正社員の仕事であれ、派遣の仕事であれ、アルバイトであれ、辞めたいと思うことはあるし、実際に辞めることになる日も来ます。
ただ派遣社員の場合、直接雇用されている正社員とは辞め方に違いがあります。
そこで今回は派遣社員の仕事を辞めたい理由、正しいや辞め方、辞めた後のことについて紹介していきます。
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派遣社員の仕事を辞めたい理由
正社員ほど残業しなくて良い、責任の重い仕事はする必要がないから精神的に楽などが派遣として働くメリットとして挙げられます。
しかし派遣社員には派遣社員の辛いこともたくさんあります。
いくつか派遣社員が仕事を辞めたいと思う理由についてよくあるものを紹介していきましょう。
人間関係が上手くいかない
派遣で働く中で、仕事を辞めたいと思う一番の理由が人間関係です。
派遣される会社が決まっても、そこでどういった人が働いているかは実際に出社してみなくてはわかりません。
上司や同僚と気が合わないということもあるし、嫌な人もいます。
仕事ですから付き合っていかなくてはいけないとわかっているものの、やはり上手くいかないこともありますよね。
これは派遣社員として働く場合に限らず、正社員であっても同様の問題を抱えている人はいます。
ただ正社員に比べると派遣社員は仕事を変えやすいという側面もある為、なんとか解決しようと努力することが少なくなってしまう傾向があります。
給料が少ない
派遣社員は正社員に比べると給料は低く、特に年齢が高い人ほど、同年代の人との差が大きくなってしまいます。
また派遣の仕事の中でも時給に差があります。
当然ですが働く前に時給はわかり、その時給で働くことを受け入れているはずなのですが、実際に働いてみると仕事の内容や受け取る給料から給料が少ないと実感してしまうことがあります。
仕事内容
実際の仕事内容が原因で派遣の仕事を辞めたい人も多いでしょう。
思っていた仕事ができず、雑用ばかりで仕事がつまらない、仕事を与えて貰えず、暇すぎて辛い、といったものや、派遣なのに責任の重い仕事をさせられる、給料が全然違うのに仕事内容が正社員と全く一緒なんていう場合もあります。
将来への不安
派遣で働く最大のデメリットが雇用の不安定性です。
有期雇用ですから、同じ仕事をずっと続けることはできません。
最大でも3年しか働くことができませんし、途中で更新して貰えなければもっと早くに仕事がなくなってしまいます。
次の仕事も必ずあるかはわかりませんから、将来に対しての不安は大きいです。
その為、派遣の仕事はもう辞めたい、正社員として働きたいと思う人も多いでしょう。
世間体が悪い
派遣社員として働くことは世間体があまりよくありません。
働き方が多様になったものの、正社員に比べてイメージは悪いのは確かです。
親、友人、同僚などから色々なことを言われる可能性もあるでしょう。
派遣社員の仕事の辞め方
次に仕事の辞め方を紹介していきましょう。
辞める際の流れ
正社員と違い、派遣社員の場合には実際に働いている会社と雇用関係がある会社が異なります。
その為、正社員の場合とは少し辞め方が違うので注意しましょう。
派遣会社の担当に伝えた後で実際の上司に言う
仕事を辞める場合、まずは派遣会社の担当者に辞めたいという意思を伝えましょう。
決して派遣先の上司に最初に伝えてはいけません。
雇用関係はあなたと派遣会社にありますから、まずは派遣会社に伝えるのが正しいです。
ただ派遣会社の担当者とは実際に働いている場所も違う為、中々会う機会も少ないと思います。
その場合には電話でも構いません。
派遣先上司に伝えるのは、派遣会社からの了承が得てからにしてください。
場合によっては、先に派遣会社から直接退職する話をする場合もありますし、あなたが伝えた後で派遣会社の担当から今後のことなどの話となることもあります。
ですから派遣会社の指示にしっかり従うようにしましょう。
1ヶ月前には辞める意思を伝える
会社を辞める意思は、実際に退職する1か月前には派遣会社の担当者に伝えるようにしましょう。
