IT営業が激務と言われるには明確な理由があります。そして、その理由が分かればIT営業の激務を解消できるのです。
あなたはIT営業の激務にこの先も耐えられますか。
実際、IT営業はノルマが厳しかったり、トラブルが多かったりと、何かと忙しい職種です。中には、激務に耐えられる体調を崩す方まで存在しています。
ところが、同じIT営業でも激務ではない業界があるというのです。また、以前は激務だったけど解消法を試した結果、仕事に余裕が生まれたという話もあります。
そこで今回は、IT業界が激務と言われる理由・同じIT営業でも忙しくない業界・解消する4つの方法について解説します。
IT営業を激務に感じる理由
IT営業を激務と感じる理由としては以下の3つが挙げられます。
- ノルマが厳しい
- トラブル対応に追われる
- 自分のペースで仕事ができない
激務の理由1.ノルマが厳しい
激務と言われる理由1つ目はノルマが厳しいという点です。
営業といえばノルマが付きものというイメージが強いでしょう。実際にIT営業でも、毎月決められたノルマが設けられていて、そのノルマを達成できないと理由を聞かれて、それ相応の対策を講じるように求められるのです。
近年は、パワハラ対策されているため、過度なノルマや責は減っているものの、それでも販売目標達成に向けて厳しい指導がされています。
特にIT営業は、目に見えないサービスやシステムの販売なので、プレゼン力がないとなかなか売り上げアップができない厳しい業界です。そのため、資料や口頭では説明が上手くできず、ノルマが達成できないといった悩みを抱える方は意外に多いのが実情となります。
このノルマ達成の厳しさが激務と言われる理由の一つなのです。
激務の理由2.トラブル対応に追われる
激務と言われる理由2つ目はトラブル対応に追われるという点です。
IT営業のメイン業務は、システムやサービスを売ることとなります。しかし、納品後のトラブルが発生すれば、その対応が求められるのです。場合によっては現場まで出向く必要があるため、トラブルが重なれば営業の仕事に手が回らない事態に陥ります。
このようなトラブル対応という業務がIT業務を激務にしているのです。中にはトラブル対応が長期化するケースもあるため、そうなると心身共に追いつめられる可能性まで出てきます。
激務の理由3.自分のペースで仕事ができない
激務と言われる理由3つ目は自分のペースで仕事ができないという点です。
そもそも、IT業務は定型的な事務作業とは違い、顧客先への訪問・会議への出席など、事細かくスケジュールが管理されています。そのため、自分のペースで仕事を進められず忙しいと感じてしまうのです。時には当日になって出張が入るというケースまであります。
顧客からの無理な要求も多い職種なので、臨機応変に対応できるかどうかが続けるためのポイントです。飽きっぽい性格で、常に新しい出来事が好きならIT営業が向いているかもしれません。
良い営業と悪い営業の見分け方
あなたが働くIT営業は良い職場なのか悪い職場なのか、以下の基準を参考に判断してみてください。
商品・サービスに差別化の要素があるか?
1つ目の見極め方は商品・サービスに差別化の要素があるかどうかです。
悪い職場の大半は、商品やサービスに他社との差別化が図れない傾向があります。そのため、どんなにあなたが頑張って商品やサービスの良さを伝えても、顧客は魅力を感じずに契約をしてくれないのです。
あなたの会社の商品・サービスが競合の会社の商品・サービスと比べて、どこに優位性があるか分からない場合は非常に危険な職場と言わざるを得ません。
このような職場にいるなら、転職を考えるなどの対策が必要となってくるでしょう。
営業の待遇は良いか?
2つ目の見極め方は営業の待遇は良いかどうかです。
会社自体は儲けているのに、営業は待遇が良くないという会社は意外に多くあります。中には、営業を使い捨てと考える企業もあるので、あなたの会社が営業の待遇を良くしているかどうかは重要な判断材料です。
ただし、良い企業の中にも商品の魅力が高く、営業が頑張らなくても商品やサービスが売れるため、営業の待遇が特別良い訳ではないというところがあります。
あなたの会社がどちらのタイプなのかしっかりと見極めた上で、転職などの対応を考えてみましょう。
IT営業に激務ではない業界はあるのか?
