テレワーク・リモートワークは成果主義になりがちで、結果を出せない人はおのずと評価が下がる傾向にあります。

今回はテレワークで評価が上がる人・下がる人の特徴、さらに評価を上げるためにはどうすべきかについてご紹介していきます。

仕事がテレワーク、あるいはリモートワークの方はぜひ参考にしてみてください。

テレワーク・リモートワークとは?

2020年の東京オリンピックに向けて政府はテレワークを普及させようとしましたが、なかなか思うように進んでいませんでした。

ところが新型コロナウイルスの影響により延期が決まり、皮肉ながらも感染拡大を防ぐためテレワークが一気に普及しました。

テレワークとリモートワークの違い

まず「テレワーク」と「リモートワーク」、この2つの言葉に違いはあるのでしょうか。

テレワークとは

「テレワーク(telework)」は日本語に訳すと「離れた場所で働く」という意味です。

1970年代にアメリカで誕生したと言われ、日本でも1980年代半ばから登場しています。

最近使われるようになった「リモートワーク」に比べると古い言葉で、総務省のホームページでは情報通信技術(ICT)を使って時間や場所を気にせず働くスタイルと定義しています。

また日本テレワーク協会では、働く場所によって自宅利用型テレワーク、モバイルワーク、施設利用型テレワークに分けられています。

リモートワークとは

「リモートワーク(remote work)」は日本語にすると「遠くで働く」という意味で、「テレワーク」とほぼ同義です。

しかしテレワークと違って明確な定義がされておらず、そのためにノマドワーカーなどの新しいビジネススタイルにも使用できるので、幅広い場面で聞く機会が増えるようになりました。

大きな「意味」の違いはない

テレワークとリモートワークは「離れている場所で仕事をする」という本来の意味での違いはありません。

しかし「テレワーク」は総務省や日本テレワーク協会で定義づけがされているのに対し、「リモートワーク」は現在のところ定義がされていない点で違いがあるといえます。

テレワークに適した評価制度とは?

人事評価制度の構築を支援をしている「あしたのチーム」が実施した「テレワークと人事評価に関する調査」によると、テレワークの評価制度には成果主義がもっとも適しているという結果が出ました。

調査内容

上記の調査では、以下の条件のうち、どちらかに当てはまる企業の従業員を対象にしています。

調査対象の条件

  • 条件1:従業員数5名以上の企業に勤めている一般社員で、直近1ヵ月以内に週1日以上テレワークをしている
  • 条件2:従業員数5名以上の企業に勤めている管理職で、直近1ヵ月以内に週1日以上テレワークをした部下がいる

その結果、77%が「成果(数値結果)をもとにした評価制度」がテレワークの評価制度に向いていると回答しました。

テレワークが成果主義になりがちなのは、勤務態度が見えない分、評価軸は今までよりも結果を出せるかどうかが鍵になるからです。

テレワークで評価が下がる人

テレワークでは成果をもとにした評価制度を望む人が多いですが、具体的な評価の基準はどうなるのでしょうか?

評価が下がる人の特徴について確認していきます。

特徴1. 集中できない人

自宅で仕事をしていると何かと気が散ってしまい、思うように集中力を維持できない人もいるはずです。

もし同じ時間で自分より複数のタスクをこなしている人がいたら、相対的にあなたの評価は落ちることになります。

特徴2. 返事が遅い人

テレワークはサボっていてもばれないことが多いので、相手も疑心暗鬼になりやすいもの。

だからこそ、連絡をしたときにすぐに返事が来ないと、相手は「真面目に仕事に取り組んでいないんじゃないか?」と疑うようになります。

また対面ならその場で聞けることも、テレワークだとメールやSNSでしか聞けないので、返事が遅いと生産性にも影響が出てしまい、相手のストレスも溜まりやすくなってしまいます。

その結果、返事が遅い人は評価されにくい傾向にあるのです。

特徴3. 数字を出せない人

そして誰の目にもわかりやすいのが、数字として結果を出せているかどうかです。

「これだけ数字を上げられた」「これだけ売り上げを伸ばせた」と絶対的な証拠を残せば、文句なしに評価の対象になります。

逆に裏でいくら努力をしていても、結果を出せなければ全く評価してもらえない恐れもあるので、出社していたときのような評価を得られなくなってしまう人も出てきます。

テレワークで評価が上がる人

今度は逆に、どんな人が評価を上げられるのでしょうか。こちらも確認していきましょう。

特徴1. 迅速にアウトプット・成果が出せる人

頼まれた資料をすぐにまとめたり、締め切りのある書類を余裕をもって提出したりできる人は評価が上がりやすいです。

またテレワークというハンデを補うために工夫して業務を進められたり、文面でも的確な指示や質問ができる人もデキる人だと思われるでしょう。

【アウトプットの例】企画書、レポート、プレゼン資料、マニュアルの作成、チャットツールの活用など

特徴2. 真面目に取り組んでいることを上司に伝えられる人

上記で述べたように、テレワークだと勤務している様子が見えない分、相手の不安要素が増えてしまいます。

だからこそ、上司にしっかり仕事をしていると伝えられる人、つまりアピールが上手い人は評価が上がりやすくなるのです。

もちろん突然「がんばっているので見てください!」と連絡するのは不自然なので、大事な場面での確認は怠らないようにしたり、日報で毎日の気づきや業務の進み具合を積極的書いたりしておくだけでも信用性はぐっと増します。

些細なところでも、「残せるもの」で自分の存在をアピールするのは有益にはたらくはずです。

普段からデキる人は、テレワークでもデキている

テレワークで評価を上げやすい人は、ハッキリ言ってしまうと仕事が早くて成果を上げられる人と自己アピールが上手い人です。

だからこそ、より上手くアピールするための工夫が必要になってきます。

テレワークで重要な2つのスキル

では、テレワークでそれほど評価されていないと感じている場合、具体的にどんなことをすればいいのでしょうか?

