人生において、大きな選択をするシーンというのはいくつか迎えます。
大きな選択と感じるのは人により違っても、就職、転職、結婚、引っ越しなどは記憶に残るイベントではないでしょうか。
新卒から同じ会社にずっと勤める人もいますが、心や環境の変化をきっかけに働き方を見直す人もいます。
今まさに見直そうとしているときだという人は、このページ読みながら考えをまとめてみてませんか。
ライフステージの変化で転職する人は多い
人生100年時代とも呼ばれ、終身雇用の考え方も薄れてきている現在、「結婚」「出産」「子供の自立」など、男女問わずライフステージの変化をきっかけに転職を検討する人は多くいます。
家庭を持つため、今よりも家庭と仕事が両立できる職に就きたい、反対に子供が生まれた時のことを考えて、もっと給料が高い職に就きたい、よりよい環境と感じる地域に住みたいなど様々な考え持つ人がいるでしょう。
ライフステージが変わる年であっても、そのまま今の会社で上を目指して頑張ることも良い事ではありますが、結婚をした後に、どのような家庭を求めるかを夫婦で話し合ってみることで、今後の働き方が見えてきます。
将来の方向性が分かっていれば、ライフステージの変化による転職は非常に有効的です。
前もってしっかり計画して、キャリアもプライベートも充実したものにしていきましょう。
男女別、ライフステージの変化で転職する際の注意点
ここからは男女別に、ライフステージでの変化により気をつけておきたい点を確認していきましょう。
男性編
福利厚生の取得率も確認する
近年は、男女ともに育休や時短勤務などの福利厚生を利用する人が増えてきていますが、なかには制度はあるけれど女性しか取得しておらず、男性が取得しにくい雰囲気がある会社も存在します。
福利厚生が充実していて取得率も高いと聞いて入社したのに、実際入ってみたら男性は取得できなかった、上司に嫌な顔をされた、などという事態が起きる可能性があります。
入社後にがっかりしないためにも、面接時に将来的に育休を取得する可能性があることを伝えたり、福利厚生の男女別の取得率をHPで確認しておくのがいいでしょう。
転職エージェントを使って転職をする場合は、担当者に確認を取っておくのがおすすめです。
転職のタイミングを見極める
しっかり転職活動に力を入れられるかどうか、タイミングを見計らうことも大切です。
例えば、結婚の準備に忙しい時期や、パートナーが妊娠・出産のタイミングで転職しようとすると、家庭も転職活動も忙しくなり、心身に負担がかかります。
そうなると、結果的に上手くいかないというも考えられます。
転職活動は計画性を持って行なうのが良いので、先を見越して、少なくとも3~4か月ほどはしっかり転職活動に集中できることを確認したうえで始めるようにしましょう。
具体的には、結婚前、結婚や引っ越しが落ち着いた時期、出産・育児が落ち着き子どもが幼稚園や保育園に通い始め少し手が離れた時期、などがおすすめです。
家庭も転職もどっちつかずで、どちらもうまくいかないという事態に陥らないよう、注意が必要です。
夫婦でよく話し合うこと
結婚後に将来について話したというだけではなく、都度話し合いを持ちましょう。
特に女性は妊娠・出産時期は心穏やかにいたいため、気遣いも必要になります。
また落ち着いたと思う時期も夫婦により温度差もあるので、お互いでどのようなスケジュールで動くのかを確認しまうことが大切です。
女性編
長期的に見て合う会社かどうか考える
長期的に見て自分のライフプランに合う会社かどうかを考えるようにしましょう。
考えずに勤めてしまうと、目先のことだけの家庭と両立できるかに重きを置きがちになってしまいます。
そうなると、仕事が手につかずミスをしてしまう、仕事内容が合わないと感じる、人間関係が上手くいかない、育児が終わった後のキャリアと合わないといった不都合生じ、結局やめてしまうという事態に陥りかねません。
会社は10年、20年単位で付き合っていく可能性があることも頭に入れておくことが大切です。
仕事内容や社風もしっかりチェックしておきましょう。
福利厚生の利用率を確認する
ライフステージに合わせて働きたいと考える場合、福利厚生の有無だけではなく、その利用率も必ずチェックすることをおすすめします。
実際、会社説明会では福利厚生の充実度をアピールしていたけれど、入ってみたら誰も使用しておらず利用しにくいということもあります。
したがって、福利厚生の有無ではなく、利用率や自分と同じような状況の先輩社員がいるかを確認しておきましょう。
可能であれば、事前に実際に働いている女性の先輩社員に話を聞いて、生の声を聴くと、よりイメージが湧いた状態で、安心して入社できます。
