いざ転職しようと思っても、その為にはまず転職活動を成功させることが必要。
ただこの転職活動は思った通りに進んでくれるとは限りません。
仕事選びや書類作成など応募前の段階でつまづいたり、いざ応募しても不採用が続いてしまったりと想像しているより苦労する人が多いでしょう。
そしてその苦労があまりにも続いてしまうと、体力的にも精神的にも疲れてしまい、転職すること自体を諦めてしまう人もいます。
しかし諦めてしまえばそれこそ転職できる可能性はゼロとなり、ずっと嫌々今の仕事を続けていくことになりますからできる限り避けなければいけません。
関連:転職先が決まらないまま、転職活動が長期化した時に行うべき対処法
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目次
転職活動はすんなりうまくいくとは限らない
あなたが転職活動をスタートする前、どれくらいで内定を貰えることを想像していたでしょうか。
理想を言えば、2ヶ月で5社程度受けて1社から内定を貰うことができればいい。だめでも3ヶ月で10社程度受けて1社から内定を貰いたい。
そんなことを考えていたかもしれません。
しかし実際はそんなに甘くありません。
確かに2、3社しか受けず内定を貰うことができる人もいますが、約半数は10社以上、中には30社以上受けてようやく内定を貰うことができたという人もいます。
転職サイトdodaによると「平均応募社数」は15.7社。内訳は以下の通りになっています。
- 1~5社:37.5%
- 6~10社:17.7%
- 11~15社:12.2%
- 16~20社:8.3%
- 21~25社:6.2%
- 26~30社:4.2%
- 31社以上:14.0%
10社以上に応募している人は47.9%、31社以上という人も14%もいるのです。
しかもこの調査はdodaのエージェントサービスを利用して内定を貰った人を対象にして行われたもの。
エージェントサービスではある程度マッチングしていて初めて求人を紹介して貰うことができる為、転職サイトなどで自ら求人を探している場合よりも内定率は高くなるもの。
ただそれでもこれだけ多くの会社を応募してようやく内定を貰うことができるのです。
転職活動がすんなりうまくいかない。これは決して珍しいことではないということです。
転職はなかなかうまくいかずに長期化するほど疲れてしまう
ただそうはいっても、2ヶ月を予定していたものが3ヶ月、4ヶ月と長引いてしまったり、10社程度応募すれば決まるだろうと思っていたのが15社、20社と応募しても不採用ばかり、最終面接にすら進めないとなれば、気楽になんていれません。
転職活動は体力的にも精神的にも決して楽なものではありませんからなかなかうまくいかず、長期化してしまえばしまうほどやっぱり疲れたと感じるようになってくるもの。
おそらく以下の理由から転職活動がしんどく感じている人は少なくないはずです。
早く決めたいのに決まらないもどかしさ
転職することを決心し転職活動をスタートさせたからにはそれ相応の理由があるはず。
特に現職への不満が大きいことが理由となっている人が多いでしょう。
そういった人にとって、いつまでも現職を続けることはとにかく苦痛。できるだけ転職先を見つけ、できるだけ早く辞めたい、そう考えるのは当然のことです。
にも関わらず中々決まらない、決まらないから辞めることができないという状態が続くと、もどかしく感じるにも仕方ないこと。
そしてそれが精神的な苦痛に繋がってしまいます。
この先も転職先が決まらないのではないかという不安
おそらく転職活動がうまくいかない人の多くが感じるのが、この先転職活動を続けていても希望にあう会社から内定を貰うことができないのではないかという不安。
10社受けてダメでも20社受ければ受かるかもしれない。
そんな風に前向きに考えることができれば良いのですが、そうもいきませんよね。
10社受けてだめなら20社受けてもだめではないか。20社受けてだめなら30社、40社受けてもだめではないか。
そんなネガティブなことをつい考えてしまい、不安になり、憂鬱な気分のまま過ごすことで精神的に疲れてしまっている人も多いと思います。
プライベートの時間を削ることによる疲労
仕事を続けながら在職中に転職活動を行っている人は体力的にもかなりきついのが現実。
自己分析、応募する会社選び、その会社に関する情報収集、履歴書や職歴書などの書類作成、面接対策。
転職活動でやらなければいけないことはたくさんあります。
これらのことを仕事が終わってから、もしくは休日に行わなくてはならないので当然プライベートの時間は削られてしまいます。
ですから長期化すればするほどに疲れるのは当たり前のこと。
好きなことをして精神的にリフレッシュする時間をとれなくなったり、睡眠時間等を削って体力的な疲労を解消することもできなくなってしまっている人もいますから。
転職がうまくいかず疲れた人がやるべきこと、やってはいけないこと
ではもし転職活動が思ったようにいかず、疲れたと感じた人はどうすれば良いのでしょうか。
気合を入れてがむしゃらに続けてみるというのももちろん一つの手段。
ただ少しでも今の状況を改善する為、そして転職を成功させる為に何かしらを変えてみることは必要かもしれません。
転職がうまくいかず疲れた時にやるべきこと
転職がうまくいかず疲れた時、まずは以下のことを試してみてください。
一度転職活動から離れてみる
まずは一度転職活動自体から離れてみましょう。
1週間間でもいい、1ヶ月でもいい。精神的、体力的に一度リフレッシュさせた上でまた一から再スタートさせるんです。