派遣会社は辞めた後での後任の選定など、行わなくてはいけないことも多いです。
言ってすぐに辞められると、派遣会社、派遣先の会社に大きな迷惑をかけることになってしまいます。
辞める際のルールや現実
では次に仕事を辞める際のルールや実際に起こることを紹介しましょう。
2週間前は正社員の場合のみ、派遣社員は原則、契約期間は働く必要あり
正社員の場合、労働基準法で2週間前に会社を辞める意思を伝えれば会社が何と言おうと辞めることができます。
しかし派遣社員の場合は違い、決められた契約期間の途中では辞めることができないと民法によって決められています。
その為、本来は契約期間が終わった時に継続しないという形しかとることはできません。
ただ実際は契約期間内であってもほとんどの場合は辞めることができます。
働く気がない人もを無理やり働かせることは派遣会社にとっても良いこととは言えませんから、辞めることを了承してくれる場合がほとんどです。
しかしあくまで非があることを認識した上で伝えなければなりません。
同僚には黙っておく、周囲に伝えるのは上司の了承を得てから
先ずは派遣会社に担当に伝える必要があります。
しかしつい、仲の良い同僚や先輩に話をしてしまうこともあるかもしれません。
ただこれはトラブルを招く原因になりかねません。
その同僚から上司に伝わり、そして派遣会社の担当者に伝わるという逆の順番になってしまう可能性があるのです。
引き止められることも多い
仕事を辞めたいと伝えた時、引き止められるのは覚悟しましょう。
派遣会社の担当者、派遣先の会社の上司などからもう少し働いてほしいと引き止められることが多々あります。
その時にそれでも辞めるということをしっかり伝えなければ、ずるずる働き続けることになってしまいます。
退職理由は何がいい?
仕事を辞めようと思った時、その理由をなんて伝えればいのかということを悩む場合もあるでしょう。
まず派遣会社の担当者には正直な理由を伝えても問題ありません。
例えば給料が低い、労働条件が悪い、仕事内容がつまらないなど、なんでもいいです。
派遣会社の人とは、立場も実際に働いている場所も違いますから、もし仕事に対する不満を言っても相手を嫌な気分にさせることは少ないでしょう。
むしろ伝えることで次の派遣先を決める際の判断材料にしてくれたり、問題点の改善をしてくれることもあります。
ただ派遣先の会社に対しては、仕事がつまらないなどの本音の不満ではなく、無難なものにしてもいいでしょう。
派遣社員の仕事を辞めた後の事
派遣の仕事を辞めたとしても、また働かなくてはいけない場合がほとんどです。
最初は失業保険もあるかもしれませんが、いつまでも貰えることができるわけではありませんし、そもそも貰うことができるのは会社を辞めてから3ヶ月以上先です。
また派遣社員として働きたい場合
再度派遣社員として働く場合、また違う仕事を紹介して貰う必要があります。
同じ派遣会社であれ、違う派遣会社であれ、できることなら長く働くにはどうすればいいかということをしっかり考えるようにしてください。
なぜ今回辞めることになってしまったか、その原因を自分でしっかり認識しなければまた仕事を紹介して貰ったとしても、すぐ辞めることになりかねませんので注意しましょう。
正社員として働きたい場合
正社員として働きたいならば、正社員を目指した転職活動を行うか、もしくは紹介予定派遣などの正社員になることができる可能性の高い派遣の働き方をすることが必要です。
ただ後者の場合には必ずしも正社員になれるわけでなく、期間が終わっても直接雇用されなかったり、直接雇用されても契約社員であることも多々あります。
まずは転職活動を行うことから始めてください。
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辞めてもいいけど、次のことは考えておこう
仕事を辞めることは問題はなく、不満があれば辞めてもいいです。
ただ辞めた経験を次につなげていかなければ、また同じミスをしてしまうことになります。
しっかり次のことを考え、自分がどうしたいのかを考えなくてはいけません。