IT営業の中にあって激務ではない業界があります。
ここでは激務ではないIT営業について解説しましょう。
インサイドセールス
電話やメール・チャットなどで営業をする職種です。直接顧客の下へ出向くケースがないので、移動などに時間を取られる心配がなく、激務になりにくい特長があります。また、基本的にパソコンと電話があればできる職種なので、中にはリモートで働く方もいるほど自由な働き方ができるのです。
ライセンス営業
エンタープライズの世界でソフトウェアの契約後にライセンス更新や管理をするといった職種です。更新や管理が主なので、ノルマが厳しくないなどの特長があります。
パートナー営業
代理店に対して自社商品やサービスの良さを説明する職種です。相手が代理店なので、契約に繋げるハードルが低く、なかなか契約が取れないと悩むリスクが低い特長があります。また実際の仕事は、営業というよりもフィールドマーケティングに近いので、代理店を一つの開場に集めて説明会をするといった内容が主です。
主力商品を扱う部署
各部署には、主力商品を扱う部署とそれ以外の商品を扱う部署があって、主力商品を扱う部署の方が簡単な説得でも商品が売れやすいので、ノルマ達成のハードルが低い傾向にあります。反対に主力商品以外を扱う部署は、高いセールス力が求められるので業務が厳しくなってしまうのです。ただし、主力商品を扱う営業は売れて当たり前と思われているため、収入が安いなどの欠点があります。
IT営業の激務を解消する4つの方法
IT営業の激務を解消する4つの方法について解説します。
- 営業マンとしてのスキルを磨く
- 作業の効率化を図るツールを活用する
- 激務ではない4つの営業に異動or転職する
- 別の職種へ転職する
解消法1.営業マンとしてのスキルを磨く
1つ目の解消法は営業マンとしてのスキルを磨く方法です。
仕事を激務だと感じる原因の一つに、一つひとつの仕事に時間をかけすぎているというものが挙げられます。そのため、営業に必要なスキルを磨けば作業効率がアップするので、激務を解消できるようになるのです。
具体的に営業に必要とされるスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。
✔ 相手を知るためのヒアリング能力
✔ 交渉・提案能力
✔ スケジュール管理の能力
営業はこれらの能力が必要とされます。そのため、必要なスキルを高められれば、あなたの仕事効率を高められるのです。
また、営業としての総合的なスキルアップを目指すなら、以下の方法を試してみてください。
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解消法2.作業の効率化を図るツールを活用する
2つ目の解消法は作業の効率化を図るツールを活用する方法です。
近年はスマホでスケジュール管理ができたり、録音ができたりと仕事効率を高めるツールが数多くあります。これらのツールを上手に活用して激務を解消しましょう。
営業の業務を効率化させる支援ツールとしては以下のものが有名です。
SFA | 顧客ごとの商談内容や進捗状況を一括管理 |
CRM | 一度でも取引のあった顧客の情報を集約・管理し、顧客との関係を継続的に維持 |
名刺管理 | 社内全社員が取引した人物の名刺情報を一括管理 |
オンライン商談 | ビデオ会議ツールやオンラインチャットなどによって遠隔環境で商談をサポートする |
これらのツールを使えば、あなたの業務を効率化できるため、激務を解消できる可能性があります。会社全体で教諭することで効果を発揮するツールもあるので、導入をする際は上司などと相談してみてください。
解消法3.激務ではない4つの営業に異動or転職する
3つ目の解消法は激務ではない4つの営業に異動or転職する方法です。
前の項目で4つのIT営業は激務ではないと解説しましたので、激務を解消したいなら比較的に仕事が忙しくない4つの職種に変えるのも検討してみましょう。
- インサイドセールス
- ライセンス営業
- パートナー営業
- 主力商品を扱う部署
あなたの会社に以上の4つの部署があるなら、その部署への異動の希望を出してみてください。もしも、これらの部署がないなら転職を視野に入れると良いでしょう。
解消法4.別の職種へ転職する
4つ目の解消法は別の職種へ転職する方法です。
そしてIT営業から転職をするなら、営業で培ったスキルが活かせる職業を選択しましょう。具体的には以下の業種が挙げられます。
- バックオフィス(マーケティング・人事)
- ITコンサル・エンジニア
これらの職種は、IT営業として現場の経験があれば、比較的転職が容易な職業です。また、給料も営業より良かったり、仕事量も少なかったりといったメリットもあるので、今の生活に不満があるなら、これらの職種への転職を検討してみると良いでしょう。
それぞれの業種の特長については、次の項目で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
IT営業のスキルを活かせる職業
前の項目で業界したIT営業のスキルを活かせる職種について詳しく解説します。
バックオフィス(マーケティング・人事)
マーケティングや人事といった業務は、一見すると専門知識が必要そうなイメージが強いでしょう。しかし、同じIT業なら現場を知っているため、未経験であっても転職がしやすい特長があるのです。
特にマーケティング部は、営業にリードを渡すのが仕事なので営業経験がある人材を欲しがる企業は多くあります。
ITコンサル・エンジニア
ITコンサルやエンジニアは、営業職よりも給料が高く、出勤時間などは緩い傾向にあります。そのため、ワークバランスを考えて、IT営業からITコンサル・エンジニアに転職する方が大勢いるのです。
また、営業として現場を知っているため、どのようなサービスが求められているのか把握しているので、技術職としての興味や勉強意欲があるなら転職はできるでしょう。
ただし、技術職としての勉強は必要となるので、転職活動をする前に基礎的な勉強は土日を返上してする必要があります。
職場環境が改善可能なら働き続ける!厳しいなら転職も視野に入れる
今の職場でスキルを高めたり、ツールを駆使したりして労働環境の改善が可能なら、そのまま頑張ってみると良いでしょう。しかし、今回解説した解消法でも改善しないなら転職を視野に入れてください。
ただし、あなたが転職をしようと考えるなら準備を徹底的にしてください。
勤務条件や仕事内容はあらかじめ明確化した上で、あなたの希望条件に合う職場を探してみましょう。中には、IT営業で培ったスキルが活かせる職種もあるので、その職種を見つけて積極的に自分をアピールしてみてください。