高卒で大手に転職するためのポイント5つ。狙い目の業界や職種を知ることが大事

高卒でも大手に転職できるのか?

高卒でも大手に転職できるのか?

大手に就職して、安定した職を得たい、今の会社ではできない大きな規模の取引をしたいと考えるのはおかしなことではありません。

ただ、大手と呼ばれる企業は学歴を重視する会社も多く、高卒よりも大卒が有利という傾向にあります。

しかし高卒であっても大手に転職することは不可能というわけではないため、高卒で大手に就職するためには、どのような業界や職種が狙い目で、どのような方法を取ればいいのかを確認していきましょう。

大手企業とはどんな会社を指すのか

中小企業庁による原則に中小企業の定義という範囲が決められています。

製造業その他

資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は

常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人

卸売業

資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は

常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

小売業

資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は

常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

サービス業

資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は

常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

実際とは違う認識となることもありますが、製造業その他に合わせ、300人以上の会社を大手と捉えてデータを確認してみましょう。

企業規模300人以上の会社が新卒の高卒者を採用する割合は高い

独立行政法人労働政策研究・研修機構による「新規学卒採用の現状と将来―高卒採用は回復するか―」によると、企業規模が300人以上の企業で、高卒を採用した割合が60%を超えるという結果が出ています。

大手企業でも、高校からの新卒採用を行っているということがわかるため、高卒では大手に入社できないという心配はありません。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.28新規学卒採用の現状と将来―高卒採用は回復するか― 第Ⅰ部総論 図表Ⅰ- 3  企業規模別・学歴別・新卒採用有り企業の割合(2004年度)」

高卒でも大手に転職できる可能性がある業界7選

高卒でも大手に転職できる可能性がある業界7選

高卒から大手に就職をするためには、採用されやすい業界というものがあるため、どのような業界が狙い目なのかということをチェックしておきましょう。

IT業界

現在に欠かすことのできないIT業界ですが、まだまだ成長過程にある業種であり、学歴よりも実力を重視する世界です。

採用条件が大卒に限られることは少なく、未経験から応募することのできる求人も少なくはないため、高卒の異業種転職としてもおすすめの業界です。

未経験からプログラマーとして採用された場合、いきなりプログラムを書かされるということはありませんが、どのような言語があるのかなどの基礎知識を独学で学んでおくことや、専門学校へ通うなど事前準備をしておくことがおすすめします。

自動車業界

日本の大企業といえば、自動車メーカーの名前がすぐに挙がることも多いでしょう。

実は大手自動車メーカーは高卒の求人枠を設けており、高卒から入社することは十分可能です。

大手の自動車メーカーで高卒から配属されるのは、現場の技術職がほとんどであるため、工業高校などの出身であればより有利に働きます。

自動車業界にはメーカー以外にもディーラーやレンタカーサービスなどの大手企業もあるため、技術ではない職種で転職したい場合でも大企業を目指すことができます。

製造業界

慢性的な人手不足である製造業界は、学歴不問、未経験からの応募が採用されやすい業界で、大手でも積極的に高卒の採用が行われています。

製造業界といえば、工場などの現場で肉体労働を行うというイメージがありますが、管理の仕事もあるため、最初は製造業務で力仕事をしていても、出世をして、リーダーなどの管理を行う側になることができます。

鉄道業界

鉄道業界には職種によって高卒から積極的に採用が行われており、駅員や車掌などの現業職(運輸職)、線路や駅舎、車両などの保守や管理を行う技術職は、高卒からでも大手鉄道会社への入社が可能です。

ホテル業界

ホテル業界は、長期間の休みが取れず、労働時間の長さや仕事自体がハードということから、離職率が高く、常に人手不足であるため、大手のホテル企業でも高卒から入社している方が大勢います。

ですがホテル勤務で学べる接客マナーや立ち振る舞い、お客様との接し方は、他の業界でも活かせる質の高いものであるため、さらなる転職を検討する際にも有用なスキルを身につけることができます。また英語ができると大きなホテルで働ける可能性が高いでしょう。

保険業界

保険会社といえば営業というイメージが強いですが、生命保険や損害保険などの大手保険会社は高卒から挑戦することができ、キャリアアップしていくことのできる業界です。

研修制度が充実しているため、営業スキルや保険の知識は入社後に身につけることができ、他にもコミュニケーションスキルやストレスに耐えうる力がつくため、その後に他業種へ転職することになったとしても、培った力を活かすことができます。

