睡眠と仕事の関係性について。仕事の効率は睡眠によって決まる!?

そもそも睡眠の役割とは

そもそも睡眠の役割とは

生きていく上で重要な睡眠は、体質や年齢などの個人的な要因に影響されますが、日中にしっかり覚醒して過ごせるかどうかが、睡眠をきちんと摂れているかの目安になります。

睡眠が不足すると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、がん、うつ病などの精神疾患などの発症リスクが高まるとされており、長ければいいというわけでもないという研究結果が出ています。

睡眠は身体の回復だけではなく脳の健康にとっても重要なものであり、大きくわけると3つの重要な役割を果たしていることになります。

記憶の整理

睡眠中には、日中に学習したことや経験を忘れないように脳に定着させるため、十分な記憶力を引き出すためには、睡眠の質が重要になります。

疲労回復

睡眠によって、脈拍や呼吸がゆっくりとなり、エネルギーの節約や体温が下がるなど、心身ともに休養状態に入ることになります。一般的に、疲労回復に必要な睡眠時間は、年齢が若いほど長く、成人に向けて短くなっていきますが、朝起きたときの状態によって質や不足していないかということがわかります。

成長ホルモンの分泌

成長ホルモンとは、身体の発達・発育に関わる大切なホルモンであり、眠っている間に成長ホルモンを分泌することで傷ついた細胞を修復し、体の成長を促してくれます。

睡眠サイクルとは

睡眠においては、自分に合った睡眠時間だけではなく、睡眠の質も大切になってきます。

規則正しい起床と就寝の睡眠リズムは、疲労による睡眠欲求と体内時計のバランスで作られ、自律神経やホルモンなどのさまざまな生体機能によって健やかな睡眠が維持されています。

睡眠は、大脳を休める「ノンレム睡眠」と身体を休める睡眠の「レム睡眠」が繰り返される睡眠サイクルによって行われています。

寝てからすぐには深いノンレム睡眠が始まり、朝方に向けて徐々に浅いノンレム睡眠が増えていきます。ノンレム睡眠の間に、約90分周期でレム睡眠が現れ、睡眠後半に向けて1回ごとのレム睡眠の時間が増えていくことが、健康的な睡眠サイクルの仕組みになっています。

質のいい睡眠は睡眠サイクルが整っていることが重要ですが、睡眠サイクルで繰り返される「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」とはどのようなものであるのか確認しておきましょう。

レム睡眠

レム睡眠とは、眠っている時に眼球が素早く動くことを英語で「Rapid Eye Movement」ということで、頭文字を取って名付けられています。夢を見るのはこの時で、身体は動かないため、身体を休めるための睡眠となっています。

レム睡眠には、いつ、どこで、何があったかというエピソード記憶の固定や、次に記憶をスムーズに思い出せるように整理する働きがあります。

ノンレム睡眠

ノンレム睡眠では眼球運動はなく、脳を休ませる睡眠となっています。

最初の深いノンレム睡眠では、新たな記憶を固定するための準備をしており、後半の浅いノンレム睡眠では、「自転車に乗れるようになる」といった経験の繰り返しによって獲得される手続き記憶の固定、いろいろな記憶を相互に関連づけて統合する働きをします。

睡眠と仕事の関係について

睡眠と仕事の関係について

睡眠は身体のコンディションを整える重要な要素の1つであり、よい睡眠をとることで生活リズムやホルモンバランスが整い、心と身体を健康に保つことができます。

体調を整える重要性は仕事のパフォーマンスにも通じ、正しく質の高い睡眠をしっかりととることで身体や頭のコンディションが整い、今まで以上に仕事の効率を高めることができます

その逆も然りであり、よい睡眠がとれないということは仕事にマイナスの影響を及ぼす可能性が高くなります。

睡眠不足がもたらす仕事への影響

睡眠不足がもたらす仕事への影響

仕事が忙しい、もっと頑張りたいといった理由で睡眠時間を削ってでも仕事を進めてしまうという人も少なくありませんが、そのせいで睡眠時間が不足してしまうと、次の日に思うようなパフォーマンスを発揮することができず、進捗が悪くなってしまうようでは元も子もありません。

睡眠不足によるデメリットやどのような影響が考えられるのかを確認していきましょう。

集中力や判断力が低下する

睡眠が不足すると、集中力や判断力が低下してしまい、短時間でも机に向かうことが難しくなり、ちょっとしたミスが増え、本来の能力ではこなせるようなことも失敗してしまう可能性があります。

一つひとつがケアレスミスだったとしても、数が増えていくことで目立つようになり、自分の仕事に対する周囲からの評価は下がってしまうことが考えられます。

ストレスが増えてイライラしやすくなる

睡眠によって感情や記憶を司る大脳辺縁系を休ませることができますが、睡眠が不足してしまうと十分な休息が取れず、記憶力の低下やストレスによってイライラすることが増えてしまいます。

感情がささくれ立ってしまうことで、周囲の人に当たってしまったり、雰囲気が悪くなってしまったり、職場の対人関係にも影響が出てしまうことが考えられます。

体調が悪くなる

睡眠時間が不足してしまうと、ホルモンバランスや自律神経の調整が乱れ、免疫力も低下するため、さまざまな身体症状が出てきてしまいます。少ない時間でも寝不足が続いてしまうと、身体に負荷のかかる睡眠負債が溜まってしまい、不足した睡眠を取り戻せずに体調不良になってしまうこともあります。

