大学生は就活で失敗しても挽回できる。新卒の会社が社会人生活の全てではない(トップ画像)

大学生は、新卒として就職活動に挑みます。しかし、大学生でいる期間には限りがあるため、その期間内に内定をもらえなければ就活失敗となります。では、大学生が就活失敗すると、この先ずっと就職できないのでしょうか?

そもそも、就職失敗の定義はどのようなものなのでしょう。

そこで今回は、大学生の就活失敗について解説します。

どうなれば就活失敗と考えるのかという定義に加えて、失敗しやすい大学生の特徴失敗した場合の対策についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

大学生の就活失敗とは?

大学生の就活失敗とは?

 

まずは、大学生の就活失敗の定義について解説します。

そもそも、就活失敗とは何社不採用が続いたら失敗というわけではありません。

例えば、就職氷河期と呼ばれた時代の大学生は10~30社の採用試験を受けて不採用になっている方がいます(*)

もちろん、何十社も不採用が続いても、最終的に1社の内定が出れば就活は成功になります。仮に200社不採用になっても、それだけで就活失敗とは言えないのです。

つまり、諦めなければ何社落ちても就職失敗とはなりません。

何社落ちたら就職失敗と考えるより、大学卒業までに内定をもらえなければ就職失敗と考える方が一般的でしょう。

しかし、近年は大学卒業後も第二新卒として就活できるため、大学卒業後も就活を続けていれば、やはり就活失敗とは考えられないと言えます。

結局のところ、あなたが諦めさえしなければ就活失敗とはならないのです。

また、大学生は新卒として正社員にならなければ人生終わりというわけではありません。新卒としての就活に失敗しても複数の進路が存在します。

次の項目では、就活失敗で大学卒業を迎えた時の進路について解説します。

*参考:マイナビニュース「就職氷河期世代に聞く、就活の苦労 – 「30社落ちた」「凄まじい虚無感」」

大学生が就活を失敗した場合の進路

大学生が就活失敗した場合の進路?

続いては、正社員として就職する以外の進路についてご紹介します。

留年して1年間新卒として就活する

1つ目は留年して1年間新卒として就活するという進路です。

日本では、求人の多くが新卒採用のものとなっています。実際、多くの企業が中途採用より新卒採用活動の方を積極的に実施しています。

「株式会社学情」が実施した中途採用比率の公表義務化に関するアンケート調査によると、59.8%の企業で新卒採用の方が多いという結果でした。

そのため、大学生からしてみても新卒という看板がなくなると就活が不利になると考える方が多いでしょう。

そこで、新卒という看板を捨てないために大学を留年して、さらに1年間就活に臨むという選択肢があります。

これなら新卒として採用活動に挑めるので、内定をもらえる可能性が高くなるでしょう。

ただし、履歴書を見ればあなたが大学を留年している事実は企業側に分かります。「なぜ留年したのか?」という点については、ネガティブな印象にならないような理由を考えてください。

大学を卒業して第二新卒として就活する

2つ目は大学を卒業して第二新卒として就活するという進路です。

一昔前までは、大学を卒業すると中途採用者という位置づけになっていました。

しかし近年は、たまたま就職氷河期と重なって就職できなかっただけの学生を、中途採用とするのは不公正だという考えが出てくるようになり、大学卒業も第二新卒という位置づけで就活できるようになったのです。

具体的には、大学を卒業して3年以内は第二新卒扱いになります。大体25~26歳くらいの年齢まで第二新卒です。

そして近年、多くの企業が新卒採用だけでなく第二新卒の採用活動を積極的に行うようになりました。

「マイナビ転職」が2016年に実施した今後一年間の第二新卒の採用見通しに関するアンケート調査によると、多くの企業が第二新卒の採用活動を積極的に実施していると判明しています。

【今後一年間の第二新卒の採用見通し】

  • 本年より積極的:18.1%
  • 本年も変わらず積極的:44.1%
  • 本年と変わらず消極的:12.8%
  • 本年よりも消極的:6.4%
  • 今後1年間に第二新卒の採用はしない:18.6%

積極的に第二新卒の採用活動を進めると回答した企業の割合は62.2%にも上っています。

そのため、大学在学中に内定がもらえなくても、第二新卒として就活を続ければ十分に成功する可能性はあるわけです。

アルバイト・派遣・契約社員などの非正規雇用として働く

3つ目はアルバイト・派遣・契約社員などの非正規雇用として働くという進路です。

大学卒業後にすぐ正社員になる必要はありません。アルバイトや派遣社員など、正社員よりも採用してもらいやすい非正規雇用として色々な仕事を経験してみても良いでしょう。

また、非正規雇用として働きながら、第二新卒として就活を続けるのも可能です。

もちろん、アルバイトや契約社員として働いている企業に正社員登用してもらう方法もあります。

ちなみに、近年は国が第二新卒や中途採用の活動を積極的に実施するよう企業に促しています(*)

このように大学在学中に就活失敗したとしても、非正規雇用として働きながら生計を立てることは可能なうえに、その状態でも正社員を目指すのは十分にできるというわけです。

*参考:厚生労働省「正規雇用労働者の中途採用比率の公表」

就活を失敗しやすい大学生の5つの特徴

就活を失敗しやすい学生の5つの特徴

続いては、就活失敗という事態に陥りやすい大学生の特徴について解説します。

自己分析が不十分だった

1つ目に紹介する就活失敗しやすい方の特徴は、自己分析が不十分だった大学生です。

就活は、企業との企業と学生のお見合いのようなものと言われています。そのため、企業にあなたがどのような人物で、どのような仕事ができるのか分かってもらう必要があります。

