転職では、成功できる人もいれば失敗に終わってしまう人もいるものです。
これから転職をしようと考えている人にとって、色々な失敗談は知っておいたほうが、同じ過ちを繰り返す可能性が低くなります。
そこで、今回は実際に転職で失敗した人の失敗談を紹介していきます。
関連:中小企業や零細企業に転職する場合の注意点、企業の選び方、リスク
目次
転職失敗談①:ブラック企業に転職してしまった
誰だって、転職するからにはブラック企業になんて転職したくありません。
しかし、残念ながら転職先がブラック企業だった為、すぐ辞めざるを得なかったという話はよく聞きます。
失敗談
24歳、男性
新卒で入社した会社がサービス残業当たり前、パワハラ当たり前のブラック企業だった為、転職を決意。
同業種のハローワークで紹介してもらった企業で内定を貰えたので入社したら、その会社は転職前の会社以上にひどかった。
結局その会社も半年で退職。新卒3年以内に2回も会社を辞めてしまうという事態になってしまった。
34歳、女性
結婚して、一度会社を辞めたものの、再就職を決意し、とあるIT関連の事務職として入社。
この会社がひどい、ひどい。
ワンマン社長はパワハラ、セクハラのオンパレード、ただでさえ給料は低いのに、当然残業代もでない。
有給休暇なんてとれるわけもなく、風邪で熱が38度を超えていても出社しろと言われる始末。
3ヶ月頑張りましたが、耐え切れず辞めてしまいました。
31歳、男性
以前の会社は、給料もそこそこで、世間的にも優良な会社でした。
ただ、私は新卒時からやりたいと思っていたことがありましたが、配属先が希望通りには行かずに、希望していた仕事とはまったく違う仕事をせざるを得ませんでした。
異動の可能性もかなり低かった為、一大決心をして転職することを決意。未経験職種への転職だった為、転職活動は厳しかったですが、なんとか1社から内定を貰うことができました。
念願かなった仕事に就ける!と喜びに浸っていたのもつかの間、入社した会社は超がつくほどのブラック企業。
転職活動時は、やりたいことができることが一番の目的でしたが、それはあくまでまともな環境が整っていることが前提でした。
今はただただ、前職を辞めたことを後悔しています。
失敗しない為には?
残念ながら、ブラック企業は非常にたくさんあります。
よく企業について調べないと、運よくホワイト企業であることもありますが、ブラック企業に入社してしまう可能性も高いことを忘れてはいけません。
転職は、給料、やりがいなど人によって目的が異なります。
しかし、それはあくまで最低限まともに働くことができる環境が整っていることが必要です。
転職活動時には、しっかり応募する企業について調べてみてください。
転職サイトの中には口コミを調べることができるものもありますし、転職エージェントに直接、離職率や有給消化率といったものを聞くことも有効な方法です。
転職失敗談②:やりたい仕事に転職したかったけれど・・・
やりたい仕事につきたいと思って転職する人も多いでしょう。
しかし、いざ転職して見ると後悔してしまうケースも多いようです。
失敗談
29歳、男性
今の仕事はあまり面白くない、自分がやりたいと思う仕事に就きたいと思い転職を決意。
しかし、いざ転職してみると、やりたいと思っていた仕事が、前の仕事よりもさらに面白くなかった。
実は、あまりやりたいことをハッキリできていなかったことを今になって実感。
25歳、女性
新卒での就職活動であまり上手くいかず、希望していた仕事に就くことができませんでした。
それでも違う会社には受かったので、希望とは違ったけれど頑張っていこうと思っていました。
しかし、やはり諦めきれずに転職することにしました。
転職活動はなかなか上手くいきませんでした。
あまりに受からない為、妥協点を徐々に増やしていった結果、最終的に受かった会社は、自分がやりたいと思っていたことからかけ離れてしまいました。
失敗しない為には?
やりたい仕事というには、曖昧になりがちです。
ふわっとしたイメージのまま転職してしまうと、かなりの確率で、理想と現実のギャップに苦しめられることになります。
転職前に、しっかりやりたい仕事、そして実際にする仕事を明確にしておかなければいけません。
決して勝手なイメージや決めつけで、自分の理想を持ってはいけません。
転職失敗談③:実力不足で転職先の会社に居づらい
転職してもやっていける。そう思っていたはずが、いざ転職すると実力不足で全然役に立たなかったなんてこともあるみたいです。
失敗談
34歳、男性
年収アップを目指して、同職種で転職しました。
自分なりにはそれなりにスキルはあると思っていましたが、いざ転職してみると、これまで身につけたスキルは何も通用しないという結果に。
会社のシステムも全然違い、入社2年目の人にすら馬鹿にされるようになってしまいました。
27歳、男性
正直、スキルにはあまり自信はありませんでしたが、どうしても仕事を辞めたかったこともあって、転職活動ではかなり盛って話してしまいました。
その結果、なんとか内定を貰うことができましたが、入社後に実力不足が露呈。
会社に居づらい日々を送ることになってしまい、転職する前の方が全然ましでした。
失敗しない為には?
