転職すると出世できない。そんな風に考えて転職することを踏みとどまってしまう人がいまう。
従来から終身雇用制度が取り入れてきた日本企業ならではの考え方であり、今もなおその考え方が残っているように思われます。
ただ実態はどうなっているでしょうか。
そこで、今回は中途採用者の出世状況について紹介していきたいと思います。
考えられるパターンは三つ
まず、出世に関して考えられるパターンは三つです。
- 生え抜き社員、中途採用者に差がない
- 生え抜き社員を優遇する
- 生え抜き社員のみ
さすがに中途採用者を出世に関して優遇するような会社はありません。
企業への貢献度を考えた時、長く働いている生え抜き社員のほうが貢献度は高くなるわけですから、そちらを低く見ることはまずないと考えていいでしょう。
とは言っても、生え抜き社員ばかりを出世させるという企業も多くはないように感じます。
会社によって大きく異なる
基本的に企業は大人数をまとめることができる人、先頭にたち主導していける人を出世させ、会社として利益が最大になるようにしていくことがベストです。
そこに生え抜き社員と中途採用者の区別は本来必要のないものです。
しかしながら、それ以外の面も影響してしまうのが出世であり、確かに生え抜き社員が優遇されてしまう部分はあります。
出世に関して生え抜き社員を優遇するか、中途採用者であっても等しく見るかというのは会社によって大きく変わる部分です。
もし入社して出世したいと考えるならば中途採用者であっても出世が不利にならない会社に入るべきです。
ただ、役員は無理でも部長までなら中途採用者であっても不利にならなかったりするような会社もあるので、自分がどこまで行きたいかというのも重要にはなってきます。
大企業だと、特に部長級までならば中途採用者であっても関係なく出世できている会社が多数あります。というより、むしろそういった会社のほうが多いように感じます。
ここでとある大企業を例に挙げてみます。
その企業はまだまだ終身雇用制度、年功序列制度が根付いている会社であり、中途採用者は1割にも満たず、生え抜き社員の割合が非常に高くなっています。
しかし、とある部署で管理職の経歴を調べてみると、2割は中途採用者。特にその中でもさらに出世していくだろうと思われていた人が中途採用者でした。
中途採用者は、生え抜き社員に比べて非常に優秀であることが多々あります。何百倍もの転職を勝ち取ってきたわけですから。
結局その会社では、中途採用であっても本人の能力が高ければ十分に出世することができるということがわかりました。
出世できる会社を見極める為には
ではここで、中途採用者であっても出世する可能性があるかないかを見極める方法を紹介します。
もちろん、100%見抜けるわけではありませんが、参考にはなるでしょう。
役員の経歴
大企業であれば、現在の役員の経歴を調べることができる場合があります。
その場合、役員に中途採用者がいるかないかを調べるといいでしょう。もし中途採用者が役員になっているのであれば、少なくとも可能性がゼロではないことがわかります。
ただ、注意しなくてはならないのが子会社からの転職は参考にならないという点です。この場合は中途採用者ではなく、出向者、転籍者である為、参考にはなりません。
学閥、派閥の強さ
会社内で学閥などの派閥が強ければ強いほど、中途採用者が出世するにあたりあまり良くない影響がおよびます。
学閥などの派閥は出世にもろに影響することが多く、中途採用者の場合、たとえ同じ学校を卒業してもその派閥に入ることができないことが多いです。
中途採用者の割合
中途採用者の割合も注目すべき点です。
新規学卒者の採用人数に対し、中途採用者がどの程度いるのかを見ることで、その会社が中途採用者に対して寛容かどうかがわかります。
ただ、上記で紹介した会社は中途採用者の割合がそこまで多くありませんが、出世に関しては不利になっていませんから一概には言えないので注意が必要です。
最終的には本人の能力がものを言う
ここまで色々と中途採用者の出世について紹介してきました。
ただ、出世に関して不利にならない会社だからといって出世できるわけではないし、多少不利になる会社であっても誰にも負けないくらい成果をだして出世することができる人もいます。
結局は本人の能力次第であることのほうが大きいです。
本人の能力とは、単に仕事ができるかどうかだけではありません。上手く上司に取り入る、上手く自分をアピールする、目立つ仕事をさせてもらうなど、あらゆる能力が必要となります。
転職時は出世できるかそこまで気にする必要はない
正直言って、かなり運の要素もあるのが出世ですから、転職時にはそこまで気にする必要はないかと思います。
そんなことを考えて、嫌な仕事を続けるよりも、転職してしまったほうが何かと好都合であると考えます。
どうしても出世にこだわりたいというのであれば、現在の会社で評価が高いという条件つきではありますが、転職しないほうがいいかもしれません。ただ、違うのであれば、そんなこと恐れずに転職してみることをお薦めします。
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