体調を崩すと仕事を休む羽目にも繋がってしまい、それが長期にわたってしまうと同僚や上司など、周囲に迷惑をかけることになってしまいます。

睡眠の質を高めるために

睡眠の質を高めるために

睡眠不足がいけないならば、その時間を増やせばいいのかというと、そういうわけにもいかないのが睡眠の難しいところです。

国立がん研究センターの多目的コホート研究の研究によると、男女とも10時間を超える睡眠時間を取っているグループは死亡リスクが高いという結果が出ています。

重要なのは、自分にとって十分な睡眠時間の確保と質の高い睡眠を維持することであり、決まったリズムや寝る前の行動が大切になります。

参考:国立研究開発法人国立がん研究センター「多目的コホート研究『睡眠時間と死亡リスクとの関連について』」

就寝の3時間前までには食事を済ませる

食事は体温が下がりにくく、消化するまでに数時間かかるため、寝る直前に食事を済ませていると、眠っている間も消化器官は働き続けることになり、胃腸に負担がかかります

寝る3時間前までに食事を終えておくことが理想ですが、それが無理なようであれば、夕方におにぎりやバナナなどの腹持ちのいいものを食べておき、遅い時間には消化のいいものを少量食べるようにしましょう。

寝る前に携帯を見ない

睡眠リズムはメラトニンというホルモンの働きによって、日光を浴びると覚醒し夜になると眠くなるというメカニズムになっています。

スマホやパソコンなどの電子機器が発するブルーライトは、日光にも含まれる波長であるため、脳が昼間であると錯覚して覚醒し、睡眠障害に繋がってしまいます

寝る前の30分~1時間前にはスマホやパソコンの画面から離れることで、睡眠の質を高めることができます。

休日の生活リズムを整える

休日前の夜は、次の日に仕事がないことから夜更かしがちになったり、休日はいつもよりも数時間遅くまで寝るなどの行動を取ってしまうと睡眠リズムが崩れてしまいます。

睡眠リズムが狂ってしまうと、平日にも寝なければいけない時間に眠れず、十分な睡眠時間が取れずに仕事に行くことになってしまいます。睡眠不足のスパイラルに陥ってしまうと、睡眠負債は週末の寝だめなどで解消することはできないため、平日でも週末でも、睡眠リズムをなるべく崩さない生活を心がけるようにしましょう。

残業でどうしても睡眠が確保できない時は転職も視野に

残業でどうしても睡眠が確保できない時は転職も視野に

残業続きで毎日のように帰宅が夜遅くになってしまうと、十分な睡眠時間を取ることができずに次の日に出勤するという負のスパイラルに陥ってしまいます

どんなに必要な残業であったとしても、それは睡眠を犠牲に行っていることになり、仕事で十分なパフォーマンスを発揮することが期待できず、仕事の質を長時間の勤務によってカバーしているという状態であり、体調を崩すことにも繋がります。

質のいい睡眠をとることで仕事の効率やモチベーションを高めることもできますが、どうしても長時間の残業が続けなければいけない会社で働き続ける限り、能力を充分に発揮して働くということは期待できません。

十分な睡眠がとれておらず体調を崩してしまう前に、ワークライフバランスの整った会社へ転職することで、質のいい睡眠を取れるようになるでしょう。

睡眠サイクルや質の高い睡眠を維持することで、今まで以上に仕事が捗り、現在の会社よりも高い評価を得られるようになる可能性があります。

ワークライフバランスを重視して転職をしたいなら転職エージェントの利用を

ワークライフバランスのいい会社はどう探せばいいのかということを個人で調べるには時間や手間が大きくかかりますが、企業の内情を把握している転職エージェントを利用することで、苦労なく知ることができます

転職エージェントは企業をよく知っているというだけではなく、転職にまつわるさまざまなサービスを受けることができるため、どのようなサポートを受けることができるのかを確認しておきましょう。

自分の条件に沿った転職先を紹介してくれる

転職エージェントのメインサービスは自分に合った企業を紹介してくれるということですが、自分の経歴や希望条件はもちろん、紹介前のキャリアカウンセリングによって、今後のキャリアプランや転職でどのような点を改善したいのかを伝えることができます。

残業を今よりも減らしたいという相談以外にも、待遇や社内の雰囲気など気になる内情を聞くことができ、自分の望みをより掘り下げることや自分の理想の職場を見つけることに繋がります

自分に見えていなかった視点をくれる

キャリアアドバイザーとの面談で自分の希望を詳細に伝えることで、自分が思っていたような働き方以外の提案を受けることができます。個人で転職活動をしていたときには思いつかなかったような視点やアドバイスを受けることで、視野を広げた転職活動を行うことができる可能性があります。

必然的にホワイトな企業を紹介してくれる

ほとんどの転職エージェントは、転職希望者は無料で利用することができるという仕組みが、安心して紹介を受ける企業が揃っているということに繋がっています。

転職エージェントは、紹介した企業に求職者が入社した月から翌月に企業から報酬が支払われるという仕組みです。紹介した人材がその企業をすぐに辞めてしまうと、企業からの報酬は支払われず、一度報酬をもらっていたとしても返還しなければなりません。

したがって、紹介者がすぐに辞めないためにも、転職エージェントは長く働いてもらえるようなホワイト企業を紹介する必要があり、求人を掲載する前には企業への調査を行ったり、掲載後も怪しい様子があれば停止するということを行っています。

安心して働くことのできる企業が揃えられている転職エージェントを利用することは、質のいい睡眠を取り、自分の能力を充分に発揮するための道の1つです。