あなたは自分の時給がどの程度かと計算してみたことはありますか?
平成28年度の最低賃金は最も高い東京で932円。どんな雇用形態でもこの最低賃金は守らなくてはなりませんが、正社員ならば最低賃金よりもそれなりには上回った額が欲しいところですよね。
他の職種に比べて給料が低いと言われている保育士、実際のところ時給はどれくらいなのでしょう。
今回は保育士の正社員、パート、派遣社員のおおよその時給を紹介していきます。
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保育士の時給はどれくらい?
時給は1ヶ月の給料をその月の労働時間で割って算出されます。
正社員だとボーナスもありますが、ボーナスを含めて年間では最低時給を上回っていたとしても、月給が最低賃金を下回っていると違法となります。
仕事がきつくて給料が安いと言われている保育士。時給は一体どの程度になるでしょうか。
正社員の場合
まずは正社員の場合。
保育士の平均月収は223,300円となっていますから、この月収から計算してみましょう。
保育士の平均的な数値として年間休日が110日、1日の就業時間8時間、1ヶ月の時間外労働時間4時間として計算した場合、時給は以下の通りになります。
223,300円÷(((365日-110日)÷12)*8+4)=1,283円
最低賃金を下回っていないのはまあ当たり前ですが、決して高い数字とは言えませんね。
ちなみに保育士の初任給として多い16万円で残業時間を考えずに計算してみると941円。最低賃金ぎりぎりとなります。
これくらいならアルバイトをした方がましでは?と思う人がいるかもしれませんが、正社員にはボーナスがあるので働いた時間に対して年間で貰える金額はやっぱり正社員の方が多いです。
ボーナス込みで保育士の平均年収(平均年収326万円)から時給を計算してみると、1,600円程度まで上がります。
パートの場合
パートはそもそも月給制ではなく時給制となっていて、ボーナスもありません。
時給は900円から1200円程度が相場となっていますが、各地域によって変わってきますね。東京で900円だと最低賃金を下回ってしまいますから。
東京は生活費が高いとともに、保育士不足が他の地域に比べるとかなりひどい状態にあるので時給としては高いですね。
派遣社員の場合
保育士として働く場合、実際に働く園で直接雇用されるのではなく派遣社員として派遣会社に雇用してもらって働くという方法があります。
派遣として働く場合の時給は1000円から1400円程度。パートよりは時給が高めです。
しかし交通費が出ないことが多いので短時間勤務の場合は日給で劣ってしまうことがあったり、園が社員の為に設けている福利厚生も使えないというデメリットがあります。
また園としてもパートより派遣を採用した方が割高になってしまう為、あくまで一時的な人材補填として使われる場合が多く、あまり長くは同じ場所で働くことができにくいです。
正社員の実態は?
上記で書いたのはあくまで正当に残業代が支払われている分だけを労働時間として算出しています。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公表されている保育士の残業時間は4時間です。
ただ実際はどうでしょうか。
1日2時間~4時間の残業はしばしば、仕事が終わらずに家に持ち帰って休日なども仕事をするという人もそれなりにいるのでしょうか。
では例えばもし1日3時間は残業代なしで保育園もしくは自宅で仕事をしていたとしたらどうなるでしょう。
平均月収で計算した場合には時給は970円まで下がりますし、もし月収16万円しかなければ700円を切るような状態です。
正社員にはボーナスがあるとは言え、さすがにこれではやってられませんよね。
もちろんこれは保育園によって大きく変わります。
本当に残業がない保育園もあるし、残業した分はしっかり残業代として支払われる保育園もたくさんあり、決して全ての保育園で行われていることではないので勘違いしてはいけません。
あまりに低すぎるようなら転職を考えよう
ではあなたの現在の時給はどれくらいでしょうか。
給料もそこそこでサービス残業がないなら良いんですが、もし時給があまりにも低いようならば考えもの。転職も考えてみた方が良いかもしれません。
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