同職種で、経験があったとしても、会社が違えば仕事のやり方、システムも全然違いますし、求められる能力も違います。
決して自分の能力を過信せず、転職後のはゼロから学ぶ姿勢が必要です。
自分よりも年下の人にも教えてもらう場合はあります。ただ、そこはプライドは捨てて、とにかく仕事を覚えることに専念しなければなりません。
経験があるので、その会社に馴染めば、すぐにバリバリ仕事ができるようになるはずです。
また、転職活動での話の盛りすぎは注意しましょう。多少は、上手くアピールする為に必要ですが、やりすぎて、ほぼ嘘になってしまうと、入社できても自分の首を絞めることになります。
転職失敗談④:人間関係はどこにいっても付きまとう
人間関係がうまくいかない。転職理由の中でも上位にあります。
しかし人間関係は会社を変えたからといって無くなるわけではありません。
失敗談
32歳、男性
上司と上手く行かず、精神的にも辛かったので転職を決意。
しかし、転職後でも同様に上司と上手くいかないという結果になってしまった。
わざわざ転職した意味が何もありませんでした。
25歳、女性
職場の先輩、同僚との人間関係が良好とは言えず、毎日会社に行くことが辛かったので、転職して一度、人間関係をリセットしました。
しかし次の会社で、以前の会社の同僚の友人がいた為、悪口等を吹き込まれた結果、その会社でも居づらくなってしまったという結果に。
リセットしたつもりが、何もリセットできませんでした。
失敗しない為には?
会社で働く以上、人間関係は付きまといます。
転職は人間関係をリセットする手段としては有効ですが、それだけでは解決できない場合があります。
人間関係が上手くいかない理由は、双方に理由があります。
自分が悪いだけでもなければ、相手が悪いだけでもありません。
自分の直すべき点はどこにあるかをしっかり考え、新たな職場で働きだす必要があります。
転職失敗談⑤:働き方、条件が自分に合わなかった
給料、休日数、残業、会社を決める上で重要な要素です。
しかし、自分がどれを大事にするかということをあやまると、転職してしまったことを後悔することになりかねません。
失敗談
30歳、男性
給料が低いことが不満で、もっと給料を貰える会社に転職しました。
残業時間は多くてもいい、休日出勤はあってもいいと思っていましたが、実際に働きだしてみると、その考えが間違いだということに気づかされました。
毎日夜11時、12時まで働いて、時には休日にも出勤。
家族との時間も少なくなり、自分の趣味にあてる時間は全くない。
給料は確かにあがったけれど、人生は一切幸せなものにはなりませんでした。
32歳、女性
以前の会社が残業が多く、もっと自分の時間がほしいと思い、残業がない会社に転職することができました。
しかし、その実態は非常に厳しいものでした。
与えられる仕事の量は多いにも関わらず、残業をすることが全く許されない為、仕事が全然終わらないんです。
こっそり仕事を持って帰って、家でやったこともありましたが、会社でしかできない仕事も多く、毎日上司に怒られるようになりました。
失敗しない為には?
自分がどんな働き方を望んでいるのかというのは、転職前にしっかり考えてみてください。
どうしても、希望していることを実現することに目が行きがちで、犠牲にする部分について、あまりよく考えないことが多いです。
その結果、いざ犠牲にしてみて初めて気づくのですが、それでは遅いのです。
転職を失敗させない為に
転職を失敗させない為にも、上記で紹介した内容について、一度自分に当てはめて、しっかり考えるようにしてください。
また、使えるものはすべて使えるようにしましょう。
転職サイトや転職エージェントは、転職を行う上では利用することが必須です。
転職では不満を解消できた人が8割と非常に多く、年収アップも難しいものではありません。
そして今はかなりの売り手市場、転職が成功する可能性はさらに高くなっています。
転職支援サービスは気軽に使うことができる上、転職の全てをサポートして貰えます。ぜひ転職活動を始めてみましょう。
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