウトによって企業を通した就活の経験が積めたのだと解釈しましょう。
希望条件に変更があったらこまめに再設定をする
せっかく「面接確約」を受け取っても、その時点での希望する条件に合致しないということがあります。
現在の希望条件が、以前に設定した希望条件と変化しているのだという場合は、希望条件を変更しましょう。
そうすることで、自分の希望条件に合った「面接確約」のスカウトを受けられます。
見られたくない企業にはキャリアシートの非公開も
企業が閲覧するキャリアシートは匿名ですので、見られても個人特定されることはありません。
しかし、どうしても見られたくない企業がある場合や、この企業からの企業スカウトは必要ないという場合は、特定の企業に対して、キャリアシート非公開に設定できます。
面接確約オファーを多くもらう方法2つ
必ず内定を取れるというわけではないのが「面接確約」です。
場合によっては、ブラック企業からのオファーだということもありえます。
ブラック企業でなければ、基本的には「面接確約」はメリットのみなので、後は「面接確約」を少しでも受けられるようにする方法を解説します。
キャリアシートを充実させる
企業が閲覧して評価を下すのに活用するのがキャリアシートです。
キャリアシートを可能な限り充実させることで、「面接確約」を受ける確率が高まります。
キャリアプラン・希望条件を明確に提示
企業スカウトは担当者が「この企業を受けて欲しい」と思って送るものです。
つまり、送られた人物は、その企業と合うと考えられたということです。
そのため、自分に合うという企業スカウトを増やすには、自分がこれからどうしたいか、どういった職場で働きたいかの希望条件を詳細に提示するのが重要です。
「面接確約」は内定確約ではありませんが、スカウトを受け取るということはそれだけの縁はあるということです。
また、企業がそれだけの可能性を自分に見たのだということは、それだけ自分の市場価値が客観的に評価されたのだということでもあります。
「面接確約」のスカウトはもらっても損がないので、期待しすぎない上でどんどん受けられるようにしておきましょう。