建設業界

建設業界には、建設現場の仕事だけではなく、施工管理、設計、営業、技術、事務といった仕事があり、大手の施工管理では高収入を狙うことができます。

施工管理の資格を取得するためには、実務経験が必須となるため、まずは中小企業でも現場で学び、大手の建設会社やゼネコンに転職するという方法もあります。

高卒でも大手に転職できる可能性がある職種4選

高卒でも大手に転職できる可能性がある職種4選

職種にも大手に採用されやすいものがあるため、高卒でも大手に転職しやすい職種はどれなのかということもチェックしておきましょう。

プログラマー・システムエンジニア

常に人手不足であるIT業界では学歴不問の求人も多く、プログラマーやシステムエンジニアは未経験からの応募が可能なものも見つけることができます。どちらもシステムの開発に関わることの多い職種ですが、関わる範囲が異なります。

  • プログラマー:コンピューターの理解する言語で、コンピュータにさせたい動きの指示や命令を作成する
  • システムエンジニア:コンピューターのシステム開発において、提案から設計、開発、テストまでの一連の流れに携わる

プログラムを突き詰めて学んでいくことが向いているのか、全体を見て仕事をすることが得意なのかによって、目指す方向が異なるということは注意が必要です。

プログラマーが求められる職場には、Webサービスを提供する会社の他に、家電メーカーや自動車メーカー、ゲーム開発会社などがあります。

システムエンジニアが求められる職場には、Webサービスを提供する会社の他に、一般企業のシステム部門やNTTデータや日本IBMなどのシステムの設計から運用までの一連を提供するSler系の企業があります。

プログラマーやシステムエンジニアは実力を評価されやすい職種であり、スキルを身につけ、実務経験を重ねることで、高卒でも大手への就職がしやすくなり、出世することも可能となっています。

営業

営業という仕事は「セールスをして買ってもらう」というものであるため、自動車メーカー、保険会社、住宅会社の他にも、あらゆる業界、業種にあるといっても過言ではありません。

営業の仕事は成果が第一であり、はっきりと数字に表れるものであるため、実力を正しく評価されやすい職種でもあります。

そのため応募条件が学歴不問であることも多く、大手企業入社の可能性を秘めています。

営業にはインセンティブが与えられるという企業もあり、大卒よりも稼ぐことができる可能性も高いため、実力を認められたいという方におすすめです。

営業スキルを身につけることで、異業界への転職も充分に考えられるので、キャリアアップを目指すことができます。

アドバイザー・コンサルタント

問題や課題の解決に向けて助言をするアドバイザーや、課題点を見つけて指摘や助言をするコンサルタントは、どちらも問題の解決を図る役目ですが、立ち位置が異なる職種です。

アドバイザーやコンサルタントが必要とされるのは、不動産会社やコンサルタント会社、就職や転職の支援会社などになります。

就職支援にはキャリアコンサルタントという国家資格があり、認定講座の受講や実務経験によって受験資格を得ることができます。

資格がなくてもコンサルタントの仕事を行うことはできますが、資格を取ることで高いスキルと意欲があることをアピールして、キャリアアップを目指した転職を行うことができます。

またコンサルタントには特別な資格などはありませんが、実際のコンサルティングを行う上ではMBAや公認会計士など経営に関する資格を取得していると、企業経営や財務に関する知識があることを証明することができます。

日本のコンサルタント会社では大卒以上の学歴を求める会社もありますが、外資系の大手企業などの学歴よりも実力を重視する会社も多く、自分のサポートした顧客が目標を達成できたかどうかということが評価されやすい職種です。

マーケティング

商品がどうすれば売れやすいかの市場の動向や商品開発のためのリサーチなどを行うマーケターは、マーケティング専門会社やマーケティング部署のある企業で求められます。

どんな市場にもマーケティングは大切ですが、特にIT業界ではマーケティング戦略が重要視される傾向にあります。

新卒採用の時には学歴を見られることはありますが、マーケティングは経験が必要な仕事であるため、まずは学歴不問で募集をしている営業の仕事などを通してマーケティングを学び、転職で大手のマーケティング会社を目指すことがおすすめです。

