やむを得ない形で、大学を中退しなくてはいけないという人もいます。
大学中退した場合、新卒採用とは違う形で就職活動を行っていく必要があります。
そこで、今回は大学中退した場合の就職活動について紹介していきます。
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大学中退する人の割合や理由
せっかく入学した大学ですが、中退してしまう人もそれなりにいます。
まずは、その割合や理由について紹介していきましょう。
中退の割合
文部科学省の「学生の中途退学や休学等の状況」によると、
国公立の大学、私立大学、短期大学、高等専門学校の大学中退者は79,311人もいるとなっています。
これは、全学生数2,911,573人に対し、2.65%に上ります。
およそ38人に1人は卒業することができずに中途退学することになります。
大学中退の理由
中退の理由は、経済的な理由であったり、学校生活の問題であったりと様々です。
中退理由の割合は以下の通りとなっています。
- 経済的理由・・・20.4%
- 転学・・・15.4%
- 学業不振・・・14.5%
- 就職・・・13.4%
- 病気・けが・死亡・・・5.8%
- 学校生活不適応・・・4.4%
- 海外留学・・・0.7%
- その他・・・25.3%
転学や海外留学といった場合を除き、多くの人は中退した場合に働く必要があり、就職活動を行っていく必要があります。
特に、経済的な理由である場合、すぐにでも就職先を見つける必要がでてくるでしょう。
大学中退時の就職活動
次に、大学中退時の就職活動のやり方について紹介します。
新卒採用枠は使うことができない
大学を中退した場合、最終学歴は高校卒業となるわけですが、高卒の新卒枠を使って就職活動を行うことはできません。
既卒者として、中途採用で転職活動を行っていくことになります。
ただ、中途採用の場合、既に社会人を経験したことがある人達と同じ立場で転職活動を行う必要がありますから、難易度は高くなるのが現実です。
求人の探し方
既卒が就職活動を行う場合、求人を探すにはハローワーク、もしくは転職サイトを使うことになります。
就職サイトはあくまで新卒者をを対象としていますから、使うことはできません。
今はハタラクティブなど既卒者を対象としたサイトもでてきており、調べやすくはなっています。こちらのサイトではコンサルタントに転職サポートをしてもらうことも可能です。
中退者には中退者の就職活動のやり方がある
中退者は、新卒者と同じ枠で就職することはできず、転職する人と同じ採用枠で受けることが多くなります。
だからといって、社会人経験はありません。
そんな中で、就職しなくてはなりませんから、就職活動には工夫が必要となります。
履歴書、筆記試験、面接をどのようにクリアしていくのか、一度転職エージェントなどに相談してみることをお勧めします。
就職活動の際の注意点
では次に、就職活動時の注意点を紹介していきます。
安易に派遣社員、契約社員を選ばない
たたでさえ、正社員になることは難しい中で、中退してしまうと、余計厳しくなります。
その為、派遣社員や契約社員になる人も少なくありません。
ただ、そのまま派遣社員や契約社員として年齢が高くなっていくと、よりいっそう正社員になることができなくなります。
もし最初は派遣社員や契約社員を選んだとしても、転職活動を行い、正社員を目指していかなくてはなりません。
20代のうちに決めてしまうことが大切です。
20代であれば、諦めなければ正社員になることも十分に可能です。
自分のキャリアについて考えてみる
やむを得ず中退したこと人の中で、コンプレックスを感じてしまったり、なんとか大卒の肩書がほしいと感じる人も多いでしょう。
大学卒業の肩書は、中退したからといって二度と手に入れることができないことはありません。
働きながらでもできる通信大学もあります。
いずれはそういう道を考えてみましょう。
ただ、まずは就職し、生活を安定させることを第一に考えましょう。
理想を追いすぎない
20代なら正社員になることはできる。
とは言っても、高望みしていては就職するハードルがずっと高くなります。
まずは自分の立ち位置を理解し、一度働いてみるということを大事にしてください。
もし、もっと上を目指したいなら、就職してから学歴を手に入れ、転職すればいいのです。
中退の理由は必ず聞かれる
大学を中退した場合、その理由は必ず聞かれますから、必ず準備しておきましょう。
その理由は、正直に答える必要はありません。
大学時代に遊びすぎて単位がとれず、中退したなんてことを言ったらマイナスイメージです。
あまりマイナスの印象を受けない理由を考えておく必要があります。
事実を受け止め、動き出すことが大事
中退してしまうと、その事実に落ち込むだけで、なかなか次のステップに動き出せない人もいます。
しかし、起きてしまったことは仕方ありません。
その事実は受け止めるしかないのです。
そして、出来るだけ早く、次に向けて動き出しましょう。
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
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