理解が得られる職場の雰囲気をチェックする
職場は女性の育休に関して理解があるかどうかを確認しておくのも大切です。
努めている場合は、自分以外に育休を取得した人がいない間に、あれこれ言われていたり、復職したときに異動をさせられたりしていないかなど見ておくのがいいでしょう。
理解があれば復職したときに、ギスギスした感じや居心地の悪い雰囲気もなく務めることができます。
どんなライフステージの変化にも対応可能なキャリアの形成が大切
結婚・出産・育児・子供が巣立った後・老後など、人生において多くのライフステージがあります。
しかし、人によってタイミングも異なることを考えると、全てのライフステージに対応する会社を見つけるのは難しいものです。
このことから、しっかりとキャリアと働き方について考えて、数十年先の将来のこともイメージして転職先を選んでみるのがいいでしょう。
例えば、自由度の高いテレワークを導入している会社であれば、どこでもいつでも仕事ができるというメリットがあり、家事や育児が合間にできるなどで家庭と両立しやすいでしょう。
さらに、子供が巣立った後、夫婦でワーケーションなども楽しめます。
将来的に見れば、親の介護が必要な時期になっても仕事を続けやすいという長所もあります。
また、幅広く事業展開している部企業に入れば、部署によって雰囲気も仕事内容も異なるため、家庭とのバランスを見ながら最適な部署を異動という形で選ぶことができます。長い目で見ても、仕事への興味の分野が変わっても安心です。
そのほかにも、専門的なスキルが身につく仕事につけば、会社でスキルと実績を積んだら、起業をするや自営業に切り替えるといったフレキシブルに働くことも可能です。
このように、自分はどんな人生を歩みたいのか、老後まで見据えたうえで、どんなキャリアを歩むべきか、考えていくことをおすすめします。
ライフステージの変化で転職する時の志望動機について
ライフステージの変化が起こりえる、または変化をして落ち着いた頃に転職をするとき、志望動機をどう伝えるべきか悩んだことはありませんか。
ここからは志望動機の伝え方のコツをまとめてみました。参考にしてみましょう。
長い目で見ていることをアピールする
ライフステージの変化で転職することを素直に理由とするのは問題ありませんが、伝え方によっては「家庭を優先するあまり貢献してくれないのではないか」「またライフステージが変わったらすぐやめてしまうのではないか」とマイナスイメージを持たれてしまう場合もあります。
その心配を払拭できるように、定年を迎えるまでの長い目で見て、自分に合っている会社であることを強調して伝えましょう。
その際、志望理由書には、「ワークライフバランスを重視して勤めあげていきたい」など可能な限りポジティブなワードを入れることや「○○の社風が自分には合っており、長期に渡り貢献できると思ったから」など具体的に書くことを意識することをおすすめします。
自分のスキルや強みのアピールも忘れない
ライフステージに合った会社に早く転職しようと焦るあまり、自分の強みと会社のマッチ度のアピールを忘れないようにしましょう。
プライベートの事情を考慮してくれる企業はたくさんありますが、それは入社後に調整することであるため、まず入社するためには「しっかり会社に貢献できるスキルと実績」を持っていることをアピールしなくてはいけないのです。
志望理由を考える際には、企業の分析をしっかり行ったうえで、今の自分がその会社にどう貢献できるのか、これまでどんな実績を出してきてそれをどう活かせるのかを伝えられるように、自己分析を行いましょう。
ライフステージの変化はあくまで転職するきっかけであり、志望理由にはならないことを頭に入れていくことが大切です。
NGな志望動機
- 残業が少ないと書いてあったので志望しました。
- 将来は会社を興したく、そのスキルを学ぼうと思っています。
- 結婚して子どもが生まれ引越しをしたため通勤が近く済むところを探していました。
- 志望した理由はテレワークができるからです。同居の親の介護をしてあげたい。
自分の都合を前面に出す志望動機は控えましょう。
会社側からすると辞めるのが前提に感じたり、家庭が優先すぎて業務に励んでもらえないのではというイメージを持ってしまいます。
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ライフステージの変化に伴い転職をしたいと思っても、夫婦で話し合い、ひとりで転職活動となると心配や不安に見舞われます。
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