高卒が大手に転職するメリット・デメリット

高卒が大手に転職するメリット・デメリット

大手に転職するということにこだわるには様々な理由がありますが、大手で働くということで考えられるメリットとデメリットにはどんなものがあるのかも確認しておきましょう。

メリット

年収が高い

中小企業と比べて給与が高い水準であることが多く、プライベートの充実や仕事へのモチベーションアップに繋がります。

安定した収入を得ることができるので、家族を持つ方は計画性を持って子育てができるでしょう。

福利厚生が充実している

大手は福利厚生が充実していることが多く、年金や保険制度の他にも資格の取得サポートなどキャリアアップに活かせるものや、社宅にお祝い金、特別休暇などのプライベートを充実させる福利厚生を実施している企業もあります。

内容は会社によって様々ですが、産休や育休などの制度もしっかりと活かせる企業が多いので、ライフプランを立てやすくなります。

働きやすい制度が豊富

「フレックス制度」「ノー残業デー」「半休制度」など、働きすぎを防ぐ措置を導入している企業が多く存在しているため、ライフワークバランスを保ちやすいです。

ネームバリューがある

大手企業は経営が安定しているというイメージも強いため、社会的信頼が高くなります。仕事では中小企業では取引できなかった営業や商談を行うことができたり、プライベートではローンの審査に通りやすいなど、ネームバリューを活かすことができます。

研修制度が充実している

大手企業では教育にかけられる費用もスタッフ数も多いため、社員を1から教育することができる環境が備わっています。独自の教育制度や研修制度があったり、業務に直接必要な資格の取得をサポートするだけではなく、ビジネスマナーや自己啓発セミナーなどスキルアップの環境が整っています。

デメリット

人間関係

大手は社員が多い分、人間関係が複雑になりやすく、派閥や出世争いなどによってシビアな関係性になりやすいという可能性があります。そのほか年1回から2回の人事異動で人間関係を新しく作ったり、苦手な人とチームになったりすることもあります。

社風

大手は長く続いてきたという歴史があるからこそ、変化には慎重であり、古い価値観が残っているという企業があります。訴訟問題に発展するようなパワハラやモラハラが横行しているという可能性があるため、ネットや実際に職場見学に行くなどの事前に環境を確認することが望ましいといえます。

仕事量

大手の企業は取引先が多く、1人1人の仕事量が多かったり、長時間労働が当たり前になっているなど労働環境がきちんと整っていない可能性があります。

⇒多くの企業と取引しているため、仕事量が増える可能性がある

人事評価

大手は社員数が多いですが、管理職の座はある程度数が決まっており、優秀な社員が多いため、出世のための競争は激しいといえます。年功序列として年配者から取り立てるという企業もまだまだ多いため、貢献をしてもなかなか出世できないという風土の企業もあります。

高卒で大手に転職するためのポイント5つ

高卒で大手に転職するためのポイント5つ

実力主義やポテンシャル重視の会社を選ぶ

学歴よりも実力や熱意で判断してくれる会社であれば、高卒ということが不利にならず、転職活動を進めることができます。

応募するときは高卒以上、または学歴不問となっているかについて必ず確認しましょう。

自己分析で強みやスキルを整理しておく

現在自分がどのレベルのスキルを身につけているのか、どんな強みがあるのか、転職してから活かすことのできるスキルを整理しておくことで、面接の際にアピールすることができ、採用担当もどのように働いてくれるのかがイメージできます。

専門的な知識やスキルを身につける

希望する職種で必要なスキルや知識を身につけておくことで、学歴がなくても専門性があることをアピールすることができます。大手では大卒と採用を争うことになるため、学歴ではない武器として、必要な資格などを取得しておくことがおすすめです。

企業研究で自分とのマッチ度を確認する

自己分析を終えたら、企業研究を行い、企業理念や社長のメッセージ、業績や商品のターゲットなどを調べておきましょう。志望動機に説得力をつけることができ、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

転職エージェントをフル活用する

転職エージェントでは、求人を検索するだけではなく、アドバイザーとの面談で適性を見つけてもらえたり、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらうことができます。企業の実情を知っているアドバイザーからはWebより詳しい情報を得ることもできるため、効率よく転職をしたい方は転職エージェントの利用を検討してみましょう。