テレワークで大切になるスキル

評価を上げるためにも、まずテレワークで大切とされるスキルが何かを確認しましょう。

スキル1)自己管理スキル

会社では周りの目や上司がいるからこそ管理できていたことも、テレワークだと全て自らの意思で管理する必要があります。

特に自宅だと他のことに気が散って集中できず、ダラダラと作業をしてしまい不規則な生活にもなりがちです。

会社に出勤していたときと同じく規則正しい性活を維持するためには、しっかりと自己管理するスキルを身に着ける必要があります。

スキル2)コミュニケーションスキル

テレワークにより対面のコミュニケーションが減る一方で、ITを利用した間接的なコミュニケーションが増えています。

対面では当たり前に出来ていたこともやりづらくなるので、今までとは異なり、より積極的にコミュニケーションを取り意思疎通を図ることが必要です。

【スキル別】 評価を上げるための対策

自己管理スキルコミュニケーションスキルは評価をあげるために必要ですが、どうすれば身に付けられるのかを具体的にをご紹介していきます。

自己管理スキルを身に付けるには

まずは集中が続かない人の対策について、3つ挙げていきます。

対策1)強制力がないと集中できない場合

強制力がないと集中できない人の対策は、人の目がある場所に移動することです。

カフェやコワーキングスペースなど、他にも人がいる場所で作業することで改善できるかもしれません。

対策2)時間の拘束がないとダラけてしまう場合

自分のペースで働けるためにメリハリが付かずサボってしまうタイプの人は、時間を意識して行動するようにしてみましょう。

このタスクは30分、これは60分で、と時間に区切りをつけることを習慣化させると、改善に繋がる可能性があります。

対策3)スマホなどの誘惑に負けてしまう場合

対策としては、まず誘惑する物が無い仕事用のスペースを作るのがベストです。

生活感のあるものを排除し、仕事に必要な物しかないスペースにすれば集中力を取り戻せます。

また、自宅にそういった場所を作れない場合は、カフェやレンタルオフィスを利用する方法もあるので、一度近所のカフェに行って集中できるか試してみてください。

 

「集中できない」という悩みは、ある意味で学生時代の試験勉強と同じです。

でも仕事は勉強とは違い、責任が生じる上に生活もかかっています。なんとかして改善するためにも、それぞれの方法を試して自分に合ったやり方を見つけてください。

コミュニケーションスキルを身に付けるには

コミュニケーションスキルは対面でのほうが大事に思われがちですが、直接顔を合わせないテレワークだからこそ重要になってくる場面もあります。

テレワークでのコミュニケーションスキル不足には2つの対策があります。

対策1)メールやチャットはすぐに返信する

前述した通り、リアクションがないとサボっていると疑われる可能性が高いです。

そうなれば答えは簡単、メールやチャットが来たらすぐに返すことで真面目に取り組んでいることをアピールできます。

チャットの通知が受け取れるように設定したり、すぐ目につく場所にメール画面を設置しておくと良いでしょう。

対策2)Web会議に積極的に参加する

通常の会議であっても積極的な発言は大切ですが、WEB会議で発言しないと通常の会議以上に存在感が無くなります。そのため積極的に発言することはテレワークにおいてさらに重要になってくるのです。

それに自発的に意見を発することで、姿勢や能力の評価にもつながります。

ただ、気を付けなければならないのはミュート機能。消音にするのを忘れて悪態をついてしまったり誰かの悪口を呟いたりしていると、声が漏れてしまうリスクがあります。

せっかく積極的に参加しても悪印象を残してしまうので、しっかりチェックするようにしましょう。

今後の働き方はどうなる?

2021年1月現在、コロナ禍が収束する目途はいまだに立っていません。

状況が改善されたとしてもテレワークは今後も継続する可能性が高く、柔軟に対応する姿勢は決して無駄にならないものです。

テレワークはオフィスで直接顔を合わせて仕事をするのとは訳が違います。

今のうちに、テレワークに対応した働き方を身に付けていきましょう。

新たなコミュニケーションの時代

オリンピックに備えて広めようとしたテレワークは、皮肉なことに予定通り開催されなかったことで一気に普及を遂げました。

しかしテレワーク化が進んだことで成果主義の傾向が強まり、結果を出せない人は評価が下がる恐怖に怯えることにもなりました。

前述した通り、成果を上げられない人には、自己管理不足、コミュニケーション不足という2つの特徴があります。

逆を言えば、この2つを改善することで成果を上げられる希望があるのです。

惜しまず、怠らず、日々前を向きながら過ごしていきましょう。