子供と接っする仕事をしたいから保育士になりたいと思っていても、資格を持っていなくては働くことができません。
だからと言って独学で資格をとるにはそれなりに時間がかかってしまうものです。
ただ保育園として働く場合、無資格であっても保育補助として働くことができるんです。もしかしたらその仕事はあなたの希望に合っているかもしれません。
保育士として働くなら保育士資格が必要
保育士として働く場合、保育士の国家資格を持ってなくてはならないということが児童福祉法によって決められています。
たくさんの子供の命を預かる仕事ですから、まあ当然のことですよね。
そしてその資格を取る為の手段は2つ。
- 指定の学校等で所定の過程・科目を履修し卒業する。
- 保育士試験に合格する。
社会人として働いている人が保育士を目指す場合には、学校に通うのではなく保育士試験合格を目指すことになるのが一般的ですね。
受験資格に年齢制限はなく、大学・短大・専門学校を卒業するか、中卒・高卒でも児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上実務経験を有する場合にも受験可能です。
ただ受験資格はあったとしても受かるかどうかは別。
試験では筆記試験と実技試験が行われ、合格率は20%をきるというかなりの難関資格になっています。
保育補助ならば資格がなくても保育園で働くことができる
保育士資格を得るのはかなり大変ではありますが、通信教育等で独学で学び資格を得るという人もたくさんいます。ただ数年かかってしまう人も少なくはありません。
では保育園で働くのは無理かというとそういうわけではなく、保育補助という仕事であれば保育士の資格がなくても働くことが可能です。
保育士のあまりに著しい人材不足を背景に法律が改正され、認可保育園であっても一定条件をクリアしている人は資格を持っていなくても保育の現場で保育士の補助的な業務を行うことができるようになりました。
この法改正に関しては賛否両論あるものの、働けるということには変わりありません。
保育補助の仕事内容
保育補助の主な仕事は、保育士の補助として道具の準備や片付け、掃除から、通常の保育として遊びなどをすることがメインとなってきます。子供と関わる機会はたくさんあります。
どれだけ仕事が多いかは保育園次第にはなっていきますが、中には実際に保育士として働いている人と何ら変わらない仕事量になっている人も多いみたいです。
保育補助のメリット、デメリット
保育補助として働くことができる大きなメリットは、無資格であっても実際に保育園で子供と接する仕事ができるというのはやはり大きい部分。
今後保育士資格を目指しているという人にとっても実際に現場で実務を経験できればそれがモチベーションにもつながりますよね。
ただデメリットもあります。
まずは給料の面。保育補助として働く場合は基本的に正社員ではなくパートとして働くことになりますし、資格なしということで時給も低くなってしまいます。ボーナスも当然ありません。
また保育園によっては掃除などの雑務ばかりを頼まれて仕事がつまらないと感じてしまう可能性もでてきます。
いざ保育士資格を取った時も有利
保育補助を経験することは、今後保育士資格をとって正社員になろうとした時も役に立ちます。
30代で保育士資格をとったとしても、未経験では転職で苦労することになる場合も多いです。転職で優遇されるのは20代か経験者ですからね。
ただ保育補助として働いてきたという経験があれば、まったくの未経験に比べて十分良いアピール材料となります。
保育補助とは言え、実際に現場で経験してきたことはいざ正社員として就職しても十分に役立つことだからです。
またパートとして働いていた場所で資格をとったら正社員にしてくれるなんて場合もありますしね。
働きながら資格取得を目指してみては?
デメリットはあるとは言え、保育士として働きたい人にとって保育補助という仕事は十分やりがいのある仕事だと思います。
給料の面がネックにならないのであれば、ぜひ働いてみてはいかがでしょうか。
とは言えいつかは正式に保育士として保育士資格取得を目指すことも大事。資格があったほうがやれることも多くなるし、待遇面も恵まれています。
確かに資格取得は簡単なものではありません。ただ多少時間がかかっても粘り強く続けていけばいつかはとれるはず。
ぜひチャレンジして行きましょう。