さっさと転職先を決めたい、今の仕事を辞めたい。その気持ちはわかります。だからこそついがむしゃらに1日も休まず転職活動をおおなってしまう気持ちもわかります。
ただそれはさらなる疲労の蓄積とともに焦りを生み、転職が間違った方向に進んでいってしまう原因になります。
転職活動に期限はありません。多少休んで応募を締め切る企業があったって、また違う会社の求人が開始されます。
だからこそ一度休んでみてください。
転職活動での負担を減らす工夫を考えてみる
あなたはどのように転職活動を行っているでしょうか。
実は転職活動はやり方次第で自分にかかる負担をかなり減らすことができます。
まず一つ目がdodaといった転職エージェントの活用。
マッチした求人の紹介による内定率の向上、履歴書の添削や面接の対策、面接日の調整などを行ってくれるので転職活動の負担がかなり減ります。
またリクナビNEXTならリクルートエージェントとも連携をとりながら利用することも可能です。
転職活動にあてる時間を制限する
転職活動を始めると、ついそればかりを行ってしまっている人も多いと思います。
気が付いたら求人検索を行っていたり、転職ノウハウを読んでみたり。
ただ実際のところ、それはどれくらい意味があったでしょうか。だらだら見ているだけであまり意味のないことに時間を割いてしまっていることも多いのではないでしょうか。
実際のところ、集中して行えば転職活動に毎日のように時間をかける必要なんてありません。
転職サイトの求人が更新されるのは週2回、すぐに締め切るわけではないのでチェックは週1回で十分。
履歴書等は最初こそ時間がかかるものの一度パソコンで作ってしまえば流用可。自己PR等は100%の出来ではなくても添削してもらえます。
ですから毎日のように転職活動に時間を充てるのではなく、週3回、1日1時間というように時間を決め、それ以外の時間は転職活動以外の自分がリフレッシュできるようなことを行うようにしましょう。
なぜうまくいかないか自分なりの答えを考えてみる
うまくいかない時はこのままずっとうまく行かないのではないのかと不安になるのは仕方がないこと。
ただそんな時、うまくいかなかった原因をある程度知ることができれば、次に向けた光が見えるので不安は解消されるもの。
だからこそ大切なのはなぜうまくいかなかったのか自分なりの答えを考えてみることが大切。
経験、実績が不足していた。不足していたわけではないがアピールできていなかった。
話し方がまずかった。志望動機があいまいだった。
何かしらの理由を考えてみてください。
転職エージェントを利用しているならなぜ不採用だったのかフィードバックして貰うのもいいでしょう。
転職エージェントが企業側に聞いてくれます。
生活のリズムを直す
もし転職活動のせいで生活のリズムがくるってしまっているならそれは直すようにしてください。
特に睡眠時間の確保は必須。
睡眠不足は体力的な疲労はもちろん精神的な疲労にも大きく影響します。
転職がうまくいかず疲れた時にやってはいけないこと
次に転職がうまくいかず疲れた時にやってはいけないことを紹介します。
転職すること自体を簡単に諦めてしまう
転職活動を始めたからと言って必ず転職しなくてはいけないということはないし、時には転職することはやめた方がいい時もあります。
しかし転職すること自体を辞めるのは、今の仕事を続けることに納得できた時。
単にうまくいかない、疲れたという理由で簡単に諦めてしまうのは避けるべき。
もしそんな風に諦めたとしても、結局いつまでも仕事を辞めたい、転職したいという気持ちは消えることなく、後悔することになってしまいます。
やるならとことんやる。辞めるのではなくうまくいく工夫をする。
実際転職を成功させた人の中には50社以上受けた上で成功させた人もいるのです。
本来の目的に合わない転職をしてしまう
今の仕事を早く辞めたい、早く転職先を見つけたいという思いが強い人がうまくいかなかった時に陥りがちなのが、本来の目的に合わない転職をしてしまうこと。
気が付けば前職より条件が悪い会社に転職してしまって後悔する人も少なくありません。
もちろん時には妥協も必要。
あまり高い理想を掲げても転職先は見つかりませんからね。
ただ何か条件を妥協する時は、自分の優先順位を考えた上で本当に受け入れることができるかどうかしっかり考えなくてはなりません。
報われる日はいつか来ると信じる
確かに転職活動は大変。思った通りには進んでくれませんし、体力的にも精神的にも疲れます。
しかし正しいやり方で続けていけばいつかは報われるはず。
その日まで、休みながらでもいいから続けることが大切です。
後数か月踏ん張って残り数十年の会社生活を良いものにするか、今諦めて残り数十年の会社生活を苦労し続けるか。
当然前者のほうがいいですよね。
おすすめ転職サイト
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
---|---|
どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
求人数は2万件以上、そのうち8割以上が非公開求人となっています。
年齢、地域を絞った割にはかなりの量だと言えるでしょう。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
---|---|
どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
---|---|
どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。