今の職場に不満があり転職したいと考えている保育士の方は少なくないと思いますが、いざ転職活動を始めようにも何から始めれば良いのかわからないことも多いですよね。
そこで今回は初めて転職活動を行う保育士の方向けに転職活動の流れと気を付けなくてはならないポイントを紹介していきます。
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保育士が初めて転職活動を始める前に知っておきたい豆知識
まずは転職活動を始める前に知っておきたいことから。
どれくらいかかるのか、どのように求人を探せば良いのかをおさえておきましょう。
転職活動期間
保育士の場合、転職活動としてかかる期間は3ヶ月ほどを見込んでおいてください。
中には1ヶ月たたずに次の職場を決めることができる人もいますがそれは少数派。
応募してから選考にも時間がかかりますし、最初に応募した保育園で決まるとも限らないのである程度時間がかかってしまうのは仕方がないことです。
転職活動を始めるとできるだけ早く転職したいと焦るようになってしまいがちですが、その焦りは転職の失敗に繋がってしまいますから気を付けましょう。
保育士の求人の探し方
保育士の求人を探す方法として主な手段は4つ。
- ハローワーク
- 保育士専用の転職サイト
- 保育園のHP
- 知人の紹介
効率さと求人の質を考えるならやっぱり保育士専用の転職サイトですね。
単に求人を探すだけではなく、キャリアコンサルタントが転職活動全般をサポートしてくれるとともに、非公開となっている良い条件の求人を紹介してくれるのが大きなメリットです。
初めて転職活動を行う人でも一からサポートしてくれて自分ひとりで考えながら転職活動を行うことがなくなるので、不安も少なくなります。
初めて行う転職活動の流れ
ではここから保育士が転職活動を行っていく流れについて紹介していきます。
転職サイトへの登録
まずはとにもかくにも転職サイトへの登録から。
登録は数分で完了するのでさっさと済ませておきましょう。
保育士・幼稚園教諭向け転職支援サイトでは、以下の大手二つがおすすめです。
- 保育士バンク
- 保育ひろば
保育士バンク
保育士バンクは求人数が国内最大級。求人数が多い分、希望に合った求人を見つけやすいし、サポートも充実していて、転職に関する不安はだいぶ軽減されるかと思います。
保育士専門のキャリアコンサルタントが転職活動から内定後、入職後のアフターフォローまでフルサポートしてくれます。
保育ひろば
保育ひろばは転職サポートがとても充実していて利用満足度が94.2%もあることが注目ポイント。
求人紹介、面接対策、条件交渉といったものから、現職の退職交渉まで相談に乗ってくれるので、タイミングが悪いと辞めにくい保育士という仕事には非常に助かるかと思います。
またこのサイト経由で地方から首都圏に転職活動する場合は交通費を一部負担してくれるというのもポイント。
何かとお金のかかる転職活動ではこのメリットは大きいのではないでしょうか。
他にも全国対応している転職支援サイトとして保育Aidというものもあります。
事前に求人を厳選した上で求人を扱っており、ヒアリング等も丁寧で職場見学や体験保育等も希望すれば可能です。
またこちらはわざわざ来社する必要がなく、電話やSkypeで対応して貰うことが可能というメリットもあります。
キャリアコンサルタントとの面談
転職サイトに登録すると、その転職サイトの担当者からメールもしくは電話で連絡が入り面談日を行うことになります。
面談は面倒だな-と思ってしまうかもしれませんが、今後の転職活動のことを考えた場合に行っておくと転職活動自体の手間は少なくなるし、転職の質も高くなりますから。
面談自体は30分から1時間程度で土日でも対応可能。
直接その会社に行く場合もあれば、遠ければ電話等で実施することも可能である場合があります。
カウンセリング、求人紹介
面談の中ではカウンセリングを行い、その結果に基づき転職希望者の希望にマッチした求人を紹介して貰うことになります。
カウンセリングでは現在の職場にどういった不満があるのか、どういった希望があるのか、転職に対する不安、保育士の仕事自体に対する不安などを一つ一つ話していきます。
