ハローワークの行っているものの一つに職業訓練校があります。
その名の通り、職業訓練する為のものですが、その概要についてはよく知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は職業訓練とは何か、種類や給付金について紹介します。
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職業訓練校とは
職業訓練校とは、厚生労働省が求職者に向けて行っているものの一つであり、ハローワークにて申し込みすることができます。
目的は、新しいことを身につけ就職することにあります。
実際に通うところは、独立行政法人や能力開発機構、民間企業が行っています。
職業訓練には、雇用保険受給中の求職者向けの公共職業訓練と、雇用保険を受給できない求職者向けの求職者支援訓練があり、基本的には無料で受けることができますが、テキスト代は自己負担となります。
また、在職労働者向けの訓練も実施されていますが、この場合は原則として有料となります。
職業訓練校に通うメリットは、無料で訓練を受けることだけでなく、給付金を貰える点にあります。
給付金については、以下で紹介します。
ただ、希望した職業訓練校に必ず入ることができるわけではなく、定員が決まっている為、筆記試験や面接等でによる選考も行われます。
また、応募したいものが必ず募集しているわけでもない為、必ず入ることができるわけではありません。
職業訓練校の種類
職業訓練校には様々な種類があり、自分にあったものを選ぶことができます。
各都道府県によっても異なり、どのようなものがあるかは、以下のサイトから確認することができます。
厚生労働省「職業訓練(就職に向けてスキルを身につけたい方へ)」
いくつか受けることができる種類を紹介します。
その他にも色々ありますので、詳細は上記サイトにて調べてみてください。
公共職業訓練
機械関係
- 板金
- 溶接
- CAD
- プラスチック加工
- 機械加工
建築・造園
- 住宅内外装
- 内装施工
- マンション改修施工
- 住宅リフォーム
- 配管
- 建築設備施工
- 建築CAD
電気
- 電気・通信工事
- セキュリティサービス
- ネットワーク施工
- 電気設備管理
ファッション
- ファッションリテール
介護
- 介護サービス
- 福祉用具
事務
- 経理、財務
- 営業
- マーケティング
情報
- プログラミング
- システム設計
- 情報処理
求職者支援訓練
- プログラミング
- OA経理
- Webサイト制作
- Webシステム政策
- パソコン基礎
- 医療調剤事務
- 介護事務
- CAD
- 不動産ビジネススキル
- 宅建
- エステティシャン
職業訓練校に通うことで得られる給付金
職業訓練校に通うことで、給付金を貰うことができます。
公共職業訓練と、求職者支援訓練によって違いますので、それぞれ解説していきましょう。
公共職業訓練の場合の給付金
公共職業訓練は雇用保険を受給している人向けです。
この訓練を受けると、まず自己都合の退職による給付制限(3ヶ月)が免除されます。
また、失業保険の給付期間が訓練終了まで延長されます。
例えば、給付期間が90日間の場合であっても、60日たった後に3ヶ月(90日)の訓練を受けると、訓練終了までもらえるので、合計で240日間失業保険が貰えることになります。
さらに、受講手当てとして1日500円、交通費、場合によって寄宿手当として月額10,700円が支給されます。
求職者支援訓練の場合の給付金
雇用保険を受給できない求職者に対しては、職業訓練受講給付金を受給することができます。
職業訓練期間中、職業訓練受講手当として月額10万円に加え、通所手当(交通費)を貰うことができます。
ただし、その受給するには以下の条件を満たしている必要があります。
- 本人収入が8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産300万円以下
- 現在の居住地以外に土地、建物を所有していない
- 同世帯に職業訓練受講給付金を受給している人がいない
- 全ての訓練に出席(やむを得ない事情は除く)
- 過去3年以内に不正受給行為を行っていない
職業訓練終了後の注意点
職業訓練校に通うことはメリットが多く、ぜひ利用しておきたいです。
しかし、注意しなくてはいけない点もあります。
それは、職業訓練が終了したからといって就職が決まるわけではないという点。
もし、就職が決まらないまま職業訓練が終わったら、雇用保険受給も終わり、非常に苦しくなってしまいます。
その為、職業訓練校に通っている間であっても、就職活動は進めていなければいけません。
就職活動には時間がかかりますから、職業訓練が終わるころから始めるのでは遅いです。
必ず、通うだけでなく就職活動を行いましょう。
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