しかし、意外に人間は自分の性格などを把握していないものです。企業に自分の性格などを知ってもらうには、徹底した自己分析が必要となってきます。

具体的には以下のような自己分析をする必要があります。

  • 適性検査:質問に回答して性格・人間性・考え方などを分析する
  • 自分史:自分の人生で何をしてきたのか書き出して分析する
  • 家族・友人への調査:第三者から見たあなたの性格などを教えてもらう

これらの方法を徹底していない学生は、就活失敗に陥る可能性があります。

自分に合わない企業ばかり選んでいた

2つ目に紹介する就活失敗しやすい方の特徴は、自分に合わない企業ばかり選んでいた大学生です。

これは、1つ目の自己分析を徹底していないという原因から派生するもので、自分がどのような性格か分からないために、自分の性格や能力に合っていない企業ばかり選んでしまいます。

また、自分がやりたいと思っている仕事がイコール自分に合っている仕事ではないのに、その事実を理解していない大学生が、自分の好きな仕事ばかり選び失敗するケースがあります。

自分がやりたい仕事とできる仕事は別だと理解したうえで、本当にできる仕事を探さなければなりません。

本当は就職したくなかった

3つ目に紹介する就活失敗しやすい方の特徴は、本当は就職したくなかった大学生です。

大学生の就活は、あなたの意思でスタートするものではありません。時間が経過して学年が上がれば、どんなに嫌でも就活を始めなければなりません。

もちろん、就活する義務や法律で定められたものではないものの、日本では大学3年生・4年生になれば、みんな就活して卒業後には新入社員として働くのは一般的です。

就活しないと言えば、周囲から「なんで就活しないの?」「就職くらいしなさい」と言われてしまうでしょう。

義務ではないとは言いながらも、ほとんど義務のようになっているのが事実です。

そのため、大学生の中には「本当は就職したくない」と思っている方がいるでしょう。自分自身ではっきり認識できている方もいれば、無意識で嫌だと感じている方もいるはずです。

そして、就職したくないと思っていると自己分析や企業研究などもやらないでしょう。その結果、就活失敗という事態に陥るのです。

本当にやりたい仕事やできる仕事が分かっていなかった

4つ目に紹介する就活失敗しやすい方の特徴は、本当にやりたい仕事やできる仕事が分かっていなかった大学生です。

そもそも、やりたい仕事が分かっていなければ、就職したくないと考えるでしょう。そして、嫌々就活していた結果、就活失敗という事態に陥るのです。

就活する際は、まず自分が本当にやりたい仕事が何なのか明確にしてください。また、できる仕事が何なのか知ることも大切です。

できる仕事なら最初は好きではなかったとしても、次第に楽しさが分かるようになってくるでしょう。反対に、自分がやりたいと思っている仕事でも、いざ始めてみてできないと次第にやる気がなくなるはずです。

就活する際は、あなたができる仕事が何なのか明確にしてください。

いつか受かるだろうと甘く考えていた

5つ目に紹介する就活失敗しやすい方の特徴は、いつか受かるだろうと甘く考えていた大学生です。

先でもお伝えした通り、就活は企業と学生のお見合いなので、真剣に取り組まなければ成功しません。

しかし、当たり前のように就活する時期が来て、大学生が一斉に就活していると、「その流れで自然に内定がもらえて、卒業後には新入社員として働いているだろう」と漠然と感じてしまいます。

実際、「努力せず何となく就活していれば良い」と思っている学生は意外に多いものです。

確かに、学生が売り手市場ならそれでも受かる可能性はあります。

ところが、就職氷河期のような大変な時期だと、本気の学生以外は内定がもらえません。

結局、「どうせ受かるだろう」といった甘い考えを持つ大学生は、内定がもらえず就活失敗に終わるのです。

世の中的には、大学に行ってそのまま就活して入社するという流れが当たり前でも、努力なしでは成功しないという事実を理解しておかなければなりません。

新卒の進路が決して全てではない

新卒の進路が決して全てではない

大学生の方は、新卒で内定がもらえなくても、決して人生が終わりというわけではないと理解しておきましょう。

また、新卒で就職した人でも3年以内に辞める人が多いのも事実です。

厚生労働省が発表している「学歴別就職後3年以内離職率の推移」を見てみると、大卒の3年以内の離職率は以下のようになっています。

  • 平成25年:31.9%
  • 平成26年:32.2%
  • 平成27年:31.8%
  • 平成28年:32.0%
  • 平成29年:32.8%

せっかく内定をもらっても、3年以内に辞める方が3割以上もいるので、新卒で就活に失敗してもあまり気にする必要はありません。

加えて本記事で解説した通り、大学在学中に内定がもらえなくても、その後の進路は複数存在します。

 留年してもう1年就活を続ける
 卒業して既卒(第二新卒)で就活する
 アルバイト・派遣・契約社員などの非正規雇用で働く

近年は、新卒で就職するのが当たり前ではなくなりつつあります。企業も第二新卒や中途採用を積極的に実施しているので、大学生の方は就活に失敗しても気に病んだりせず、前向きに自分の人生を歩んで行ってください。