ただ希望条件についてはあらかじめ自分である程度は考えておきましょう。その方が面談もスムーズに進みます。
求人は非公開となっている求人も含めて複数紹介してくれるので、そこから自分で良いと思える求人に絞っていくことになります。
職場見学
良さそうな求人があれば職場見学も可能ですので、ぜひ行うようにしてください。
条件は話を聞けば確認することができますが、職場の雰囲気は話を聞くだけではわかりませんからね。
実際に転職した後で思っていたものと違っていたなんてことがないようにしなくてはなりません。
職場見学がしたい求人があればキャリアコンサルタントに申し出てください。日程等も含めて調整をしてくれます。
書類作成、応募
最終的に応募する求人が決まったらさっそく応募です。
応募の際には履歴書や職務経歴書が必要になります。
この書類作成を書くのが苦手という人は多いかもしれません。志望動機はどう書けば良いのか自己PRでは何を書けば良いのか、最初はわからないですよね。
ただいつまでも考えるだけでは進みません。
まずは自己分析を行いとにかく書いてみる。それをキャリアコンサルタントにどんどん添削して貰いましょう。
面接
書類選考が通過すると面接に進むことになります。おそらく多くの人が苦手としているものですよね。
面接はとにかく準備あるのみ。
質問を想定しながら答える内容を決めておくとともに練習を繰り返して態度やマナーでおかしなところをなくしていく。
それが成功につながっていきます。
内定、入社交渉
採用試験に合格すると面接が終わって数日から1週間程度で、内定通知が来ます。
内定を貰ったら基本的には1週間以内にその内定を受けるかどうかを回答する必要があります。
ただ内定を貰い受けたからと言ってそれで終わりではないので要注意。
内定後は年収交渉や入社日交渉をしていく必要があります。転職支援サイトを利用していれば交渉自体はキャリアコンサルタントが行ってくれますので、自分の希望をしっかり伝えて交渉に臨んでもらいましょう。
保育士の初めての転職活動で注意しておきたいこと
では最後に初めての転職活動で注意しておきたいことを紹介します。
転職活動自体はキャリアコンサルタントが教えてくれますからその流れに合わせればたいてい問題ないと思いますが、それだけで転職が成功させることができるかというとそういうわけではありません。
何事も面倒くさがらない
転職活動ではとにかく何事も面倒くさがらないこと。
面倒くさがって手を抜くと、上手くいくはずのものが上手く行かなくなってしまって後悔することも増えます。
面接の練習が面倒だからと怠って当日上手く行かずに第一志望のところに入れなかったり、職場見学を怠って転職後にギャップを感じてしまったりしてしまうのです。
もしかしたら無駄かもしれません。ただそれでもやらないよりはまし。少しでもこの転職が良くなるものになるように全力を尽くしましょう。
受け身で転職活動を進めない
キャリアコンサルタントを利用していると、求人は紹介してくれるし、やらなくてはいけないことも指示してくれますから受け身になっていても転職活動は進んでいきますし、そのまま転職先も決まるかもしれません。
ただ受け身になりすぎると、本当に自分がどうしたいのかもわからないまま転職することになってしまう為、転職後に後悔する可能性が高くなります。
最終判断は必ず自分で行う
最終的に判断するのは自分であるというのもしっかり自覚するようにしてください。
求人を紹介してもらったとしても、応募することを決めるのはあくまで自分自身。
内定を貰ってから、実際に転職するかどうかを決めるのは自分自身。
キャリアコンサルタントはあくまでサポートの立場であり、決定権はあくまであなたにあるのです。
それを人にゆだねてはいけません。
そう考えることで、その決定に対して真摯になることができるでしょう。
タイミングが合えば転職フェアにも参加してみる
全国で保育士バンクや保育ひろば
などの転職支援サイトが転職フェアを開催してくれています。
もしあなたの住んでいるそばで開かれる機会があるならぜひ行ってみてください。
直接保育園で働いている人と話すことができますし、一度に様々な保育園を知ることができるなど、行く価値はそれなりにあると思います。